- 20歳の男性。オートバイを運転中に事故で受傷し2時間後に搬入された。搬入時、意識障害と腹部症状とを認めない。胸部、腹部および骨盤部エックス線写真で右大腿骨骨折と骨盤骨折とを認めるが、血胸、気胸および肋骨骨折を認めない。搬入時血圧は120/70mmHgであった。20分後に顔面蒼白となり、脈拍120/分、血圧70/40mmHgとなった。SpO2 100%(リザーバー付マスク10l/分酸素投与下)。血液所見:赤血球255万、Hb 7.0g/dl、Ht 25%、白血球12,200、血小板19万、フィブリノゲン200mg/dl(基準200~400)、FDP8μg/ml(基準10以下)。緊急に行われた造影CTで後腹膜出血を認める。
- 輸血と骨盤創外固定に加えて直ちに行うべきなのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 23歳の女性。嘔吐と意識障害のため搬入された。付き添ってきた友人によると数日前から嘔吐が始まり、今朝から「錯乱状態となっている」という。高校生のころ甲状腺の病気で一時通院したが、薬疹が出たため中止したという。閉眼のまま身体をねじらせてうなるだけで呼びかけに反応しない。体温37.4℃。脈拍180/分、整。血圧104/60mmHg。眼球突出とびまん性の甲状腺腫大とを認める。著明な発汗を認める。血液所見:赤血球480万、Hb 14.5g/dl、Ht 46%、白血球9,000、血小板31万。血液生化学所見:尿素窒素34mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総コレステロール119mg/dl、ALT 187IU/l、FT4 13.8ng/dl(基準0.8~1.7)。
- 治療として適切でないのはどれか。
[正答]
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- 52歳の女性。1年前から徐々にピアノを弾くのが下手になってきたことを主訴に来院した。男児2人の分娩歴があり、次男は出生直後から自力呼吸ができず、呼吸器感染症のため生後6か月で死亡している。身長162cm、体重48kg。体温36.2℃。脈拍80/分、整。血圧132/70mmHg。呼吸数16/分。顔貎は面長である。胸腹部に異常はない。上下肢遠位筋に徒手筋力テストで(good)の筋力低下があり、腱反射は低下している。病的反射を認めない。感覚障害と小脳性失調とを認めない。こぶしを力いっぱい握らせた後で合図と共に手を開かせた際の手の写真(別冊No.19)を別に示す。
- この患者の診断に有用な検査はどれか。
[正答]
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