- 英
- bladder stone、bladder calculi、urinary bladder calculi、vesical calculus
- 関
- 膀胱結石症
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/23 14:03:57」(JST)
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膀胱結石(ぼうこうけっせき、英語: bladder stone, vesical calculus)とは、膀胱に石状の硬い結晶ができる病気、もしくはその石のこと。
結石が出来る仕組みはまだよくわかっていない。ヒトの場合多くは蓚酸カルシウム水和物(CaC2O4・H2OもしくはCaC2O4・2H2O )による結石だが、イヌやネコなどの動物ではストルバイト結石(燐酸アンモニウムマグネシウム)など他の化合物の結晶であることも多く、鑑別を要する。他に尿酸アンモニウム結石などもある。
結石の多くはX線撮影により発見できるが、種類によっては写らないものもあるため、尿検査や超音波検査、CT検査なども用いられる。
膀胱結石の治療
治療は、石の性状などにより異なる。
- 体外衝撃波結石破砕術(ESWL) - 体外から衝撃波を当てて結石を砕く方法
- 内視鏡手術
- 開腹手術
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Japanese Journal
- 乳児鼠径ヘルニア手術後に遅発性に発症した小児膀胱結石症の1例
- 出家 亨一,金森 豊,小高 哲郎,田中 裕次郎,寺脇 幹,古村 眞,杉山 正彦,釣巻 ゆずり,本間 之夫,岩中 督
- 日本小児外科学会雑誌 47(7), 1038-1042, 2011-12-20
- … ルニア手術の既往がある.超音波検査やCTなどの精査により膀胱結石が疑われ,全身麻酔下に膀胱鏡検査を施行した.結石は膀胱頂部やや左側に固定されており,同時に施行した腹腔鏡にて膀胱壁の左内鼠径輪付近との癒着を認めたため,幼少時の鼠径ヘルニア手術に起因する膀胱結石が疑われ,膀胱切石術を施行した.膀胱結石は病理組織診断の結果,非吸収性の縫合糸と考えられる異物 …
- NAID 110008896725
- 子宮内避妊器具のmigrationにより発生した膀胱結石の一例
- 松田 陽介,寺井 章人,荒井 陽一
- 日本泌尿器科學會雜誌 102(3), 603-606, 2011-05-20
- … 々の調べる限り,本邦からの報告は未だ無い.今回,我々はmigrationしたIUCDに起因する膀胱結石の一例を経験したので報告する.症例は59歳女性で,主訴は肉眼的血尿と再発性尿路感染症であった.29歳時に異所性妊娠のため,子宮部分切除術を受け,その後にIUCDを挿入された既往歴があった.画像検査および膀胱鏡検査で膀胱結石と診断し,経尿道的膀胱砕石術を施行した.術中,結石内に核となっている異物を認 …
- NAID 110008661935
Related Links
- 尿の流れが中断する膀胱結石、排尿が困難な膀胱結石、特定の姿勢でないと排尿 できない膀胱結石 ... 尿路の中で1番細い尿 管を通過した小さな結石は、通常、力を 込めれば尿と一緒に外へ出るが、 膀胱の出口から尿道にかけての流れが悪いと、排尿 した後 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- a 在宅自己導尿は通常1日1回行う。
- b 持続導尿では尿道バルーンカテーテルを留置する。
- c 膀胱結石はカテーテルを長期留置した場合にみられる。
- d 男性では陰茎を上方に牽引しながらカテーテルを挿入する。
- e 尿閉で経尿道的にカテーテルを挿入できない場合は膀胱穿刺を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [105C011]←[国試_105]→[105C013]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096G070]←[国試_096]→[096G072]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097H041]←[国試_097]→[097H043]
[★]
- 経尿道的手術が外科的治療の第一選択となるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [110B032]←[国試_110]→[110B034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106E020]←[国試_106]→[106E022]
[★]
- 英
- bladder tumor BT, bladder neoplasm, urinary bladder neoplasm
- ラ
- tumor vesicalis
- 関
- 膀胱癌
疫学
