- 英
- acute bronchiolitis
概念
疫学
- 2歳以下、特に6ヶ月前後の乳児に好発。(そして従事では重症化しやすい)
- 冬に多い
病因
症状
身体所見
検査
- 血液検査:病原体がウイルスならば炎症所見無し
- 胸部単純X線写真:肺の過膨張、透過性の亢進
- 呼吸機能検査:閉塞性の病態
治療
- 対症療法
- 酸素投与
- ネブライザーによる加湿吸入 ← 気管支拡張薬が有効とする文献もある。
- 輸液
参考
- http://mymed.jp/di/vyj.html
uptodate
- 1. [charged] 幼児および小児における細気管支炎:臨床的特徴および診断 - uptodate [1]
- 2. [charged] 幼児および小児における細気管支炎:治療、転帰および予防 - uptodate [2]
- 3. [charged] 成人における細気管支炎 - uptodate [3]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 臨床研究・症例報告 乳児の急性細気管支炎とその後の反復性喘鳴の関連
- 重症RSウイルス感染症 (特集 RSウイルス感染症対策up to date)
- RSウイルス感染症 (特集 これが大切! 1カ月以内の新生児疾患) -- (見落としてはならない重症疾患・対応に迷う疾患)
- 急性細気管支炎入院乳児における将来の気管支喘息発症の予測<最長13年の後方視的研究による危険因子の解明>
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- 急性細気管支炎 とても怖い病気です。 赤ちゃんのゼーゼーは、要注意!! 急性細気管支炎は、主に生後2歳未満、特に6ヶ月未満の赤ちゃんに見られる病気です。空気は太い気管支を経て細い気管支に送られていきます。
- 慢性の呼吸器の病気、たとえば慢性気管支炎やびまん 性汎細気管支炎 (せいはんさい ... 急性気管支炎 は急性 上気道炎 ( じょうきどうえん ) ( 感冒 ( かんぼう ) )などに合併し、気管支粘膜の炎症によって、発熱と咳、痰が ...
- 「急性細気管支炎」について詳しく調べられる「QLife家庭の医学」。細気管支は、気管支が枝分かれし、二酸化炭素と酸素を交換する肺の末梢の肺胞に近い細い気管支のことです(...
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★リンクテーブル★
[★]
- 8か月の乳児。3週前から咳が出現し、3日前から発熱があり来院した。
- 同居している祖父が数か月以上前からよく咳込んでいた。三種混合とポリオワクチンとは接種済みであるがBCGは未接種である。
- 体温38.4℃。呼吸数34/分。脈拍140/分、整。肺野にラ音は聴取されない。頚部リンパ節を触知する。肝を3cm、脾を2cm弾性軟に触知する。血液所見:赤沈41mm/1時間、赤血球480万、Hb13.2g/dl、白血球16,300(桿状核好中球4%、分様核好中球24%、好酸球4%、好塩基球1%、単球11%、リンパ球56%)。CRP3.8mg/dl(基準0.3以下)。
- 胸部エックス写真を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D058]←[国試_096]→[096D060]
[★]
- 2か月の乳児。喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。在胎 39週3日、体重 2,750gで出生した。出生直後から啼泣時に軽度の喘鳴を認めていたが、その後、安静時にも喘鳴を認めるようになった。2日前から哺乳時に喘鳴が増強し哺乳量が低下したという。体重 4,560g。体温 36.6℃。心拍数 110/分、整。呼吸数 36/分。SpO2 98%(room air)。胸骨上窩に陥没呼吸を認め、吸気時に喘鳴を認める。RSウイルス抗原迅速検査は陰性であった。胸部エックス線写真で異常を認めない。
- 可能性が高い疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F045]←[国試_114]→[114F047]
[★]
- 3か月の乳児。咳嗽と呼吸困難とを主訴に来院した。3日前から鼻汁と咳とが続いていたが、発熱はなく元気はよかった。本日夕方から咳がひどくなり、ぜーぜーと苦しそうになってきた。体温37.2℃。呼吸数60/分。心拍数140/分。陥没呼吸、鼻翼呼吸および口唇周囲のチアノーゼを認める。両側肺に著明な呼気性喘鳴を聴取する。心雑音は聴取しない。肝を右肋骨弓下に2cm触知する。経皮的酸素飽和度92%。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099H022]←[国試_099]→[099H024]
[★]
