- 英
- palatine tonsil, faucial tonsil
- ラ
- tonsilla palatina
- 同
- 扁桃腺
- 関
- 口腔、扁桃
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
臨床関連
- 生理的腫大 → 5-7歳頃に最も大きくなる ⇔ 咽頭扁桃は3-4歳に最も大きくなる。
- 疾患に伴う腫大:炎症性、リンパ球の増殖に伴う腫大
-
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 第113回日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンセミナー IgA腎症と口蓋扁桃摘出術
- 田畑 貴久,大淵 豊明,北村 拓朗,大久保 淳一,橋田 光一,寳地 信介,若杉 哲郎,加藤 明子,鈴木 秀明
- 日本耳鼻咽喉科學會會報 115(9), 836-841, 2012-09-20
- NAID 10031047198
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- 1 舌、2 口蓋扁桃(Tonsil)、3 口蓋垂、4 口蓋。3と4の間が軟口蓋である。 扁桃(へん とう)は、二次リンパ器官に分類されるリンパ上皮性器官である。従来は扁桃腺と呼ばれ ていたが、真の意味では腺ではないため扁桃に改められた。
- 家庭医学館 扁桃肥大(口蓋扁桃肥大)の用語解説 - [どんな病気か] 口を大きくあけた ときに、のどの奥の両わきから飛び出しているように見えるリンパ組織のかたまりが、 口蓋扁桃(こうがいへんとう)です。 のどのまわりには、ほかに咽頭扁桃(いんとうへん とう)( ...
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次の文を読み、 28、 29の問いに答えよ。
- 32歳の男性。風邪が治らないことを主訴に来院した。
- 現病歴: 8日前に全身倦怠感と咽頭痛とが出現した。風邪をひいたと考え、数日は睡眠を長めにとって様子をみていたが、改善しなかった。 4日前から耳閉感が出現し、 37.5℃の発熱もみられた。 2日間仕事を休み、市販の総合感冒薬を服用していたが、症状が改善しないため受診した。鼻汁、鼻閉感および咳はない。頭痛はないが、頸部から後頭部にかけて重たい感じがあるという。
- 既往歴:スギ花粉症。
- 生活歴:妻との2人暮らし。事務職。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父親が高血圧症で薬物治療中。母親が糖尿病で食事療法中。
- 現 症:意識は清明。身長165cm、体重60kg。体温37.4℃。脈拍88/分、整。血圧126/80mmHg。咽頭粘膜に発赤を認めない。口蓋扁桃は軽度に腫大している。両側の胸鎖乳突筋の後縁に、径1cmの軟らかく圧痛のないリンパ節を2、 3個ずつ触知する。
- 肝と脾との腫大をみるために腹部診察を行おうとしたところ、患者が「おなかの診察までするのですか」と尋ねた。
- a 他の医師に交代することを患者に提案する。
- b 腹部の診察は行わずに身体診察を終了する。
- c 質問には返答せず、そのまま腹部の診察を続ける。
- d 診察を中断し、腹部診察の必要性について説明する。
- e 身体診察では医師の指示に従う必要があると説明する。
[正答]
※国試ナビ4※ [106C028]←[国試_106]→[106C030]
[★]
- 48歳の女性。尿検査の異常を主訴に来院した。 2年前に健康診断で尿検査の異常を指摘されたが、受診しなかった。今年の健康診断でも同じ異常を指摘されたため精査目的で来院した。身長160cm.体重60kg。体温36.4℃。脈拍72/分、整。血圧142/84mmHg。口蓋扁桃の腫大、発赤および白苔の付着を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。四肢に浮腫を認めない。尿所見:蛋白2+、糖(-)、潜血3+、尿蛋白1.8g/日。血液所見:赤血球 380万、Hb 11.2g/dl、Ht 34%、白血球 6,600、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dl、アルブミン 3.8g/dl、IgG 1,560mg/dl(基準739-1,649)、IgA 360mg/dl(基準107-363)、尿素窒素 24mg/dl、クレアチニン 1.4mg/dl、尿酸 8.5mg/dl、Na 136mEq/l、K 4.0mEq/l、C1 104mEq/l。免疫学所見:CRP 0.3mg/dl、抗核抗体陰性。腎生検のPAS染色標本(別冊No.16A)、蛍光抗体IgA染色標本(別冊No.16B)及びC3染色標本(別冊No.16C)を別に示す。
- この患者に対する治療方針として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A045]←[国試_105]→[105A047]
[★]
