出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/02 19:57:59」(JST)
痒み(かゆみ)とは、皮膚と眼瞼結膜、鼻粘膜に起こる、引っ掻き反射を引き起こす感覚を指す。
痒みが発生すると、むずむずとした不快な感覚(什痒感)を感じる。
痒みと痛みは以下のような共通点を持つ:
一方で、以下のような違いもある:
なお、痒みと痛みは非常に複雑に関係していると考えられている(後述)。
アトピーなどは痒み過敏の状態を引き起こし、衣服の接触といった通常では痒みにならないような刺激を痒いと感じるようになる。
痛みの意義については、外からの危害を避けるための無意識的な反射活動[3]と捉えられている。痒みも、従来は痛覚神経が反応して起きると考えられており、痛みと同様にその防衛反射をさらに補強するものと思われていた。言わば痛覚の軽微なものが痒みであり、掻く事で痒みが抑えられるのは明確な痛覚を与えるためと考えられていた。しかし2009年、痒みが痛みとは独立した神経経路をもった感覚であり、痛みには反応しない脳の頭頂葉内側部の楔前部で反応が起きていることが発見された[4]。
痒みを引き起こす代表的な原因物質であるヒスタミンが痛みの神経を活動させたり、ブラジキニンやカプサイシンなどの痛みの原因物質が痒みの神経を活動させることがわかっており、痒みと痛みは非常に複雑に関係していると考えられているが、これらがどのような経路(内側毛帯路、脊髄視床路、皮質脊髄路など)で伝えられるか、同じく頭頂葉にある一次体性感覚野を含む中心後回との関連性は未だ解明されていない。特に掻く事で痒みが抑えられる理由については、かつては上述の通り痛覚との関連で説明されていたが、現在ではそれが否定されてしまったために、不明になってしまった。痒みに過剰に反応してしまい痛いと自覚するまでに自身を自傷してしまうことがある、痒みが引っ掻き反射行動を自律的に起こすことができる体の部位に限定されている、などの理由の説明はついていない。
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C
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尋常性天疱瘡 | 落葉性天疱瘡 | 水疱性類天疱瘡 | ||
年齢 | 中年~老年 | 中年 | 老年(若年もあり) | |
好発部位 | 口腔粘膜、全身 | 全身 | 全身 | |
臨床像 | 皮膚所見 | 水疱、びらん | びらん、葉状落屑、 | 緊満性水疱、浮腫性紅斑、掻痒 |
粘膜浸潤 | ++ | 痂皮 | + | |
Nikolsky現象 | + | - | ||
病理組織像 | 所見 | 表皮内水疱 (棘融解) |
表皮下水疱 好酸球の浸潤 | |
Tzanck試験 | + | + | ||
棘融解部位 | 表皮下層(基底細胞直上) | 表皮上層(顆粒層) | ||
抗原 | Dsg3 のみ、 Dsg3 と1 の共存 |
Dsg1 のみ | BP180、BP230 | |
ELISA | Dsg1(+または-)、Dsg3(+) | Dsg1(+)、Dsg3(-) | ||
蛍光抗体法所見 | 直接法(病変部皮膚) | 表皮細胞間に IgG、C3 陽性 |
病変部基底膜部に IgG とC3 の線状沈着 | |
間接法(血清中) | 抗表皮細胞間物質抗体(IgG)陽性 | 抗基底膜抗体の検出 | ||
治療 | ステロイド、免疫抑制薬、血漿交換療法、γ グロブリン療法 | ステロイド内服、免疫抑制薬、DDSなど |
疾患 | 原因 | |
肝疾患 | 原発性胆汁性肝硬変症 | 胆汁 |
急性肝炎 | ||
血液疾患 | 悪性リンパ腫 Hodgkin病 菌状息肉症 |
不明 |
真性多血症 | ||
鉄欠乏性貧血 | ||
代謝・内分泌疾患 | 糖尿病 | 乾燥,カンジダ症 |
甲状腺機能低下症 | 乾燥 | |
甲状腺機能亢進症 | 体温上昇 | |
力ルチノイド | セロトニン | |
腎疾患 | 慢性腎不全(透析) | 乾燥, 皮脂欠乏? |
神経疾患 | 多発性硬化症 | 不明 |
脳梗塞 | ||
心因性 | 情動性 | 不明 |
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