- 次の文を読み、62-64の同いに答えよ。
- 15歳の女子。いらいらして暴力を振るうことを心配した母親に伴われて来院。
- 現病歴 中学2年になり、友人関係でトラブルが起こったころから食欲がなくなり、学校を休みがちになった。自分の部屋でいやな友人の顔が浮かぶと、そのときしていた行為を最初からやり直すようになった。不潔になったことを気にして頻回に手を洗うようになった。その後も学校では普通の生括を送っていたが、家では自分だけでなく母親に同じ言葉や行動を繰り返させ、母親が正確にやり直せないとパニックを起こしたり、暴力を振るったりするようになった。
- 生育歴 3歳時に両親が離婚し、母親と弟との3人暮らし。小学校では成績も優秀で友人も多く、何事にも積極的な性格であった。中学で進学校に入学し、学業とスポーツに打ち込んでいた。
- 現症 意識は清明。身長156cm、体重49kg。体温36.2℃。呼吸数16/分。脈拍72/分、整。血圧98/60mmHg。皮膚は冷たく乾燥している。手が荒れている。
- 検査所見 尿、血液検査所見に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G063]←[国試_105]→[105G065]
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、65-67の問いに答えよ。
- 45歳の男性。めまい、嘔気および嘔吐を主訴に来院した。
- 現病歴 24歳から毎年健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。直近では6月14日に健康診断を受け、空腹時血糖98mg/dl、HbA1c5.1%であった。7月25日ころから軽い咳が出現し、7月30日に突然、口渇、多飲および多尿が出現した。8月1日にめまいが出現し、熱中症ではないかと自己判断して、スポーツ飲料を4リットル飲んだ。その夜から嘔気と嘔吐とが出現し、8月2日に受診した。
- 既往歴 5年前に痔瘻の手術。
- 生活歴 喫煙は20歳から15本/日を17年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴 父が高血圧症、高尿酸血症および糖尿病で治療中である。母は胆嚢摘出術を受けている。
- 現症 意識は清明。身長171cm、体重58kg。体温36.8℃。呼吸数22/分。脈拍64/分、整。血圧102/68mmHg。甲状腺の腰大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖3+、ケトン体2+。血液所見:赤血球 468万、Hb 13.9g/dl、Ht 42%、白血球 12,300(好中球75%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板27万。血液生化学所見:血糖 610mg/dl、HbA1c 5.8%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.5g/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、尿酸 6.9mg/dL、総コレステロール 246mg/dl、トリグリセリド 190mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 10IU/l ALT 16IU/l、LD 177IU/l(基準176-353)、ALP 174IU/l(基準115-359)、アミラーゼ 950IU/l(基準37-160)、Na 131mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l。CRP 1.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.25、PaCO2 28Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 12mEq/l。
- a 感染
- b 低栄養
- c 飲水過多
- d ホルモン欠乏
- e ホルモン不応
[正答]
※国試ナビ4※ [105G064]←[国試_105]→[105G066]
[★]
- 次の文を読み、62-64の同いに答えよ。
- 15歳の女子。いらいらして暴力を振るうことを心配した母親に伴われて来院。
- 現病歴 中学2年になり、友人関係でトラブルが起こったころから食欲がなくなり、学校を休みがちになった。自分の部屋でいやな友人の顔が浮かぶと、そのときしていた行為を最初からやり直すようになった。不潔になったことを気にして頻回に手を洗うようになった。その後も学校では普通の生括を送っていたが、家では自分だけでなく母親に同じ言葉や行動を繰り返させ、母親が正確にやり直せないとパニックを起こしたり、暴力を振るったりするようになった。
- 生育歴 3歳時に両親が離婚し、母親と弟との3人暮らし。小学校では成績も優秀で友人も多く、何事にも積極的な性格であった。中学で進学校に入学し、学業とスポーツに打ち込んでいた。
- 現症 意識は清明。身長156cm、体重49kg。体温36.2℃。呼吸数16/分。脈拍72/分、整。血圧98/60mmHg。皮膚は冷たく乾燥している。手が荒れている。
- 検査所見 尿、血液検査所見に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G062]←[国試_105]→[105G064]
[★]
[★]
- obsessive compulsive
- 英
- obsessive-compulsive disorder, OCD
- 同
- 強迫神経症 obsessive-compulsive neurosis
- ICD-10
- F42
- 関
- 神経症性障害 neurotic disorder
- 含
- 制縛神経症(anankastic neurosis、強迫神経症(obsessional neurosis)、強迫性神経症(obsessive-compulsive neurosis)
ICD-10
F42.0
- 強迫思考あるいは反復思考を主とするもの Predominantly obsessional thoughts or ruminations
F42.1
- 強迫行為(強迫儀式)を主とするもの Predominantly compulsive acts [obsessional rituals]
F42.2
- 強迫思考および強迫行為が混合するもの Mixed obsessional thoughts and acts
F42.8
- 他の強迫性障害 Other obsessive-compulsive disorders
F42.9
- 強迫性障害,特定不能のもの Obsessive-compulsive disorder, unspecified
疫学
- 生涯有病率:2-3%
- 性差:成人- 性差無し。思春期では男性の方が多い。
- 発症年齢:20歳前後(男性の方が幾分長い)
症状
診断
- 1. 無意味あるいは不合理な観念が
- 2. 自分の意志によってではなくひとりでに、あるいは自分の意志に反して出現し
- 3. その観念を払いのけようとしても払いのけることができず
- 4. 無理に押さえようとすると強い不快や不安の感情が起こる
治療
国試