- 3か月の乳児。呼吸困難と口唇チアノーゼとを主訴に母親に連れられて来院した。数日前から鼻汁と咳嗽とを認め、今朝から多呼吸と呼気性喘鳴とが出現し、息苦しそうであったため受診した。口唇チアノーゼを認め、診察中に無呼吸がみられた。白血球増多を認めず、CRPは陰性であった。胸部エックス線写真で肺野全体に微細な無気肺と肺の過膨張とを認める。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109F022]←[国試_109]→[109F024]
[★]
- 2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。数時間後には咳嗽は犬吠様となり、吸気性喘鳴と嗄声も出現したため来院した。陥没呼吸を認め胸部にstridorを聴取する。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110F024]←[国試_110]→[110F026]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108G027]←[国試_108]→[108G029]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106D019]←[国試_106]→[106D021]
[★]
- 入院治療を行うにあたり、陰圧室での隔離の必要性が最も高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E003]←[国試_106]→[106E005]
[★]
- (1) RSウイルスが病因となる
- (2) 2-3歳児に好発する
- (3) 吸気性呼吸困難がみられる
- (4) 胸部X線写真で両肺の透過性亢進が見られる
- (5) 加湿酸素吸入が有効である
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[★]
[★]
- 英
- pertussis
- ラ
- pertussis
- 同
- whooping cough, tussis convulsiva
- 関
- レプリーゼ、細菌、マイコプラズマ肺炎
概念
病原菌
潜伏期
感染期間
- SPE.362
- カタル期~第4週まで → 抗菌薬投与により感染期間を抗菌薬投与後5日間に短縮できる。
症候
- カタル期:1-2週間:伝染力が強い。鼻汁、咳などの普通感冒様症状が次第に増悪。検査上、白血球増多が見られる
- 痙咳期:2-6週間:レプリーゼ(連続した咳(staccato)と吸気時の笛音(whoop))。咳発作は夜間に強い。乳児期には無呼吸発作。百日咳顔貌(顔面紅潮、眼瞼浮腫、結膜充血)。重症化で百日咳脳症
- 回復期:2-3週間:特有の咳が弱まってくる。
合併症
検査
- 血液検査:末梢血白血球増多(リンパ球優位)、CRP正常
- 画像検査
診断
- 確定診断:喀痰・後鼻腔の擦過検体で百日咳菌の分離培養、PCR法による同定、あるいはペア血清による免疫血液学検査による。
鑑別疾患
治療
- マクロライド系抗菌薬(エリスロマイシンが第一選択)を7-14日間。カタル期の投与により咳発作を軽減できる。痙咳期の投与により感染期間を5日に短縮できる。(SPE.393)
- エリスロマイシンの他、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ST合剤も用いられる。
- PED.596
- SPE.363
- マクロライド系抗菌薬を7-14日間投与。カタル期から投与すると咳発作を軽減でき、痙咳期の投与により感染期間を5日間に短縮できる。
感染経路
予防接種
参考
- 1. 日本の定期/任意予防接種スケジュール(20歳未満)
- http://idsc.nih.go.jp/vaccine/dschedule/Imm11-01JP.gif
国試
[★]
- 英
- wheezing, wheeze, stridor, harsh, grating sound
- 同
- 狭窄音 stenotic sound
- 関
- ラ音、呼吸音
概念
- 広義:聴診器なしに聴かれる異常呼吸音
- 狭義:聴診上、高音(400Hz以上)で連続性(0.25秒以上続く)の副雑音
定義:weezeとstridor
wheeze
- a wheeze is a musical and continuous sound that originates from oscillations in narrowed airways (NEL.1773)
- wheezing is heard mostly on expiration as a result of critical airway obstruction
stridor (NEL.1773)
- when obstruction occurs in the extrathoracic airways during inspiration, the noise is reffered to as stridor (NEL.1773)
- 吸気時喘鳴、吸気性喘鳴、inspiratory stridorとも記載されうる。
- 吸気時により著明なで、上気道・中枢気道狭窄による喘鳴
喘鳴を来す疾患
- see also NEL.1773 参考1
呼気時の喘鳴
etc.
