- 英
- pterygopalatine ganglion (KH,B)
- ラ
- ganglion pterygopalatinum
- 同
- メッケル神経節 Meckel ganglion、蝶形口蓋神経節 sphenopalatine ganglion
枝 (KL.645)
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/15 04:57:07」(JST)
[Wiki ja表示]
翼口蓋神経節(よくこうがいしんけいせつ、英: pterygopalatine ganglion、または蝶形口蓋神経節、メッケル神経節)は、翼口蓋窩にある副交感神経の神経節である。1784年ドイツの解剖学者・産科医であったJohann Friedrich Meckel(elder Meckel)により記載された。
これは頭頚部における副交感神経の神経節の1つで、翼口蓋神経節のほかには、毛様体神経節・耳神経節・顎下神経節の3つがある。
目次
- 1 構造
- 2 出入りする神経
- 2.1 副交感神経
- 2.2 交感神経
- 2.3 感覚神経
- 2.4 神経節からの枝
- 3 画像
- 4 外部リンク
構造
翼口蓋神経節は副交感神経の神経節の中で最も大きなもので、顔面神経からの副交感神経を受けている。翼口蓋窩の中で上顎神経に接して存在し、三角形ないしハート形をしている。 翼口蓋神経節は口・鼻・眼のどれに対しても近い位置にあり、涙腺、副鼻腔、歯肉、咽頭、口蓋などの腺分泌にかかわっている。
出入りする神経
副交感神経
翼口蓋神経節でシナプスする副交感神経線維は中間神経(顔面神経のひとつ)に由来するが、これは大錐体神経・翼突管神経を経由してくる。 これらの線維は翼口蓋神経節で節後線維に交代したのち、三叉神経の枝とともに鼻の粘膜や軟口蓋、扁桃腺、口蓋垂、口蓋などに分布する。 これに加えて神経節からは、上顎神経の枝である頬骨神経を介して涙腺に節後線維を送っている。頬骨神経は涙腺神経(眼神経の枝のひとつ)と連絡し涙腺に達している。
鼻腺は鼻口蓋神経と大口蓋神経に支配されており、口蓋腺も鼻口蓋神経や大口蓋神経と小口蓋神経によって支配されているがこれらの神経は翼口蓋神経節を通ってきた上顎神経の枝である。
交感神経
翼口蓋神経節は上頚神経節からきた交感神経も受けている。 これらは上頚神経節で節後線維に交代した後、内頚動脈に沿って存在する内頚動脈神経叢を通り深錐体神経となる。これが大錐体神経と合流して翼突管神経になり、翼口蓋神経節に入ってくるのである。
感覚神経
感覚神経は上顎神経の線維が通っており、口蓋神経(大口蓋神経・小口蓋神経)へと通じる。
神経節からの枝
- 鼻口蓋神経
- 大口蓋神経
- 小口蓋神経
- 後鼻枝
- 咽頭枝
画像
-
-
右の交感神経幹と胸部・腹部・骨盤部の神経叢との接続の様子。
-
-
-
外部リンク
- synd/2132 - Who Named It?
- Pterygopalatine+ganglion - eMedicine Dictionary
脳神経: 三叉神経 |
|
眼
(V1) |
前頭: 滑車上 · 眼窩上 (側枝, 内側枝)
鼻毛様体: 長毛様体 · 滑車下 · 後篩骨 · 前篩骨 (外鼻, 内側鼻枝) · 鼻毛様体神経根 (毛様体神経節)
涙腺
|
|
上顎
(V2) |
髄膜内
|
中硬膜枝
|
|
翼口蓋窩内
|
頬骨 (頬骨側頭, 頬骨顔面) · 翼口蓋 (翼口蓋神経節) · 後上歯槽
|
|
眼窩下管内
|
眼窩下: 上歯槽 (中, 前) · 内鼻枝
|
|
顔面上
|
下眼瞼 · 外鼻 · 上唇 (眼窩下叢)
|
|
|
下顎
(V3) |
髄膜内
|
硬膜枝
|
|
前方
|
咀嚼筋 (内側翼突筋/口蓋帆張筋, 外側翼突筋, 咬筋, 側頭) · 頬
|
|
後方
|
耳介側頭 (耳神経節) · 舌 (顎下神経節) · 下歯槽 (顎舌骨筋, オトガイ)
|
|
|
|
この項目の一部は、現在パブリックドメインとなっているグレイの解剖学からのものです。そのため、この項目には古い情報が含まれている可能性があります。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 北見 公一
- The journal of the Japan Society of Pain Clinicians = 日本ペインクリニック学会誌 8(2), 90-95, 2001-04-25
- NAID 10008587168
Related Links
- 翼口蓋神経節(よくこうがいしんけいせつ、英: pterygopalatine ganglion、または蝶形 口蓋神経節、メッケル神経節)は、翼口蓋窩にある副交感神経の神経節である。1784年 ドイツの解剖学者・産科医であったJohann Friedrich Meckel(elder Meckel)により ...
- 翼口蓋神経(よくこうがいしんけい)は三叉神経第二枝である上顎神経の枝で、翼口蓋窩 にて見られる神経で、翼口蓋神経節へ向かう神経。 翼口蓋神経節と密接に関係して いるため、上顎神経の枝のままで、神経節でシナプスされない。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- parasympathetic nervous system (KL)
- ラ
- pars parasympathica
- 関
- 自律神経系、交感神経系。副交感神経
- 脳幹:CN III, CN VII, CN IX, CN X
- S2-S4
[★]
- 英
- nerve of pterygoid canal
- ラ
- nervus canalis pterygoidei
- 同
- ビディアン神経 ヴィディアン神経 ヴィディウス神経 Vidian神経 Vidian nerve
[show details]
翼突管神経 : 約 1,160 件
ヴィディウス神経 : 3 件
ヴィディアン神経 : 31 件
ビディアン神経 : 約 502 件
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
臨床関連
[★]
- 英
- nasopalatine nerve (KH)
由来
支配
走行
- 翼口蓋神経節から鼻中隔に入り、前下方に走って切歯管に入る
枝
臨床関連
[★]
翼口蓋神経節
- 関
- ganglion pterygopalatinum、pterygopalatine ganglion
[★]
翼口蓋神経節
- 関
- pterygopalatine ganglia、pterygopalatine ganglion
[★]
- 英
- pterygopalatine neuralgia, sphenopalatine neuralgia
- 同
- スルーダー神経痛 Sluder's neuralgia、スルーダー症候群 Sluder syndrome
- 関
- 翼口蓋神経節、翼口蓋神経
[★]
- 英
- pterygopalatine ganglion block
[★]
- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
[★]
- 英
- ganglion、ganglia、node、knot、(分類学)section、(文章)clause、nodal、ganglionic
- 関
- 結節、結節型、結節状、結節性、神経節、セクション、切片、結び目、ノット、薄切、部門、リンパ節、割面、ノード、結節腫、ガングリオン
[★]
- 英
- ganglionic branch to pterygopalatine ganglion (KL)
- 英
- pterygopalatine nerves
- ラ
- nervi pterygopalatini
[★]
- 英
- palate (Z)
- ラ
- palatum
臨床関連
[★]
- 英
- ganglion