- 40歳の女性。自転車で走行中に転倒し右の側腹部を強打し搬入された。激しい右背部痛を訴えている。意識は清明。体温37.5℃。脈拍120/分、整。血圧84/56mmHg。呼吸数22/分。SpO2100%(リザーバー付マスク10l/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。右の側腹部に発赤と圧痛とを認める。尿所見で肉眼的血尿を認める。血液所見:赤血球312万、Hb 9.8g/dl、Ht 31%、白血球12,000、血小板15万。血液生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン3.2g/dl、尿素窒素25mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、AST 320IU/l、ALT 90IU/l、CK 8,400IU/l(基準40~200)、Na 140mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 108mEq/l。腹部造影CT(別冊No.32)を別に示す。今後行う可能性のある対応を患者と駆けつけた家族とに説明することになった。
- 説明する内容として適切なのはどれか。3つ選べ。
- a 輸血
- b 腹腔穿刺
- c 右腎摘出術
- d 右腎瘻造設術
- e 右腎動脈塞栓術
[正答]
※国試ナビ4※ [107D058]←[国試_107]→[107D060]
★リンクテーブル★
[★]
- 75歳の男性。高蛋白血症の精査のため来院した。3か月前からの腰痛を主訴に自宅近くの医療機関を受診し、血液生化学検査で総蛋白の高値を指摘され精査のため来院した。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球439万、Hb 14.2g/dl、Ht 43%、白血球6,300(桿状核好中球7%、分葉核好中球52%、好酸球2%、単球%、リンパ球35%)、血小板18万。血液生化学所見:総蛋白9.2g/dl、アルブミン4.5g/dl、尿素窒素17mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、IgG 3,170mg/dl(基準960~1,960)、IgA 28.6mg/dl(基準110~410)、IgM 18.3mg/dl(基準65~350)、血清β2-ミクログロブリン2.6 mg/dl(基準1.2~2.5)、Ca9.5mg/dl。血清蛋白電気泳動(別冊No.31A)と骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No.31B)とを別に示す。
- 今後予想される合併症はどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D057]←[国試_107]→[107D059]
[★]
- 52歳の男性。事務職。下肢の浮腫を主訴に来院した。12年前に糖尿病を発症しかかりつけ医で治療を続けてきたが、腎機能低下が出現したため紹介され受診した。仕事はデスクワーク主体で運動習慣はない。アンジオテンシンII受容体拮抗薬とループ利尿薬とを処方されている。身長168cm、体重70kg。体温36.2℃。脈拍72/分、整。血圧150/92mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。下肢に軽度の浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、潜血1+。血液所見:赤血球320万、Hb8.5g/dl、Ht 29%、白血球5,600、血小板25万。血液生化学所見:空腹時血糖136mg/dl、HbA1c(NGSP)7.2%(基準4.6~6.2)、総蛋白6.1g/dl、アルブミン2.9g/dl、尿素窒素37mg/dl、クレアチニン2.2mg/dl、尿酸7.8mg/dl、Na135mEq/l、K 5.4mEq/l、Cl 110mEq/l。
- この患者の食事療法として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D059]←[国試_107]→[107E001]
[★]