- 英
- ischemic heart disease IHD
- 関
- 出典不明
- BPT.388
- 1. 狭心症 angina pectoris
- 2. 急性心筋梗塞 acute myocardial infarctino AMI
- 3. 慢性虚血性心疾患 chronic ischemic heart disease chronic ICH
- 4. 突然心臓死 sudden cardiac death SCD
疫学
- http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2080.html
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/14 13:42:34」(JST)
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虚血性心疾患 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
I20-I25 |
ICD-9 |
410-414 |
DiseasesDB |
8695 |
eMedicine |
med/1568 |
Patient UK |
虚血性心疾患 |
MeSH |
D017202 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
虚血性心疾患 (きょけつせいしんしっかん, IHD: Ischemic Heart Disease)とは、冠動脈の閉塞や狭窄などにより心筋への血流が阻害され、心臓に障害が起こる疾患の総称である。
概要
狭心症や心筋梗塞がこの分類に含まれる。これらは冠動脈疾患と同義であるが、冠動脈自体に病変が無い疾患、例えば脳血管疾患による急激なストレスから来るタコツボ型心筋症や中枢性肺水腫などは特に本症に含まれる。
アメリカ合衆国では1950年代から心臓病患者の増加が問題となっていたが、朝鮮戦争で死亡したアメリカ人兵士を解剖した医師が冠動脈に動脈硬化症を発見したことから、虚血性心疾患と動脈硬化症との関連が明らかとなった。
症状に応じて、薬物治療・冠動脈バイパス術(CABG)・経皮的冠動脈形成術(PCI、PTCA)が行われる。
危険因子
日本人の危険因子は以下のとおり[1][2]。
- 加齢:男性は45歳以上、女性55 歳以上
- 冠動脈疾患の家族歴(両親、祖父母、兄弟、姉妹)
- 喫煙
- 高血圧:収縮期血圧140以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上
- 肥満:BMI25以上かつウエスト周囲径が男性85cm、女性90cm以上
- 耐糖能異常(境界型および糖尿病型)
- 高コレステロール血症(総コレステロール220mg/dL以上あるいはLDLコレステロール140mg/dL以上)
- 高トリグリセリド血症(トリグリセリド150 mg/dL以上)
- 低HDLコレステロール血症(HDLコレステロール40 mg/dL未満)
- メタボリックシンドローム[3]
- 精神的、肉体的ストレス
脚注
- ^ 北畠顕ほか「虚血性心疾患の一次予防ガイドライン」2006年改訂版日本循環器学会公式webページ
- ^ 三田充男、庄司優「薬剤師のための治療ガイドライン第四回:虚血性心疾患の一次予防ガイドライン」『Credentials』2009年、2巻、2号、p9
- ^ 内臓肥満蓄積(ウエスト周囲径が男性85 cm、女性90 cm 以上)必須で、次の(1)(2)(3)のうち2項目以上を持つもの、(1)高トリグリセリド血症150 mg/dL以上かつ/または低HDLコレステロール血症(40 mg/dL 未満)、(2)収縮期血圧130mmHgかつ/または拡張期血圧85mmHg以上、(3)空腹時高血糖110 mg/dL以上
関連事項
- 循環器学
- 動脈硬化症
- 高脂血症
- 喫煙、受動喫煙、煙害
- 狭心症治療薬
- 冠動脈バイパス術
- 経皮的冠動脈形成術
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心内膜・心筋
・心膜疾患
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心内膜疾患
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感染性心内膜炎
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心膜炎(急性心膜炎(en) · 慢性収縮性心膜炎) | 心タンポナーデ
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心筋疾患
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心筋症(虚血性心筋症・拡張型心筋症(en) · 肥大型心筋症(en) · 拘束型心筋症(en) · 特発性心筋症) | 心筋炎
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心臓腫瘍(en) | 心臓性喘息 | 肺性心
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血管疾患
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大血管
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大動脈瘤(胸部・腹部(en)・胸腹部) | 大動脈解離 | 大動脈炎症候群
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動脈
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閉塞性動脈硬化症 | 閉塞性血栓性血管炎 | 動静脈瘻 | 動脈硬化 | レイノー病
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静脈
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静脈瘤 | 血栓性静脈炎 | 静脈血栓塞栓症 | 脂肪塞栓症
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病態・症候 |
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心不全
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左心不全 | 右心不全 | 両心不全(en)
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血圧異常
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高血圧
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本態性高血圧症(en) | 二次性高血圧(en) | 高血圧性緊急症(en)
