- 英
- blister, bulla
- 関
- 小水疱、弛緩性水疱、緊満性水疱、水疱症、発疹
- 表皮内・表皮下に滲出液を入れた空隙を生じた状態
- 直径5mm以上
水疱を生じる疾患
WordNet
- get blistered; "Her feet blistered during the long hike" (同)vesicate
- (botany) a swelling on a plant similar to that on the skin
- a flaw on a surface resulting when an applied substance does not adhere (as an air bubble in a coat of paint)
- cause blisters to form on; "the tight shoes and perspiration blistered her feet"
- subject to harsh criticism; "The Senator blistered the administration in his speech on Friday"; "the professor scaled the students"; "your invectives scorched the community" (同)scald, whip
- (pathology) an elevation of the skin filled with serous fluid (同)bulla, bleb
PrepTutorEJDIC
- (皮膚の)水ぶくれ,火ぶくれ / (植物・ペンキ・ニス・プラスチックの表面にできる)気泡 / …‘に'火(水)ぶくれをつくる / 火(水)ぶくれができる
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/02/02 23:19:16」(JST)
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水疱(水ぶくれ) |
分類及び外部参照情報 |
足のII度の熱傷後に形成された水疱。緊満性である。
|
ICD-10 |
T14.0 |
ICD-9 |
919.2 |
DiseasesDB |
1777 |
MedlinePlus |
003239 |
MeSH |
D001768 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
水疱(すいほう)とは、皮膚疾患などでみられる皮疹の一つ。一般に水ぶくれ(みずぶくれ)と呼ばれる。皮膚の表皮中または表皮下にサラサラとした水分がたまり、半球状に隆起した状態を指す[1]。中の水分は損傷した組織からしみ出た血清やタンパク質などである[2]。ふつうは表皮にでき治りも早く痕も残らないが、全身性疾患に伴って皮膚の深い層にできた水疱は治癒に時間がかかり痕が残ることがある[2]。
湿疹(湿疹の3角形)でみられる滲液性丘疹は、丘疹の上に小水疱が出現している状態をいう。
目次
- 1 原因
- 2 分類
- 3 治療
- 4 水疱のみられる疾患
- 5 鑑別
- 6 関連項目
- 7 出典
原因[編集]
水疱の原因はウイルス感染のものとそれ以外に分けられる。ウイルス以外でできる水疱は、虫さされ[3]、熱傷(II度)[1][3]、湿疹[1]、水虫[3]、靴擦れ(肉刺)[3]、天疱瘡[2][3]、水疱症[1]など多種多様である。ウイルス感染でできる水疱は、ヘルペス感染症[1]、水痘(水疱瘡)[1]がある。
分類[編集]
大きさによる分類[編集]
- 直径5mm以上のものを水疱(英: Blister, Bulla)
- 直径5mm未満のものを小水疱(英: Vesicle)
性質による分類[編集]
- 緊満性水疱
- 水疱膜が厚くなかなか破れないタイプ。真皮または表皮と真皮の間など比較的深いところに出現する。水疱性類天疱瘡・疱疹状皮膚炎でみられる。
- 弛緩性水疱
- 水疱膜は薄くすぐ破れるタイプ。表皮内など浅いところに出現する。尋常性天疱瘡でみられる。
- 汗疱状水疱
- 足底や手掌の角層の厚いところにできる。表面が厚い角層で覆われているため破けず、小さい白色の粒のように見える。汗疱状湿疹・白癬でみられる。
治療[編集]
水疱のできた原因により治療法は異なる。ウイルス性の場合は抗ウイルス剤などで治療する。ウイルス以外の水疱、たとえば熱傷による水疱などには標準的な治療法はない。水疱を破くか破かないかは賛否両論である。水疱が破れてしまったときは破けた皮膚を除去しフィルム剤を貼って治療する。ジャガイモやアロエを使った民間療法は治癒を遅くするだけであるので避けるべきである。
水疱のみられる疾患[編集]
- 湿疹(接触性皮膚炎など)
- 水疱症(表皮水疱症・天疱瘡など)
- 熱傷
- 単純疱疹・帯状疱疹などのヘルペス感染症
鑑別[編集]
関連項目[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f “医学用語辞典”. 健康診断.com. 2012年3月11日閲覧。
- ^ a b c “メルクマニュアル家庭版”. Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.. 2012年3月11日閲覧。
- ^ a b c d e “水ぶくれ(水疱)”. ここカラダ. 2012年3月11日閲覧。