- 大部分が悪性腫瘍(死亡率は全悪性腫瘍の1.5%)
- 50-70歳代に多く、男女比は3:1。
- 発生年齢は男女とも40歳代以降で年齢とともに高くなる。50歳代以降に発生しやすい(IMD)。
- 年齢調整死亡率:男性 3.8/10万人、女性 1.0/10万人
- 罹患率:男性 6.8人、女性 1.7人(IMD)。
好発部位
転移
病理
悪性腫瘍
- 膀胱癌の80%以上
- 表在性・乳頭状であることが多い
- 多発性・異所性再発癌の傾向がある
- そのため上皮内癌でも悪性度は高い
良性腫瘍
病因
- ゴム工業、石油化学工業、ペンキ工など芳香族アミンを扱う職業人は発生率が非常に高い(職業性膀胱癌)。またこの場合、潜伏期は平均18年。
- 2-ナフチルアミン、ベンチジン、4-アミノジフェニルなど
- 2. トリプトファン代謝物
- 3. 喫煙
- 4. コーヒー
- 5. 慢性機械的刺激:扁平上皮癌が多い
- 膀胱結石:長年放置され、継続的に刺激を受けた場合
- ビルハイツ住血吸虫:虫卵による刺激。
- 第9番染色体の欠失:膀胱粘膜に発生する乳頭状の癌に関与
- 第17番染色体短腕の癌抑制遺伝子の障害:上皮内癌の発生に関与
症状
- 初発症状は無症候性血尿(症例の約80%)
- 突然の血尿と自然止血を繰り返し、次第に血尿の持続時間が長くなる
- 腫瘍部血管の破裂、潰瘍、壊死による血管損傷で起こる出血と、凝血による止血のため
- (1)排尿痛
- (2)側腹部痛・背痛
- (3)腰部神経痛性疼痛
- (4)腎部痛・発熱
- 4. 全身症状…腫瘍の進展により体重減少、倦怠感、貧血など悪液質の症状を呈する
=腫瘍合併症、腫瘍の進展による症状
診断
- 診断は膀胱鏡検査によるが、生検にて分化度と浸潤などを調べる。
内視鏡検査(膀胱鏡)
- 経尿道的に膀胱鏡を挿入し、膀胱内を観察。膀胱腫瘍の診断に最も重要な検査(膀胱癌の確定診断)
- 腫瘍の発生部位、数、大きさ、正常を確認。
- フォローアップやスクリーニング目的で施行
- 尿中に脱落した腫瘍を染色する。膀胱内を生食にて洗浄し、この洗浄液について細胞診をおこなうこともある。細胞診は膀胱鏡にて診断の困難な上皮内癌に有効。
- 悪性度III, IV, Vで確定診断に繋がる。
その他
- 膀胱造影、排泄性腎盂造影、超音波検査、CTスキャン、麻酔下双手診
画像診断
- 排泄性尿道造影(IVP)、超音波診断(経尿道的、経腹的)、CTにより腫瘍の広がり(浸潤度)と上部尿道の精査を行う。
治療
- 治療方針の決定に大切なのは浸潤度と分化度。
- 浸潤度:表在性癌 → 経尿道的切除術・抗悪性腫瘍薬の膀胱内注入療法。浸潤癌 → 膀胱全摘出術
- 分化度の低いものや、浸潤度T3以上のものは原則、膀胱全摘除術。
- 1. 表在性腫瘍(浸潤が粘膜下層までのもの:TaとT1)
- 膀胱温存かつ根治治療を目指す。
- 病理所見でCISを認める場合や,再発の可能性の高い多発性低分化癌症例ではTUR-Bt後にBCGの膀胱内注入療法を行う
- 2. 表在性腫瘍であるが、上皮内癌(CIS)である場合
- 悪性度が高いため、根治のために膀胱全摘除が選択肢となる。
- BCG膀胱内注入療法(第一選択)
- 膀胱全摘除術(浸潤度に準じる)
- 骨盤リンパ節郭清術→根治的膀胱全摘除術
- 転移のあるもの(T3以上)など切除不能な進行癌では化学療法(M-VAC療法)を行う。
合併症
予後
- 浸潤度と組織型によって決まる。
- 表在性癌:良好
- 浸潤性癌:不良
- 表在癌 + 経尿道的切除術:5年生存率約80%
- 浸潤癌 + 膀胱全摘出術 :5年生存率約20%
種類
- a. 良性上皮性腫瘍
- 1)上皮性乳頭腫 urothelial papilloma
- 2)尿路上皮乳頭腫:内反型 urothelial papilloma ; inverted type
- 3)扁平上皮乳頭腫 squamous cell papilloma
- 4)絨毛腺腫 villous adenoma
- b. 悪性上皮性腰痛
- 1)上皮内癌 carcinoma in situ(CIS)
- 2)尿路上皮癌 urothelial carcinoma (UC)
- 3)扁平上皮癌 squamous cell carcinoma(SCC)
- 4)腺癌 adenocarcinoma(AC)
- (1)通常型
- (2)特殊型
- ①尿膜癌 urachal carcinoma
- ②印環細胞癌 signet-ring cell carcinoma
- ③中腎癌 clear cell carcinoma
- 5)小細胞癌 small cell carcinoma(NEC)
- 6)未分化癌 undifferentiated carcinoma
- 7)その他 others
- 繊毛癌、カルテノイドなど
- c. 良性非上皮性腫瘍
- d. 悪性非上皮性腫瘍
- e. 腫瘍性病変ないし異常上皮
- 1)炎症性偽腫瘍 inflammatory pesudotumor
- 2)尿路上皮過形成 urothelial hyperplasia
