- 53歳の女性。血痰を主訴に来院した。半年前から咳嗽と喀痰とを自覚していたがそのままにしていた。2週前から血痰があった。発熱はない。毎年の健康診断時に胸部エックス線写真で異常を指摘されていたが、変化を認めないため治療は受けていなかった。身長150cm、体重37kg。体温36.8℃。脈拍68/分、整。血圧112/66mmHg。呼吸数16/分。SpO2 96%(room air)。右前胸部にcoarse cracklesを聴取する。喀痰検査:Ziehl-Neelsen染色でGaffky3号。血液所見:赤血球356万、Hb 12.1g/dl、Ht 32%、白血球5,700(桿状核好中球15%、分葉核好中球45%、好酸球1%、単球14%、リンパ球25%)、血小板22万。CRP 1.0mg/dl。結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法(IGRA)は陰性。胸部エックス線写真で気管支拡張所見を認めるが、1年前の健康診断時の所見と変化を認めない。肺野条件の胸部単純CT(別冊No.8)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D026]←[国試_107]→[107D028]
★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の男性。胸痛を主訴に来院した。1か月前にがん検診で胸部異常陰影を指摘された。精査したところ手術が必要と診断され、本日外来で手術説明を受け翌週手術が予定された。しかし帰宅途中に車のドアで胸を打ったときに急に右胸痛が出現し再度来院した。再来院時胸痛は右胸部全体にみられ体位と関係しない。喫煙は20本/日を12年間。意識は清明。身長158cm、体重60kg。体温37.1℃。脈拍76/分、整。血圧120/74mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(鼻カニューラ2l/分酸素投与下)。眼瞼結膜に貧血を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音に異常を認めないが、呼吸音は右側が減弱している。血液所見:赤血球354万、Hb 11.1g/dl、Ht 33%、白血球14,700、血小板15万。CRP 0.1mg/dl。心電図で異常を認めない。手術説明時の胸部エックス線写真(別冊No.9A)及び胸部造影CT(別冊No.9B)、胸痛で再来院した際の胸部エックス線写真(別冊No.9C)及び胸部単純CT(別冊No.9D)を別に示す。
- 胸痛の原因として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D027]←[国試_107]→[107D029]
[★]
- 65歳の男性。徐々に増大する左頸部の腫瘤と嚥下障害とを主訴に来院した。左頸部に径2.5cmのリンパ節を触知し、同部位の穿刺吸引細胞診で扁平上皮癌と診断された。喫煙は20本/日を30年間。飲酒は日本酒合/日を45年間。喉頭内視鏡像(別冊No.7)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D025]←[国試_107]→[107D027]
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