- 9歳の男児。発熱、腹痛および下痢を主訴に来院した。夏休みに少年野球の合宿に参加していた。合宿から帰宅した翌日の昼から38℃台の発熱、強い腹痛および頻回の水様下痢があり、血便が認められることもあったという。診察の結果、入院が必要と判断された。さらに患児以外の6名の少年が同様の症状を訴え入院となった。症状を有する全員が前日の昼に合宿打ち上げのバーベキューパーティーで鶏肉を食べたという。入院時の血液所見:赤血球425万、Hb 13.5g/dl、Ht 42%、白血球13,200(桿状核好中球8%、分葉核好中球66%、単球3%、リンパ球23%)、血小板24万。CRP 9.3mg/dl。腹部は平坦、軟で、腸雑音は軽度亢進している。臍周囲に圧痛を認める。入院2日目に腹痛と血便とは消失し、体温も37℃台と解熱傾向にある。
- 原因と考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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[★]
- 73歳の女性。発熱と腰痛とを主訴に来院した。5年前から糖尿病腎症による腎不全のため、維持血液透析を導入された。数日前から発熱と腰痛とが出現した。本日は疼痛のため朝から立てなくなった。意識は清明。仰臥位では常に両側の股関節を屈曲し、膝を立てている。体温39.0℃。脈拍112/分、整。血圧98/60mmHg。呼吸数28/分。SpO2 96%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側の股関節を伸展させると腰痛を訴える。血液所見:赤血球288万、Hb 8.2g/dl、Ht 25%、白血球13,200(桿状核好中球20%、分葉核好中球40%、単球15%、リンパ球25%)、血小板8.0万。血液生化学所見:尿素窒素64mg/dl、クレアチニン7.8mg/dl、AST 48IU/l、ALT 68IU/l、LD 348IU/l(基準176~353)、Na 131mEq/l、K 5.8mEq/l、Cl 102mEq/l。CRP10mg/dl。腹部造影CT(別冊No.30A)と腹部造影CT冠状断像(別冊No.30B)とを別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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[★]
- 75歳の男性。高蛋白血症の精査のため来院した。3か月前からの腰痛を主訴に自宅近くの医療機関を受診し、血液生化学検査で総蛋白の高値を指摘され精査のため来院した。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球439万、Hb 14.2g/dl、Ht 43%、白血球6,300(桿状核好中球7%、分葉核好中球52%、好酸球2%、単球%、リンパ球35%)、血小板18万。血液生化学所見:総蛋白9.2g/dl、アルブミン4.5g/dl、尿素窒素17mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、IgG 3,170mg/dl(基準960~1,960)、IgA 28.6mg/dl(基準110~410)、IgM 18.3mg/dl(基準65~350)、血清β2-ミクログロブリン2.6 mg/dl(基準1.2~2.5)、Ca9.5mg/dl。血清蛋白電気泳動(別冊No.31A)と骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No.31B)とを別に示す。
- 今後予想される合併症はどれか。3つ選べ。
[正答]
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