- ①平坦状尿路上皮過形成 flat urothelial hyperplasia
- ②乳頭状尿路上皮過形成 papillary urothelial hyperplasia
- 3)異形成 dysplasia
- 4)扁平上皮化生 squamous metaplasia
- 5)腎原性化生 nephrogenic metaplasia
- 6)増殖性膀胱炎 proliferative cystitis
- ①ブルン細胞巣 von Brunn's nest
- ②腺性膀胱炎 cystitis glandularis
- ③嚢胞性膀胱炎 cystitis cystica
- 7)乳頭状またはポリープ状膀胱炎 papillary or polypoid cystitis
- 8)マラコプラキア malacoplakia
- (日本泌尿器科学会,日本病理学会編:泌尿器科・病理 膀胱癌取扱い規約,第3版, pp50-51,金原出版. 2001より引用)
TNM分類
- T-原発腫瘍の壁内深達度
- TX 原発腫瘍の評価なし
- T0 腫瘍なし
- Ta 非浸潤性乳頭状癌
- Tis 上皮内癌(平坦癌)
- T1 粘膜下結合組織までの浸潤
- T2 筋層への浸潤
- T2a 筋層の半ばまでの浸潤
- T2b 筋層の半ばを越える浸潤
- T3 膀胱周囲への浸潤
- T3a 顕微鏡的レベルの浸潤
- T3b 肉眼的的レベルの浸潤(壁外腫癌)
- T4 腫瘍が前立腺,子宮,膣,骨盤壁,腹壁のいずれかに浸潤
- T4a 前立腺,子宮,膣のいずれかに浸潤
- T4b 骨盤壁,腹壁のいずれかに浸潤
- N-所属リンパ節転移
- NX 所属リンパ節の評価なし
- N0 所属リンパ節転移なし
- N1 2cm以下の1個の所属リンパ節転移を認める
- N2 2cmを超え5cm以下の1個の所属リンパ節転移,または5cm以下の多数個の所属リンパ節転移を認める
- N3 5cmを超える所属リンパ節転移を認める
- M-遠隔転移
- MX 遠隔転移の有無不詳
- MO 遠隔転移なし
- M1 遠隔転移あり
- (TNM分類,第6版, 2002より引用)
[★]
- 英
- urolithiasis, urinary calculus, urinary tract stone disease
- 同
- 尿石症
- 関
- 結石、尿路結石
疫学
病因
部位による区分
症状
検査
鑑別診断
- 腹部大動脈瘤(腹部腫瘤触知, 腹部CT(単純~造影))、腎梗塞(塞栓を来す基礎疾患の有無(IE,Af,弁膜症), 側腹部痛, 血尿, 血圧↑, LDH・ALP・AST↑, 腹部CT(確定は造影するしかない))
治療
- 経過観察:6-7割は自然に排石される。腹部単純XPで1.0×0.6cm以下 / 短径5mm以下なら自然排石期待。
- 対症療法:疝痛に対しインドメタシン座薬、ボルタレン座薬、ソセゴン+アタラックスP
- 排石促進:尿管蠕動運動促進、利尿
- 内視鏡的療法
-
- 珊瑚状結石やUPJ狭窄合併例で実施。経皮的に腎ろうを作成し、内視鏡を挿入する
- 中下部尿管結石症例に対して尿管鏡を使用し、超音波、レーザー等で砕石。全尿路の結石に対応可能
- 骨盤骨部以外の尿路結石ではfirst choice。体外からの衝撃により破砕された石がstone streetを作る。合併症として血尿、腎皮膜下出血、発熱、疼痛。妊婦、下大動脈瘤患者などでは禁忌。
[★]
- 英
- pollakiuria, pollakisuria, frequent urination, frequent micturition, urinary frequency
- 関
- 尿、乏尿、無尿、頻尿症、尿意頻数、排尿回数、機能性膀胱容量
定義
- 正常者の排尿回数は24時間で5~6回で就寝中は0~1回である。
- 就寝中の頻尿を夜間頻尿(夜間多尿症)、起床から就寝までの頻尿を昼間頻尿と呼ぶ。
- 排尿回数が異常に多いこと
- 1. 昼間頻尿を8回以上、夜間頻尿(夜間多尿症)を2回以上(日本泌尿器科学会排尿障害臨床試験ガイドライン)
- 2. 1日10回以上、就眠時 2回以上の排尿
原因
鑑別疾患
[★]
- 英
- decrease in urinary volume
- 関
- 尿量
-
[★]
膀胱結石
- 関
- bladder calculi、urinary bladder calculi
[★]
- 英
- cystolithiasis
- 関
- 膀胱結石
- 膀胱結石により諸症状をきたすもの
- 血尿、疼痛が主症状
- 頻尿の直接の原因とはいえず、感染を合併し膀胱炎をきたせば膀胱刺激症状による頻尿が出現する、らしい。
[★]
経尿道的膀胱砕石術
[★]
- 英
- urinary bladder (M,N), bladder (Z)
- ラ
- vesica urinaria
- 関
- 膀胱容量
組織
- 粘膜には多くのヒダが存在し、膀胱が伸展すると消える (HIS.388)
- 被蓋細胞+移行上皮細胞 (HIS.388)
血管(M.210)
[★]
- 英
- stone
- ラ
- calculus
- 関
- 核石