- 英
- angioma, hemangioma
- 同
- アンジオーマ、アンギオーマ
表在性の脈管系腫瘍(皮膚所見が見られるもの) NDE.369
参考
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/20 09:22:52」(JST)
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血管腫(けっかんしゅ、angioma,hemangioma)は、血管が拡張したり増殖したりすることによってできる皮膚の良性腫瘍である。母斑の一つともされる(老人性血管腫は例外)。
疾患概念が整理され、単純性血管腫・海綿状血管腫などはISSVA分類により血管奇形とされている(腫瘍ではない)。
分類
- 単純性血管腫(ポートワイン母斑)→毛細血管奇形
- 苺状血管腫(乳児血管腫)
- 先天性血管腫(NICH、RICH)
- Kasabach-Meritt症候群
- 海綿状血管腫→静脈奇形
- 静脈湖(老人性血管腫の一種)
- 正中部母斑、Unna母斑(単純性血管腫の一種)
- サーモンパッチ(単純性血管腫の一種)
- 老人性血管腫(さくらんぼ色血管腫)
皮膚以外での血管腫
- 肝臓血管腫
- 食道血管腫; pyogenic granuloma
関連項目
- 皮膚科学
- 形成外科学
- 小児外科学
- 血管肉腫
- 血管奇形
- ユニークフェイス
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Japanese Journal
- 完全腹腔鏡下肝部分切除を行った肝外発育型巨大肝血管腫の1例
- 古屋 佳子,有泉 俊一,高橋 豊,大森 亜紀子,山本 伸,小寺 由人,片桐 聡,江川 裕人,山本 雅一,FURUYA Yoshiko,ARIIZUMI Shunichi,TAKAHASHI Yutaka,OMORI Akiko,YAMAMOTO Shin,KOTERA Yoshihito,KATAGIRI Satoshi,EGAWA Hiroto,YAMAMOTO Masakazu
- 東京女子医科大学雑誌 84(2), 54-57, 2014-04-25
- NAID 120005430898
- 完全腹腔鏡下肝部分切除を行った肝外発育型巨大肝血管腫の1例
- 古屋 佳子,有泉 俊一,高橋 豊,大森 亜紀子,山本 伸,小寺 由人,片桐 聡,江川 裕人,山本 雅一
- 東京女子医科大学雑誌 84(2), 54-57, 2014-04-25
- … 近医にて巨大血管腫と診断され、当科受診となった。 … CTにて外側区域から発生する直径11cmの巨大肝外発育型肝血管腫を認め、腹腔鏡下肝部分切除を行った。 … 肝血管腫は肝の非上皮性腫瘍の中で最も多いが肝外発育型の肝血管腫は稀である。 …
- NAID 110009770439
- 乳児血管腫に対するプロプラノロール療法 (特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014) -- (皮膚疾患治療のポイント)
- 臨床室 膝関節後内側コンパートメントに限局して発生した滑膜血管腫の1例
- 神成 文裕,立花 陽明,坂口 勝信 [他]
- 整形外科 = Orthopedic surgery 65(4), 336-338, 2014-04
- NAID 40020028118
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- 血管腫(イチゴ状血管腫、赤ぶどう酒様血管腫、その他)とはどんな病気か. 現在、日本 で慣習的に血管腫と呼んでいるものは、性質の異なる2つの疾患群に分けられます。 ひとつは、イチゴ状血管腫のように血管を構成する細胞の増殖を本体とする病変であり、 真 ...
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[★]
- 次の文を読み、1~3の問いに答えよ。
- 59歳の男性。歩行時のふらつきのため来院した。
- 現病歴 : 1年前から階段昇降時に両下肢に力が入らず、半年前から歩く時にバランスをとりにくいこと、ろれつが回りにくいことに気付いた。
- 現症 : 全身状態は良好である。意識は清明で、痴呆はない。腰肢帯筋の筋力低下があるが、他の部位の筋力は正常である。筋萎縮、筋把握痛および筋トーヌス異常はなく、歩行の持続により腰肢帯筋の筋力評価は改善を示す。座位からの起立は腰肢帯筋の筋力低下のため介助を要する。水平性の注視眼振があり、滑動性追従眼球運動は衝動性である。発語は緩慢であり小脳性の構音障害を認める。指鼻試験、腫膝試験では測定障害があり、手指変換運動のリズムが不整である。独歩は不可能であり、両腕を支えると開脚する小脳性の失調性歩行を認める。
- 検査所見 : 右尺骨神経の電気刺激を50Hzで施行したときの右小指外転筋の複合筋活動電位、胸部エックス線写真および頭部単純MRIのT1強調矢状断像を以下に示す。
- 入院後経過 : 入院3週後に肺病変の摘出術を施行、術後1か月目から腰肢帯筋の筋力低下と失両性歩行が改善した。尺骨神経の電気刺激(50Hz)を術後に行ったところ、正常な結果が得られた。
[正答]
※国試ナビ4※ [097C001]←[国試_097]→[097C003]
[★]