参考文献[編集]
- 日本獣医内科学アカデミー編 『獣医内科学(小動物編)』 文永堂出版 2005年 ISBN 4830032006
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
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Japanese Journal
- 症例 表皮下水疱をPAS陽性基底膜下に認め爪甲脱落症を伴った晩発性皮膚ポルフィリンの1例
- 水痘に類似した皮疹から診断に至った慢性骨髄性白血病の急性転化の1例 (特集 リンフォーマ・白血病)
- 水疱症における自己抗体の検査法と読み方 (新・皮膚科セミナリウム 皮膚診断学 : 知っておくべき検査法とその考え方(1))
- 石井 文人
- 日本皮膚科学会雑誌 = The Japanese journal of dermatology 124(8), 1539-1543, 2014-07
- NAID 40020129937
Related Links
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- 水疱症(すいほうしょう)とは、水疱(水ぶくれ)やびらんを生じる疾患をまとめて称する( ウイルス性・細菌性疾患や熱傷などの物理的刺激による水疱形成を除く)。遺伝子の 異常による先天性のものと、自己免疫によるものに大別される。
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★リンクテーブル★
[★]
- 55歳の女性。口腔粘膜疹と全身の皮疹とを主訴に来院した。2か月前から口腔粘膜にびらんが出現した。1か月前から全身に径3cmまでの水疱が多発してきた。皮疹の生検組織の蛍光抗体直接法で表皮細胞間にIgGとC3の沈着を認める。口腔内粘膜疹の写真(別冊No.7A)と皮疹の生検組織のH-E染色標本(別冊No.7B)とを別に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107G047]←[国試_107]→[107G049]
[★]
- 23歳の女性。発熱と発疹とを主訴に来院した。10日前から微熱と咽頭痛とがあり、イブプロフェンを含有する市販感冒薬を内服していた。3日前から顔面と体幹とに紅斑を認め、眼球結膜の充血と口腔粘膜のびらんとが出現した。体温38.2℃。体幹の一部の紅斑は標的様で、中央に水疱を形成している。
- 考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105D049]←[国試_105]→[105D051]
[★]
- 2歳の男児。発熱と皮疹とに気付いた母親に連れられて来院した。前日の夜から胸部と腹部とに皮疹が出現し、今朝から 38.0℃の発熱がある。同居している祖父が2週前に右.の帯状疱疹に罹患している。体温 38.2℃。直径 2~ 5 mmの紅斑が顔、胸部、腹部および四肢に散在し、一部は水疱を伴っている。
- この患児が 4日後に再診したときに最も多く見られる皮疹はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108C017]←[国試_108]→[108C019]
[★]
- 55歳の女性。水疱とびらんとを主訴に来院した。1か月前から主に前胸部と背部とに水疱とびらんとが出現し徐々に増加している。皮膚病変から採取した組織のH-E染色標本を以下に示す。
- 考えられる疾患はどれか。
顆粒層の下、有棘層に空胞が形成されている。
[正答]
※国試ナビ4※ [098B026]←[国試_098]→[098B028]
[★]
- 78歳の女性。全身の皮疹を主訴に来院した。3週間前から両側大腿に掻痒を伴う皮疹が出現し、躯幹と四肢に拡大してきたため受診した。生検組織の蛍光抗体直接法所見にて表皮基底膜部にIgGとC3の線状沈着を認めた。抗BP180抗体 421U/mL(基準 9.0未満)。大腿の写真(別冊No. 1)を別に示す。
- 認められないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113E029]←[国試_113]→[113E031]
[★]
- 32歳の女性。痒みを伴う皮疹を主訴に来院した。昨日夕食後に皮疹が背部に出現し、消退した後に下肢に同様の皮疹が出現した。下肢の写真(別冊No. 2)を別に示す。この皮疹の種類はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C024]←[国試_112]→[112C026]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106B032]←[国試_106]→[106B034]
[★]
- 英
- pemphigoid
- 関
- 水疱症
表皮下水疱症(類天疱瘡群) (NDE.218)
- 自己免疫性水疱症(後天性水疱症) autoimmuno blistering disease
-
代表的な天疱瘡と類天疱瘡の比較
[★]
- erratic adj. adj. 軌道の定まらない。一貫性のない、不安定な、不規則な
- bowel motion 腸運動、排便
- fit adj. adj. 体調がよい、健康で
- emaciated adj.
