- 英
 
- pterin
 
- 関
 
- 葉酸、テトラヒドロビオプテリン(THB)
 
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/05 18:23:47」(JST)
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| プテリン | 
 | 
IUPAC名 
2-amino-1H-pteridin-4-one 
 
 
 | 
別称 
Pteridoxamine 
4-Oxopterin 
2-Amino-4-pteridone 
2-Amino-4-hydroxypteridine 
2-Amino-4-oxopteridine 
2-aminopteridin-4-ol 
 
2-Amino-4-pteridinol  
 
 | 
| 識別情報 | 
| CAS登録番号 | 
2236-60-4 | 
| PubChem | 
73000 | 
| ChemSpider | 
65806 | 
| 
 | 
- InChI=1S/C6H5N5O/c7-6-10-4-3(5(12)11-6)8-1-2-9-4/h1-2H,(H3,7,9,10,11,12)
 
Key: HNXQXTQTPAJEJL-UHFFFAOYSA-N
 
InChI=1/C6H5N5O/c7-6-10-4-3(5(12)11-6)8-1-2-9-4/h1-2H,(H3,7,9,10,11,12) 
 
Key: HNXQXTQTPAJEJL-UHFFFAOYAD 
 
 
 | 
| 特性 | 
| 化学式 | 
C6H5N5O | 
| モル質量 | 
163.14 g mol−1 | 
| 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 | 
プテリン (pterin) はピラジン環とピリミジン環から構成される有機化合物である。ピリミジン環上にカルボニル酸素とアミノ基を持ち、下記に示す通りいくつかの互変異性体がある。プテリンは複素環式化合物のうち、プテリジン類に属する。
プテリンは蝶の羽の色素から初めて発見された(そのため、この名前はギリシャ語で「羽」を意味するpteronにちなんでつけられた)。生物界で広く色に関する役割を担っている物質で、酵素の触媒における補因子としての機能も知られている。
葉酸やその誘導体は、4-アミノ安息香酸とプテリンが結合した構造のプテロイン酸にグルタミン酸が縮合した構造を持ち、それらは生物内で多種類の炭素官能基の受け渡しに関わる重要な化合物群である。葉酸が関与する生合成としては、S-アデノシルメチオニンサイクルでのホモシステインのメチル化や、tRNAに結合して翻訳を開始させる N-ホルミルメチオニンを得るためのホルミル化が挙げられる。
目次
- 1 プテリンの互変異性体
 
- 2 生合成
 
- 3 他のプテリン類
 
- 4 参考文献
 
 
プテリンの互変異性体
プテリンのプロトン互変異性体のうちのいくつかを示す。
生合成
プテリンの生合成は、グアノシン三リン酸 (GTP) から出発する。GTP をプテリンに変える GTPシクロヒドロラーゼI は原核生物、真核生物の双方に見出される。
他のプテリン類
天然には機能に応じて異なる構造のプテリン誘導体が存在する。テトラヒドロビオプテリン (tetrahydrobiopterin) は、脊椎動物に存在する非抱合型プテリンで、芳香環のヒドロキシ化や一酸化窒素合成反応の補因子である。モリブドプテリン (molybdopterin) は、モリブデンと結合して酸化還元酵素の反応部位となり、ヒドロキシ化や硝酸イオンの還元に関わる。cyanopterin はプテリンの配糖体の一種で、シアノバクテリアに含まれている[1]。
参考文献
- ^ Lee H. W.; Oh C. H.; Geyer A.; Pfleiderer W.; Park Y. S. Biochimica et Biophysica Acta 1999, 1410, 61-70. DOI: 10.1016/S0005-2728(98)00175-3
 
 
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Japanese Journal
- 6. ビオプテリンの生理機能と代謝に関する新しい知見(ビタミン・バイオファクターの生理機能に関する最新の話題,シンポジウム(平成26年度),ビタミンB研究委員会)
 
- 2-II-22 パーキンソン病発症神経毒MPTPの神経変性作用に対するテトラヒドロビオプテリンの効果(一般演題要旨,ビタミン・バイオファクター研究のさらなる魅力〜大和まほろぱからの発信〜,第67回大会講演要旨)
 
- NO代謝(テトラヒドロビオプテリンおよびその合成律速酵素GTP cyclohydrolase I)の糖代謝調節機構への関与 (特集 血管内皮と糖尿病とその合併症)
 
Related Links
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- テトラヒドロビオプテリン(Tetrahydrobiopterin)、サプロプテリン(sapropterin)または  BH4は、フェニルアラニンをチロシンへ変換するフェニルアラニン-4-ヒドロキシラーゼ、  チロシンをレボドパへ変換するチロシン-3-ヒドロキシラーゼ、そしてトリプトファンを5- ...
 
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![プテリンの互変異性体 [ 編集 ]](https://1mg.info/0/4/n/0347.jpg)



Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ビオプテン顆粒2.5%
組成
有効成分
添加物
- D-マンニトール、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、アスコルビン酸、L-システイン塩酸塩、黄色5 号、香料
 
効能または効果
- ジヒドロビオプテリン合成酵素欠損、ジヒドロプテリジン還元酵素欠損に基づく高フェニルアラニン血症(異型高フェニルアラニン血症)における血清フェニルアラニン値の低下
 
- テトラヒドロビオプテリン反応性フェニルアラニン水酸化酵素欠損に基づく高フェニルアラニン血症(テトラヒドロビオプテリン反応性高フェニルアラニン血症)における血清フェニルアラニン値の低下
 
異型高フェニルアラニン血症
- 本剤は、確定診断によりジヒドロビオプテリン合成酵素欠損症、ジヒドロプテリジン還元酵素欠損症に特定されたものに投与すること。
 
テトラヒドロビオプテリン反応性高フェニルアラニン血症
- 本剤は、テトラヒドロビオプテリン負荷試験等による鑑別診断にて、テトラヒドロビオプテリン反応性高フェニルアラニン血症と特定されたものに投与すること。
 
