- 英
- axilla (K)
- ラ
- fossa axillaris
定義 (KL.85)
- 以下の壁で囲まれる領域
- 前壁:大胸筋、小胸筋
- 後壁:広背筋、大円筋、肩甲下筋
- 内側壁:胸郭(前鋸筋)
- 外側壁:上腕部の上部
- 底:腋窩筋膜
WordNet
- the hollow under the arm where it is joined to the shoulder; "they were up to their armpits in water" (同)axilla, axillary cavity, axillary fossa
PrepTutorEJDIC
- わきの下《形容詞的に》『armpit hair』 / わき毛
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/10/09 21:17:39」(JST)
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腋の下 |
ヒトの脇の下
|
ヒトの脇の下付近の骨
|
ラテン語 |
axilla |
英語 |
axilla |
グレイの解剖学 |
書籍中の説明(英語) |
動脈
|
腋窩動脈
|
静脈
|
腋窩静脈
|
神経
|
腋窩神経、内側神経束、後神経束、外側神経束
|
リンパ系
|
腋窩リンパ節
|
MeSH |
Axilla |
腋の下、脇の下(わきのした、axilla)は、人体の部位の一つ。単に腋、脇(わき)とも呼ばれる。
概要
人間の体のうち、胴体の胸部の左右の側面。両腕が胴から分かれ出るあたりの部分である。
胸壁(前:大胸筋、後:広背筋、下部:前鋸筋)と上腕に囲まれた腋の下の凹みは、腋窩と呼ばれる。腋窩には第二次性徴で腋毛が発毛し、アポクリン汗腺が発達する。肩関節の内側にあたり、頸部・胸部と上肢とを結ぶ血管やリンパ管、神経が通っており、腋窩リンパ節が存在する。腋窩は人体の中で表皮から比較的浅い箇所に太い動脈が通っている部位であり、人体の深部温度に近い数値が容易に得られるため、体温計を用いた体温の測定に利用される。
腋の下のすぐ下方の腹や腰に近い部分は、脇腹(わきばら)と呼ばれる。
慣用句
相撲の世界において、腋の下を空けない(脇を締める)ことは、相手に廻しを取らせない(差されない)意味でも重要であり、よく差される力士(体格に恵まれた者が多い)は「脇が甘い」と評される。
それを転じて、周囲から期待されながら自身の身の不始末で躓くことも「脇が甘い」と言われる。
画像
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、腋の下に関連するカテゴリがあります。 |
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- 乳癌の腋窩治療 : 現状と今後の展望 (第1土曜特集 乳癌治療Update : 最新診療コンセンサス2012) -- (最新治療コンセンサス【外科・放射線治療】)
- センチネルリンパ節生検とリンパ節転移診断の将来 (第1土曜特集 乳癌治療Update : 最新診療コンセンサス2012) -- (最新治療コンセンサス【外科・放射線治療】)
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[★]
- 68歳の男性。白血球増多の精査を目的に来院した。 3年前から白血球数の増加を指摘されていたがそのままにしていた。発熱、盗汗および体重減少はない。両側の頸部、腋窩および両側鼠径部に無痛性で弾性硬の径 1cm未満のリンパ節を数個ずつ触れる。口蓋扁桃の腫大を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 479万、 Hb 14.0 g/dl、Ht 42%、白血球 25,730(桿状核好中球 3%、分葉核好中球 16%、好酸球 1%、単球 2%、リンパ球 78% )、血小板 23万。血液生化学所見:総蛋白 6.1 g/dl、IgG 814 mg/dl(基準 960.1,960)、 IgA 142 mg/dl(基準 110.410)、 IgM 125 mg/dl(基準 65.350)、総ビリルビン 0.4 mg/dl、AST 14 IU/l、ALT 16 IU/l、LD 483 IU/l(基準 176.353)、尿素窒素 16 mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl。CRP 0.2 mg/dl。CTによる全身検索では、径が 1 cm以上のリンパ節腫大を認めず、肝と脾の腫大を認めない。末血塗抹 May-Giemsa染色標本 (別冊 No. 27)を別に示す。骨髄穿刺検査では有核細胞数 43.5万で、骨髄血塗抹 May-Giemsa染色標本でも末血で増加しているのと同様の細胞が 81%を占めている。末血細胞の表面マーカー検査では、 CD5、CD20、CD23陽性の細胞が増加している。
- 対応として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I065]←[国試_108]→[108I067]
[★]
- 65歳の男性。頚部腫瘤を主訴に来院した。 6か月前から頚部に腫瘤を自覚しており、徐々に増大してきたため受診した。眼瞼結膜に貧血を認めない。左頚部に径2cmのリンパ節を3個、右腋窩に径2cmのリンパ節を1個触知する。いずれも弾性硬で圧痛はない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球398万、 Hb11.0g/dl、 Ht38%、白血球6,300、血小板23万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素19mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、 AST31IU/l、 ALT28IU/l、 LD447IU/l(基準176-353)。胸腹部造影CTで縦隔リンパ節、腹腔内リンパ節および脾臓の腫大を認める。
