出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/24 15:22:19」(JST)
ヨヒンビン | |
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一般情報 | |
IUPAC名 | ヨヒンビン |
分子式 | C21H26N2O3 |
分子量 | 354.45 g/mol |
形状 | 結晶 |
CAS登録番号 | [146-48-5] |
性質 | |
融点 | 240-241 °C |
比旋光度 [α]D | +50.9–+62.2 (in エタノール、20 °C) |
ヨヒンビン(英: yohimbine)は、分子式C21H26N2O3で表されるアルカロイドである。アカネ科の植物ヨヒンベ(Pausinystalia yohimbe Pierre)から発見された。骨格的にはラウオルフィアアルカロイド(Rauwolfia Alkaloid)に属する。
ヨヒンビンはα受容体拮抗薬であり血管壁に分布するα1受容体遮断作用も交感神経系に分布するα2受容体遮断作用をも示す。あるいは中枢におけるセロトニンに対する拮抗作用も知られている。
血管拡張に作用する抗アドレナリン作用のα1受容体遮断作用より交感神経に作用するα2受容体遮断作用の方が強い。抗アドレナリン作用の発現量では副作用を示すために臨床的には利用されない。
また催淫作用があるとされているが、作用機序的には生じた興奮を減弱させる因子を遮断するように働くと考えられる。興奮にたいして積極的には作用しないので増量しても効果が増強するよりはむしろ副作用の発現・増強を心配する必要がある。副作用としては嘔吐や大量服用の場合は延髄麻痺による死亡例が知られている。[1]
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関連記事 | 「ビン」 |
受容体 | 反応 | 例外 |
α受容体 | 興奮 | 小腸運動:抑制 |
β受容体 | 抑制 | 心臓 :興奮 |
受容体 | 作動薬 | 遮断薬 | 存在部位 | 作用 | |||||
α | α1 | A≧NA>ISP | [直接作用] ノルアドレナリン アドレナリン ドーパミン [間接作用] チラミン [直接・間接作用] エフェドリン アンフェタミン メタンフェタミン |
メトキサミン フェニレフリン |
フェノキシベンザミン フェントラミン |
プラゾシン タムスロシン |
血管平滑筋 | 収縮 | |
腸平滑筋 | 弛緩 | ||||||||
膀胱括約筋 | 収縮 | ||||||||
肝臓 | グリコーゲン分解 | ||||||||
α2 | A≧NA>ISP | クロニジン グアンファシン グアナベンズ メチルドパ |
ヨヒンビン | NA作動性神経終末 | NAの放出抑制 | ||||
血管平滑筋 | 収縮 | ||||||||
膵臓β細胞 | インスリン分泌抑制 | ||||||||
β | β1 | ISP>A=NA | イソプロテレノール | ドブタミン | [第一世代]:ISA有 ピンドロール [第二世代]:ISA無 プロプラノロール [第三世代]:β1特異的 アテノロール ビソプロロール [第四世代]:有用な特性 カルベジロール |
心臓 | 心拍数↑ 心収縮↑ 心伝導速度↑ | ||
腎臓(傍糸球体細胞) | レニン分泌促進 | ||||||||
β2 | ISP>A>NA | サルブタモール テルブタリン リトドリン |
骨格筋血管 気管支 胃腸 尿路 子宮平滑筋 |
弛緩 | |||||
肝臓、骨格筋 | グリコーゲン分解 | ||||||||
膵臓β細胞? | インスリン分泌促進? | ||||||||
β3 | ISP=NA>A | 脂肪組織 | 脂肪分解促進 |
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