- 85歳の女性。右下腹部痛を主訴に来院した。入浴後に急に右下腹部痛が出現し、次第に右大腿内側から膝にかけての疼痛を伴うようになった。悪心はあるが嘔吐はない。意識は清明。体温36.0℃。脈拍80/分、整。血圧182/90mmHg。呼吸数15/分。SpO2 99%(room air)。腹部は全体に平坦、軟で、反跳痛と筋性防御とを認めない。鼠径部に近い右下腹部に自発痛と圧痛とを認める。腸雑音はやや低下し、金属音を聴取しない。血液所見:赤血球373万、Hb 11.4g/dl、Ht 34%、白血球7,600、血小板18万。血液生化学所見:尿素窒素16mg/dl、クレアチニン0.5mg/dl、総ビリルビン0.9mg/dl、LD 180IU/l(基準176~353)、CK 56IU/l(基準30~140)、アミラーゼ116IU/l(基準37~160)。CRP 0.2mg/dl。腹部単純CT(別冊No.17)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D035]←[国試_107]→[107D037]
★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の男性。上腹部痛のため搬入された。2か月前の腹部超音波検査を含む健康診断で左腎嚢胞以外に異常はなかった。夕食後約2時間で、徐々に悪化する上腹部痛を自覚し、耐え難い痛みとなったため救急車を要請した。飲酒は日本酒3合/日を10年間。意識は清明。身長172cm、体重78kg。体温37.6℃。脈拍104/分、整。血圧132/74mmHg。SpO2 98%(room air)。腹部は平坦、心窩部に圧痛を認める。肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球469万、Hb 14.9g/dl、Ht45%、白血球16,300(桿状核好中球8%、分葉核好中球64%、好酸球2%、単球2%、リンパ球24%)、血小板21万。血液生化学所見:血糖120mg/dl、アルブミン3.9g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.5mg/dl、総ビリルビン0.9mg/dl、AST 28IU/l、ALT 16IU/l、LD 925IU/l(基準176~353)、ALP 312IU/l(基準115~359)、γ-GTP 56IU/l(基準8~50)、アミラーゼ1,934IU/l(基準37~160)、Na 136mEq/l、K4.4mEq/l、Cl 100mEq/l、Ca 7.4mg/dl、CA19-9 12U/ml(基準37以下)。CRP 11mg/dl。動脈血ガス分析(room air):pH 7.34、PaCO2 29Torr、PaO2 98Torr、HCO3 -15mEq/l。絶食とし、輸液を開始した。腹部造影CT(別冊No.16)を別に示す。
- 次の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D034]←[国試_107]→[107D036]
[★]
- 生後25日の男児。皮膚の黄染を主訴に来院した。1日に7、8回母乳を与えている。血液所見:赤血球423万、Hb 12.3g/dl、Ht 46%、白血球7,600、血小板21万。血液生化学所見:総ビリルビン11.3mg/dl(基準0.3~5.3)、直接ビリルビン9.5mg/dl(基準0.2~1.3)、AST 98IU/l、ALT 128IU/l。患児の便の写真(別冊No.18)を別に示す。
- この児への対応で適切なのはどれか。
- a 母乳をやめさせる。
- b 整腸剤を処方する。
- c 1か月後の再診を指示する。
- d 精査目的の入院を指示する。
- e 便のウイルス抗原を検査する。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D036]←[国試_107]→[107D038]
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