- 生後12日の新生児。出血斑を主訴に来院した。在胎40週2日、体重3,300gで出生した。出生時から左大腿部に直径5cmの暗赤色の腫瘤があり、血管腫の疑いにて経過観察とし、生後6日目に退院した。生後8日から顔面と前胸部とに出血斑が出現し、増加してきた。血液所見:赤血球 280万、Hb 8.5g/dl、Ht25%、白血球 5,800、網赤血球 8.3%、血小板 8,000、PT 16.2秒(基準12.2)、APTT 65.4秒(基準対照32.2)。血液生化学所見:AST 56IU/l、ALT23IU/l。CRP O.1mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A033]←[国試_104]→[104A035]
[★]
- 6か月の乳児。数回続けて起こる頸部前屈発作を主訴に来院した。在胎41週、出生体重3,320g、正常分娩で出生した。生後1週ころから、肩と背部とに2~3cmの木の葉のような形の白斑が数個あることに気付かれている。頭部単純CTを以下に示す。この疾患で正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G046]←[国試_099]→[099G048]
[★]
- 40歳の女性。頭痛と左眼痛とを主訴に来院した。 3週前から複視があった。視力は右1.0(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。左眼の結膜浮腫、上強膜静脈の怒張および拍動性眼球突出を認める。左眼の内転障害と上下転障害とを認める。左眼膚外側縁で血管性雑音を聴取する。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A031]←[国試_105]→[105A033]
[★]
- 13歳の男子。頚部腫瘤を指摘されて来院した。受診時の頚部写真と頭部造影CTとを次に示す。
- 診断はどれか。
※国試ナビ4※ [098D009]←[国試_098]→[098D011]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H008]←[国試_098]→[098H010]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- splenomegaly
- 関
- 脾臓
定義
- 脾臓が腫大した状態(250以上(正常は90-120g))
- 脾の大きさは長径と重量がよく相関し、超音波診断では長径×短径(SI スプリーンインデックス)が脾腫の指標となる。
- 正常の2倍程度となると脾腫として左季肋部で診察可能となる
- 慢性骨髄増殖症候群、慢性リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病、遺伝性溶血性貧血、フェルティ症候群、マラリアでは巨大脾腫を認める。
頻度
- 急性ウイルス感染の約50%、銃声細菌感染症の約20%、慢性肝疾患の50-70%、溶血性貧血で約70%、血液造血器疾患で約40%に出現する。(IMD.544)
症状
- ほぼない。
- 胃か圧排するほど大きくなれば、胃の膨満感が出現しうる。
診察
- 仰臥位で右季肋部を触診
- 小児では触れても良いが、健常成人では触れない。触れたら異常である。
- 臍まで脾臓を脾臓を触知できる場合を特に巨脾という。
- 打診または触診で診察する
打診
- IMD 544
Nixon法
- 右側臥位とする
- 後腋窩線上を胸部から腹部に向かい打診する。
- 肺鼓音から濁音に変わった部位から左肋骨弓に直角に向かい打診をする。
- 正常では濁音界が6-8cmであるが、8cmを超えた場合異常と判断する。
Castell法
- 仰臥位とする
- 第8または第9肋間は正常では鼓音であるが、濁音であれば異常と判断する。
Traube法
- 左第6肋骨上縁と左中腋窩線および左肋骨弓に囲まれた部位を(トラウベ半月腔)という。
- 空腹時、通常の呼吸ではこの領域は鼓音であるが、濁音であれば異常と判断する。
検査
- 腹部エコー、腹部CT
- 腹部エコーで長径が10cmを超えると脾腫と判断しうる
鑑別疾患
病因による鑑別
- V 血管:全身性うっ血(心不全)、門脈系うっ血(肝硬変、門脈血栓症)
- I 感染症:細菌性心内膜炎、伝染性単核球症、結核、梅毒、エキノコックス、日本住血吸収症、マラリア
- N 血液悪性腫瘍(悪性リンパ腫、白血病、骨髄線維症、慢性骨髄増殖症候群)
- D
- I
- C 血液系疾患(溶血性貧血(自己免疫性溶血性貧血、遺伝性球状赤血球症、サラセミア)、悪性貧血、特発性血小板減少性紫斑病)、免疫異常(関節リウマチ、フェルティ症候群、全身性エリテマトーデス)、蓄積病(ムコ糖質蓄積など)、嚢胞性疾患
- A
- T
- E
病態による鑑別疾患
- 脾臓は巨大なリンパ器官と考えられるために、原因は組織を考えれば鑑別を挙げることが容易となる。
治療
[★]
- 英
- liver tumor, hepatic tumor, hepatic neoplasm, liver neoplasm, tumor of the liver
- 関
- 肝癌、肝臓癌
分類
- SRA.472
-
-
肝細胞癌の鑑別疾患となる良性腫瘍
- SSUR.594
検査
- 超音波エコー:(肝細胞癌)線維性被膜を有する境界明瞭な腫瘤でモザイクパターンを呈する。(転移性肝癌)低エコーの結節病変の中心に高エコーを有するbull's eye signを認める。
参考
- 1. Fat-containing lesions of the liver: radiologic-pathologic correlation.
