- 英
- folic acid deficiency
- 関
- 葉酸欠乏、葉酸
原因
HIM.649
- [高頻度]老人、幼児、貧困、アルコール中毒、病弱、精神障害(psychiatrically disturbed)
- [可能性]壊血病やクワシオコワ(kwashiorkor)
-
- 熱帯スプルー、グルテン腸症、疱疹状皮膚炎にともなうもの、葉酸特異的な吸収不良、重度のコバラミン・葉酸欠乏による腸性巨赤芽球症
- 広範囲腸切除、クローン病、胃部分切除、うっ血性心不全、ウィップル病、強皮症、アミロイドーシス、糖尿病性腸症、全身性細菌感染症、リンパ腫、サラゾスルファピリジン
-
- 血液学的疾患:慢性溶血性貧血、鎌状赤血球貧血、thalassemia major(βサラセミア)
- 悪性疾患:癌腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫
- 炎症性疾患:結核、クローン病、感染、剥脱性皮膚炎、マラリア
- 代謝性疾患:ホモシスチン症
- 尿からの過剰消失:うっ血性心不全、活動性肝疾患
- その他:血液交換、腹膜透析
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例報告 Wernicke脳症,亜急性連合性脊髄変性症,衝心脚気をきたしたビタミンB1,B12,葉酸欠乏症の1例
- 石河 朝子,田口 丈士,竹口 将文 [他]
- Brain and nerve 61(9), 1069-1073, 2009-09
- NAID 40016815295
- 1.葉酸欠乏症における性差(第402回ビタミンB研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 症例 健忘と多発性ニューロパチーを伴った葉酸欠乏症の1例
Related Links
- 葉酸欠乏症は一般的にみられ,摂取不十分,吸収不良,多様な薬物の使用によって生じる こともある。欠乏症は巨赤芽球性貧血(ビタミンB12欠乏症によるものと鑑別できない) を引き起こす。母体に葉酸欠乏症があると,先天性の神経管欠損症のリスクが高まる ...
- 体はごく少量の葉酸(葉酸塩)しか蓄えていないため、葉酸が少ない食事を続けていると ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 27歳の男性。3日前から急にめまいと疲労感とが増強したため来院した。2週前に感冒様症状をきたし、市販の総合感冒薬を服用した。母親が若いころ先天性溶血性貧血のため摘脾術を受けている。身体所見で高度の貧血と軽度の黄疸とを認める。血液所見:赤血球250万、Hb7.6 g/dl、Ht22%、網赤血球1‰、白血球7,800、血小板18万。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [095G031]←[国試_095]→[095G033]
[★]
- 英
- dementia
- 同
- 痴呆、痴呆症、器質痴呆 organic dementia
- 関
- amyotrophic lateral sclerosis、ハチンスキー虚血スコア
定義
- いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会生活に支障をきたすようになった状態。(参考1)
- 1. 知的機能が脳の器質性障害によって低下
- 2. 認知機能が選択的に障害された状態(PSY.312)
- 3. 記憶と判断力の障害を基本とする症候群(PSY.312)
認知症の概念
- 1. 記憶障害
- 2. 記憶以外の認知機能の障害
- 3. それらによる日常生活や職業生活の障害
- 4. 意識障害によらないこと
認知症と区別すべき病態
など
認知症の分類
-
-
- ピック病:行動の障害、人格変化。Pick球やPick細胞が存在
原因疾患
原因
- KPS.369
認知症症状
1. 中核症状
- 記憶障害:初期には記銘力、短期記憶から障害される。早期:エピソード記憶 → 重症:意味記憶
- 判断力低下
- 見当識障害
- 言語障害(失語)
- 失行
- 失認
2. 周辺症状
認知症と老化現象との違い
- 老化現象
- 体験の一部を忘れる ← ヒントを与えられると思い出せる
- 名前や日付などをとっさに思い出せる
- 日常生活に支障はない
- 物忘れに対して自覚がある
- 体験した全てを忘れる。最近の記憶がない ← ヒントを与えられてても思い出せない
- 時間や自分のいる場所が分からない
- 日常生活を営むことが困難
- 物忘れに対して自覚がない
検査
診断
|
アルツハイマー病
|
脳血管性認知症
|
ピック病
|
認知症
|
全般的認知症
|
まだら認知症
|
アルツハイマー病に類似。 早期には人格、注意力が障害され、 次第に記憶力も障害される。
|
人格
|
晩期に人格障害
|
保たれる
|
早期に人格障害
|
病識
|
なし(初期にはあり)
|
あり
|
なし
|
経過
|
進行性
|
動揺性、階段状に進行性
|
進行性
|
基礎疾患
|
特になし
|
高血圧、糖尿病、心疾患
|
特になし
|
画像検査
|
対称性の脳溝開大
|
脳実質内に脳梗塞巣
|
側頭葉と前頭葉の萎縮
|
機能画像検査
|
