- 英
- isoproterenol, ISP
- 化
- 硫酸イソプロテレノール isoproterenol sulfate, 硫酸イソプレナリン isoprenaline sulfate、塩酸イソプレナリン isoprenaline hydrochloride、塩酸イソプロテレノール isoproterenol hydrochloride
- 同
- イソプレナリン
- 商
- イソメニール、プロタノール。ストメリン(イソプロテレノール、デキサメタゾン、メチルアトロピン)
- 関
- アドレナリン受容体、受容体。強心剤
作用機序
薬理作用
- プロタノールL注0.2mg/*プロタノールL注1mg
- 1. 心収縮力増強(Positive inotropic)作用
- イソプレナリン塩酸塩は、交感神経のβ受容体に作用し、心収縮力を増強して、心拍出量を増加する。
- これに伴って、左心室駆出速度の増大及び左心室拡張末期圧の低下をもたらし静脈還流を改善し、心拍出量を更に増加するが、この場合の心筋酸素消費量の増加は比較的軽度である(イヌ、ヒト)3)~8)。
- 2. 心拍数増加(Positive chronotropic)作用
- イソプレナリン塩酸塩は、心臓の刺激伝導系に作用して心拍数を増加する。その作用部位は、上位中枢にあり、洞機能を亢進し、房室伝導を促進する作用が強いので心ブロック時に使用して洞調律に回復させる作用がある(イヌ、ヒト)3)5)~7)。
- イソプレナリン塩酸塩は、強力な心拍出量の増加とともに末梢血管の抵抗を減少して、各組織や重要臓器の血流量を増大するので、組織循環が促進される。これは異常に増加した乳酸値の低下や尿量増加がみられることからも確認される(イヌ、ヒト)9)~12)。
- イソプレナリン塩酸塩は、気管支平滑筋に作用し、気管支内腔を拡張する作用がある。また、そのdl体はアドレナリンの約10倍の強さをもっている(イヌ)13)。
動態
注意
禁忌
- プロタノールL注0.2mg/*プロタノールL注1mg
- 1. 特発性肥大性大動脈弁下狭窄症の患者〔心収縮力を増強するため、左室からの血液流出路の閉塞が増強され、症状を増強させるおそれがある。〕
- 2. ジギタリス中毒の患者〔重篤な不整脈が起こる可能性がある。〕
- 3. カテコールアミン製剤(アドレナリン等)等との併用は避けること。(「相互作用」の項参照)
副作用
効能又は効果
- プロタノールL注0.2mg/*プロタノールL注1mg
添付文書
- プロタノールL注0.2mg/*プロタノールL注1mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2119400A1036_1_03/2119400A1036_1_03?view=body
静脈内投与時の挙動
- 図:GOO. 243、First Aid FOR THE USMLE STEP 1 2006 p.203
- 血圧、心拍数はGOO. 243. 末梢血管抵抗は、First Aid FOR THE USMLE STEP 1 2006 p.203を参考にした
|
ノルアドレナリン
|
アドレナリン
|
イソプロテレノール
|
心拍数
|
↓↓
|
↑
|
↑↑↑
|
血圧
|
収縮期
|
↑↑
|
↑
|
↓
|
平均
|
↑↑
|
-
|
↓↓
|
弛緩期
|
↑↑
|
↓
|
↓↓
|
末梢血管抵抗
|
↑↑↑
|
↓
|
↓↓↓
|
- ノルアドレナリンとアドレナリンの受容体に対する作用の違い
- アドレナリンは、α1・α2受容体、β2受容体に対してノルアドレナリンより強く作用する
- β1受容体に対してはノルアドレナリンとアドレナリンのいずれも同等の作用を示す。
- First Aid FOR THE USMLE STEP 1 2006 p.203によれば、
- アドレナリン:α1, α2, β1, β2
- ノルアドレナリン:α1, α2, β1
- イソプロテレノール:β1, β2
アドレナリンの作用 (GOO.244)
- β2受容体とα受容体のアドレナリンに対する反応の閾値はβ2の方が低い
- 通常量(?)のアドレナリンでは、β2受容体に作用し、これを介した血管平滑筋の弛緩(骨格筋)がおこる
- これにより末梢血管抵抗が低下する。
- 平均血圧は変動しないので、圧受容器反射は起こらない
- β1受容体を介した作用と静脈還流量が増加により、心拍数・1回心拍出量・(二次的に心拍出量、左心室仕事量が増加)が増加
