- 英
- cholinesterase inhibitor cholinesterase inhibitors
- 同
- 抗コリンエステラーゼ薬 anticholinesterase
- 関
- アセチルコリン、アセチルコリン受容体、副交感神経
コリンエステラーゼ阻害薬=
- アルツハイマー病の治療薬
作用機序
活性部位に結合
- エドロフォニウムは四級アミンなので腎臓より速やかに排泄され、持続時間が短い。
酵素ををカルバモイル化
- フィゾスチグミンやネオスチグミンは活性化部位に位置するセリン残基のヒドロキシ基にカルバモイル基(NH2CO-)を転移することで、機能を可逆的に失わせる (GOO.204)
酵素をリン酸化
薬理作用
動態
適応
臨床応用
注意
禁忌
副作用
WordNet
- a medicine that inhibits cholinesterase by combining with it and so has a cholinergic effect
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/17 08:48:43」(JST)
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コリンエステラーゼ阻害剤(コリンエステラーゼそがいざい, anticholinesterases)とはコリンエステラーゼの活性を阻害し神経末端のアセチルコリンの濃度を上昇させることで副交感神経を興奮させる薬剤の一種である。
目次
- 1 使用例
- 2 コリンエステラーゼ阻害薬の種類
- 3 応用
使用例
医学的用途としては、重症筋無力症やアルツハイマー病などの治療に使用される。
コリンエステラーゼ阻害薬の種類
コリンエステラーゼ阻害薬には可逆性のものと非可逆性のものがある。以下に主な薬剤を挙げる。
可逆性
- 有機リン系
- カルバメート系
- フィゾスチグミン
- ネオスチグミン(商品名ワゴスチグミン)
- ピリドスチグミン(商品名メスチノン)
- リバスチグミン(商品名イクセロン,リバスタッチ)
- ジスチグミン(商品名ウブレチド)
- アンベノニウム(商品名マイテラーゼ)
- フェナントリン系
- ピペリジン系
- タクリン
- フペルジンA
- エドロホニウム(テンシロン、商品名アンチレクス)
- フェノチアジン系
非可逆性
- 有機リン系
- エコチオフェート
- ジイソプロピルフルオロリン酸(DFP)
- シクロサリン(GF)
- サリン
- タブン
- ソマン
- VXガス
- VGガス
- VEガス
- VMガス
- ジアジノン
- マラチオン
- パラチオン
- カルバメート系
- アルジカルブ
- ベンジオカルブ
- カルバリル
- カルベンダジム
- カルボフラン
応用
可逆性コリンエステラーゼ阻害薬は治療用に使われるものも多い。治療目的としては排尿障害に対して臭化ジスチグミンが、重症筋無力症に対して臭化ジスチグミンや塩化アンベノニウムが、全身麻酔時の筋弛緩薬に対する拮抗薬としてネオスチグミンやエドロホニウムが、アルツハイマー病などの改善薬として塩酸ドネペジルやリバスチグミンなどが使用されている。
また、非可逆性コリンエステラーゼ阻害薬は一部治療用に使用されるものもあるが、多くは殺虫剤や農薬として使われる。また化学兵器のサリンやVXガスなどもコリンエステラーゼ阻害薬の一種である。
|
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Japanese Journal
- 前頭葉機能とBPSDに対するメマンチン著効例に関する報告 (特集 新しいアルツハイマー型認知症治療薬の使用経験) -- (メマンチンの使用経験)
- メマンチンはコリンエステラーゼ阻害薬と併用したほうが望ましいか (特集 新しいアルツハイマー型認知症治療薬の使用経験) -- (メマンチンの使用経験)
- ガランタミンのニコチン性allosteric potentiating ligand(APL)作用を介した症状改善の経験 (特集 新しいアルツハイマー型認知症治療薬の使用経験) -- (ガラタミンの使用経験)
- ドネペジルを中止・休薬する際の注意点 (特集 新しいアルツハイマー型認知症治療薬の使用経験) -- (ドネペジルの使用経験)
Related Links
- 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索. コリンエステラーゼ阻害剤(コリンエステラーゼそがいざい, anticholinesterases)とは コリンエステラーゼの活性を阻害し神経末端のアセチルコリンの濃度を上昇させることで 副交感神経を ...