- 次に行う検査として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A022]←[国試_106]→[106A024]
[★]
- 57歳の女性。下肢の皮疹を主訴に来院した。6か月前から激しい掻痒を伴う皮疹が多発し、自宅近くの診療所で副腎皮質ステロイド外用薬を処方されているが、寛解と増悪を繰り返すため受診した。下肢の広範囲に米粒大から爪甲大の丘疹、結節が多発し、表面は紫紅色調で光沢を帯び、白色線条を伴う。既往歴に特記すべきことはない。内服している薬はない。皮膚生検を施行したところ、表皮基底細胞の液状変性と表皮直下の帯状細胞浸潤を認めた。下肢の写真(別冊No. 15A)及び生検組織のH-E染色標本(別冊No. 15B)を別に示す。
- さらに確認すべき部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A040]←[国試_113]→[113A042]
[★]
- 30歳の男性。 2週前から続く発熱と両眼の霧視とを主訴に来院した。意識は清明。身長170cm、体重54kg。体温37.2℃。脈拍84/分、整。血圧144/72mmHg。呼吸数16/分。咽頭に異常を認めない。両側の頸部と左腋窩とに無痛性のリンパ節腫脹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。細隙灯顕微鏡検査で両眼に虹彩炎を認める。眼底検査で両眼に真珠の首飾り状の硝子体混濁を認める。胸部エックス線写真(別冊No. 13)を別に示す。
- 診断に有用な血液検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I056]←[国試_106]→[106I058]
[★]
- 52歳の男性。発熱と体幹の皮疹を主訴に来院した。3日前に38℃台の発熱と咽頭痛が出現した。自宅近くの医療機関でNSAIDを処方されたが、顔面と体幹に小水疱が多発したため受診した。妻が2週前に帯状疱疹に罹患したという。径2~3mmの紅暈を伴う小水疱と小膿疱を播種状に認め、一部にびらんと痂皮を伴う。体幹全体の写真(別冊No.3A)及び拡大写真(別冊No.3B)を別に示す。
- この患者の全身を診察した際に水疱が認められる可能性が最も高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114B026]←[国試_114]→[114B028]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G040]←[国試_100]→[100G042]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099D037]←[国試_099]→[099D039]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106H003]←[国試_106]→[106H005]
[★]
- 体温測定を行うのに最も長い計測時間が必要な部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102E034]←[国試_102]→[102E036]
[★]
- 英
- axillary artery
- ラ
- arteria axillaris
- 関
- 鎖骨下動脈、上腕動脈
起始
走行
分布
枝 (M.397)
臨床関連
[★]
- 英
- subscapular nerve (N)
- ラ
- nervus subscapularis
- 関
- 腕神経叢、上肩甲下神経、下肩甲下神経
由来
支配
走行
[★]
- 英
- latissimus dorsi muscle (KH,N), latissimus dorsi (K) ← fascia lataとの"lata"と同じ語源(K.52)
- ラ
- musculus latissimus dorsi
- 関
- 腋窩、背部筋群
- 図:N.412(血管、神経) N.167(起始) KA.228(背面)
起始
停止
神経
機能
カテゴリ
肩関節の筋>:肩関節の筋
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- intercostobrachial nerve (N)
- ラ
- nervi intercostobrachiales
- 関
- 上肢の皮神経
由来
支配
走行
[★]
- 英
- apocrine sweat gland, apocrine gland
- ラ
- glandula sudorifera apocrina
- 同
- 大汗腺
- 関
- 汗腺、エクリン汗腺 エックリン汗腺、モル腺
[★]
- 英
- anterior axillary line, AAL
- ラ
- linea axillaris anterior
[★]
- 英
- axillary dissection, axillary incision
- 関
- 腋窩
[★]
- 同
- 上リンパ節
- 関
- 鎖骨下リンパ節
[★]
- 英
- axillary hyperhidrosis
- 関
- 腋臭症
[★]
- 英
- fossa, fovea, lacuna, recess, excavation