ノルアドレナリンの作用
- アドレナリンのようにβ2受容体を介した骨格筋に分布する血管の弛緩は望めない。
- ノルアドレナリンにより、α1, α2受容体を介した血管平滑筋の収縮がおこり、末梢血管抵抗が上昇する。
- β1受容体を介した心臓に対する陽性の作用により、心拍数・1回心拍出量が上昇する。
- これらにより、収縮期、弛緩期、および平均血圧が上昇する。
- 一回拍出量の増加により圧受容器を介して迷走神経が刺激され、徐脈となる
イソプロテレノール (GOO. 250)
- α1, α2受容体にたいする作用はほとんどなく、β1, β2受容体を介した作用のみ現れる。
- 従って、α2受容体を介した作用により、骨格筋の血管平滑筋を弛緩させ、末梢血管抵抗が低下する。
- 結果として収縮期、弛緩期、および平均血圧は低下する。
- β1受容体を介した心臓に対する陽性の作用により、心拍数・1回心拍出量が上昇する。
WordNet
- drug (trade name Isuprel) used to treat bronchial asthma and to stimulate the heart (同)Isuprel
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/07 23:32:29」(JST)
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イソプロテレノール
|
|
臨床データ |
胎児危険度分類 |
C |
法的規制 |
? |
識別 |
CAS登録番号 |
7683-59-2 |
ATCコード |
C01CA02 , R03AB02
, R03CB01
|
KEGG |
D08090 |
化学的データ |
化学式 |
C11H17NO3 |
イソプロテレノール(英: isoproterenol)とはカテコールアミンに分類されるアドレナリン作動薬のひとつ。CAS登録番号は [7683-59-2]。ドーパミン、ノルエピネフリン、エピネフリンとは異なり合成薬である。β受容体に作用して心筋刺激作用を引き起こすため心停止の際に静脈内注射薬として使用される。気管支拡張薬としても利用される。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- P040 小児気管支喘息重症発作に対するイソプロテレノール持続吸入療法の検討(第1報)(小児気管支喘息,ポスターセッション,第24回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 循環器治療 この薬をつかう理由(15)イソプロテレノールはなぜ心不全に使えないのか?
- 小児喘息のガイドライン--急性発作への対応 (特集 気管支喘息の病態,診断と治療--最近の進歩)
- 抗喘息薬(発作治療薬) (特集 エキスパートが教える研修医のための薬の使いかた)
Related Links
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB
- イソプロテレノール - Wikipedia
- イソプロテレノール(英: isoproterenol)とはカテコールアミンに分類される アドレナリン作動薬のひとつ。CAS登録番号は [7683-59-2]。ドーパミン、 ノルエピネフリン、エピネフリンとは異なり合成薬である。β受容体に作用して心筋刺激 作用を引き起こす ...
[display]http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se21/se2119002.html
- イソプロテレノール:プロタノールS
- プロタノールSとは?イソプロテレノールの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も 調べられる(おくすり110番:薬事典版)
[display]http://kotobank.jp/word/%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB
- イソプロテレノール とは - コトバンク
- 栄養・生化学辞典 イソプロテレノールの用語解説 - C11H17NO3 (mw211.26). イソプロピルノルアドレナリンともいう.エピネフリンのイソプロピル誘導体で, エピネフリンのβレセプターのアゴニスト....
