変動一過性徐脈

variable deceleration
胎児心拍数図


概念

  • 子宮収縮から30秒未満で15bpm以上低下。
  • 臍帯圧迫が疑われる。


  • 臍帯圧迫を示唆。圧迫の程度により一過性の迷走神経反射や低酸素状態になり様々な徐脈のパターンを呈する。羊水過少症でよく見られる(G10M.59)。
  • 臍帯巻絡があると臍帯血流が途絶しやすくなり変動一過性徐脈が起こりやすい、らしい(出典不明)



★リンクテーブル★
国試過去問105G060」「096C002」「099G002」「109D021」「110G038」「097G088」「100G087」「094A064
リンク元胎児心拍数陣痛図」「胎児心拍数図
関連記事変動」「一過性」「一過性徐脈」「徐脈

105G060」

  [★]

  • 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
  • 39歳の初産婦。妊娠41月2週 陣痛発来のため入院した。
  • 現病歴   妊娠初期から定期的に妊婦健康診査を受けている。これまでの超音波検査で子宮体部右側に直径5cm大の漿膜下筋腫を指摘されている。その他には妊娠経過に特記すべきことはない。本日午前1時から10分周期の規則的な陣痛が発来したが自宅で待機していた。午前9時に来院した。
  • 既往歴  15歳で虫垂炎手術。
  • 家族歴   母親が2型糖尿病。
  • 月経歴   初経12歳。周期28日、整。
  • 現症   意識は清明。身長162cm、体重71kg(非妊時63kg)。体温36.5℃。脈拍80/分、整。血圧124/76mmHg。子宮底長37cm、腹囲96cm。下腿に浮腫を認めない。Leopold触診法で児背を母体の左側に触れる。陣痛周期は3分。内診所見:先進部は小泉門で母体の左後方に触れる。子宮口5cm開大、展退度60%、児頭下降度SP+1cm。子宮口の位置は中央、硬さは軟である。未破水である。
  • 検査所見   尿所見:蛋白(-)、糖(-)。超音波検査では羊水ポケット1cm、胎児推定体重3,500 g。胎児心拍数陣痛図胎児心拍数パターンに異常を認めない。
  • 出生直後の新生児の異常として注意すべきなのはどれか。2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 105G059]←[国試_105]→[105G061

096C002」

  [★]

  • 次の文を読み、1~3の問いに答えよ。
  • 27歳の妊婦。妊娠38週。陣痛を訴えて来院した。
  • 妊娠・分娩歴 : 23歳時に初めて妊娠し、10週で自然流産した。
  • 既往歴 : 特記すべきことはない。
  • 現症 : 身長158cm、体重57.5kg。体温36.4℃。脈拍84/分、整。血圧132/80mmHg。8分周期の規則正しい子宮収縮を認める。
  • 内診所見 : 子宮口2cm開大、展退度50%、先底部は児頭でSP 0、頚部硬度は中、子宮口の位置は中央である。6時間後の内診所見は来院時と変化はない。この時の胎児心拍数陣痛図(別冊No.1)を別に示す。
  • 胎児心拍数陣痛図の所見はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 096C001]←[国試_096]→[096C003

099G002」

  [★]

  • 32歳の初妊婦。妊娠36週の妊婦健康診査のため来院した。
  • 身長155cm、体重65kg(非妊時50kg)。血圧160/90mmHg。子宮底長26cm。下腿に浮腫を認める。
  • 尿所見:蛋白1+、糖(-)。超音波検査で胎児の推定体重は2,100gであり、2週前と変化はない。胎児の大横径は正常範囲であるが、腹囲は基準値より小さく羊水過少である。超音波ドプラ検査で胎児の脳への血流量の相対的増加を認める。
  • この患者で誤っているのはどれか。

[正答]


※国試ナビ4※ 099G001]←[国試_099]→[099G003

109D021」

  [★]



[正答]


※国試ナビ4※ 109D020]←[国試_109]→[109D022

110G038」

  [★]

  • 妊娠37週の胎児心拍数陣痛図(別冊No. 4)を別に示す。
  • 認められる所見はどれか。2つ選べ。



[正答]


