-CH2-C3H3N2
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/08 21:02:02」(JST)
L-ヒスチジン | |
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IUPAC名
Histidine |
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別称
2-Amino-3-(1H-imidazol-4-yl)propanoic acid
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 71-00-1 |
PubChem | 773 |
ChemSpider | 6038 |
UNII | 4QD397987E |
KEGG | D00032 |
ChEMBL | CHEMBL17962 |
SMILES
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InChI
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特性 | |
化学式 | C6H9N3O2 |
モル質量 | 155.15 g mol−1 |
補足データページ | |
構造および特性 | n, εr, etc. |
熱力学的データ | 相挙動 固体、液体、気体 |
スペクトルデータ | UV, IR, NMR, MS |
特記なき場合、データは常温(25 ℃)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
ヒスチジン (histidine) はアミノ酸の一種で2-アミノ-3-(1H-イミダゾ-4-イル)プロピオン酸のこと。名前はギリシャ語で「組織」という意味。
塩基性アミノ酸の一種で、必須アミノ酸。糖原性を持つ。側鎖にイミダゾイル基という複素芳香環を持ち、この部分の特殊な性質により酵素の活性中心や、蛋白質分子内でのプロトン移動に関与している。蛋白質中では金属との結合部位となり、あるいは水素結合やイオン結合を介してとしてその高次構造の維持に重要な役割を果たしている。 ヒスタミンおよびカルノシン生合成の前駆体でもある。
目次
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窒素原子に結合したプロトン (H+) の着脱を起こし、塩基または非常に弱い酸として働く。また、二重結合の位置と水素原子が移動した互変異性体が平衡状態にある。いずれの構造の場合でも、水素原子を持たない側の窒素原子が容易に水素原子と反応し、同時に他方の窒素原子上にある水素原子を放出する。結果として、水素原子を運ぶ担体として機能することができる。
炭酸脱水酵素中では活性中心の亜鉛に結合した水分子からプロトンを引き抜いて活性型を再生させ、触媒三残基においてはセリン、スレオニン、システインからプロトンを引き抜き、それらを求核剤として活性化させる役割を果たす。
フルクトースとホルマリンとアンモニアからヒドロキシメチルイミダゾールを作り、この塩化物にアセトアミドマロン酸エステルを縮合して作る。
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モリプロンF輸液
[アミノ酸インバランスを助長し、肝性昏睡を悪化又は誘発させるおそれがある。]
[窒素化合物の負荷により原病の症状を悪化させるおそれがある。]
[アミノ酸インバランスを助長させるおそれがある。]
低蛋白血症、低栄養状態、手術前後
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
生体のアミノ酸利用効率上、糖類輸液剤と同時投与することが望ましい。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
[本剤の大量投与によりアシドーシスを悪化させるおそれがある。]
[循環血液量の増加により心負荷増大のおそれがある。]
[本剤はナトリウムをほとんど含まないため、低ナトリウム血症を悪化させるおそれがある。]
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分類 | 極性 | 電荷 | 名前 | 1 | 3 | 糖原性 | ケトン原性 | 必須アミノ酸 | 分枝アミノ酸 | pK1 α-COOH |
pK2 α-NH2 |
pKR 側鎖 |
側鎖 | |
疎水性アミノ酸 | 無 | 無 | グリシン | G | Gly | 2.35 | 9.78 | ―H | ||||||
無 | 無 | アラニン | A | Ala | 2.35 | 9.87 | ―CH3 | |||||||
無 | 無 | バリン | V | Val | ○ | ○ | 2.29 | 9.74 | ―CH(CH3)2 | |||||
無 | 無 | フェニルアラニン | F | Phe | ○ | ○ | ○3 | 2.2 | 9.31 | ―○C6H5 | ||||
無 | 無 | プロリン | P | Pro | 1.95 | 10.64 | αCとNH2の間に ―CH2CH2CH2- | |||||||
無 | 無 | メチオニン | M | Met | ○2 | 2.13 | 9.28 | ―CH2CH2-S-CH3 | ||||||
