- 英
- variable deceleration
- 関
- 胎児心拍数図
概念
- 子宮収縮から30秒未満で15bpm以上低下。
- 臍帯圧迫が疑われる。
- 臍帯圧迫を示唆。圧迫の程度により一過性の迷走神経反射や低酸素状態になり様々な徐脈のパターンを呈する。羊水過少症でよく見られる(G10M.59)。
- 臍帯巻絡があると臍帯血流が途絶しやすくなり変動一過性徐脈が起こりやすい、らしい(出典不明)
UpToDate Contents
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- 1. 分娩時胎児心拍数の評価intrapartum fetal heart rate assessment [show details]
…recurrent late decelerations Absent variability with recurrent variable decelerations Absent variability with bradycardia; A sinusoidal pattern Late decelerations and variable decelerations are considered …
- 2. 分娩第Ⅰ期、Ⅱ期、およびⅢ期の胎児心拍数計測のマネージメントmanagement of intrapartum category i ii and iii fetal heart rate tracings [show details]
…the following): Recurrent late decelerations Recurrent variable decelerations Bradycardia; OR A sinusoidal pattern Late decelerations and variable decelerations are considered recurrent when …
- 3. ノンストレス検査および収縮ストレス検査nonstress test and contraction stress test [show details]
…(normal) test has no late decelerations or significant variable decelerations. Equivocal – An equivocal-suspicious test has intermittent late decelerations or significant variable decelerations, while an equ …
- 4. 分娩前の胎児サーベイランスの概要overview of antepartum fetal surveillance [show details]
…amniotic fluid index . A study in post-term pregnancies reported decreased amniotic fluid and variable decelerations were associated with an increased incidence of fetal distress, even when the NST was reactive …
- 5. 羊水補充灌流療法amnioinfusion [show details]
…severe variable decelerations during labor. The procedure can be performed by transcervical or transabdominal routes. Transcervical amnioinfusion for the treatment of recurrent variable decelerations is the …
Japanese Journal
- 一過性徐脈 変動一過性徐脈とは? (特集 胎児心拍数陣痛図よみ方講座 基本からのブレークスルー : 定義がわかると対応できる!)
- 神元 有紀
- Perinatal care = ペリネイタルケア : 周産期医療の安全・安心をリードする専門誌 38(4), 355-360, 2019-04
- NAID 40021903664
- 相京 晋輔,古橋 円,細江 美和,坊本 佳優,野老山 麗奈,森 崇宏,鈴木 真理子,神田 智子,佐藤 泰昌,横山 康宏
- 産科と婦人科 86(4), 505-509, 2019-04
- NAID 40021847761
- 胎児期に絞扼性イレウスを発症した腸間膜裂孔ヘルニアの1例
- 白井 剛,中村 晶俊,後藤 麻木
- 日本小児外科学会雑誌 55(1), 129-134, 2019
- … <p>症例は0生日の女児.妊娠35週6日に母が胎動減少を自覚し,妊娠36週0日に受診した.Cardiotocogramでは基線細変動の減少と軽度変動一過性徐脈を認め,胎児超音波検査では腸管拡張と腹水を認めた.胎児機能不全と胎便性腹膜炎の診断で,同日に緊急帝王切開で出生となった.腹部は緊満し,貧血と代謝性アシドーシスを認めた.腹部超音波検査で腸回転異常症の所見はなく,消化管造影では空腸での通過障害および …
- NAID 130007602201
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- 遅発一過性徐脈は子宮胎盤循環不全を反映する所見であり、変動一過性徐脈は臍帯圧迫 を反映する所見であることから胎児のおかれている状態は異なり、遅発一過性徐脈と変動 一過性徐脈を鑑別することは分娩管理において重要です
- スタートアップ7(軽度か、高度か、繰返すか) 遅発一過性や変動一過性徐脈を判読したら、その程度を評価しておかなくてはならない。 軽度か?高度か?繰返すか?により、しばしば、その対応が異なるためだ。
- 変動一過性徐脈の判定基準を図に示しました。①一過性徐脈の低下と上昇のパターンは共に急峻であること ②一過性徐脈の最低点と子宮収縮の最高点は同期することが多く、遅延時間はあっても30秒未満であること ③一過性徐脈は子宮 ...