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低血圧
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心臓発作 | 心臓肥大 | 心停止 | 心肺停止
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所見・検査 |
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血圧計 | 聴診 | 心雑音 | 心電図 | 心電図モニタ | 心臓超音波検査 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 心臓MRI | 心臓カテーテル検査(肺動脈カテーテル) | 心臓核医学検査 | 脈波伝播速度検査
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治療 |
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外科的治療
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冠動脈バイパス術(CABG)
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CABG | off-pump CAB(OPCAB) | MIDCAB(en) | TECAB(en)
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弁膜症手術
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弁置換術(en) | 弁形成術(en) | 弁輪形成術 | 交連切開術(en)
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小児心臓外科
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動脈管結紮術 | BTシャント | 肺動脈絞扼術(en) | ノーウッド手術 | グレン手術 | フォンタン手術 | ジャテン手術 | ラステリ手術 | ロス手術
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心不全外科
|
心移植術 | 補助人工心臓装着術 | 左室形成術(Dor・SAVE・Overlapping)
|
|
不整脈外科
|
メイズ手術(en) | 心臓ペースメーカー | 植え込み型除細動器
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大動脈手術
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大動脈人工血管置換術 | 大動脈基部置換術 (Bentall, David) | ステントグラフト内挿術(en)
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末梢血管手術
|
末梢動脈血行再建術 | 末梢静脈血行再建術 | 静脈抜去術(en) | 静脈血栓摘除術(en) | 内シャント作成術 | 肢切断
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内科的治療
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循環作動薬
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抗不整脈薬
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Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド(en), プロパフェノン(en)
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール(en)
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
|
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心不全治療薬(en)
|
利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤 | PDEⅢ阻害薬
|
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狭心症治療薬
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交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
|
|
高血圧治療薬
|
利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬(en)) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
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血管内治療
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経皮的冠動脈形成術
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循環器系の正常構造・生理 |
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 糖尿病を併せ持つ患者へのチームアプローチ(第1回)虚血性心疾患患者 : CCUにおける治療から回復期までのアプローチ
- 虚血性心疾患の心臓リハビリテーション (特集 心臓リハビリテーション : 最近の知見と今後の展望)
- 虚血性心疾患 (特集 概日リズムと疾患 : 病態・診断・治療の最新知見)
- 循環器疾患に伴う痛み : 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞) (特集 患者が訴える痛みの原因と最新治療戦略) -- (疾患別)
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- 心臓の筋肉(心筋)に血液を送る3本の動脈(冠状動脈)が狭くなったり、塞がったりして、 そこから先の心筋が酸素不足に陥る状態を虚血性心疾患と呼びます。冠状動脈が細く なり(狭窄)心筋が一時的に酸素不足に陥るのが狭心症で、冠状動脈が完全に詰まって ...
- 食の医学館 虚血性心疾患の用語解説 - 《どんな病気か?》 虚血性心疾患(きょけつ せいしんしっかん)とは、心臓を動かす筋肉(心筋)に栄養分や酸素を運ぶ冠動脈( かんどうみゃく)が、動脈硬化(どうみゃくこうか)などで狭くなったり閉塞して、心臓の機能 が低下し ...
