- 英
- dihydrocodeine
- 化
- リン酸ジヒドロコデイン dihydrocodeine phosphate、ジヒドロコデインリン酸塩 dihydrocodeine phosphate
- 商
- カフコデ(ジプロフィリン、ジヒドロコデイン、dl-メチルエフェドリン、ジフェンヒドラミン、アセトアミノフェン、ブロモバレリル尿素)、セキコデ(ジヒドロコデイン、エフェドリン、塩化アンモニウム、クロフェドリン、ライトゲン、ムコブロチン、ミゼロン、プラコデ、フステン、フスコブロン、ニチコデ、フスコデ(ジヒドロコデイン、dl‐メチルエフェドリン、クロルフェニラミン)、オピセゾールコデイン(キキョウ流、カンゾウ、車前草、シャクヤク、ジヒドロコデイン)
- 関
- モルフィン鎮痛薬、オピオイド受容体。コデイン
特徴
- 麻薬性中枢性鎮咳薬。
- リン酸コデインより強い鎮咳・鎮痛作用を有し、特に鎮咳作用はリン酸コデインの2倍、呼吸抑制作用はモルヒネに比べて弱い。
適応
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/09/17 12:35:20」(JST)
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ジヒドロコデイン
|
|
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
識別 |
ATCコード |
N02AA08 |
KEGG |
D07831 |
化学的データ |
化学式 |
C18H23NO3 |
ジヒドロコデイン(英: Dihydrocodeine)は、麻薬性鎮咳薬の1つ。中枢性に作用して鎮咳作用を発揮する。弱い習慣性を有する。
関連項目
- 麻薬
- 咳中枢
- コデイン
- オキシメテバノール
- モルヒネ
参考文献
- 伊藤勝昭ほか編 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版、2004年。ISBN 4874021018
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- オピオイド(モルヒネ以外)の適応と使用法 (特集 難治性慢性痛患者への治療と対処)
- Antitussive effect of Bakumondoto (Mai-men-dong-tang) in guinea-pigs exposed to cigarette smoke
- 亀井 淳三,YOSHIKAWA Yuji,SAITOH Akiyoshi
- 和漢医薬学雑誌 22(2/3), 44-48, 2005-06-20
- … この長期タバコ煙曝露によって咳感受性が亢進したモルモットに対して, リン酸ジヒドロコデインの鎮咳効果は有意に減弱した。 … 以上本検討により, 長期タバコ煙曝露によって咳感受性が亢進したモルモットに対して, リン酸ジヒドロコデインと異なり麦門冬湯は有用である可能性が示唆された。 …
- NAID 110002555161
- アカゲザルの静脈内自己投与実験におけるジヒドロコデインの強化効果 (特集 トラウマと嗜癖(第15回日本嗜癖行動学会))
Related Links
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ジヒドロコデインリン酸塩散1%「マルイシ」
組成
- 1g中 ジヒドロコデインリン酸塩 0.01g
及び添加物としてポビドン,乳糖水和物 含有。
禁忌
- 重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する。]
- 気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる。]
- 重篤な肝障害のある患者[昏睡に陥ることがある。]
- 慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する。]
- 痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄の刺激効果があらわれる。]
- 急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する。]
- アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者
- 出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]
効能または効果
- 各種呼吸器疾患における鎮咳・鎮静、疼痛時における鎮痛、激しい下痢症状の改善
- 通常、成人には1回1g、1日3gを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 心機能障害のある患者[循環不全を増強するおそれがある。]
- 呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- 肝・腎機能障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、副作用があらわれるおそれがある。]
- 脳に器質的障害のある患者[呼吸抑制や頭蓋内圧の上昇を起こすおそれがある。]
- ショック状態にある患者[循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- 代謝性アシドーシスのある患者[呼吸抑制を起こすおそれがある。]
- 甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者[呼吸抑制や昏睡を起こすおそれがある。]
- 副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。]
- 薬物依存の既往歴のある患者[依存性を生じやすい。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 新生児、乳児[「小児等への投与」の項参照]
- 衰弱者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。]
- 前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者[排尿障害を増悪することがある。]
- 器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス又は最近消化管手術を行った患者[消化管運動を抑制する。]