- 16歳の女子。浮腫を主訴に来院した。 2週前に発熱と咽頭痛とが出現したが3日で症状は消失した。昨日から尿量の減少を自覚し、本日、排尿がほとんどなく、下腿浮腫が出現したため来院した。 3か月前の学校検尿では異常を指摘されなかった。身長156cm、体重48kg。体温36.2℃。呼吸数12/分。脈拍80/分、整。血圧138/88mmHg。口蓋扁桃の軽度腫大を認める。前脛骨部に圧痕浮腫を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血3+、尿沈渣に赤血球100以上/1視野、白血球5-10/1視野、赤血球円柱+。血液所見:赤血球 400万、Hb 12.8g/dl、Ht 38%、白血球 6,400、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 3.8g/dl、IgG l,440mg/dl(基準739-1,649)、IgA 215mg/dl(基準107-363)、尿素窒素 22mg/dl、クレアチニン 1.2mg/dl、Na 140mEq/l、 K 5.6mEq/l、Cl 104mEq/l。免疫学所見 CRP 0.3mg/dl, ASO 1,280単位(基準250以下)、抗核抗体陰性、CH50 18U/ml(基準30-50)。超音波検査で腎の大きさと形状とに異常を認めない。
- この患者の入院後の治療方針で適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A046]←[国試_105]→[105A048]
[★]
- 23歳の男性。のどの痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:2日前からのどの痛みと発熱とを自覚していた。痛みが次第にひどくなったため23時に救急外来を受診した。痛みが強く唾液を飲み込むことができないため口から吐き出している。
- 既往歴: 15歳時に虫垂炎の手術を受けた。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現 症:意識は清明。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧124/80mmHg。呼吸数20/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。咽頭後壁粘膜はやや発赤しているが、口蓋扁桃の腫脹はみられない。頸部に圧痛を認め、軽度喘鳴を聴取する。心音に異常を認めない。
- a 「喫煙の習慣はありますか」
- b 「息を吸うのは苦しくないですか」
- c 「ご家族にも同様の症状はありますか」
- d 「自宅での体温は何度まで上がりましたか」
- e 「扁桃腺が大きいと言われたことはありますか」
[正答]
※国試ナビ4※ [106E057]←[国試_106]→[106E059]
[★]
- 23歳の男性。のどの痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:2日前からのどの痛みと発熱とを自覚していた。痛みが次第にひどくなったため23時に救急外来を受診した。痛みが強く唾液を飲み込むことができないため口から吐き出している。
- 既往歴: 15歳時に虫垂炎の手術を受けた。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現 症:意識は清明。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧124/80mmHg。呼吸数20/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。咽頭後壁粘膜はやや発赤しているが、口蓋扁桃の腫脹はみられない。頸部に圧痛を認め、軽度喘鳴を聴取する。心音に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E059]←[国試_106]→[106E061]
[★]
- 23歳の男性。のどの痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:2日前からのどの痛みと発熱とを自覚していた。痛みが次第にひどくなったため23時に救急外来を受診した。痛みが強く唾液を飲み込むことができないため口から吐き出している。
- 既往歴: 15歳時に虫垂炎の手術を受けた。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現 症:意識は清明。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧124/80mmHg。呼吸数20/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。咽頭後壁粘膜はやや発赤しているが、口蓋扁桃の腫脹はみられない。頸部に圧痛を認め、軽度喘鳴を聴取する。心音に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E058]←[国試_106]→[106E060]
[★]
- 1歳の女児。発熱を主訴に来院した。 2日前から咳と鼻汁とがみられ、昨日の夜から発熱を伴ったため受診した。 10か月時に突発性発疹を罹患した際、けいれんがみられ、単純型熱性けいれんと診断された。
