- 英
- citalopram
- 関
- エシタロプラム
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 抗うつ薬療法におけるエスシタロプラムの臨床的意義 (特集 エスシタロプラムの基礎と臨床)
- エスシタロプラムは他の新規抗うつ薬とどこが違っているのであろうか? (特集 エスシタロプラムの基礎と臨床)
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- レクサプロ錠 ® 10mg(一般名:エスシタロプラムシュウ酸塩)は、デンマークのルンドベック社が開発したSSRIです。ルンドベック社はエスシタロプラムの開発に先立ち、ラセミ体であるシタロプラム(国内未発売)を開発し、1989年に ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
レクサプロ錠10mg
組成
成分・含量
- 1錠中 エスシタロプラムシュウ酸塩 12.77mg(エスシタロプラムとして 10mg )
添加物
- タルク、クロスカルメロースナトリウム、結晶セルロース・軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール400、酸化チタン
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤を投与中あるいは投与中止後14日間以内の患者(「相互作用」の項参照)
- ピモジドを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- うつ病・うつ状態
- 抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。(「その他の注意」の項参照)
- 通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最高用量は20mgを超えないこととする。
- 本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら投与すること。
- 肝機能障害患者、高齢者、遺伝的にCYP2C19の活性が欠損していることが判明している患者(Poor Metabolizer)では、本剤の血中濃度が上昇し、QT延長等の副作用が発現しやすいおそれがあるため、10mgを上限とすることが望ましい。また、投与に際しては患者の状態を注意深く観察し、慎重に投与すること。(「慎重投与」「高齢者への投与」及び「薬物動態」の項参照)
慎重投与
- 不整脈又はその既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者又はQT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者、うっ血性心不全、低カリウム血症の患者[本剤の投与によりQTが延長する可能性がある。]
- 肝機能障害のある患者[本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがある。](「薬物動態」の項参照)
- 高度の腎機能障害のある患者[本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがある。](「薬物動態」の項参照)
- 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。]
- 躁うつ病患者[躁転、自殺企図があらわれることがある。]
- 脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者[精神症状が増悪することがある。]
- 衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状が増悪することがある。]
- てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣発作を起こすことがある。]
- 出血の危険性を高める薬剤を併用している患者、出血傾向又は出血性素因のある患者[出血傾向が増強するおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 小児(「小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
痙攣(頻度不明)*
- 痙攣があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)*
- 低ナトリウム血症、頭痛、集中力の欠如、記憶障害、錯乱、幻覚、痙攣、失神等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
セロトニン症候群(頻度不明)*
- 不安、焦燥、興奮、振戦、ミオクローヌス、高熱等のセロトニン症候群があらわれることがある。セロトニン作用薬との併用時に発現する可能性が高くなるため、特に注意すること(「相互作用」の項参照)。異常が認められた場合には投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。*自発報告又は海外での報告のため頻度不明
薬効薬理
- 本剤は選択的なセロトニン(5-HT)再取り込み阻害作用を示し、脳内での細胞外5-HT濃度を持続的に上昇させることにより5-HT神経系を賦活化し抗うつ作用を示すと考えられる。
抗うつ作用
- マウス強制水泳試験において無動時間を短縮した21,22)。
- ラット慢性緩和ストレスモデルにおいて、ストレス負荷により減少したショ糖溶液摂取量をストレス非負荷動物と同程度に回復させた23,24)。
- ラット社会的ストレスモデルにおいて、居住ラットの侵入ラットに対する攻撃行動を単回投与では減少させ、逆に反復投与では増加させた25)。
セロトニン再取り込み阻害作用
- ラット脳シナプトソームを用いたin vitro実験において5-HT取り込みを阻害し(50%抑制濃度は2.1nmol/L)、in vivoにおいてもラット前脳皮質中の細胞外5-HT濃度を上昇させた26,27)。
- ヒトモノアミントランスポータ発現細胞において、本剤の5-HTトランスポータに対する選択性(結合親和性定数の比率)はノルアドレナリントランスポータ及びドパミントランスポータと比較して各々7100倍及び24000倍であった(in vitro)28)。
- 脳内5-HT神経系の賦活化により惹起されるマウスの行動変化を増強したが、ノルアドレナリン神経系及びドパミン神経系の賦活化により惹起される行動変化には影響を及ぼさなかった26,29,30)。
- ヒト及び各種動物由来の受容体、イオンチャネル及びトランスポータ(計144種類)を用いた実験において、本剤は高濃度でσ1受容体に対する結合性が認められたが、その他の各種神経伝達物質の受容体に対してほとんど結合性を示さなかった(in vitro)22,31)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- エスシタロプラムシュウ酸塩(escitalopram oxalate)
化学名
- (1S)-1-[3-(dimethylamino)propyl]-1-(4-fluorophenyl)-1,3-dihydroisobenzofuran-5-carbonitrile monooxalate
分子式
分子量
性状
- エスシタロプラムシュウ酸塩は白色〜淡黄色の粉末である。本品は、メタノールに溶けやすく、水及びエタノール(95)にやや溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- antidepressant, antidepressants
- 関
- 薬理学、そううつ病、精神疾患
作用機序
三環系抗うつ薬 tricyclic antidepressant
- 1. (急性作用)シナプス前膜におけるノルアドレナリン、セロトニンの再取り込み↓→シナプス間隙における薬剤濃度↑
- 2. (慢性作用)(2週間後)シナプス後膜における受容体の数↓
- 慢性作用はシナプス間隙のノルアドレナリン、セロトニン濃度が上昇した結果、シナプス後膜の受容体が減少したために出現すると考えられる。
抗うつ薬
- ミルナシプラン milnacipran
副作用
- Adams and s Principles of Neurology, Ninth Edition Allan Ropper p.1474
[★]
- 関
- QT延長症候群、QT間隔
原因
- 洞結節機能不全
- 房室ブロック:2度房室ブロック、3度房室ブロックアンドロゲン遮断療法(GnRHアゴニスト/アンタゴニスト療法または両側性精巣摘除術)
- 利尿薬:低マグネシウム血症・低カリウム血症の誘発による
- 鎮吐薬:
[★]
- 英
- escitalopram
- 商
- レクサプロ
- 関
- 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 SSRI。抗うつ薬
特徴
- セロトニントランスポーターヘの選択性が高く、セロトニン以外の神経伝達物質への影響が少ない。
- 高親和性結合部位(プライマリーサイト)だけでなく、低親和性結合部位(アロステリックサイト)にも結合する。
- 治療用量である10mg/日から投与を開始できる。
適応症
離脱症状
- 身体症状:しびれ・耳鳴り・めまい・頭痛・吐き気・だるさ
- 精神症状:イライラ・ソワソワ感・不安・不眠
- 特徴的な症状:シャンピリ感・ビリビリする
- 減薬後1-3程度で出現し、2週間の経過で改善する。徐々に半量にし、あとは投与期間を空けてもよい。
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- 英
- escitalopram
- 関
- シタロプラム
[★]
- 英
- rhm
- 同
- 照射線量率定数 exposure rate constant