- 58歳の女性。腹部膨満感と全身倦怠感とを主訴に来院した。3か月前から腹部の膨満感を自覚していた。3週前から全身倦怠感が著明になったため受診した。身長158cm、体重60kg。体温36.8℃。脈拍80/分、整。腹部は腹水のため膨隆している。下肢に浮腫を認める。血液所見:赤血球418万、Hb 12.5g/dl、Ht 39%、白血球9,500、血小板31万。血液生化学所見:総蛋白4.8g/dl、アルブミン2.1g/dl、尿素窒素6.7mg/dl、クレアチニン0.5mg/dl、総ビリルビン0.4mg/dl、AST 29IU/l、ALT7IU/l、LD 368IU/l(基準176~353)、Na 131mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 101mEq/l、CA19-9 22U/ml(基準37以下)、CA125 4,411U/ml(基準35以下)。動脈血ガス分析(room air):pH 7.43、PaCO2 44Torr、PaO2 81Torr、HCO3- 28mEq/l。骨盤部MRIのT2強調矢状断像(別冊No.15A)とT2強調横断像(別冊No.15B)とを別に示す。
- 治療方針を決定するための検査として重要性が低いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A040]←[国試_107]→[107A042]
★リンクテーブル★
[★]
- 17歳の男子。意識消失のため搬入された。昼食にうどんを食べた後、晴天の屋外で同級生とサッカーをした。運動開始30分後、前胸部のかゆみを訴えた。その後、意識を失い倒れたため、救急搬入された。1か月前、スパゲッティを食べた後サッカーをしていたところ、程度は軽いものの同様の症状があったという。夜食にうどんを食べても異常はなく、空腹時にサッカーをしても異常はなかったという。意識は清明。喘鳴が強い。前胸部に膨疹を認める。脈拍132/分、整。血圧82/40mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98%(マスク4l/分酸素投与下)。
- 症状改善後の生活指導として適切なのはどれか。
- a 運動は屋内で行う。
- b [食直後の運動は避ける。
- c 準備運動を十分に行う。
- d 現時点での対応は必要ない。
- e 運動はサッカー以外の種目に変更する。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A039]←[国試_107]→[107A041]
[★]
- 50歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。3年前に高血圧を指摘されたが降圧薬は内服していない。母親が慢性腎不全で60歳から血液透析を受け、65歳時にくも膜下出血で死亡している。腹部触診で両側の腹部に凹凸のある腫瘤を触れるが圧痛はない。腸蠕動音は弱い。体温36.5℃。血圧162/90mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(±)。血液所見:赤血球382万、Hb 10.2g/dl、Ht 32%、白血球5,600、血小板28万。血液生化学所見:アルブミン3.8g/dl、尿素窒素22mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl。CRP 0.2mg/dl。腹部単純CT(別冊No.16)を別に示す。
- この患者で検索すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A041]←[国試_107]→[107A043]
[★]