- 体温39.0℃。脈拍116/分、整。呼吸数24/分。咽頭に著明な発赤を認める。口蓋扁桃は両側とも腫大しており、白苔が付着している。項部硬直を認めない。診察後、ベッドに仰臥していた患児が、突然けいれんし始めた。
- 対応として誤っているのはどれか。
- a 患児の四肢の動きを観察する。
- b けいれんの持続時間を確認する。
- c 患児の周囲にある物を取り除く。
- d 患児の口の中に舌圧子を挿入する。
- e 患児の顔が上を向いた状態を避ける。
[正答]
※国試ナビ4※ [106B039]←[国試_106]→[106B041]
[★]
- a 左肋骨弓下に脾を3cm触知
- b 右肋骨弓下に肝を1cm触知
- c 口蓋扁桃が口蓋咽頭弓をはみ出して腫大
- d 両側頚部に米粒大のリンパ節を3個ずつ触知
- e 両側鼠径部に小豆大のリンパ節を1個ずつ触知
[正答]
A
- 脾臓:乳児では触れても良い。小児では3cmは病的と考えるらしい。
※国試ナビ4※ [105F012]←[国試_105]→[105F014]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104A013]←[国試_104]→[104A015]
[★]
- 英
- branchial arch
- 同
- 咽頭弓 pharyngeal arch
- 関
- 鰓嚢、咽頭嚢
- first aid step1 2006 p.122
[★]
- 英
- group A streptococcal pharyngitis
- 関
- 連鎖球菌性咽頭炎。A群溶血性連鎖球菌
- 急性咽頭炎で受診する多くの例はウイルス性で、本疾患は5-15%程度
- Streptococcus pyogenesによる咽頭炎(上気道炎)
- 5類感染症定点把握疾患
- 感染から1~数週間後に起こりうるリウマチ熱や急性糸球体腎炎(溶連菌感染後急性糸球体腎炎)があるために診断が必要となる。
- 症状:咽頭痛、発熱で発症。消化器症状(嘔吐)がありうる
- 身体所見:口蓋扁桃発赤・白苔付着、軟口蓋の点状出血、苺舌。全身の点状紅斑様、日焼け様の皮疹、口囲蒼白がみられる場合もある(猩紅熱)
- 診断:センタースコア2点以上で迅速検査もしくは培養施行し陽性ならば治療。
- 治療:ペニシリン系抗菌薬が第一選択で、治療期間は10日間。ペニシリンにアレルギーがある場合にはマクロライド系抗菌薬を考慮する。治療はリウマチ熱や化膿性合併症(扁桃周囲炎)の予防のために行われ、急性糸球体腎炎の予防効果は証明されていない
[★]
- 英
- cervical lymph node
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
国試
[★]
- 英
- Waldeyer ring, Waldeyer's ring
- 同
- リンパ咽頭輪 咽頭リンパ輪 咽頭リンパ環 lymphoid ring、ワルダイエル咽頭環 ワルダイエルの咽頭輪 ワルダイエル扁桃輪 Waldeyer's tonsillar ring (Z)、咽頭リンパ組織環 pharyngeal lymphatic ring
[show details]
ワルダイエル咽頭輪
ワルダイエルの咽頭輪
ワルダイエル輪
リンパ咽頭輪
ワルダイエル扁桃輪
ワルダイエル咽頭環
[★]
- 英
- tonsilar exudates?
- 関
- 滲出性扁桃炎、口蓋扁桃
国試
[★]
- 英
- pendular tonsil
- ラ
- tonsilla pendula
- 同
- 振子様扁桃
- 関
- 口蓋扁桃
[★]
- 英
- hyperplasia of palatine tonsil
- 同
- 口蓋扁桃肥大
- 関
- 口蓋扁桃
[★]
- 英
- tonsillotomy, guillotine tonsillectomy
- 関
- 口蓋扁桃摘出術
[★]
- 英
- tonsil
- ラ
- tonsilla
- 関
- リンパ小節、リンパ器官、リンパ組織
概念
- 口蓋、咽頭、舌にあるリンパ小節の集塊で一部は皮膜で覆われている。咽頭の入口における防御気管で外来の抗原に対して免疫反応を行う。(HIS.254)
リンパ節との違い
扁桃
扁桃
|
表面
|
深部
|
特徴
|
咽頭扁桃
|
多列線毛上皮 非角化重層扁平上皮
|
薄い皮膜で境界
|
重層するヒダを有し、基部に混合線が開口
|
口蓋扁桃
|
非角化重層扁平上皮
|
被膜で境界
|
上皮が10-12個陥入して陰窩を形成
|
舌扁桃
|
非角化重層扁平上皮
|
被膜で境界
|
個々の扁桃は1個の陰窩を有する
|
成長と発達
- 口蓋扁桃や咽頭扁桃は5-6歳で生理的に肥大するが、学童期以降消退傾向となり思春期までにはほとんど消退する。
参考
- http://image2.kmu.ac.jp/histologydb/prc/dijest2/04.html
- http://square.umin.ac.jp/atlas/094/index.html
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- palate (Z)
- ラ
- palatum
臨床関連