ドブタミン
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 適応 未熟児動脈管開存症(PDA) (11)静注用インドメタシンナトリウム (12)塩酸ドパミン (13)塩酸ドブタミン (14)アムリノン (NICU最前線 選択と観察のポイント NICU頻用くすり30選)
- 薬学研究・塩酸ドブタミン注射剤(ドブトレックス)の配合変化試験
Related Links
- 塩酸ドブタミン注100mg,塩酸ドブタミン100mg注射液.
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
1アンプル中の分量
有効成分
- 日局ドブタミン塩酸塩 112.1mg(ドブタミンとして100mg)
添加物
- D-マンニトール 100mg
亜硫酸水素ナトリウム 5mg
pH調整剤
禁忌
- 肥大型閉塞性心筋症(特発性肥厚性大動脈弁下狭窄)の患者[左室からの血液流出路の閉塞が増強され、症状を悪化するおそれがある。]
- ドブタミン塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 本剤は、用時、5%ブドウ糖注射液又は「日局」生理食塩液で希釈し、ドブタミンとして、通常1分間あたり1?5μg/kgを点滴静注する。
投与量は患者の病態に応じて、適宜増減し、必要ある場合には1分間あたり20μg/kgまで増量できる。
- 希釈法
希釈には5%ブドウ糖注射液、「日局」生理食塩液のほか5%果糖、5%キシリット、5%ソルビトール、20%マンニットあるいは乳酸加リンゲルの各注射液も用いることができる。
慎重投与
- 重篤な冠動脈疾患のある患者[複数の冠動脈主枝に高度の閉塞性変化のある患者では、本剤投与時の冠血流増加が少なく、心筋局所灌流が不均一になることがある。また、心収縮力及び心拍数を増す薬剤は、一般に、心筋虚血を強め心筋梗塞を拡大するおそれがあるとの報告がある。]
- 心房細動のある患者[本剤には房室伝導を促進する作用があるので、心房細動のある患者では心拍数を増加するおそれがある。]
- 高血圧症の患者[過度の昇圧を来すおそれがある。]
薬効薬理
- 心筋のアドレナリンβ1受容体に作用し、心収縮力、心拍数を増大させる。左心室拡張期圧及び肺動脈楔入圧を減少させ、心酸素消費量増加の程度は小さい。同等の心収縮力増大作用を示す用量では、心拍数増加作用、催不整脈作用及び血管に対する作用はいずれもイソプレナリンなどよりも弱い。平均血圧を上昇させるが、血管収縮作用はほとんどなく、末梢血管抵抗増大によるものではない。血管のβ2受容体を介して末梢血管抵抗を軽度に減弱するとの報告もある。 1)
有効成分に関する理化学的知見
- 一般名:ドブタミン塩酸塩(Dobutamine Hydrochloride)
化学名:4-{2-[(1RS)-3-(4-Hydroxyphenyl)-1-methylpropylamino]ethyl}benzene-1,2-diol monohydrochloride
分子式:C18H23NO3・HCl
分子量:337.84
性状:白色?ごくうすいだいだい色の結晶性の粉末又は粒である。
メタノールに溶けやすく、水又はエタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
水溶液(1→100)は旋光性を示さない。
融点:188?191℃
構造式:
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cardiac stimulant、cardiotonic、cardiotonics
- 関
- 強心、強心性、強心薬、心保護薬
商品
[★]
- 英
- dobutamine tartrate
- 関
- ドブタミン、ドブトレックス、塩酸ドブタミン、ラクトビオン酸ドブタミン
[★]
- 関
- dobutamine、dobutamine lactobionate、dobutamine tartrate、Dobutrex
[★]
- 英
- dobutamine lactobionate
- 関
- ドブタミン、ドブトレックス、塩酸ドブタミン、酒石酸ドブタミン
[★]
- 英
- dobutamine DOB
- 化
- 塩酸ドブタミン ドブタミン塩酸塩 dobutamine hydrochloride
- 商
- ドブトレックス Dobutrex、ドブックス、ドブポン、ドプミン、レタメックス
- 関
- アドレナリン受容体、強心剤
概念
- 比較的選択的なβ1受容体アゴニスト
- 心拍出量↑、利尿作用なし
- (-)isomer→α1受容体アゴニスト→昇圧
- (+)isomer→α1拮抗薬
- β受容体刺激作用は(+)の方が(-)より10倍高い
- ラセミ体として使用することで、昇圧が軽度
作用機序
- 強いβ1刺激作用→陽性変力作用、陽性変時作用。弱いβ2受容体刺激作用→末梢血管拡張。総じて、一回拍出量増加。心充満圧低:ICU.258
下。動脈圧は変化しない。心仕事量と心筋酸素消費量の増加を伴う。
薬理作用
動態
適応
- ICU.258
- 収縮期機能不全による非代償性心不全 + 血圧正常
- 好ましくない:不全心筋(新仕事量やエネルギー必要量が既に高い)。非代償性心不全の急性期(→血管拡張薬の方がよい)
注意
禁忌
- ICU.258
副作用
- ICU.258
カテコールアミンの体循環に対する作用の比較
|
α1,α2
|
β1
|
β2
|
末梢血管収縮
|
心筋収縮増強
|
骨格筋・内臓 末梢血管拡張
|
腎血管拡張
|
ドブタミン
|
+
|
+++
|
++
|
-
|
ドパミン
|
+++
|
+++
|
++
|
++(低濃度)
|
ノルエピネフリン
|
+++
|
+++
|
-
|
-
|
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- hydrogen chloride
- 同
- 塩化水素
- 関
[★]
- 英
- pig、swine、porcine
- 関
- イボイノシシ