- 84歳の男性。左膝の痛みと発熱とを主訴に来院した。一昨日に日帰りのバス旅行に参加した。昨日から左膝の痛みと39℃の発熱とが出現した。本日は痛みのため歩行が困難になり受診した。体温37.7℃。脈拍84/分、整。血圧148/82mmHg。呼吸数14/分。左膝に腫脹、熱感および圧痛を認める。血液所見:赤血球405万、Hb 13.0g/dl、Ht 41%、白血球9,200、血小板32万。血液生化学所見:尿素窒素19mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、尿酸5.5mg/dl、AST 28IU/l、ALT 26IU/l、LD 258IU/l(基準176~353)、Na 140mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 104mEq/l。CRP 8.7mg/dl。左膝関節エックス線写真(別冊No.22)を別に示す。
- 関節+刺液中に認められる結晶はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A050]←[国試_107]→[107A052]
★リンクテーブル★
[★]
- 64歳の男性。下肢の痛み、感覚鈍麻および体重減少を主訴に来院した。半年前の健康診断で高血糖を初めて指摘されたが腎障害はなく医療機関を受診しなかった。1か月前から両下肢感覚鈍麻があり、食欲低下が続き体重が3kg減少した。身長170cm、体重58kg。体温37.0℃。脈拍92/分、整。血圧148/86mmHg。呼吸数16/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。両下腿の感覚低下を認める。下腿に浮腫と紫斑とを認めない。尿所見:蛋白3+、糖(-)、沈渣に赤血球30~49/1視野、顆粒円柱1-4/1視野。血液所見:赤血球311万、Hb 9.5g/dl、Ht 29%、白血球4,500(分葉核好中球63%、好酸球4%、好塩基球1%、単球7%、リンパ球25%)、血小板24万。血液生化学所見:空腹時血糖132mg/dl、HbA1c(NGSP)6.4 %(基準4.6~6.2)、総蛋白6.8g/dl、アルブミン3.0g/dl、尿素窒素69mg/dl、クレアチニン4.3mg/dl、総コレステロール266mg/dl、トリグリセリド215mg/dl、Na 140mEq/l、K 6.0mEq/l、Cl 110mEq/l、Ca 8.6mg/dl、P 5.0mg/dl。免疫学所見:CRP 3.5mg/dl、CH50 54.7U/l(基準30~40)。腎生検のPAS染色標本(別冊No.21)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A049]←[国試_107]→[107A051]
[★]
- 19歳の男性。発熱とのどの痛みとを主訴に来院した。2日前から咽頭痛と39℃の発熱が出現し、市販の総合感冒薬を内服したが、症状が改善しなかった。意識は清明。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧110/70mmHg。両側の頸部に圧痛を伴う径1.5cmのリンパ節をそれぞれ3個触知する。咽頭粘膜の発赤を認める。偽膜を伴う,桃腫大を認める。呼吸音に異常を認めない。右肋骨弓下に肝を3cm、左肋骨弓下に脾を2cm触知する。血液所見:赤血球475万、Hb 15.2g/dl、Ht 45%、白血球16,000(分葉核好中球26 %、好酸球3%、単球%、リンパ球37%、異型リンパ球30%)、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白7.4g/dl、尿素窒素22mg/dl、総ビリルビン1.2mg/dl、AST 50IU/l、ALT 88IU/l。CRP 5.3mg/dl。
- 確定診断に最も有用な検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A051]←[国試_107]→[107A053]
[★]