- 50歳の男性。健康診断で異常を指摘され来院した。精査の結果、肺癌と診断された。初診時の胸部エックス線写真(別冊No.18A)と胸部造影CT(別冊No.18B)とを別に示す。
- 最も起こりやすいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I061]←[国試_105]→[105I063]
★リンクテーブル★
[★]
- 60歳の女性。1か月前からの労作時の息切れを主訴に来院した。6か月前から咳嗽を自覚していた。体温36.7℃。呼吸数20/分。脈拍92/分、整。血圧138/76mmHg。聴診で両側下肺野にfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 420万、Hb 14.2g/dl、Ht 42%、白血球 5,800、血小板 28万。免疫学所見: CRP 0.3mg/dl、CEA 2.3ng/ml(基準5以下)。血液生化学検査に異常を辞めない。胸部エックス線写真(別冊No.19A)、胸部CT(別冊No.19B)及び気管支肺胞洗浄液の写真(別冊No.19C)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I062]←[国試_105]→[105I064]
[★]
- 45歳の男性。動悸を主訴に救急外来を受診した。失神の既往はない。以前から2度にわたる心筋梗塞で入院加療を受けており、最近の心エコー検査による左室駆出率は20%であった。救急外来におけるモニター心電図所見(別冊No.17)を別に示す。
- 処置として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I060]←[国試_105]→[105I062]
[★]
[★]
- 英
- superior vena cava syndrome, SVC syndrome, SVCS
- 関
- 上大静脈、頚静脈怒張
概念
- 上大静脈の閉塞や有意狭窄によって生じる上半身の静脈圧の上昇で、頭部、顔面、上肢、頸部および上半身のうっ血を来す症候群。
- 肺癌、ホジキンリンパ腫(→ホジキン病)、大動脈瘤などの縦隔洞、胸腔内腫瘍により急速に上大静脈が圧迫され、静脈還流異常をまねき、これによって生ずる種々の症状をいう。
病因
病態生理
症状
- 上肢静脈圧は30-50cmH2Oと上昇し頚部、上腕、胸壁の静脈は怒張し、顔面、上肢の浮腫をみる。
- 頚静脈、側頭静脈の怒張、起坐呼吸、失神発作
- 脳浮腫 → 頭痛、めまい、傾眠傾向、(ときどき)痙攣・呼吸困難など
- 脳静脈圧上昇 → 抗利尿ホルモン分泌亢進 → 脳脊髄循環に悪影響
身体所見
- (原因疾患が良性で慢性に経過する場合)副血行路が主として奇静脈、内胸静脈、側胸静脈、脊椎静脈に生じる。門脈系を通して食道静脈瘤を生じる。
副側路(表在腹壁静脈)の流れる方向
検査
- 胸部単純X線写真:左第一弓の突出
- 胸部造影CT:上大静脈の閉塞、奇静脈の拡張
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治療
- 手術療法:大動脈瘤や甲状腺腫など
- 放射線療法・抗癌剤化学療法:摘除不能な悪性腫瘍
- バイパス手術:人工血管にて閉塞部をバイパス
- 経皮的血管形成術:バルーン拡張やすてんと留置で閉塞部を広げる。
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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