- 痙攣の既往歴のある患者[痙攣を誘発するおそれがある。]
- 胆嚢障害及び胆石のある患者[胆道痙攣を起こすことがある。]
- 重篤な炎症性腸疾患のある患者[連用した場合、巨大結腸症を起こすおそれがある。]
重大な副作用
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、せん妄、振戦、全身の筋肉・関節痛、呼吸促迫等の退薬症候があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、1日用量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行うこと。
- 呼吸抑制があらわれることがあるので、息切れ、呼吸緩慢、不規則な呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する。
- 錯乱があらわれるとの報告があるので、このような場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫があらわれるとの報告がある。
- 炎症性腸疾患の患者に投与した場合、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸があらわれるとの報告がある。
薬効薬理
- 鎮咳・呼吸作用:鎮咳作用はコデインより強く、臨床的にはコデインの1/2量である。また、呼吸抑制作用はコデイン同様に弱い。
有効成分に関する理化学的知見
- 一般名:ジヒドロコデインリン酸塩 (Dihydrocodeine Phosphate)
- 化学名:(5R,6S)−4,5−Epoxy−3−methoxy−17−methylmorphinan−6−ol monophosphate
- 分子式:C18H23NO3・H3PO4
- 分子量:399.38
- 性 状:白色〜帯黄白色の結晶性の粉末である。
水又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.0〜5.0である。
光によって変化する。
- 構造式:
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- WHO method for relief of cancer pain
- 同
- WHO式癌疼痛治療法 WHO Cancer Pain Relief Programme、WHO3段階除痛ラダー WHO three-stepanalgesic ladder、3段階ラダー
WHOの基本5原則
- 1. WHOのラダーに沿って
- 2. できるかぎり内服で、
- 3. 少量で始めて疼痛が消える量へと漸増し、
- 4. 定時投与とし、 ← 頓用ではない
- 5. 必要に応じて鎮痛補助薬の併用も考慮
鎮痛補助薬 SAN.410
参考
- http://www.geocities.jp/study_nasubi/l/l13.html
国試
- 106C030:吐き気はオピオイド服用開始に出現しやすいので、開始時から制吐薬を開始する。副作用に対してはオピオイドの減量ではなく、制吐薬・緩下薬などを利用し、オピオイドの減量は避ける、だったっけ?
メモ
[★]
- 英
- acetaminophen APAP
- 同
- パラセタモール paracetamol
- 商
- Tempra、カロナール、ピリナジン、アトミフェン、アニルーメ、アフロギス、ピレチノール、パラセタ、ナパ、コカール、サールツー、カルジール、(小児坐薬)アンヒバ、(小児坐薬)アルピニー。(サリチルアミド、アセトアミノフェン、カフェイン、クロルフェニラミン)ペレックス、ネオアムノール配合、LL配合。(サリチルアミド、アセトアミノフェン、カフェイン、プロメタジン)PL配合顆粒、マリキナ配合顆粒、ホグス配合顆粒、ピーエイ配合、セラピナ配合、トーワチーム配合、サラザック配合顆粒。(ジプロフィリン、ジヒドロコデイン、dl-メチルエフェドリン、ジフェンヒドラミン、アセトアミノフェン、ブロモバレリル尿素)カフコデN配合。(トラマドール、アセトアミノフェン)トラムセット配合。(イソプロピルアンチピリン、アセトアミノフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、カフェイン)SG配合顆粒
- (第2類医薬品)タイレノール Tylenol
- 関
- アセトアミノフェン中毒
-
-
動態
副作用
[★]
- 英
- narcotic analgesic, narcotic analgesics
- 同
- オピオイド鎮痛薬、モルフィン鎮痛薬???
- 関
- オピオイド
モルフィン鎮痛薬
内因性オピオイド
外因性オピオイド
合成
麻酔薬として
- 心臓手術やハイリスク患者の麻酔に用いる。
- 使用される薬にはクエン酸ファンタネルやモルヒネがある。
- 脳神経に存在する麻酔特有の受容体(オピオイド受容体)をしげきする
- 鎮痛作用は協力
- 麻酔薬なので常習性がある。
- 副作用:呼吸抑制、精神神経作用、消化器症状がある。
- 注意:患者さんの状態に合わせて、睡眠作用のある薬を使用。すなわち、これ単独では眠らない(記憶を失わない)
- ○強力な鎮痛・鎮静。血圧安定
- ×術中覚醒。呼吸抑制。筋硬直。徐脈。術中高血圧
- パンクロニウム(長時間使用で頻脈になる)を併せて使うことがある。
依存性
副作用
[★]
ジプロフィリン、ジヒドロコデインリン酸塩(ジヒドロコデイン)、dl-メチルエフェドリン塩酸塩(dl-メチルエフェドリン)、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩(ジフェンヒドラミン)、アセトアミノフェン、ブロモバレリル尿素
[★]
- 英
- antitussive, antitussives
- 関
分類
[★]
- 英
- codeine
- 同
- メチルモルヒネ methylmorphine
- 化
- リン酸コデイン コデインリン酸塩 codeine phosphate codeini phosphas、codeine polistirex、codeine sulfate
- 商
- ブロチンコデイン(桜皮、コデイン)、サリパラ・コデイン
- 関
- モルフィン鎮痛薬、オピオイド受容体。ジヒドロコデイン
- アヘンアルカロイド系麻薬
薬理作用
適応
慎重
- 前立腺肥大があると尿閉を来しやすいので使いづらい。 → デキストロメトルファン考慮
- 便秘 → 便秘になることを説明する。重症の便秘の人には使わない。
処方例
[★]
- 英
- dihydro
[★]
- 英
- hydro
- 関
- ハイドロ