- コリンエステラーゼ阻害剤. コリンエステラーゼ阻害剤(コリンエステラーゼそがいざい, anticholinesterases)とはコリンエステラーゼの活性を阻害し神経末端の アセチルコリンの濃度を上昇させることで副交感神経を興奮させる薬剤の一種である。
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★リンクテーブル★
[★]
- 76歳の男性。発熱と食欲不振とを主訴に搬入された。60歳ころから手足のふるえ、歩きにくさ、大きな声が出ない及び動作が遅くなるなどの症状が出現し、徐々に進行してきたため外出するのがおっくうになった。歩行障害は当初、薬物治療によって軽快していたが、近年薬効は乏しくなった。体温39.8℃。脈拍120/分、整。胸部にcoarse crackles(水泡音)を徳取した。意識は清明であったが、頚部と四肢との筋固縮、四肢の安静時振戦および無動を認め、歩行はできなかった。誤嚥性肺炎と敗血症とのために第12病日に死亡した。剖検時の脳組織H-E染色標本を以下に示す。
- この患者の基礎疾患に用いられる薬物はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097D043]←[国試_097]→[097D045]
[★]
- 次の文を読み、10~12の問いに答えよ。
- 59歳の女性。言動の変化を心配した夫に付き添われ来院した。
- 現病歴 : 夫は「妻は元来料理が得意であったが、最近献立が毎日同じで味付けもまずくなった。しかも料理を焦がすことが多い」と訴える。市場に買い物に出て迷子になり、隣人に連れられ帰宅したこともあった。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 生活歴 : 25歳で現在の夫と結婚。専業主婦で一男二女をもうけた。元来明るく家事育児も問題なくこなした。
- 現症 : 意識は清明。身だしなみは整っている。本人はニコニコ笑って「ちよっと体の調子が悪いんです」と答える。
[正答]
※国試ナビ4※ [100C011]←[国試_100]→[100C013]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096H048]←[国試_096]→[096H050]
[★]
- 英
- muscarinic receptor
- 同
- ムスカリン性受容体、ムスカリン性アセチルコリン受容体 muscarinic cholinergic receptors mAChR
- 関
- アセチルコリン受容体、ニコチン受容体、ムスカリン受容体拮抗薬、受容体
- アセチルコリン受容体のサブタイプ
- 7回膜貫通型のGタンパク質共役型受容体 →ニコチン受容体はイオンチャネル型
- β-アドレナリン受容体などと類似の構造と機能を有する (SPC.66)
ムスカリン受容体 (SP.412)
ムスカリン性受容体 (出典?)
ムスカリン性受容体
|
局在
|
反応
|
シグナル伝達系
|
M1
|
自律神経節
|
脱分極
|
Gq→PLC→IP3/DAG
|
中枢神経
|
|
M2
|
心臓
|
洞房結節
|
脱分極の抑制、過分極
|
Gi→K+チャネル開
|
心房
|
収縮力↓
|
Gi→cAMP↓→電位依存性L型Caチャネル閉
|
房室結節
|
伝導速度↓
|
|
心室
|
収縮力↓
|
|
M3
|
平滑筋
|
収縮
|
Gq→PLC→IP3/DAG
|
血管内皮細胞
|
拡張
|
NO産生
|
外分泌腺
|
分泌促進
|
Gq→PLC→IP3/DAG
|
ムスカリン受容体作動薬・拮抗薬の臨床応用
[★]
- 英
- donepezil
- 化
- 塩酸ドネペジル
- 商
- アリセプト Aricept
- 関
- アルツハイマー病。その他の中枢神経系用薬
- 抗認知症薬
- アルツハイマー型認知症の治療薬である。
- コリンエステラーゼ阻害薬。可逆的
- 血液脳関門を抜けて脳内でのアセチルコリン濃度を上昇させ、コリン作動性ニューロンの運動を活発にすることで、認知症の症状(認知症の中核症状)をを和らげる。症状を和らげるので対症療法である。
- 脳への移行が多い
- 末梢性副作用が少ない。(ドネペシルは偽性コリンエステラーゼの阻害が少ない)
- 肝毒性が少ない
- 血漿中濃度消失半減期が長く1日1回投与でよい。
- アセチルコリンエステラーゼの阻害作用によるコリン作動性作用に基づく。
- 消化器症状
- 循環器系症状:アセチルコリンエステラーゼの阻害作用による心臓刺激
- 1)洞不全症候群、心房内及び房室接合部伝導障害等の心疾患(迷走神経刺激作用により徐脈あるいは不整脈の可能性)
- 2)消化性潰瘍の既往歴、NSAIDs投与中(胃酸分泌の促進及び消化管運動の促進により消化性潰瘍を悪化の可能性)
- 3)気管支喘息又は閉塞性肺疾患の既往歴(気管支平滑筋の収縮及び気管支粘液分泌の亢進により症状悪化の可能性)
- 4)錐体外路障害(パーキンソン病、パーキンソン症候群等)(線条体のコリン系神経の亢進により症状誘発又は増悪の可能性)