- glisten vi. ぴかぴか光る
- dislodge
- palliative
- erythema multiforme 多形紅斑
- dermatitis herpetiformis 疱疹状皮膚炎
- itch 痒み
- itching
- celiac disease セリアック病
- herpes gestationis 妊娠性疱疹
- 皮膚の水疱
- 83歳 男性
- 主訴:皮膚と口内における多数の水疱
- 現病歴:水疱は2日前より出現。水疱は破れやすく、赤色の有痛性病変が残る。3ヶ月前から5kg体重が減少しており、食欲が減退している。患者は体調の不調を自覚してた。排便習慣が不規則になり、排便にいくらか血液を認めた。
- 既往歴:生来、健康であり、既往なし。
- 生活歴:一人住まい
- 嗜好歴:喫煙・飲酒無し
- 服薬歴:処方薬なし。マルチビタミンタブレットは体調の不調を感じてから薬局で購入している。これ以外て薬を購入していない。
- 身体所見 examination
- 全身:emaciateで調子悪そうである
- 皮膚:全身の皮膚に水疱
- 口内:びらん(sore)あり sore→有痛性のびらん・潰瘍
- 脈拍:102/min、irregularly irregular → 不規則な不整脈 → ( )
- 血圧:160/78 mmHg
- 上記以外、心臓、呼吸器系に異常を認めない。
- 腹部触診:6cmの硬い結節を肝の辺縁に触知。可動性のある硬性の腫瘤を左腸骨窩に触知。
- 直腸診:鮮血色の血液と糞便の混合物が認められる
- 検査 examination
- 低値:Hb, MCV,Alb
- 高値:AlP
- Q1. まず皮膚病変の診断をつけろ。
- Q2. 次に皮膚病変と患者の病態を関連づけてみろ。
- A. 尋常性天疱瘡
- 特徴:表皮内水疱、弛緩性水疱、ニコルスキー現象、口内びらん、
- ・病因:癌腫、リンパ腫、胸腺腫、全身性エリテマトーデス、特定の薬物(ペニシラミン、カプトプリル)などによる
- 治療:ステロイド、免疫抑制薬
- 鑑別疾患
- ・水疱性類天疱瘡:緊満性水疱、水疱は尋常性天疱瘡に比べて破れにくく大型になりやすい。
- ・多形性紅斑:中心に水疱を伴った的形病変(target-shaped lesion with central blisters)。よく全身紅皮症と粘膜潰瘍と伴う(スティーブン・ジョンソン症候群)。病因は単純ヘルペスウイルス、薬剤(スルフォナミド)、悪性腫瘍。
- ・疱疹状皮膚炎:肘、膝、顔面に小水疱病変(vesicular lesion)が形成される。vesicleはblister(<0.5cm)より小さく、ひっかくことで破裂する。非常にかゆい。セリアック病に合併することがある
- ・その他の疾患
- ・糖尿病
- ・妊娠性疱疹
- ・家族性水疱疾患
- まとめ
- ・悪性腫瘍に合併しうる(→腫瘍の存在下で皮膚病変が出現したのであれば腫瘍随伴性天疱瘡と診断されるべき)、
- ・天疱瘡は気づかないうちに体液を喪失し、あるいは水疱からの感染の結果としての敗血症が生命を脅かす。
[★]
- 34歳 女性
- 主訴:皮疹
- 現病歴 2週間前から脛と前腕に有痛性紅色の腫脹(multiple tender red serllings)が多数認められるようになった。古い腫脹(older swelling)は黒ずんでおり(darker)、中心から治癒傾向にあるようであった。調子が悪く全身倦怠感を訴えており、手首と足首の痛みも訴えていた。最近咽頭痛は無かった。2年前からずっと口内アフタが再発していた。陰部に潰瘍はなかったが間欠的な腹痛と下痢に悩まされてきた。
- 職業歴:ウェイトレスとして働いている。
- 結婚歴:未婚。
- 嗜好歴:1日15本。機会飲酒。
- 既往歴:なし
- 家族歴:なし
- examination
- 全身:やせているが元気そう。
- 口内:アフタを認めない(診察時)。
- 関節:炎症所見無し。可動域制限なし。疼痛無し。
- 皮膚:脛と前腕に有痛性隆起性病変(直径1-3cm)を多数認める。新しい病変は赤色で古い病変は水疱の様に見える。
- その他異常所見を認めず
- investigations
- 高値:白血球。赤沈。
- 胸部単純X線写真:異常所見認めず
- 尿検査:異常を認めず
[★]
- scald
- 英
- staphylococcal scalded-skin syndrome, staphylococcal scalded skin syndrome, SSSS(4S)
- 同
- リッター病 Ritter disease Ritter's disease、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群、新生児剥脱性皮膚炎 dermatitis exfoliativa neonatorum DEN
- 関
- 黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus
病原体
疫学
病因
症状
身体所見
国試
[★]
- 英
- primary eruption
- 関
- 発疹、続発疹
- 紅斑, 紫斑, 色素斑, 白斑, 丘疹, 結節, 腫瘤, 水疱, 膿疱, 嚢腫, 膨疹
[★]
- 英
- bullous congenital ichthyosiform erythroderma
- 同
- 水疱性魚鱗癬様紅皮症
- 関
- 魚鱗癬
[★]
- 英
- bullous keratopathy
- ラ
- keratitis bullosa
- 同
- 角膜水疱症
[★]
- 英
- generalized bullous fixed drug eruption
- 関
- 固定薬疹
[★]
- 関
- エリテマトーデス
[★]
- ラ
- hydroa vacciniforme