- 英
- adenylyl cyclase
- 同
- アデニリルシクラーゼ、アデニルシクラーゼ
- 関
- cAMPホスホジエステラーゼ
ATP → cAMP + PPi
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/14 06:52:13」(JST)
[Wiki ja表示]
アデニル酸シクラーゼ(アデニリルシクラーゼとも。英: adenylate cyclase; アデニレートサイクレース、; EC 4.6.1.1)はATPの3',5'-環状AMP (cAMP) とピロリン酸への変換を触媒する酵素、リアーゼである。cAMPはセカンドメッセンジャーと呼ばれる、真核生物のシグナル伝達に重要な分子である。アデニル酸シクラーゼは、膜受容体に結合してホルモンや他の刺激に反応するGタンパク質を活性化または抑制することができる。9種類のアデニル酸シクラーゼが哺乳類で知られている。
目次
- 1 構造
- 2 調節
- 3 出典
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
|
構造
アデニル酸シクラーゼが触媒する反応はATPのcAMPへの変換である
アデニル酸シクラーゼは膜貫通タンパク質で、原形質膜を12回貫通している。これの機能の重要部分は細胞質側のN及びC末端、それと膜貫通ヘリックスの6と7の間の細胞質内に広がるC1ドメインにある。
調節
アデニル酸シクラーゼはGタンパク質やフォルスコリン、そして同様に他の種類に特異的な基質に刺激される。クラスI, III, VIIIはCa2+/カルモジュリンにも制御される。神経では、Ca2+の流入への素早い反応のためアデニル酸シクラーゼはカルシウムイオンチャネルの隣りに位置しており、学習過程に重要な役割を果たしていると思われている。その証拠にアデニル酸シクラーゼが同時にみられ、これは一緒に起こるいくつかの異なったシグナルにのみ活性化される事を意味する。
出典
- IUBMB entry for 4.6.1.1(英語)
- BRENDA references for 4.6.1.1 (英語)
- PubMed references for 4.6.1.1(英語)
- PubMed Central references for 4.6.1.1(英語)
- Google Scholar references for 4.6.1.1(英語)
関連項目
外部リンク
- IUBMB entry for 4.6.1.1(英語)
- KEGG entry for 4.6.1.1(英語)
- BRENDA entry for 4.6.1.1(英語)
- NiceZyme view of 4.6.1.1(英語)
- EC2PDB: PDB structures for 4.6.1.1(英語)
- PRIAM entry for 4.6.1.1(英語)
- PUMA2 entry for 4.6.1.1(英語)
- IntEnz: Integrated Enzyme entry for 4.6.1.1(英語)
- MetaCyc entry for 4.6.1.1(英語)
- Atomic-resolution structures of enzymes belonging to this class(英語)
- EXPASY.ORG EC4.6.1.1
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- サイクリックAMP(cAMP),サイクリックGMP(cGMP) (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・4)その数値をどう読むか) -- (内分泌学的検査 その他)
- 精神・神経 PACAP・VIP受容体の構造と機能の多様性--PACAPの中枢神経機能を中心として (第5土曜特集 最新 G蛋白質共役受容体研究--疾患解明とシグナル制御の新時代) -- (受容体機能の新たな展開)
Related Links
- 栄養・生化学辞典 - アデニル酸シクラーゼの用語解説 - [EC4.6.1.1].アデニリルシクラーゼ,アデニルシクラーゼともいう.ATPを基質として,cAMPとピロリン酸に変換する反応を触媒する酵素.多くの神経伝達物質やホルモンの第二 ...
- アデニル酸シクラーゼについてアデニル酸シクラーゼはATPを基質として、ATPからcAMPをつくる働きを持っているということで合っていますか? それとなぜアデニル酸シクラーゼは細胞膜に存在してるのでしょうか?ど...