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★リンクテーブル★
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- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 39歳の初産婦。妊娠41月2週 陣痛発来のため入院した。
- 現病歴 妊娠初期から定期的に妊婦健康診査を受けている。これまでの超音波検査で子宮体部右側に直径5cm大の漿膜下筋腫を指摘されている。その他には妊娠経過に特記すべきことはない。本日午前1時から10分周期の規則的な陣痛が発来したが自宅で待機していた。午前9時に来院した。
- 既往歴 15歳で虫垂炎手術。
- 家族歴 母親が2型糖尿病。
- 月経歴 初経12歳。周期28日、整。
- 現症 意識は清明。身長162cm、体重71kg(非妊時63kg)。体温36.5℃。脈拍80/分、整。血圧124/76mmHg。子宮底長37cm、腹囲96cm。下腿に浮腫を認めない。Leopold触診法で児背を母体の左側に触れる。陣痛周期は3分。内診所見:先進部は小泉門で母体の左後方に触れる。子宮口5cm開大、展退度60%、児頭下降度SP+1cm。子宮口の位置は中央、硬さは軟である。未破水である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。超音波検査では羊水ポケット1cm、胎児推定体重3,500 g。胎児心拍数陣痛図で胎児心拍数パターンに異常を認めない。
- 出生直後の新生児の異常として注意すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G059]←[国試_105]→[105G061]
[★]
- 次の文を読み、1~3の問いに答えよ。
- 27歳の妊婦。妊娠38週。陣痛を訴えて来院した。
- 妊娠・分娩歴 : 23歳時に初めて妊娠し、10週で自然流産した。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 身長158cm、体重57.5kg。体温36.4℃。脈拍84/分、整。血圧132/80mmHg。8分周期の規則正しい子宮収縮を認める。
- 内診所見 : 子宮口2cm開大、展退度50%、先底部は児頭でSP 0、頚部硬度は中、子宮口の位置は中央である。6時間後の内診所見は来院時と変化はない。この時の胎児心拍数陣痛図(別冊No.1)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [096C001]←[国試_096]→[096C003]
[★]
- 32歳の初妊婦。妊娠36週の妊婦健康診査のため来院した。
- 身長155cm、体重65kg(非妊時50kg)。血圧160/90mmHg。子宮底長26cm。下腿に浮腫を認める。
- 尿所見:蛋白1+、糖(-)。超音波検査で胎児の推定体重は2,100gであり、2週前と変化はない。胎児の大横径は正常範囲であるが、腹囲は基準値より小さく羊水過少である。超音波ドプラ検査で胎児の脳への血流量の相対的増加を認める。
- この患者で誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G001]←[国試_099]→[099G003]
[★]
- 30歳の初産婦。妊娠38週に陣痛発来し入院した。胎児心拍数陣痛図で異常を認め、帝王切開が行われた。娩出後の胎児付属物の写真(別冊No. 2)を別に示す。
- 胎児心拍数陣痛図の所見として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109D020]←[国試_109]→[109D022]
[★]
- 妊娠37週0日の妊婦に行った胎児心拍数陣痛図(別冊No. 4)を別に示す。認められる所見はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C029]←[国試_114]→[114C031]
[★]
- 妊娠37週の胎児心拍数陣痛図(別冊No. 4)を別に示す。
- 認められる所見はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G037]←[国試_110]→[110G039]
[★]
- 胎児心拍数陣痛図で胎児健康状態を判定するとき、妊娠週数を考慮しなければならないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097G087]←[国試_097]→[097G089]
[★]
- 胎児心拍数陣痛図において、胎児の健康状態の悪化が最も懸念される所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114B009]←[国試_114]→[114B011]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G086]←[国試_100]→[100G088]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
- 英
- cardiotocogram CTG
- 同
- 心拍陣痛図
- 関
- コントラクションストレステスト、胎児心拍自動解析法
[show details]