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ストメリンDエアロゾル
組成
有効成分(1mL中)
- 硫酸イソプロテレノール 1.667mg
日局 デキサメタゾン 0.556mg
臭化メチルアトロピン 0.111mg
添加物
- 中鎖脂肪酸トリグリセリド、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン(HFA-227)
効能または効果
- 気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫
- 上記疾患の治療に使用される副腎皮質ホルモンの減量及び離脱
気管支痙攣の緩解の場合
- 本剤は喘息発作に対する対症療法剤であるので、本剤の使用は発作発現時に限ること。
- 通常1回1吸入(硫酸イソプロテレノールとして0.1mg)する。2?5分間たって効果が不十分な場合でも、2吸入を限度とする。続けて用いる必要がある場合でも、少なくとも4?6時間の間隔をおくこと。
副腎皮質ホルモンの減量及び離脱にあたっては次のように用いる。
- 副腎皮質ホルモンの経口投与を漸減すると同時に、併行して症状の緩解を維持しうるよう症状に応じて1日数回、1回1?2吸入する。副腎皮質ホルモンの経口投与中止後は本剤の吸入回数を慎重に漸減する。
- 本剤の投与によって副腎皮質ホルモンの経口投与の中止が可能と考えられる場合には、副腎皮質ホルモンの経口投与を中止し、本剤に切り換え1日数回、1回1?2吸入する。ついで症状の緩解を維持しつつ1回1?2吸入し、その後吸入回数を漸減する。
- 患者又は保護者に対し、本剤の過度の使用により、不整脈、心停止等の重篤な副作用が発現する危険性があることを理解させ、次の事項及びその他必要と考えられる注意を与えること。
気管支痙攣の緩解の場合
- 成人の場合、1回1吸入の用法・用量を守ること。なお、吸入後2?5分を待っても十分な効果がみられない場合には、1回1吸入を限度として追加吸入できるが、それ以上の追加投与は行わないこと。続けて用いる必要がある場合でも、少なくとも4?6時間の間隔をおき、1日4回(8吸入)までとすること。
- 小児の場合、投与しないことが望ましいが、やむを得ず使用する場合には、1回1吸入を限度とし、次の発作に使用する場合、少なくとも4?6時間の間隔をおき、1日4回(4吸入)までとすること。
副腎皮質ホルモンの減量及び離脱の場合
- 副腎皮質ホルモンの減量及び離脱の場合には定められた1日数回、1回1?2吸入の用法・用量を守ること。
慎重投与
- 甲状腺機能亢進症の患者[動悸、頻脈を助長させるおそれがある。]
- 高血圧のある患者[血圧を上昇させるおそれがある。]
- 心疾患のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 糖尿病の患者[血糖値を上昇させるおそれがある。]
- 呼吸器以外の感染症を有する患者[症状を悪化させるおそれがあるので抗生物質を投与するなど適切な処置を行うこと。]
重大な副作用
血清カリウム値の低下
- β2刺激薬による重篤な血清カリウム値の低下が報告されている。また、この作用はキサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。さらに、低酸素血症では血清カリウム値の低下により心リズムに及ぼす作用が増強されることがある。このような場合には血清カリウム値をモニターすることが望ましい。
薬効薬理
- 本剤は硫酸イソプロテレノール、デキサメタゾン、臭化メチルアトロピンが15:5:1の比率で配合されており、次のような作用が確認されている。
- モルモットを用いた実験で硫酸イソプロテレノールの吸入によるヒスタミン喘息抑制作用が、臭化メチルアトロピンの併用により持続性となることが認められている。また、硫酸イソプロテレノール、臭化メチルアトロピンの両者に更にデキサメタゾンを加えると、より強い喘息抑制作用が得られることが判明している15)。
- 気管支喘息患者の1秒肺活量を指標としたcross-over法で、イソプロテレノールの吸入による気管支拡張作用が硝酸メチルアトロピンの併用により持続性となり、かつ作用が増強することが示されている16)。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
融点
性状
- デキサメタゾンは白色?微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール、エタノール(95)又はアセトンにやや溶けにくく、アセトニトリルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 70歳の女性。山菜探りに出かけ、約30分前に多数のスズメバチに刺され、家族に伴われて来院した。スズメバチに刺された既往がある。意識レベルはJCS I-1。呼吸困難を訴える。全身の皮膚が紅潮し、頭部と四肢とに多数の刺傷がある。呼吸数30/分。脈拍120/分、整。血圧60/40mmHg。心音に異常を認めない。全肺野にwheezesを聴取する。動脈血ガス分析(自発呼吸, room air) : pH 7.45, PaO2 68Torr、PaCO2 36Torr、HCO3- 24 mEq/l。
- 処置として適切でないのはどれか。
[正答]
D
- イソプロテレノールのβ2受容体に対する作用により末梢血管(骨格筋など)の平滑筋が弛緩し、結果として血圧低下を招く。
- アドレナリンはα1, α2, β1 β2受容体に対する作用を有するが、特にα1, α2受容体に対する作用が強く、血管弛緩はそれほどでもない。
※国試ナビ4※ [104B048]←[国試_104]→[104B050]
[★]