- → 既往歴のチェック、12誘導心電図、聴診、予防的PPI投与 (以上はエビデンスなし)
- 錠剤:3mgから開始して、1-2週間後に5mgに増量する。症状に応じて5mgにしてから4週間以上空けて10mgまで増量できる。
[★]
- 英
- pralidoxime
- 商
- パム静注, Protopam
- 同
- プラリドキシムヨウ化メチル、2-pyridine aldoxime methiodide 2-PAM PAM、ヨウ化プラリドキシム pralidoxime iodide
- 関
- 有機リン剤中毒、コリンエステラーゼ阻害薬
概念
- 有機リン化合物中毒治療
- コリンエステラーゼを再活性化させる。
薬効薬理
- パム静注500mg
- (1) マウスにパラチオン他7種類の有機リン剤を投与した実験において、各臓器のChE活性を回復させることが認められている。1)
- (2) マウスにパラチオン他8種類の有機リン剤を投与した実験において、LD50値が上昇することが認められている。2)
- (3) ウサギにパラチオン他8種類の有機リン剤を投与した実験において、血液中のChE活性を回復させることが認められている。2)
- (4) ヒト血液を用いたin vitroの実験において、スミチオン他9種類の有機リン剤によって阻害されたChE活性を回復させることが認められている。3)
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3929401A1035_3_04/3929401A1035_3_04?view=body
[★]
- 英
- galantamine、(欧)galanthamine、
- 化
- 臭化水素酸ガランタミン galantamine hydrobromide
- 商
- レミニール
- 関
- 抗認知症薬。コリンエステラーゼ阻害薬
- その他の中枢神経系用薬
- コリンエステラーゼ阻害薬であり、その作用は非可逆的で持続的である。
- アセチルコリン阻害作用、ニコチン性アセチルコリン受容体の感受性の亢進作用(アロステリック・モジュレーター)
- シナプス前膜でアセチルコリン、ノルエピネフリン、セロトニン、グルタミン酸、GABA等の神経伝達物質の放出を促進。
- 海外の論文ではAD患者に対して3年にわたってかなりの症例数で認知機能を維持するという報告があったり、ドネペジルとの比較でガランタミンの法が認知機能が認知機能の維持効果が高いとされている(週刊 医学会新聞 2011/5/23)
[★]
- 英
- physostigmine
- 同
- エゼリン eserine
- 化
- サリチル酸フィゾスチグミン physostigmine salicylate、サリチル酸エゼリン eserine salicylate
- 商
- Antilirium
- 関
- コリンエステラーゼ、ネオスチグミン
- →中毒量で中枢神経作用を呈する。
- 不安、不眠、振戦、けいれん、呼吸・循環の抑制
薬理作用
- 瞳孔括約筋の収縮:縮瞳、眼内圧低下
- 毛様体筋の収縮:調節けいれん(毛様体突起が水晶体に接近→小帯線維弛緩→水晶体肥厚→巨視症)
[★]
- 英
- acetylcholinesterase inhibitor
- 関
- 抗コリンエステラーゼ薬、コリンエステラーゼ阻害剤、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤
[★]
- 英
- cholinesterase, ChE
概念
- コリンエステラーゼはコリンエステルをコリンと有機酸に加水分解する酵素(LAB.601)
- 血清中のコリンエステラーゼは、アセチルコリン、ブチルコリン、ベンゾイルコリンなどのコリンエステルや、α-ナフチル酢酸などの非コリン性エステルも加水分解する(LAB.601)
阻害薬
不可逆的阻害薬 有機リン製剤
不可逆的阻害薬により不活性化されたChEの賦活化
コリンエステラーゼの比較 (SPC.157)
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- id
- 独
- Es
- 同
- イド
- 関
- リビドー
- フリードリヒ・ニーチェが使用し、ゲオルグ・グロデック(Georg・Groddeck)の『エスとの対話』("Gesellschaft")などで使われた用語で、彼と交流があったジークムント・フロイトが採用した精神分析学用語ともなった。(なお、1953年にジェイムズ・ストレイチーによるフロイト翻訳全集の英訳の際、エスはイド(ラテン語)と訳されアメリカ系の精神分析学で流布された。)自我参照。(wikipedia jaより)
参考
[★]
- 英
- choline
- 化
- 塩化コリン
- 関
- アセチルコリン
- choline + acetylCoA → acetylcholine + CoA
[★]
- 英
- drug, agent
- 同
- 薬物
- 関
- 作用薬、剤、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品