※国試ナビ4※ 110G037]←[国試_110]→[110G039

097G088」

  [★]

  • 胎児心拍数陣痛図で胎児健康状態を判定するとき、妊娠週数を考慮しなければならないのはどれか。

[正答]


※国試ナビ4※ 097G087]←[国試_097]→[097G089

100G087」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 100G086]←[国試_100]→[100G088

094A064」

  [★]

  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

胎児心拍数陣痛図」

  [★]

cardiotocogram CTG
心拍陣痛図
コントラクションストレステスト胎児心拍自動解析法

[show details]

  • 図:G10M.258(胎児機能不全の判断、対処、処置)
多くの場合、
横軸:一目盛り(細い)20秒、三目盛り(太い)1分
縦軸:一目盛り(細い)2 bpm、五目盛り(太い)10bpm

判読ポイント

  • 1. 基線の高さ。 正常では110-160bpm
  • 2. 基線細変動。 正常では6-25bpm。<5bpmで基線細変動減少
  • 3. 一過性変動の有無
    基線からの変動 頂点/最下点までの時間 持続時間 子宮収縮との関係 原因
一過性頻脈 ≧15bpm上昇 <30s 15s≦ ≦2m   胎動、子宮収縮、内診などの刺激、臍帯圧迫に伴う。胎児状態は悪くない
 
一過性徐脈 早発一過性徐脈   ≧30s   一致 児頭の圧迫のための頭蓋内圧の上昇による迷走神経反射が心拍数の低下を引き起こす
 
遅発一過性徐脈   ≧30s   遅れる 胎盤機能低下、あるいは心筋機能抑制による低酸素血症の顕在化
 
変動一過性徐脈 >15bpm低下 <30s 15s≦ ≦2m 様々 臍帯圧迫による迷走神経反射
 
遷延一過性徐脈 >15bpm低下   2m≦ ≦10m   内診などによる刺激、過強陣痛、臍帯圧迫、臍帯脱出、仰臥位低血圧症候群、
硬膜外麻酔等による母体低血圧、胎盤早期離、子癇発作や癲癇発作、娩出直前のいきみ
  • その他

参考

  • 1. C.産婦人科検査法 胎児心拍数モニタリング - 日産婦誌59巻7号
http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5907-203.pdf

胎児心拍数図」

  [★]

fetal heart rate monitoring
胎児心拍陣痛図

胎児心拍数基線

  • 110-160bpm:正常

基線細変動

胎児心拍数一過性変動

  • 1. 一過性頻脈:15bpm以上増加した状態が15秒以上持続:自律神経系の正常反応:胎児状態良好
  • 2. 一過性徐脈
  • 1) 早発一過性徐脈:子宮収縮と一致して30秒以上の経過で低下:子宮収縮による児頭圧迫:正常反応:胎児状態良好
  • 2) 遅発一過性徐脈:子宮収縮から遅れて30秒以上の経過で低下:胎盤機能不全:胎児状態不良
  • 3) 変動一過性徐脈:子宮収縮から30秒未満で15bpm以上低下 :臍帯圧迫:?
  • 4) 遷延一過性徐脈:15bpm以上低下した状態が2分~10分持続 :胎盤循環不全(架橋陣痛、臍帯圧迫、臍帯下垂・脱出、仰臥位低血圧症候群):胎児状態良好~不良

参考

  • 1. 胎児機能不全の診断基準の作成と妥当性の検証に関する - 日産婦誌60巻6号
http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/shusanki_vol60no6.pdf

変動」

  [★]

variationvariancefluctuationvary、(周期的に)fluctuateoscillate
異形異なる振動上下発振不一致分散変異変化変分ゆらぎ変わるゆらぐばらつく周期的変動差異バリエーション

一過性」

  [★]

transienttransitoryephemeraltransiently
過渡応答過渡的一日限りトランジェント一過的一過性型

一過性徐脈」

  [★]

deceleration
胎児心拍数陣痛図


徐脈」

  [★]

bradycardia
徐拍


  • 脳圧亢進、閉塞性黄疸、甲状腺機能低下症、迷走神経緊張
  • 脈拍数が60回/分以下のものを指す。