- 35歳の男性。反応が鈍く奇妙な姿勢をとることを心配した会社の上司に伴われて来院した。半年前から上司に「誰もいないのに職場の同僚からの悪口が聞こえてくる」と訴えていた。昨日から「会社に殺される」、 「考えていることが会社に筒抜けになる」などと独り言をつぶやいていたかと思うと、黙り込んで開眼したまま無反応になったという。診察時に右手を挙上させるとそのままの姿勢をいつまでも保持する。
- 最も考えられる診断はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 60歳の男性。左手関節の背屈ができなくなったことを主訴に来院した。 3日前、飲酒後に居間の肘掛け付き椅子で朝まで眠っていたという。目が覚めてから左手関節の背屈ができず、左母指と左示指との背側にしびれ感があることを自覚した。 2日間様子をみていたが、回復しないため受診した。
- 障害された可能性が高い神経はどれか。
[正答]
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- 55歳の男性。腹部不快感を主訴に来院した。 2か月前から右下腹部の不快感を間欠的に自覚していた。腹部の視診と聴診とに異常を認めない。右下腹部に、腹筋の緊張時には触知しないが.弛緩時には5×4cm大の腫瘤を触知する。腫瘤は弾性硬で圧痛はなく、拍動を認めない。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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- 英
- catatonic syndrome
- 関
- 緊張型分裂病
概念
- 意志障害を主とする精神運動障害である。(PSY.51)
- 緊張型統合失調症、器質性精神障害、うつ病に出現する症候群である。(PSY.51)
- 緊張型/非緊張型統合失調症、大うつ性障害、内科疾患、精神疾患においてみられる。特に双極I型障害に関連して見られることが一番多い。(KPS.598)
症状
国試
- 105A023:統合失調症による緊張病症候群。無言、無動、カタレプシー