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[★]
- 次の文を読み、56~58の問いに答えよ。
- 67歳の男性。人間ドックで異常を指摘され来院した。
- 現病歴:5年前に退職してから健康診断を受けていなかった。妻に勧められて初めて受診した人間ドックで肥満、耐糖能障害および脂質異常症を指摘され、妻とともに来院した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父親が胃癌。
- 現症:意識は清明。身長 170cm、体重 80kg。体温 36.5℃。脈拍 68/分、整。血圧 130/94mmHg。呼吸数 18/分。眉弓部の膨隆、下顎の突出、鼻と口唇の肥大および巨大舌を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。手足の体積の増大を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腱反射に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)、潜血(±)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 487万、Hb 14.6g/dL、Ht 43%、白血球 4,000、血小板 23万、PT 115%(基準 80~120)。血液生化学所見:総蛋白 7.2g/dL、アルブミン 4.2g/dL、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 21IU/L、ALT 28IU/L、LD 185IU/L(基準 176~353)、ALP 277IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 34IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 76IU/L(基準 37~160)、CK 135IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 14mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、尿酸 5.9mg/dL、血糖 127mg/dL、HbA1c 7.0%(基準 4.6~6.2)、トリグリセリド 162mg/dL、HDLコレステロール 75mg/dL、LDLコレステロール 146mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 102mEq/L、Ca 9.3mg/dL、P 4.0mg/dL、TSH 0.6μU/mL(基準 0.4~4.0)、FT4 1.1ng/dL(基準 0.8~1.8)。心電図に異常を認めない。胸部エックス線写真で心胸郭比 54%。頭部エックス線写真(別冊No. 8)を別に示す。頭部MRIで下垂体に限局した腫瘤を認める。
- 今後の経過中に起こりうる合併症として考えにくいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109B057]←[国試_109]→[109B059]
[★]
- 67歳の男性。腹部全体の持続する強い痛みを主訴に来院した。 3年前から虚血性心疾患と心房細動とで通院中である。 10時間前に腹痛が突然出現し、徐々に増強した。体温 36.7℃。脈拍 88/分、不整。血圧 124/78 mmHg。呼吸数 16/分。 SpO2 97%(room air)。腹部は全体に膨隆し、腸雑音を聴取しない。腹部全体に圧痛と Blumberg徴候とを認める。血液所見:赤血球 512万、 Hb 16.2 g/dl、Ht 48%、白血球 12,800(桿状核好中球 28%、分葉核好中球 46%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 17% )、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 7.6 g/dl、アルブミン 4.6g/dl、総ビリルビン 0.6 mg/dl、AST 112 IU/l、ALT 35 IU/l、LD 482 IU/l(基準 176~353)、アミラーゼ 124 IU/l(基準 37~160)、 CK 186 IU/l(基準 30~140)。腹部造影 CT(別冊 No. 8、頭側から順にA、B、C)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D023]←[国試_108]→[108D025]
[★]
- 67歳の男性。持続性の強い腹痛を主訴に来院した。3年前から虚血性心疾患と心房細動とで通院中である。10時間前に腹痛が突然出現し、徐々に増強した。腹部は全体に膨隆し、腸雑音を聴取しない。打診で鼓音を呈し、腹部全体に圧痛とBlumberg徴候とを認める。
- 血液所見:赤血球512万、Hb16.2g/dl、白血球12,800、血小板18万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.6g/dl、アルブミン5.1g/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST112単位、ALT35単位、LDH482単位(基準176~353)、アミラーゼ124単位(基準37~160)、CK186単位(基準10~40)。腹部造影CTを以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F030]←[国試_100]→[100F032]
[★]