無 | 無 | イソロイシン | I | Ile | ○ | ○ | ○ | ○ | 2.32 | 9.76 | ―CH(CH3)CH2CH3 | |||
無 | 無 | ロイシン | L | Leu | ○ | ○ | ○ | 2.33 | 9.74 | ―CH2CH(CH3)2 | ||||
荷電アミノ酸 | 有 | 酸性 | アスパラギン酸 | D | Asp | 1.99 | 9.9 | 3.9 β-COOH |
―CH2COOH | |||||
有 | 酸性 | グルタミン酸 | E | Glu | 2.1 | 9.47 | 4.07 γ-COOH |
―CH2CH2COOH | ||||||
有 | 塩基性 | リシン | K | Lys | ○ | ○ | 2.16 | 9.06 | 10.54 ε-NH2 |
側鎖のCH2は4つ ―-CH2CH2CH2CH2NH2 | ||||
有 | 塩基性 | アルギニン | R | Arg | ○1 | 1.82 | 8.99 | 12.48 グアニジウム基 |
側鎖のCH2は3つ ―CH2CH2CH2-NH-C-(NH2)NH | |||||
極性アミノ酸 | 有 | 無 | セリン | S | Ser | 2.19 | 9.21 | ―CH2OH | ||||||
有 | 無 | スレオニン | T | Thr | ○ | ○ | ○ | 2.09 | 9.1 | ―CH(CH3)OH | ||||
有 | 無 | チロシン | Y | Tyh | ○ | ○ | 2.2 | 9.21 | 10.46 フェノール |
―CH2-φ | ||||
有 | 塩基性 | ヒスチジン | H | His | ○ | 1.8 | 9.33 | 6.04 イミダゾール基 |
―CH2-C3H3N2 | |||||
有 | 無 | システイン | C | Cys | 1.92 | 10.7 | 8.37 -SH基 |
―CH2-SH | ||||||
有 | 無 | アスパラギン | N | Asn | 2.14 | 8.72 | ―CH2-CO-NH2 | |||||||
有 | 無 | グルタミン | Q | Gln | 2.17 | 9.13 | ―CH2-CH2-CO-NH2 | |||||||
無 | 無 | トリプトファン | W | Trp | ○ | ○ | ○ | 2.46 | 9.41 | ―Indol ring | ||||
1 人体で合成できるが、不十分。 | ||||||||||||||
2 Cysが足らなければ、Metから合成することになる。 |
名称 | 基となるアミノ酸 | ||
修飾されたアミノ酸 | シスチン | システイン | システイン2分子が酸化されて生成する。 |
ヒドロキシプロリン | プロリン | ゼラチン、コラーゲンに含まれる。 | |
ヒドロキシリジン | リジン | ||
チロキシン | チロシン | 甲状腺タンパク質に含まれる。 | |
O-ホスホセリン | カゼインなど、多くのリンタンパク質に含まれる。 | ||
デスモシン | |||
蛋白質の構成要素ではない | オルニチン | アルギニン | ミトコンドリア中でカルバモイルリン酸と反応 |
シトルリン | オルニチン、カルバモイルリン酸 | ||
クレアチン | アルギニン、グリシン | ||
γアミノ酪酸 | アルギニン |
準必須 | ア | アルギニン |
必須 | メ | メチオニン |
フ | フェニルアラニン | |
リ | リジン | |
バ | valine | |
ス | スレオニン | |
ト | トリプトファン | |
ロ | ロイシン | |
イ | イソロイシン | |
準必須 | ヒ | ヒスチジン |
年齢 | 平均(範囲)ng/mL | |||
血清 | 全血 | |||
新生児 | 24.5 | (3-59) | 315 | (100-960) |
3-4月 | 12.2 | (5-30) | 99 | (20-318) |
6-8月 | 7.7 | (3.5-16) | 77 | (32-176) |
1歳 | 9.3 | (3-35) | 86 | (31-400) |
成人 | 13.1 | (7-20) | 195 | (24-400) |
一般的作動薬 | 受容体 | G protein subunit | 作用 |
ヒスタミン | H1 | Gq | 鼻、器官粘膜分泌、細気管支収縮、かゆみ、痛み |
H2 | Gs | 胃酸分泌 |
組織 | 効果 | 臨床効果 | サブタイプ |
肺 | 気管支収縮 | 喘息様症状 | H1 |
血管平滑筋 | 後毛細血管細静脈の拡張 | 紅斑 | H1 |
終末細動脈の拡張 | |||
静脈収縮 | |||
血管内皮 | 内皮細胞の収縮と分離 | 浮腫、蕁麻疹反応 | H1 |
末梢神経 | 求心性神経終末の感作 | 掻痒、疼痛 | H1 |
心臓 | 心拍数と心収縮力のわずかな増加 | 小さい | H2 |
胃 | 胃酸分泌増加 | 消化性潰瘍、胸焼け | H2 |
中枢神経 | 神経伝達 | 概日時計、覚醒 | H3 |
N-C N-C || \ || \ || C-CH2-CH(NH3+)-COO- → || C-CH2-CH-NH3+ || / || / C-N C-N H H
-CH2-CH2-CH2-NH-C-(NH2)NH
.