側頭葉、頭頂葉での代謝低下
|
前頭葉を中心とした多発性の脳代謝低下
|
前頭葉、側頭葉での代謝低下
|
treatable dementia
- 治療可能な認知症を診断しておく。根本的な治療が可能で、認知機能は可逆的である。
- → 治療できる認知症
治療
認知症高齢者を対象とした事業・施設
国試
[★]
- 英
- hemoglobin A1c, Hb A1c, HbA1c
- 関
- 糖尿病
基準値
- 4.3-5.8% (国際標準値) (日本糖尿病学会)
- 4.0-6.0%(HIM A-5)
糖尿病
Table 5 HbA1cが見かけ上低値になり得る疾患・状況
- 参考1
偽陰性・偽陽性
- 低値:(赤血球の寿命の短縮や幼若赤血球の増加)肝硬変や腎不全、貧血などを有する場合。加齢や腎機能低下によるヘモグロビン低下
- 高値:
- 乳び血症やアルコール多飲
- 赤血球寿命が延長する病態
- 糖尿病治療ガイド 2008-2009改変
指標
|
優
|
良
|
可
|
不可
|
不十分
|
不良
|
HbA1c(%)
|
JDS
|
5.8未満
|
5.8-6.5未満
|
6.5-7.0未満
|
7.0-8.0未満
|
8.0以上
|
NGSP
|
6.2未満
|
6.2-6.9未満
|
6.9-7.4未満
|
7.4-8.4未満
|
8.4以上
|
空腹時血糖値(mg/dl)
|
80-110未満
|
110-130未満
|
130-160未満
|
160以上
|
食後2時間血糖値(mg/dl)
|
80-140未満
|
130-180未満
|
180-220未満
|
220以上
|
参考
- 1年後をめどに日常臨床のHbA1c表記を国際標準のNGSP相当値に変更
- http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jds2010/201006/515379.html
- Japan Diabetes Society値(JDS値):日本独自のHbA1c値
- National Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP値):国際的に使用されている
- HbA1c(NGSP値) = HbA1c(JDS値) + 0.4% ← 国内では2012年4月から、、、らしい。
[★]
- 英
- thrombocytopenia, thrombopenia
- 同
- 血小板減少
- 関
- 血小板、血小板輸血、血小板増加症
分類
原因
-
- UCSF p.307
アプローチ
[★]
- 英
- postgastrectomy folic acid deficiency, folic acid deficiency following gastric surgery
- 関
- 葉酸
[★]
- 英
- folic acid folate FA
- 同
- プテロイルグルタミン酸 pteroylglutamic acid PteGlu, PGA、フォラシン folacin
- ラ
- acidum folicum
- 商
- M.V.I.-12、M.V.I.-3、アミノレバンEN配合、エルネオパ1号輸液、エレンタールP、エレンタール配合、エンシュア・リキッド 、オーツカMV、ダイメジン・マルチ、ツインラインNF配合、ツインライン配合、ネオパレン1号輸液、ネオラミン・マルチV、パンビタン末、ビタジェクト、フェニルアラニン除去ミルク配合、フォリアミン(単剤)、フルカリック1号輸液、ヘパンED配合、マルタミン、ラコールNF配合、ラコール配合、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合
- 関
- テトラヒドロ葉酸(THF)。プテリン、パラアミノ安息香酸
概念
- 様々な酸化状態のC1基を転移する
吸収
機能
C1単位の調達
- セリン→グリシン (FB.421)
- グリシン開裂系 (FB.421)
- ヒスチジン代謝 (FB.423)
- THF=H4PteGlu
C1単位の転移
- 5,10-CH2H4PteGlu
臨床検査
- 全血もしくは血清で定量する。
- HPLC法により測定する
- 単位:ng/ml x 2.266 = nmol/L
基準範囲
年齢
|
平均(範囲)ng/mL
|
血清
|
全血
|
新生児
|
24.5
|
(3-59)
|
315
|
(100-960)
|
3-4月
|
12.2
|
(5-30)
|
99
|
(20-318)
|
6-8月
|
7.7
|
(3.5-16)
|
77
|
(32-176)
|
1歳
|
9.3
|
(3-35)
|
86
|
(31-400)
|
成人
|
13.1
|
(7-20)
|
195
|
(24-400)
|
臨床関連
[★]
- 英
- oxygen deficiency、anoxia
- 関
- アノキシア、嫌気条件、酸素欠乏、低酸素、低酸素血、無酸素、無酸素血症、無酸素症、酸素不足、酸素欠乏症
[★]
- 英
- deficiency、deprivation
- 関
- 欠失、欠損、欠損症、欠乏、欠乏性、剥脱、欠くこと
[★]
- 英
- deficit
- 同
- 欠乏症 deficiency
- 関
- 欠損
[★]
- 英
- sis, pathy