- 生後3日の新生児。チアノーゼのため搬入された。38週3日、体重2,869gで出生した。生後2日からチアノーゼを認めていたが、徐々に増強し、体動も不活発となった。身長49.3cm、体重2,812g。体温37.2℃。心拍数144/分、整。血圧88/56mmHg。心音はII音が単一で、胸骨左縁第2肋間にわずかに連続性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。右肋骨弓下に肝を2cm触知する。右心室造影写真(別冊No.13A. B)を別に示す。
- この患児に使用すべき治療薬はどれか。
[正答]
E
プロスタグランディンE1 : 約 28,900 件
プロスタグランジンE1 : 約 194,000 件
- よって後者に書き換え
※国試ナビ4※ [105D038]←[国試_105]→[105D040]
[★]
- 58歳の男性。会議で発言中に突然倒れ、救急車で搬入された。同僚が心肺蘇生を施行したが、7分後救急隊到着時には心肺停止状態(心電図では心室細動)であった。救急救命士によって除細動(200ジュール、1回)されたがモニターでは心静止であった。ラリンゲアルマスクで気道確保され、バッグによる人工呼吸と心臓マッサージとを施行され、用手換気で良好な胸郭の動きが確認される。心電図モニターでは心静止である。右前腕静脈に静脈路を確保した。この時点で標準的に用いられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100D017]←[国試_100]→[100D019]
[★]
- 26歳の女性。会議中に突然起こった動悸を主訴に来院した。以前から同様の規則的に早く打つ動悸が年に数回あるという。気管支喘息で治療中である。意識は清明。脈拍 148/分、整。血圧 104/52mmHg。呼吸数 20/分。心雑音と肺雑音とを聴取しない。心電図(別冊No. 35)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D064]←[国試_112]→[112D066]
[★]
- 13歳の男子。不整脈を指摘され来院した。自覚症状はない。成長・発達に異常はない。体温36.5℃。脈拍60/分、不整。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部に異常を認めない。心電図を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A017]←[国試_101]→[101A019]
[★]
- 76歳の男性。失神を主訴に来院した。最近1か月の間に2度失神し、その際前額部を打撲している。Holter心電図を以下に示す。対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102A058]←[国試_102]→[102A060]
[★]
- 29歳の女性。突然の動悸を主訴に来院した。これまで心電図に異常を指摘されたことはない。意識は清明。血圧118/70mmHg。心電図を以下に示す。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D017]←[国試_101]→[101D019]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097G069]←[国試_097]→[097G071]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108I007]←[国試_108]→[108I009]
[★]
- 敗血症性ショックに対する循環器作用薬の第一選択となるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111H009]←[国試_111]→[111H011]
[★]
- アナフィラキシーショックにまず投与すべき薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096E032]←[国試_096]→[096E034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102D007]←[国試_102]→[102D009]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100E026]←[国試_100]→[100E028]
[★]
- 急性腎不全患者で心電図にT波の先鋭化、次いでRR間隔の延長、P波の消失およびQRS幅の拡大が見られた。最も即効性のある治療法はどれか?
[★]
- 英
- adrenergic receptor
- 同
- アドレナリン作動性受容体 adrenoreceptor
- 関
- アセチルコリン受容体、交感神経作動薬一覧、交感神経拮抗薬一覧
- α受容体、β受容体、受容体
平滑筋臓器における傾向
受容体
|
反応
|
例外
|
α受容体
|
興奮
|
小腸運動:抑制
|
β受容体
|
抑制
|
心臓 :興奮
|
アドレナリン受容体
- SP.412改変
- 体のどの部位にどんな受容体があるかはGOO.143-144を参照せよ
- epinehrine relaxes the detrusor muscle of the bladder as a result of activation of β receptors and contracts the trigone and shincter muscles owing to its α agonist activity. This can result in hesitancy in trination and may contribute to retention of urine in the bladder. Activation of smooth muscle contractino in the prostate promotes urinary retention.(GOO.246)