異型高フェニルアラニン血症
- 通常、サプロプテリン塩酸塩として1日2〜5mg/kgを1〜3回に分割経口投与するが、血清フェニルアラニン値が正常域に維持される用量をもって、有効維持量とする。
 
テトラヒドロビオプテリン反応性高フェニルアラニン血症
- 通常、サプロプテリン塩酸塩として1日10mg/kg(1〜3回に分割経口投与)から投与を開始し、臨床症状等の観察を行いながら、年齢に相応した血清フェニルアラニン値の目標値に維持される用量をもって、有効維持量とする。
 
テトラヒドロビオプテリン反応性高フェニルアラニン血症
- 原則として1日20mg/kgを超える投与は行わないこと。[1日20mg/kgを超える使用経験は少ない]
 
- 公表されている治療指針の年齢に相応した血清フェニルアラニン値の維持範囲を治療の目標値とすること1)。
 
慎重投与
- 重篤な脳器質障害、てんかん、痙攣発作等のある患者[失神発作、痙攣の発現、痙攣発作回数の増加が認められている。]
 
- 低出生体重児、新生児、乳児(「小児等への投与」の項参照)
 
- 重篤な肝障害のある患者[AST(GOT)、ALT(GPT)等の上昇が認められている。]
 
- 薬物アレルギーのある患者
 
- 食事摂取不良等により栄養状態が不良の患者[使用経験が少ない。]
 
薬効薬理
異型高フェニルアラニン血症モデルに対する作用
- ラットの異型高フェニルアラニン血症モデルにサプロプテリン塩酸塩を経口投与したとき、上昇していた血中フェニルアラニン値が正常化した8)。
 
- 妊娠後期のモルモットの異型高フェニルアラニン血症モデルにサプロプテリン塩酸塩を経口投与したとき、母獣及び胎児の上昇していた血中フェニルアラニン値が低下した9)。
 
脳内ドーパミン、セロトニン生合成に及ぼす影響
- ラットの脳室内に投与したとき、脳内ドーパミン、セロトニンの含量が用量に比例して増加することが報告されている10)。
 
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- サプロプテリン塩酸塩(Sapropterin Hydrochloride)
 
化学名
- (R )-2-Amino-6-[(1R ,2S )-1,2-dihydroxypropyl]-5,6,7,8-tetrahydro-4(3H )-pteridinone dihydrochloride
 
分子式
分子量
性状
水に極めて溶けやすく、メタノール及びエタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
  [★]
- 英
 
- folic acid folate FA
 
- 同
 
- プテロイルグルタミン酸 pteroylglutamic acid PteGlu, PGA、フォラシン folacin
 
- ラ
 
- acidum folicum
 
- 商
 
- M.V.I.-12、M.V.I.-3、アミノレバンEN配合、エルネオパ1号輸液、エレンタールP、エレンタール配合、エンシュア・リキッド 、オーツカMV、ダイメジン・マルチ、ツインラインNF配合、ツインライン配合、ネオパレン1号輸液、ネオラミン・マルチV、パンビタン末、ビタジェクト、フェニルアラニン除去ミルク配合、フォリアミン(単剤)、フルカリック1号輸液、ヘパンED配合、マルタミン、ラコールNF配合、ラコール配合、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合
 
- 関
 
- テトラヒドロ葉酸(THF)。プテリン、パラアミノ安息香酸
 
概念
- 様々な酸化状態のC1基を転移する
 
吸収
機能
C1単位の調達
- セリン→グリシン (FB.421)
 
- グリシン開裂系 (FB.421)
 
- ヒスチジン代謝 (FB.423)
 
- THF=H4PteGlu
 
C1単位の転移
- 5,10-CH2H4PteGlu
 
臨床検査
- 全血もしくは血清で定量する。
 
- HPLC法により測定する
 
- 単位:ng/ml x 2.266 = nmol/L
 
基準範囲
| 年齢
 | 
平均(範囲)ng/mL
 | 
| 血清
 | 
全血
 | 
| 新生児
 | 
24.5
 | 
(3-59)
 | 
315
 | 
(100-960)
 | 
| 3-4月
 | 
12.2
 | 
(5-30)
 | 
99
 | 
(20-318)
 | 
| 6-8月
 | 
7.7
 | 
(3.5-16)
 | 
77
 | 
(32-176)
 | 
| 1歳
 | 
9.3
 | 
(3-35)
 | 
86
 | 
(31-400)
 | 
| 成人
 | 
13.1
 | 
(7-20)
 | 
195
 | 
(24-400)
 | 
臨床関連
  [★]
- 英
 
- tetrahydrobiopterin, BH4, THB
 
- 関
 
- プテリン、5,6,7,8-テトラヒドロビオプテリン
 
物性
合成
補酵素
臨床関連
  [★]
- 英
 
- dihydropteroate, dihydropteroic acid
 
- 関
 
- プテリン
 
  [★]
6-ピルボイルテトラヒドロプテリンシンターゼ
  [★]
- 英
 
- aminopterin
 
- ラ
 
- aminopterinum
 
- 関
 
- [[]]
 
  [★]
- 英
 
- dihydrobiopterin
 
- 関
 
- プテリン
 
  [★]
- 英
 
- tetrahydrobiopterin deficiency
 
  [★]
- 英
 
- phosphorus P
 
- 関
 
- serum phosphorus level
 
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
 
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
 
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
 
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
 
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
 
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
 
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
 
- 腎より排泄される。
 
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
 
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
 
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
 
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
 
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3