- 60歳の男性。自宅で測定した血圧が高いことを主訴に来院した。5年前から健康診断で高血圧を指摘されているが、自覚症状がないためそのままにしていた。高血圧症治療中の兄が1か月前に脳梗塞を発症したため心配になり、自宅で血圧を測定するようになった。最近1週間の血圧測定結果を持参して来院した。喫煙は20本/日を40年間。現在も喫煙を続けている。飲酒歴はない。身長170cm、体重80kg。脈拍72/分、整。血圧136/84mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。
- この患者に対する説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 「禁煙が必要です」
- b 「短時間作用型の降圧薬が適しています」
- c 「家庭血圧は週1回の測定にしてください」
- d 「就寝前の血圧が正常なので心配ありません」
- e 「体重を減らすと起床時の血圧の低下が期待できます」
[正答]
※国試ナビ4※ [107A057]←[国試_107]→[107A059]
★リンクテーブル★
[★]
- 67歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。5年前から労作時の呼吸困難を自覚していた。1週前から感冒様症状が出現し、咳嗽、喀痰および呼吸困難が増悪したため受診した。喫煙は40本/日を47年間。現在も喫煙を続けている。意識は清明。身長165cm、体重56kg。体温37.8℃。脈拍112/分、整。血圧142/84mmHg。呼吸数22/分。SpO2 86%(room air)。頸静脈の怒張を認める。右季肋部で肝を3cm触知する。聴診で両側の胸部にwheezesとcoarse cracklesとを聴取する。血液所見:赤血球388万、Hb 11.9g/dl、Ht 35%、白血球11,300(桿状核好中球18%、分葉核好中球58%、好酸球2%、好塩基球1%、単球7%、リンパ球14%)、血小板35万。CRP 4.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.37、PaCO2 78Torr、PaO2 56Torr、HCO3- 44mEq/l。胸部エックス線写真(別冊No.27A)と肺野条件の胸部CT(別冊No.27B)とを別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A056]←[国試_107]→[107A058]
[★]
- 58歳の男性。3か月前から続く背部痛と左上腹部痛とを主訴に来院した。20歳過ぎからアルコールを多飲している。意識は清明。身長165cm、体重52kg。脈拍76/分、整。血圧112/78mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。背部の皮膚に異常を認めない。血液所見:赤血球385万、Hb 12.5g/dl、Ht 36%、白血球5,800、血小板23万。血液生化学所見:空腹時血糖112mg/dl、総蛋白6.3g/dl、アルブミン3.4g/dl、総ビリルビン0.7mg/dl、AST 23IU/l、ALT 18IU/l、ALP 295IU/l(基準115~359)、γ-GTP 120IU/l(基準8~50)、アミラーゼ232IU/l(基準37~160)、CA19-9 32U/ml(基準37以下)。
- この患者でみられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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