- 排尿筋弛緩→β受容体。括約筋弛緩→α受容体
- 膀胱頚部から尿道にはα受容体が分布しており、尿道平滑筋の収縮に関与 (SP.818) (cf.プラゾシン)
シグナル伝達の経路 (GOO.238)
- α1:Gq:Gq-PCL-IP3
- α2:多様(アデニル酸シクラーゼの抑制、K+チャネルとの開口、Ca2+チャネルの閉鎖)
- β1, β2, β3:Gs
[★]
- 英
- long QT syndrome, QT prolongation syndrome
- 関
- 先天性QT延長症候群、後天性QT延長症候群、QT延長、トルサード・ド・ポアント。QT間隔
症状
定義
- QT時間が延長する
- 心電図で観測されたQT間隔を心拍数により補正したQTcが0.46秒を超える場合(SP.537)
先天性
- 原因遺伝子は多く同定されているが、LQT1~3で全体の9割を占めている。出生2000に対して1の割合で認められるという。
疾患名
|
遺伝形式
|
|
遺伝子座
|
遺伝子
|
蛋白
|
表現型
|
心電図上の特徴
|
Romano-Ward症候群
|
常染色体優性
|
LQT1
|
11p15.5
|
KCNQ1
|
カリウムチャネル(KVLQT1)
|
|
幅広いT波
|
LQT2
|
7q35-36
|
KCNH2
|
カリウムチャネル(HERG)
|
|
ノッチを伴う平低T波
|
LQT3
|
3p21
|
SCN5A
|
ナトリウムチャネル(hH1)
|
|
ST部分の長いT波
|
LQT4
|
4q25-27
|
ANK2
|
アンキリンB
|
|
|
LQT5
|
21q22.1-q22.2
|
KCNE1
|
カリウムチャネル(minK)
|
|
|
LQT6
|
21q22.1-q22.2
|
KCNE2
|
カリウムチャネル(MiRP1)
|
|
|
Jervell and Lange-Nielsen症候群
|
常染色体劣性
|
JLN1
|
11p15.5
|
KCNQ1
|
カリウムチャネル(KVLQT1)
|
難聴
|
|
JLN2
|
21p22.1-q22.2
|
KCNE1
|
カリウムチャネル(minK)
|
難聴
|
|
後天性
薬剤性
- I群:キニジン、ジソピラミド、プロカインアミド、フレカイニドなど
- III群:ソタロール、ニフェカラント、アミオダロンなど
- 抗生物質(エリスロマイシン、ST合剤など)
- 抗真菌薬(イトラコナゾールなど)
- 抗アレルギー薬(テルフェナジン、アステミゾールなど)
- 抗高脂血症薬(プロブコールなど)
- 抗精神病薬(ハロペリドール、クロルプロマジンなど)
- 三環系抗うつ薬(イミプラミン、アミトリプチリンなど)
- 抗癌剤(ドキソルビシンなど)
徐脈
電解質異常
疾患
- クモ膜下出血、頭蓋内出血、ストレス心筋症、神経性食欲不振症
治療
- Acquired long QT syndrome: Clinical manifestations, diagnosis, and management
急性期治療
- 血行動態が不安定:低血圧、意識レベル低下、胸痛、心不全
- 除細動
- マグネシウム点滴、電解質補正、原因薬剤の除去
- 上記に加え心拍数コントロールのためにオーバードライブ心房ペーシング±イソプロテレノール(心房心拍数を上げてQTを短縮させる効果がある)の点滴もオプション
予防
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薬理 薬物、ウイルス一覧、難病リスト、疾患名一覧、難病、抗不整脈薬、化膿性髄膜炎、原虫、子宮体癌、膠原病、脂質異常症、全身性エリテマトーデス、糖質コルチコイド、消毒薬、非ステロイド性抗炎症薬、蠕虫、細菌、肺癌、心不全、結節性多発動脈炎、常位胎盤早期剥離、血糖降下薬、重症筋無力症、ホルモン、リポ蛋白、人口、脳神経、イソプロテレノール、下垂体腺腫、関節リウマチ、尿沈渣、アドレナリン受容体、アミノ酸、低ナトリウム血症、神経性食思不振症、降圧薬、妊娠、シェーグレン症候群、免疫グロブリン、フォン・ギールケ病、感染症法、クローン病、文献の略号、細菌の鑑別、呼吸器の上皮の移行、原発性胆汁性肝硬変、心音、クッシング症候群、バーター症候群、気管支喘息、食中毒菌、利尿薬、ワクチン、敗血症性ショック、消化器系、アミロイドーシス、下肢の筋、トキソプラズマ症、僧帽弁閉鎖不全症、慢性リンパ性白血病、アレルギー、真菌、サイトカイン、抗てんかん薬、全身性強皮症、アカラシア
[★]
- 同
- イソプロテレノール
- 商
- アスプール、イソパール・P配合、イソメニール、プロタノールL、プロタノールS
[★]
- 同
- iron-sulfer protein
[★]
- 英
- dichloroisoproterenol
- 同
- ジクロロイソプレナリン dichloroisoprenarine
概念
- イソプロテレノールの構造に似ている。
- β受容体遮断薬でありながらβ受容体刺激作用も有する。
参考
- http://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/summary/summary.cgi?sid=13936
[★]
- 英
- isoproterenol test
- 同
- 気道可逆性検査 airway reversibility test
[★]
- 英
- dl-isoproterenol hydrochloride
- 関
- イソプロテレノール
[★]
イソプロテレノール
[★]
イソプロテレノール
[★]
- 英
- pro