吸気時の喘鳴
小児の喘鳴
- SPE.300
- 臥位になってから2時間程度して喘鳴が出現する。間質に分布していた水分が血管内に戻ってきてそして肺で溢れる
参考
- http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/imed1/students/syllabus/kokyuki24.pdf
[★]
- 英
- respiratory syncytial virus infection RSV infection, RS virus infection
- 同
- RSウイルス肺炎 respiratory syncytial viral pneumonia、呼吸器合胞体ウイルス感染症、呼吸器多核体ウイルス感染症、RSウイルス感染
- 関
- RSウイルス
病原体
疫学
- 11-12月/冬期から春期に流行。
- 新生児の50%が冬期に感染するらしい。
- 乳児で重症化。
- 生後2-3年の間にほぼ全ての人が感染。
感染経路
潜伏期間
症状
合併症
経過
治療
検査
予防
- 予防ワクチンはない。再感染を繰り返す。成人では罹患しにくくなる。
- 重症化を抑制するワクチンは存在する
- パリビズマブ:高リスク群(生後数ヶ月以内の低出生体重児、慢性肺疾患、先天性心疾患の乳幼児)で適応のあるヒト化モノクローナル抗体。重篤な下気道疾患の発症抑制。11-3月の間で月1回筋肉注射。
[★]
- 英
- trachea (Z), tracheal tube
- ラ
- trachea
- 関
- 気管支、気管支の分岐、肺
解剖
- 長さ12cm、直径2cm (HIS.298)。
- C6椎体-T5椎体 / C6椎体の下部より始まりT4-T5椎体で左右の気管支に分かれる。)
- 喉頭の輪状軟骨の直下から始まり主気管支が分岐するところに終わる。 (HIS.298)
粘膜
- a. 杯細胞 goblet cell 30% 粘液物質の分泌 ムチンmucin
- b. 線毛細胞 ciliated cell 30% 核は基底部に存在 線毛と微絨毛
- c. 基底細胞 basal cell 30% 丈の低い細胞、未分化細胞
- d. その他 刷子細胞、漿液細胞、DNES細胞 など
- 2. 粘膜固有層 疎性結合組織 膠原線維、弾性線維、気管腺(混合腺)
- 3. 粘膜下組織 密生結合組織
- 4. 外膜 気管軟骨 馬蹄形(C字軟骨)後方に開いている。10-12個
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- bronchiole n. / -s pl.
- ラ
- bronchiolus
- 関
- 気管支の分岐、クララ細胞、肺小葉
臨床関連
- 肺の末梢気道、特に細気管支領域は解剖学的に気道と肺胞の接点に位置し、喫煙や大気汚染物質により早期から障害を生じると考えられてきた。特に内径2mm以下の末梢気道の病変は呼吸生理学的にsmall airway diseaseと呼ばれ、進行すれば肺気腫などの慢性閉塞性疾患の発生につながるものとして喫煙などとの関連で論じられてきた。 (講義録呼吸器学 p.79)
[★]
- 英
- bronchus / bronchi(pl.) (Z)
- ラ
- bronchus principalis
- 同
- 主気管支 main bronchus、一次気管支 primary bronchus
- 関
- 気管、気管支の分岐、肺区域、区域気管支
-
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- acute
- 関
- 急性的、鋭い、鋭形、急性型