- 32歳の男性。会社の健康診断で血清脂質異常を指摘されて来院した。父は40歳で突然死した。姉に高コレステロール血症がある。身長170cm、体重61kg、右上眼瞼内側に黄色い皮腫を認める。健康診断時の血清総コレステロール320mg/dl、トリグリセライド120mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [102E052]←[国試_102]→[102E054]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G065]←[国試_100]→[100G067]
[★]
- WHOが公表した2016年のファクトシートによれば、低所得国よりも高所得国で上位にある死因はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F018]←[国試_114]→[114F020]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107F013]←[国試_107]→[107F015]
[★]
- a 10本/日の喫煙
- b 15g/日の塩分摂取
- c l00ml/日の日本酒摂取
- d 4,500kcal/日の食事摂取
- e 500歩/日相当の身体活動
[正答]
※国試ナビ4※ [105C012]←[国試_105]→[105C014]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099B044]←[国試_099]→[099B046]
[★]
- 英
- hypotensor, depressor, hypotensive drugs hypotensive agent hypotensive drug
- 同
- 降圧剤、血圧降下薬、高血圧症治療薬、抗高血圧薬 antihypertensive antihypertensive drug, antihypertensive drugs
[show details]
ja
hypotensor : 約 1,170 件
depressor : 約 13,000 件
hypotensive drugs : 約 1,410 件
hypotensive agent : 約 1,320 件
hypotensive drug : 約 1,200 件
en
hypotensor : 約 12,100 件
depressor : 約 1,220,000 件
hypotensive drugs : 約 29,100 件
hypotensive agent : 約 37,600 件
hypotensive drug : 約 12,500 件
降圧薬
-
- 近位尿細管:アセタゾラミド:炭酸脱水酵素を阻害
- 太いヘンレループ上行脚:フロセミド:Na+-K+-2Cl-共輸送体(NKCC)を阻害
- 遠位尿細管前半部:チアジド系利尿薬:Na+とCl-の共輸送体を阻害
- 遠位尿細管後半部と集合管:
- スピラノラクトン:アルドステロン受容体に競合的に結合
- トリアムチレン:Na+流入を抑制
-
-
-
- カルベジロール(α1遮断により末梢血管を拡張。β遮断により陽性変力作用を抑制)
- アムスラロールなど
- 強力な降圧効果を示す
- 細胞内へのCa流入を抑制することにより血管平滑筋を弛緩させ末梢血管抵抗を下げる
- 脳、心臓、腎臓への血流を保つ
- 膜電位依存性Caチャネルに作用して血管平滑筋を弛緩させる
-
- 副作用:ジルチアゼムの副作用:洞性徐脈、洞性ブロック
- ニフェジピン: 血管への親和性が高い→抗高血圧薬として優れる
- 副作用:反射性交感神経緊張、顔面紅潮、浮腫(静脈拡張より動脈拡張の度合いが大きいため)、便秘
- 臓器障害の改善、進展予防 beyond blood pressure
- RA系の抑制
- アンジオテンシノゲン→(レニン)→アンジオテンシンI→(アンジオテンシン転換酵素)→アンジオテンシンII-(アンジオテンシン受容体遮断薬)-|アンジオテンシン受容体1
- ACE阻害薬の腎機能保護
- ACE阻害薬:輸入細動脈 拡張、輸出細動脈 拡張 → 糸球体内圧↓
- Ca拮抗薬 :輸入細動脈 拡張、輸出細動脈 なし → 糸球体内圧↑
-
- 副作用
- ACEはブラジキニンを分解するキニナーゼIIと同一の酵素である。ACE阻害薬はこの酵素を阻害するが、ブラジキニンは血管拡張、決勝滲出決勝進出、発痛作用に関わっている。このため咳を誘発することがある。
- 禁忌
- 妊婦。ブラジキニンは胎児の動脈管閉鎖に関わっている。このた、母胎にACE阻害剤を加え、ブラジキニンが増えると胎児の動脈管が閉鎖してしまう。(血管浮腫?)
- 1型アンジオテンシンII受容体拮抗薬(AT1受容体拮抗薬)
降圧薬の積極的な適応と禁忌
- 合併症を有する高齢者高血圧に対する第一選択薬と併用薬
○:第一選択 空欄:適応可 △:注意が必要 ×:禁忌
- 理由はACE参照
使用できる降圧薬
- α2作動薬
- β遮断薬
- α遮断薬
参考
- http://www.jhf.or.jp/a&s_info/guideline/kouketuatu.html
漢方薬
- 降圧目的に釣藤散が使われることが多い。補助的に防風通聖散が用いられることがある。
[★]
- 英
- lifestyle-related disease
生活習慣病などのリスクファクター (サブノート.155 改変)
[★]
- 英
- restrictive cardiomyopathy, RCM
- 同
- 拘束性心筋症
- 関
- 心筋症、難病
定義
- (1)硬い左心室、(2)左室拡大や肥大の欠如、(3)正常または正常に近い左室収縮機能、(4)原因不明を満たす疾患
- 難病
病因
-
疫学
- 拡張型心筋症:14.0/10万人対
- 肥大型心筋症:17.3/10万人対
- 拘束型心筋症:0.2人/10万人対
病態
- 左心室拡張障害によるうっ血性心不全
- 左室内腔の拡大(×DCM)や壁肥厚はない(×HCM)。
- 収縮能は正常。
- 左房径は増大 ← 左心房は拡張(LAもrigitになる気がするけど、それでもやっぱり心房の方がコンプライアンスが高いから?そもそも、心室に血液を送り込めないから拡張せざるを得ないのだろう?)
