- 英
- portal vein pressure PVP, portal pressure
- 正常範囲:100-150mmH2O。200mmH2O以上は異常 (YN.B-58) → 7.4-11mmHg
- 20cmH2Oを超えると食道静脈瘤、胃静脈瘤が形成されやすくなる
臨床関連
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Japanese Journal
- HIV-HCV重複感染患者における肝予備能評価の重要性
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- ... として使用される。この静脈は食道静脈瘤を介して奇静脈、半奇静脈と交通しており、門脈圧亢進症における食道静脈瘤の形成に大きく関与している。その他の食道静脈瘤に関る側副血行路として短胃静脈がある。 Ⅱ.門脈 ...
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[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- portal hypertension
- 同
- 門脈高圧症
- 関
- 門脈圧、門脈、閉塞肝静脈圧
- 正常範囲:100-150mmH2O。200mmH2O以上は異常 (YN.B-58) → 7.4-11mmHg (cf. 静脈圧 2-8 mmHg (PHD.61))
分類
部位による
- 参考1.
- 肝前性:肝前性門脈圧亢進症:門脈圧(PVP)>閉塞肝静脈圧(WHVP)
- 門脈血流↑:動脈・門脈シャント、腹部臓器血流増加、腹腔臓器肉腫
- 門脈閉塞:肝外門脈閉塞症、門脈血栓、脾静脈血栓、門脈圧排
- 肝内性:肝内性門脈圧亢進症:類洞前性は肝前性、類洞後性は肝後性と同じ:
門脈圧亢進症をきたす疾患
- 参考1 SSUR.644改変
|
肝前性
|
肝内性
|
肝後性
|
肝外門脈閉塞症
|
特発性門脈圧亢進症
|
肝硬変
|
Budd-Chiari症候群
|
extrahepatic portal obstruction
|
idiopathic portal hypertension
|
liver cirrhosis
|
|
門脈圧亢進症に占める割合
|
|
2-5%
|
90%以上
|
|
閉塞肝静脈圧 vs 門脈圧
|
小
|
小
|
大
|
大
|
閉塞部位
|
肝外門脈
|
肝内門脈 類洞前
|
肝内肝静脈 類洞後
|
肝外肝静脈
|
疫学
|
(一次性)小児期に発症
|
中年女性に多い
|
|
|
病因
|
(一次性)原因不明(新生児臍帯炎) (二次性)腫瘍病変
|
原因不明
|
|
(一次性)原因不明 (二次性)血栓説
|
症状
|
肝機能はほぼ正常 食道胃静脈瘤、脾腫、汎血球減少
|
肝機能は良好な事が多い 巨脾、食道胃静脈瘤、汎血球減少、脾機能亢進
|
|
進行例で肝機能低下 腹水、下腿浮腫、下肢静脈瘤、難治性下腿 胸腹壁の上行性皮下静脈怒張 食道胃静脈瘤、脾腫、汎血球減少
|
肝臓の外観
|
|
表面平滑or波打ち状
|
再生結節により表面に凹凸を認める
|
|
血管検査
|
|
(肝静脈造影)肝静脈枝相互吻合、しだれ柳状
|
|
(下大静脈造影)膜様閉塞 or 完全閉塞
|
病理
|
海綿状血管増生
|
肝内門脈末梢枝のつぶれ像
|
肝小葉構造の改築
|
肝静脈周囲のうっ血と壊死。進行すれば肝硬変
|
予後
|
(一次性)10年生存率90%
|
10年生存率70-80% 肝硬変より良好
|
|
(一次性)10年生存率40%
|
症状
- 食道静脈瘤:肝硬変の60-80%に合併。
- 胃静脈瘤:肝硬変の8-60%に合併。
- 異所性静脈瘤
- 十二指腸静脈瘤、消長静脈瘤、結腸静脈瘤、直腸静脈瘤、人工肛門静脈瘤、胆管静脈瘤
参考
- http://shutoku.fc2web.com/special_subjects/study_room/benkyoukai/liver2.doc
- http://jsge.or.jp/cgi-bin/yohgo/index.cgi?type=50on&pk=D79
[★]
- 英
- esophageal varix, esophageal varices
- 関
- 胃静脈瘤、variceal bleeding、門脈圧
病態
- 門脈圧亢進を背景として粘膜下層~粘膜固有層の静脈叢に静脈瘤が形成される。
- 好発部位:下部食道
- 静脈瘤の形成には左胃静脈、短胃静脈、後胃静脈が関与している。
検査
上部消化管内視鏡検査
- 日本では形態(form, F)F2以上や発赤所見(red color sign, RC)RC2以上が危険な静脈瘤として予防的治療の適応となっている(SSUR.645)
- 青色静脈瘤、連珠状静脈瘤(F2)以上、red color sign陽性は治療対象(QB.A-341)
内視鏡所見の分類
- 参考3
F:form 形態
|
F0 静脈瘤として認められないもの F1 直線的な細いもの F2 連珠状、中等度 F3 結節状、腫瘤状
|
C: color 色調
|
Cw (白色静脈) Cb (青色静脈)
|
RC:red color sign 発赤所見
|
Red color sign(RC) ミミズ腫れ所見 red wale marking (RWM) サクランボ様発赤 cherry red spot様所見 (CRS) 血マメ所見 hematocystic spot (HCS)
|
- F3, red color sign [show details]
治療
- SSUR.649-
- (緊急出血)バソプレシン・ソマトスタチン:門脈の流入血流を減少させ、門脈圧を減少させる。肝機能悪化リスクあり。
- (予防)プロプラノロール・ナドロール:非選択的βブロッカーを使うことで、β2受容体を介した血管拡張がblockされα1受容体を介した血管収縮が優位となり、腸管の細動脈の収縮により門脈の血流が減少、門脈圧が低下する。さらに多く用いれば、β1受容体を介した心拍出量の低下により脾動脈血流量が減少し、門脈圧がより低下する。(参考2)
- interventional radiology, IVR
- 適応:内視鏡的硬化薬注入量法(EIS)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)で止血不可能な例、再発・出血を繰り返す例
予後
- 血小板減少:止血が困難となるため
- 肝硬変:総ビリルビン4mg/dl以上では硬化療法が選択できないため
参考
- フリーPDF有り
- 1. 食道静脈瘤内視鏡所見記載基準 (日本門脈圧亢進症研究会)
- 2. [charged] Primary prophylaxis against variceal hemorrhage in patients with cirrhosis - uptodate [1]
- 3. 消化器基本画像集
- 大変勉強になる資料です!!
