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Japanese Journal
- 田岡 賢雄,三浦 良史,尾関 恒雄,阿南 郷一郎,山田 伸次,森田 翼
- 産業医科大学雑誌 2(4), 549-554, 1980-12-01
- われわれは抗サイログロプリン抗体, 抗ミクロゾーム抗体などの自己抗体が高値を示し, 肝に慢性活動性肝炎, 甲状腺に慢性甲状腺炎に一致する組織像を認めた深瀬らのいわゆる「肝・甲状腺炎症候群」と思われる一例を経験したので報告する. 症例は70才の女性で約8年前に始めて肝障害を指摘され昭和54年1月微熱と全身倦怠感を主訴として入院, 肝機能の異常を認め腹腔鏡により慢性活動性肝炎(前硬変), 肝生検により …
- NAID 110001260499
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- 抗マイクロゾーム抗体は,バセドウ病や橋本病で高率に陽性となるが,成人の検診でも数%~10%前後陽性を示す。これは,潜在性自己免疫性甲状腺疾患の存在を示すものと考えられる。また,各種自己免疫疾患,糖尿病(特に ...
- マイクロゾームテスト, anti-thyroid microsomal antibody 平成16年10月1日中止 抗TPO抗体を測定 臨床的意義 抗甲状腺自己抗体の一つである抗マイクロゾーム抗体を受身凝集反応で測定する検査である。抗マイクロゾーム抗体とは ...
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★リンクテーブル★
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- 56歳の女性。肝機能異常を主訴に来院した。5年前の市の健康診査では肝機能異常は指摘されなかったが、1か月前の検査ではALTの軽度上昇とγ-GTPの上昇とを指摘された。輸血歴と薬物服用歴とはない。飲酒歴は機会飲酒。手掌紅斑とくも状血管腫とは認めない。、右肋骨弓下に肝は触知しない。血液所見:赤血球420万、Hb 13.6 g/dl、Ht36%、血小板24万。血清生化学所見:総蛋白7.5g/dl、アルブミン4.3g/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、AST48単位(基準40以下)、ALT65単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ846単位(基準260以下)、γ-GTP326単位(基準8~50)。HBs抗原(-)、HCV抗体(-)。腹部超音波検査とMRCP(磁気共鳴胆管膵管像)とに異常を認めない。診断に最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098D027]←[国試_098]→[098D029]
[★]
- Basedow病と無痛性甲状腺炎の鑑別に有用な検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097B039]←[国試_097]→[097B041]
[★]
- 英
- hypothyroidism
- 同
- 甲状腺機能不全症
- 関
- 粘液水腫、甲状腺ホルモン、甲状腺
- 甲状腺機能亢進症
概念
- 甲状腺ホルモンの合成、分泌が低下し、血液中の甲状腺ホルモンが不足している状態である。
病因
病態
- 参考1
- → 代謝の低下
- → 多くの組織の組織間隙にグリコサミノグリカンが蓄積
症候
- 全身:全身倦怠感、易疲労感、体重増加、低体温、嗄声、
貧血(EPO↓)、滲出液貯留(心膜液貯留(約30%の症例で見られる)、胸水貯留 ←血管透過性の亢進による)
- 消化器:絶肥大、便秘、食欲低下
- 循環器:粘液水腫心、心拍出量の低下?
- 骨格筋:こむらがえり、アキレス腱反射の子癇層の遅延(Lamberts徴候)、筋力低下(骨格筋ミオパチー)、筋肥大(Hoffmann症候群)、筋痛
- 皮膚 :四肢・顔面の粘液水腫、発汗減少、皮膚乾燥、頭皮脱毛、眉毛外1/3の脱毛、皮膚の黄染
- 神経 :末梢神経と中枢神経のいずれも影響が生じる。 (参考1)
- 橋本脳症:疾患概念についてはcontroversial
- 粘液水腫性昏睡(ICU.762)(低体温、浮腫性皮膚、意識レベル低下)
- 手根管症候群:よく見られる合併症。ホルモン療法により軽快。 ← 組織間質にグリコサミノグリカンが蓄積して手根管を狭窄せしめるのか
- 精神 :記銘力低下、計算力低下、言語緩慢、活動性低下
- 生殖系:月経不順(月経過多、無月経)。不妊、流産。 ← 初期に月経過多、後期に無月経を起こす(出典不明)。
- その他:乳汁分泌(三次性以外。TRH↑)、難聴、貧血。 ← 甲状腺ホルモンがエリスロポエチンの分泌を亢進させるので
生殖系の異常
月経前の婦人集団
|
集団サイズ(人)
|
患者全体に占める割合(%)
|
月経周期正常
|
無月経・希発月経
|
過多月経
|
甲状腺機能低下症
|
171
|
77
|
16
|
7
|
健常者
|
214
|
92
|
7
|
1
|
検査
胸部単純X線写真
心電図
血液検査
- AST,LDH,CKなど筋酵素が増加
- (1)心拍出量の低下 → 頚動脈圧受容器 → ADH分泌 (時に尿Na濃度が低下せず、SIADHの基準を満たす例がある)
- (2)GFR低下((1)の影響?) → ヘンレループの上行脚(diluting segment)に至る尿量減少 → 排泄できる自由水減少
診断基準
- a)かつb)を満たすもの
- 無気力、易疲労感、眼瞼浮腫、寒がり、体重増加、動作緩慢、嗜眠、記憶力低下、便秘、嗄声等いずれかの症状
治療
参考
- 1. [charged] 甲状腺機能低下症の臨床症状 - uptodate [1]
- 2. [charged] 甲状腺機能低下症における低ナトリウム血症 - uptodate [2]
- 3. [charged] 甲状腺機能低下症の治療 - uptodate [3]
- 4. [charged] 甲状腺機能低下性ミオパチー - uptodate [4]
- 5. 甲状腺機能低下症 - 甲状腺疾患診断ガイドライン
- http://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/japanese.html#teika
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- 英
- primary hypothyroidism
- 関
- 甲状腺機能低下症
概念
- 甲状腺自体(組織の異常や障害)が原因となって生じる甲状腺機能低下症。
- TSH高値、fT4低値、fT3低値
病因
血液検査
- AST,LDH,CKなど筋酵素が増加
治療
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- 英
- antibody, Ab
- 関
- γ-globline、免疫グロブリン
- 抗原を特異的に認識する糖蛋白質である免疫グロブリンの一種。
- 血液・リンパ液中で抗原と非結合状態のものを指す
- 液性免疫に関与
[★]
- 英
- body
- ラ
- corpus、corpora
- 関
- 肉体、身体、本体、コーパス、ボディー
[★]
- 英
- microsome
- 関
- マイクロソーム、ミクロソーム
[★]
- 英
- micro
- 関
- 微小、マイクロ
[★]
- 英
- anti
- 関
- アンチ