- 図:G10M.258(胎児機能不全の判断、対処、処置)
- 多くの場合、
- 横軸:一目盛り(細い)20秒、三目盛り(太い)1分
- 縦軸:一目盛り(細い)2 bpm、五目盛り(太い)10bpm
判読ポイント
- 1. 基線の高さ。 正常では110-160bpm
- 2. 基線細変動。 正常では6-25bpm。<5bpmで基線細変動減少
- 3. 一過性変動の有無
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基線からの変動
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頂点/最下点までの時間
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持続時間
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子宮収縮との関係
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原因
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一過性頻脈
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≧15bpm上昇
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<30s
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15s≦ ≦2m
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胎動、子宮収縮、内診などの刺激、臍帯圧迫に伴う。胎児状態は悪くない
|
一過性徐脈
|
早発一過性徐脈
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|
≧30s
|
|
一致
|
児頭の圧迫のための頭蓋内圧の上昇による迷走神経反射が心拍数の低下を引き起こす
|
遅発一過性徐脈
|
|
≧30s
|
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遅れる
|
胎盤機能低下、あるいは心筋機能抑制による低酸素血症の顕在化
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変動一過性徐脈
|
>15bpm低下
|
<30s
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15s≦ ≦2m
|
様々
|
臍帯圧迫による迷走神経反射
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遷延一過性徐脈
|
>15bpm低下
|
|
2m≦ ≦10m
|
|
内診などによる刺激、過強陣痛、臍帯圧迫、臍帯脱出、仰臥位低血圧症候群、 硬膜外麻酔等による母体低血圧、胎盤早期離、子癇発作や癲癇発作、娩出直前のいきみ
|
参考
- 1. C.産婦人科検査法 胎児心拍数モニタリング - 日産婦誌59巻7号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5907-203.pdf
[★]
- 英
- fetal heart rate monitoring
- 関
- 胎児心拍陣痛図
胎児心拍数基線
基線細変動
- 基線細変動正常:6-25bpm
- 基線細変動減少:5bpm以下
- サイヌソイダルパターン:胎児貧血、心不全、低酸素血症
胎児心拍数一過性変動
- 1. 一過性頻脈:15bpm以上増加した状態が15秒以上持続:自律神経系の正常反応:胎児状態良好
- 2. 一過性徐脈
- 1) 早発一過性徐脈:子宮収縮と一致して30秒以上の経過で低下:子宮収縮による児頭圧迫:正常反応:胎児状態良好
- 2) 遅発一過性徐脈:子宮収縮から遅れて30秒以上の経過で低下:胎盤機能不全:胎児状態不良
- 3) 変動一過性徐脈:子宮収縮から30秒未満で15bpm以上低下 :臍帯圧迫:?
- 4) 遷延一過性徐脈:15bpm以上低下した状態が2分~10分持続 :胎盤循環不全(架橋陣痛、臍帯圧迫、臍帯下垂・脱出、仰臥位低血圧症候群):胎児状態良好~不良
参考
- 1. 胎児機能不全の診断基準の作成と妥当性の検証に関する - 日産婦誌60巻6号
- http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/shusanki_vol60no6.pdf
[★]
- 英
- variation、variance、fluctuation、vary、(周期的に)fluctuate、oscillate
- 関
- 異形、異なる、振動、上下、発振、不一致、分散、変異、変化、変分、ゆらぎ、変わる、ゆらぐ、ばらつく、周期的変動、差異、バリエーション
[★]
- 英
- transient、transitory、ephemeral、transiently
- 関
- 過渡応答、過渡的、一日限り、トランジェント、一過的、一過性型
[★]
- 英
- deceleration
- 関
- 胎児心拍数陣痛図
[★]
- 英
- bradycardia
- 関
- 徐拍
- 脳圧亢進、閉塞性黄疸、甲状腺機能低下症、迷走神経緊張
- 脈拍数が60回/分以下のものを指す。