- グアニル酸シクラーゼはグアノシン三りん酸(GTP)からグアノシン3',5'-一りん酸(cGMP)の生成を触媒する酵素で,可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)は一酸化窒素(NO)の受容体です 1)。 1H-[1,2,4]オキサジアゾロ[4,3-a ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- adrenergic receptor
- 同
- アドレナリン作動性受容体 adrenoreceptor
- 関
- アセチルコリン受容体、交感神経作動薬一覧、交感神経拮抗薬一覧
- α受容体、β受容体、受容体
平滑筋臓器における傾向
受容体
|
反応
|
例外
|
α受容体
|
興奮
|
小腸運動:抑制
|
β受容体
|
抑制
|
心臓 :興奮
|
アドレナリン受容体
- SP.412改変
- 体のどの部位にどんな受容体があるかはGOO.143-144を参照せよ
- epinehrine relaxes the detrusor muscle of the bladder as a result of activation of β receptors and contracts the trigone and shincter muscles owing to its α agonist activity. This can result in hesitancy in trination and may contribute to retention of urine in the bladder. Activation of smooth muscle contractino in the prostate promotes urinary retention.(GOO.246)
- 排尿筋弛緩→β受容体。括約筋弛緩→α受容体
- 膀胱頚部から尿道にはα受容体が分布しており、尿道平滑筋の収縮に関与 (SP.818) (cf.プラゾシン)
シグナル伝達の経路 (GOO.238)
- α1:Gq:Gq-PCL-IP3
- α2:多様(アデニル酸シクラーゼの抑制、K+チャネルとの開口、Ca2+チャネルの閉鎖)
- β1, β2, β3:Gs
[★]
- 英
- vasoactive intestinal polypeptide VIP, vasoactive intestinal peptide
- 同
- 血管作用性小腸ペプチド
- 関
- 神経伝達物質
[show details]
血管作動性腸管ポリペプチド : 63 件
血管作動性腸ペプチド : 51 件
血管作動性腸管由来ポリペプチド : 30 件
血管作用性小腸ペプチド : 約 46 件
血管作用性腸ポリペプチド : 17 件
血管作用性腸管ペプチド : 21 件
血管作用性腸管ポリペプチド : 20 件
血管活性腸管ペプチド : 24 件
血管活性腸管ポリペプチド : 13 件
血管賦活腸管ペプチド : 8 件
まとめ
- 腸管の拡張や迷走神経の刺激により胃から大腸に分布するVIP細胞から分泌され、小腸と大腸の蠕動運動を促進し、消化管による水とイオンの排出を促進する。また、胃酸分泌を抑制する。
概念
- グルカゴン・VIP:膵臓
- セクレチン:十二指腸粘膜
- VIPと関連蛋白:enteric nerve, 自律神経、中枢神経
分類
性状
産生組織
標的組織
受容体
作用
- 平滑筋弛緩作用、血管拡張作用、腸液分泌刺激作用
- 末梢血管、冠血管、肺動脈拡張 (SPC.345)
- 気管支平滑筋拡張 (SPC.345)
- 消化管平滑筋弛緩 (SPC.345)
- インスリン、グルカゴン、ソマトスタチンなど分泌促進
- 重炭酸を含む膵液の分泌促進
- ガストリンの分泌抑制
- ↑ intestinal water and electrolyte secretion
- ↑ relaxation of intestinal smooth muscle and sphincters
分泌の調整
- ↑ by distension and vagal stimulation
- ↓ by adrenergic input
分子機構
生合成
臨床関連
- VIPoma vasoavtive intestinal polypeptidescreting tumor
- VIPを産生する非α非β膵島細胞腫瘍
- WDHA症候群(水様下痢低カリウム血症無胃酸症候群)
[★]
- 英
- dopamine receptor DA-R
- 同
- ドーパミン受容体
- 関
- ドパミン、ドーパミン作動性ニューロン、受容体、カテコールアミン受容体
[show details]
- GOO.249
- 7回膜貫通型Gタンパク共役型受容体
- D1受容体
- Gs:アデニル酸シクラーゼ活性化→[cAMP]i↑
- 低用量での血管拡張はこの受容体を介して起こる
- 大脳基底核の神経回路では直接路にかかわる(SP.377)。
- Gi:アデニル酸シクラーゼ抑制→[cAMP]i↓、K+チャネル活性化、Ca2+チャネル抑制
- 中枢神経系に存在
- シナプス後ニューロン、ドーパミン作動性ニューロンの細胞体・樹状突起・軸索・終末部に存在し、興奮性の調節に関わる
- autoreceptor
- 大脳基底核の神経回路では間接路にかかわる(SP.377)。
作動薬(アゴニスト)
拮抗薬(アンタゴニスト)
[★]
- 英
- D2 receptor
- 関
- ドパミン、ドパミン受容体、受容体
- リガンド:ドパミン
- 受容体の型:7回膜貫通型G蛋白質共役受容体
- サブユニットの型:Gi:アデニル酸シクラーゼ抑制→[cAMP]i↓、K+チャネル活性化、Ca2+チャネル抑制
- 局在:中枢神経系に存在
- 機能:
[★]
- 英
- pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide PACAP
- 関
- アデニル酸シクラーゼ
[show details]
[★]
- 英
- pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide receptor、PACAP receptor
- 関
- 脳下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化・リペプチドレセプター、PACAP受容体、PACAPレセプター
[★]
- 英
- pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide receptor、PACAP receptor
- 関
- 脳下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化・リペプチド受容体、PACAP受容体、PACAPレセプター
[★]
- 英
- human thyroidadenylate cyclase stimulator HTACS
- 同
- ヒト甲状腺刺激物質 human thyroid stimulator HTS
- 関
- 甲状腺刺激抗体
[★]
- 英
- type I pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide receptor
- 関
- PACAP受容体I型、PAC1受容体
[★]
- 英
- pituitaryadenylate cyclase-activating polypeptide receptor
- 同
- PACAP受容体
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
アデノシン一リン酸