凝固能検査
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Japanese Journal
- 検体検査 血液・凝固検査 (看護の現場で活かす 最新治療・主要検査ガイド) -- (検査)
- 血液凝固検査, プロトロンビン時間・活性化部分トロンボプラスチン時間に影響する測定前変動要因の評価
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- 58歳の女性。腹部膨満感と全身倦怠感とを主訴に来院した。3か月前から腹部の膨満感を自覚していた。3週前から全身倦怠感が著明になったため受診した。身長158cm、体重60kg。体温36.8℃。脈拍80/分、整。腹部は腹水のため膨隆している。下肢に浮腫を認める。血液所見:赤血球418万、Hb 12.5g/dl、Ht 39%、白血球9,500、血小板31万。血液生化学所見:総蛋白4.8g/dl、アルブミン2.1g/dl、尿素窒素6.7mg/dl、クレアチニン0.5mg/dl、総ビリルビン0.4mg/dl、AST 29IU/l、ALT7IU/l、LD 368IU/l(基準176~353)、Na 131mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 101mEq/l、CA19-9 22U/ml(基準37以下)、CA125 4,411U/ml(基準35以下)。動脈血ガス分析(room air):pH 7.43、PaCO2 44Torr、PaO2 81Torr、HCO3- 28mEq/l。骨盤部MRIのT2強調矢状断像(別冊No.15A)とT2強調横断像(別冊No.15B)とを別に示す。
- 治療方針を決定するための検査として重要性が低いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A040]←[国試_107]→[107A042]
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- 英
- coagulation test
- 同
- 凝固試験
- 血液凝固検査 blood coagulation test
[show details]
意義
凝固には血小板、凝固因子、Ca、ビタミンKが必要である。これらのどれかに異常が生じれば凝固は正常に行われない。従って凝固検査をおこなうことで、血小板数、凝固因子の量、Caの量、ビタミンKの量の異常を見つけることができる。凝固因子は肝臓で合成されるため、肝臓の機能低下によって凝固因子は減少し凝固系に異常を生じる。また、抗凝固薬のワーファリンはビタミンKに作用するため、投与量の管理はPT-INRを用いる。
方法
=PT
クエン酸Naの入ったスピッツに採血し、Caをちょうど凝固がおこらないだけキレートする。その血漿を組織トロンボプラスチンのついたビーズおよびCaを添加することで任意に凝固反応を開始し、凝固が完了すまでの時間を計る。
注意
凝固検査ではちょうど凝固がおこらないだけCaをキレートすることによって、検査時にCaを投与することで即座に凝固が開始される。そのためにはスピッツで血液とクエン酸Naが9:1の割合で混ざる必要がある。よって十分量の血液を採取することが重要である。INRはワーファリンの投与実験から導きだされた数値であるので、ワーファリンの管理以外に用いるのは不適である。
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- 英
- coagulation test
- 関
- 凝固検査
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- 関
- 検定、試験、視察、視診、調べる、調査、テスト、点検、検討、監査、診察
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- 英
- clotting, coagulation