身体所見
症状
検査
- 左室圧におけるa波が増大し、LVEDPが上昇。
- 左室圧波形:dip and plateau (square root sign)
診断
治療
鑑別疾患
収縮性心膜炎との鑑別
|
収縮性心膜炎
|
拘束型心筋症
|
contrictive endocarditis
|
restricted cardiomyopathy
|
心カテーテル検査
|
両親室の拡張末期圧同じ
|
左室拡張末期圧 - 右室拡張末期圧 > 5mmHg
|
右室拡張末期圧 > 右室収縮末期圧/3
|
右室収縮期圧 > 50mmHg
|
右室経静脈的心内膜心筋生検
|
|
線維化や浸潤(アミロイド、鉄、転移性腫瘍などの浸潤)がみられる。
|
CT
|
肥厚した心内膜が観察される。石灰化があれば白く見える
|
|
MRI
|
肥厚した心内膜が観察される
|
|
- LVとRVの壁厚を考慮すると、ある病因によるコンプライアンスの低下がLVでより顕著になると考えればよい?なんでだろう?
参考
- http://www.nanbyou.or.jp/upload_files/036_s.pdf
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/259
[★]
- 英
- dobutamine DOB
- 化
- 塩酸ドブタミン ドブタミン塩酸塩 dobutamine hydrochloride
- 商
- ドブトレックス Dobutrex、ドブックス、ドブポン、ドプミン、レタメックス
- 関
- アドレナリン受容体、強心剤
概念
- 比較的選択的なβ1受容体アゴニスト
- 心拍出量↑、利尿作用なし
- (-)isomer→α1受容体アゴニスト→昇圧
- (+)isomer→α1拮抗薬
- β受容体刺激作用は(+)の方が(-)より10倍高い
- ラセミ体として使用することで、昇圧が軽度
作用機序
- 強いβ1刺激作用→陽性変力作用、陽性変時作用。弱いβ2受容体刺激作用→末梢血管拡張。総じて、一回拍出量増加。心充満圧低:ICU.258
下。動脈圧は変化しない。心仕事量と心筋酸素消費量の増加を伴う。
薬理作用
動態
適応
- ICU.258
- 収縮期機能不全による非代償性心不全 + 血圧正常
- 好ましくない:不全心筋(新仕事量やエネルギー必要量が既に高い)。非代償性心不全の急性期(→血管拡張薬の方がよい)
注意
禁忌
- ICU.258
副作用
- ICU.258
カテコールアミンの体循環に対する作用の比較
|
α1,α2
|
β1
|
β2
|
末梢血管収縮
|
心筋収縮増強
|
骨格筋・内臓 末梢血管拡張
|
腎血管拡張
|
ドブタミン
|
+
|
+++
|
++
|
-
|
ドパミン
|
+++
|
+++
|
++
|
++(低濃度)
|
ノルエピネフリン
|
+++
|
+++
|
-
|
-
|
[★]
- 英
- acute coronary syndrome, ACS
- 同
- 急性冠状動脈症候群、急性冠動脈症候群
- 関
- 急性心筋梗塞
[show details]
急性冠症候群 : 約 28,000 件
急性冠状動脈症候群 : 40 件
急性冠動脈症候群 : 約 55,800 件
概念
分類
YN
- ST上昇型急性心筋梗塞 ST elevation acute myocardial infarction STEMI)
- 非ST上昇型急性心筋梗塞 non-ST elevation acute myocardial infarction NSTEMI)
- 不安定狭心症 unstable angina pectoris UAP
- 心臓突然死
BPT.388
- 1. 狭心症 angina pectoris
- 2. 急性心筋梗塞 acute myocardial infarctino AMI
- 3. 慢性虚血性心疾患 chronic ischemic heart disease chronic ICH
- 4. 突然心臓死 sudden cardiac death SCD
急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)
- https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2018_kimura.pdf
[★]
- 英
- chronic ischemic heart disease
- 関
- 虚血性心疾患
- Chronic IHD, also called ischemic cardiomyopathy
- progressive development of congestive heart failure without chest pain defines chronic ischemic heart disease, which is usually due to involvement of all three coronary branches and associated with diffuse loss of myofibers and fibrosis throughout the ventricles. (Q book p.299)
[★]
- 英
- disease, disorder, disturbance, illness, sickness, malady
- 同
- 疾病、病気
- 関
- 疾病、障害、病、乱れ、無秩序、病害、病気、病弊
[★]
- 英
- heart disease
- 関
- 心臓血管病 cardiovascular disease
心臓の異常を構成する要素
[★]
- 英
- ischemia, hypoemia
- ラ
- ischaemia
- 同
- イスケミア、阻血
[★]
- 英
- ischemic、ischaemic
- 関
- 虚血、虚血下、乏血