- http://www.pariet.jp/alimentary/picture.html
[★]
- 生理学での圧力の単位には以下のようなものが使われている。
- 例えば、気体の分圧、血圧、浸透圧の大きさを表現するために使われている。
mmHgとtorr
- 厳密には異なる → トル
mmHgとmmH2O
Wikiによれば
1 [mH2O] = 9.80665 [m/s2] × 1000 [kg/m3] × 1 [m] = 9806.65 [Pa]
ゆえに
1 [cmH2O] = 9.80665 [m/s2] × 1000 [kg/m3] × 1 [mm] = 98.0665 [Pa]
1 [mmH2O] = 9.80665 [m/s2] × 1000 [kg/m3] × 1 [mm] = 9.80665 [Pa]
また
133.322 [Pa]=1 [torr] ≒ 1 [mmHg]~
よって
1 [mmHg] = 1.35951 [cmH2O] = 13.5951 [mmH2O]};
これはHgの密度を反映している
生体内の圧力
- http://www8.ocn.ne.jp/~halfboil/note/not-03.html
正常血圧
|
120/80mmHg
|
SpO2=98%
|
CVP 中心静脈圧
|
4-8 mmHg
|
50-100mmH2O
|
SpO2=70-75%
|
RA右房圧
|
6mmHg
|
SpO2=75%
|
LA左房圧
|
10/0mmHg
|
SpO2=95%
|
RV右室圧
|
20/0mmHg
|
SpO2=75%
|
LV左室圧
|
110/10mmHg
|
SpO2=95%
|
PA肺動脈圧
|
20/10mmHg
|
SpO2=75%
|
Ao 大動脈圧
|
110/70mmHg
|
SpO2=95%
|
PAWP肺動脈楔入圧
|
10-12mmHg
|
SpO2=100%
|
PaO2動脈酸素分圧
|
100-80mmHg
|
|
PaCO2動脈炭酸ガス分圧
|
45+-5mmHg
|
|
頭蓋内圧ICP intracranial pressure
|
6-12mmHg
|
120-180mmH2O
|
髄液圧
|
|
20-40mmH2O
|
門脈圧PVP
|
|
80-180mmH2O
|
胸腔内圧
|
|
正常眼圧
|
15±5mmHg
|
|
- 肺毛細管圧:8-10 mmHg (SAN.192)
- 肺静脈圧:4-5 mmHg (SAN.192)
[★]
- 英
- wedged hepatic venous pressure WHVP, hepatic venous wedge pressure
- 同
- 閉塞性肝静脈圧
- 関
- 特発性門脈圧亢進症、門脈圧亢進症
[show details]
概念
- 肝静脈が下大静脈に流入する部位で閉塞させたときに測定される圧。
- カテーテルを下大静脈から肝静脈に嵌入させて末端圧を測定する。
- 類洞における血流が完全に停止するのに必要な圧にほぼ比例する。(参考3)
- 肝静脈末端圧。
- 正常では門脈圧 PVP ≒ 類洞内圧 ≒ 閉塞肝静脈圧 WHVP
病態との関連
正常値
参考
- http://blog.livedoor.jp/idiacorp/archives/1605441.html
- http://suuchan.net/note/Chapter-040803.html
- http://blog.livedoor.jp/idiacorp/archives/1605441.html
[★]
[★]
- 英
- postsinusoidal portal hypertension
- 関
- 門脈圧亢進症、前類洞性門脈圧亢進症
[★]
- 関
- 門脈圧亢進症
原因
[★]
- 英
- portal hypertensive gastropathy
- 関
- 門脈圧亢進症性胃症
[★]
- 英
- pulse pressure, PP
- 関
- 血圧、脈圧低下 脈圧狭小
- 収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最小血圧)の差。
脈圧の上昇
- 血管壁の硬直によるウインドケッセル効果?の消失による
脈圧の低下
- 拡張期の短縮 → 心室に血液が充分充満しないうちに駆出されるため
[★]
- 英
- portal vein PV
- ラ
- vena portae hepatis, vena portae
門脈の側副路
-門脈&側副路
KH. 154
-門脈系の側副循環路
KH. 249
-門脈の側副路(門脈大静脈吻合)
N.302
- 食道 :left gastric vein - esophageal venous plexus - azygos vein, hemiazygos vein
- 臍傍 :paraumbilical vein - superior epigastric vein, inferior epigastric vein
- 直腸 :superior rectal vein - middle rectal vein, inferior rectal vein
- 腹膜後:colic vein, splenic vein - renal vein, veins of the posterior body wall
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
臨床関連
[★]
- 英
- pressure
- 関
- 圧力