- 32歳の男性。関節痛を主訴に来院した。本日未明から突然、右の第1趾に強い疼痛を感じた。数時間様子をみたが、疼痛が増悪したため受診した。半年前、同部位に同様の疼痛があったが、3日で自然に軽快したためそのままにしていた。意識は清明。身長160cm、体重70kg。体温37.0℃。脈拍76/分、整。血圧134/80mmHg。呼吸数12/分。血液所見:赤血球580万、Hb 16.0g/dl、Ht 50%、白血球12,800、血小板38万。血液生化学所見:アルブミン3.8g/dl、尿素窒素28mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、尿酸8.2mg/dl。CRP 5.6mg/dl。足の写真(別冊No.29)を別に示す。
- 現時点の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 50歳の女性。2か月前から出現した下肢の浮腫を主訴に来院した。約半年前から脱毛と多関節痛とを自覚していた。光線過敏の既往がある。身長156cm、体重48kg。体温37.4℃。脈拍84/分、整。血圧112/70mmHg。眼瞼と下腿とに浮腫を認める。尿所見:蛋白+、潜血2+、沈渣に赤血球10~19/1視野、顆粒円柱1~4/1視野、卵円形脂肪体1~4/1視野。血液所見:赤血球320万、Hb9.8g/dl、Ht29%、白血球3,200、血小板10万。血液生化学所見:空腹時血糖90mg/dl、総蛋白6.2g/dl、アルブミン2.1g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、IgG 1,950mg/dl(基準960~1,960)、IgA 350mg/dl(基準110~410)、IgM 240mg/dl(基準65~350)、総コレステロール320mg/dl。免疫学所見:CH50 10U/ml未満(基準30~40)、C3 40mg/dl(基準52~112)、C4 6mg/dl(基準16~51)、抗核抗体1,280倍(基準20以下)、抗DNA抗体(RIA法)56IU/ml(基準7以下)、抗リン脂質抗体陰性。腎生検のH-E染色標本(別冊No.28)を別に示す。
- 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 73歳の女性。発熱と腰痛とを主訴に来院した。5年前から糖尿病腎症による腎不全のため、維持血液透析を導入された。数日前から発熱と腰痛とが出現した。本日は疼痛のため朝から立てなくなった。意識は清明。仰臥位では常に両側の股関節を屈曲し、膝を立てている。体温39.0℃。脈拍112/分、整。血圧98/60mmHg。呼吸数28/分。SpO2 96%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側の股関節を伸展させると腰痛を訴える。血液所見:赤血球288万、Hb 8.2g/dl、Ht 25%、白血球13,200(桿状核好中球20%、分葉核好中球40%、単球15%、リンパ球25%)、血小板8.0万。血液生化学所見:尿素窒素64mg/dl、クレアチニン7.8mg/dl、AST 48IU/l、ALT 68IU/l、LD 348IU/l(基準176~353)、Na 131mEq/l、K 5.8mEq/l、Cl 102mEq/l。CRP10mg/dl。腹部造影CT(別冊No.30A)と腹部造影CT冠状断像(別冊No.30B)とを別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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