- Prasad SR, Wang H, Rosas H, Menias CO, Narra VR, Middleton WD, Heiken JP.SourceDepartment of Radiology, University of Texas Health Science Center at San Antonio, USA.
- Radiographics : a review publication of the Radiological Society of North America, Inc.Radiographics.2005 Mar-Apr;25(2):321-31.
- Fat-containing tumors of the liver are a heterogeneous group of tumors with characteristic histologic features, variable biologic profiles, and variable imaging findings. Benign liver lesions that contain fat include focal or geographic fatty change (steatosis), pseudolesions due to postoperative pa
- PMID 15798052
- 脂肪を含む肝腫瘍は画像検査で鑑別診断を狭めることが可能である。
[★]
- 英
- synovial fluid
- ラ
- synovia
- 同
- 関節液
CBT QB vol.2 p.162
|
正常
|
非炎症性
|
炎症性
|
化膿性
|
血性
|
色調
|
透明、淡黄色
|
透明、淡黄色
|
半透明、黄色
|
不透明、膿性
|
血性
|
白血球数(/ul)
|
200以下
|
200-2,000
|
5,000-75,000
|
50,000以上
|
-
|
粘稠度
|
高い
|
高い
|
低い
|
低い
|
-
|
比重
|
1.014以下
|
1.014-1.020
|
1.020以上
|
1.020以上
|
-
|
ブドウ糖
|
血液に近似
|
血液に近似
|
血液より低い
|
著しく低い
|
-
|
疾患
|
|
変形性関節症
|
関節リウマチ
|
細菌感染
|
外傷
|
外傷
|
膠原病
|
|
色素性絨毛性
|
神経病性関節症
|
痛風
|
結節性滑膜炎
|
|
|
血管腫
|
[★]
- 英
- cavernous hemangioma of the liver, hepatic cavernous angioma, hepatic cavernous hemangioma
- 関
- 血管腫、肝腫瘍
概念
- 腫瘍の発育には女性ホルモンが関与しており、成人女性に多い。
症状
検査所見
- なお肝生検は大出血の危険があるので本症では禁忌である。
腹部エコ
- 全体として辺縁が線状に増強される marginal strong echo と呼ばれる高エコー像を呈し、内部は溶血塊として明瞭でない。
- 肝海綿状血管腫は内部構造が胞巣状を呈するので、腫瘤内でエコーの反射が増強し、高エコーを示すのが特徴的である。(SRA.472)
- 時に内部が低エコーで周囲がリング状の高エコーを示すものや、高エコーと低エコーが混在した混合型を呈するものもある。(SRA.472)
血管造影
- 綿花状 cotton wool appearance
- 動脈相から毛細血管相にかけて、腫瘍内に造影剤が斑状に貯留 pooling している所見である。
MRI
- SRA.482
- T1:低信号
- T2:高信号 ← 液体やから。肝嚢胞もそうや。
合併症
- 血管腫が巨大な場合に腫瘍内に血栓を形成してDICを招いたもの。
治療
- 巨大なものや圧迫症状が出現したものは肝切除の適応となる。
参考
- http://www.jcr.or.jp/guideline/2007/pdf/410.pdf
- http://www.d9.dion.ne.jp/~atmtrenn/abdomen/aaacneuaaaeo.html
- http://akimichi.homeunix.net/~emile/aki/html/medical/liver/node62.html
[★]
- 英
- tumor
- 同
- 新生物 neoplasm new growth NG
- 関
分類(EPT.65)
悪性度
細胞と間質の割合
発生学的由来
組織学的分類
上皮性腫瘍
良性腫瘍
悪性腫瘍
非上皮性腫瘍
良性腫瘍
悪性腫瘍
-
臓器別分類
外陰部(女性)
子宮
卵巣
- 表層上皮性・間質性腫瘍 Surface epithelial-stromal tumors
- 性索間質性腫瘍 Sex cord/stromal tumors
- 胚細胞腫瘍 Germ cell tumors
腫瘍と関連する疾患 first aid step1 2006 p.294
[★]
- 英
- cavernous hemangioma cavernous angioma
- 関
- イチゴ状血管腫、母斑、無症候性脳血管障害
[★]
- 英
- angiokeratoma circumscriptum naevifbrme
- 関
- 被角血管腫
[★]
- 同
- intraneural hemangioma
[★]
- 英
- blood vessel, blood vessels
構造
- 内皮細胞(単層扁平上皮細胞)
- 基底板
- 内皮下結合組織(内皮下層 subendothelial layer):疎性結合組織、縦走平滑筋
- 内弾性板
分類
[★]
- 関
- がん、腫瘍、腫瘤、良性新生物