エドロホニウム
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 片岡 和彦,藤原 俊哉,松浦 求樹,妹尾 紀具
- 肺癌 49(3), 273-277, 2009
- … 背景.重症筋無力症(MG)に合併した肺癌の報告は少ない.症例.76歳の女性で,主訴は眼瞼下垂と下肢の脱力.エドロフォニウムの注射により筋力の改善を認めた.Sero-negative MGと診断された.胸部X線写真にて,右上肺野に異常影が認められた.胸部CTにて,右S1に3 cmのmixed ground glass opacity(GGO),右S3に1 cmのGGO,左S10に5 mmのGGOの3病変が認められた.肋間開胸を伴わない胸骨正中切開にて,拡大胸腺摘出術と根治的右上 …
- NAID 130000123209
- 嚥下造影検査が重症筋無力症増悪の評価に有効であった1例
- 青木 吉嗣,山本 敏之,尾方 克久,大矢 寧,小川 雅文,村田 美穂
- 臨床神経学 : CLINICAL NEUROLOGY 47(10), 669-671, 2007-10-01
- NAID 10020002667
Related Links
- 医学生時代に知識の整理のために書き留めておいたメモの集積です。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cholinesterase, ChE
概念
- コリンエステラーゼはコリンエステルをコリンと有機酸に加水分解する酵素(LAB.601)
- 血清中のコリンエステラーゼは、アセチルコリン、ブチルコリン、ベンゾイルコリンなどのコリンエステルや、α-ナフチル酢酸などの非コリン性エステルも加水分解する(LAB.601)
阻害薬
不可逆的阻害薬 有機リン製剤
不可逆的阻害薬により不活性化されたChEの賦活化
コリンエステラーゼの比較 (SPC.157)
[★]
- 英
- cholinesterase inhibitor cholinesterase inhibitors
- 同
- 抗コリンエステラーゼ薬 anticholinesterase
- 関
- アセチルコリン、アセチルコリン受容体、副交感神経
コリンエステラーゼ阻害薬=
- アルツハイマー病の治療薬
作用機序
活性部位に結合
- エドロフォニウムは四級アミンなので腎臓より速やかに排泄され、持続時間が短い。
酵素ををカルバモイル化
- フィゾスチグミンやネオスチグミンは活性化部位に位置するセリン残基のヒドロキシ基にカルバモイル基(NH2CO-)を転移することで、機能を可逆的に失わせる (GOO.204)
酵素をリン酸化
薬理作用
動態
適応
臨床応用
注意
禁忌
副作用
[★]
- 英
- nondepolarizing muscle relaxant non-depolarizing muscle relaxant
- 同
- 競合的神経筋遮断薬 competitive neuromuscular blocker、競合的筋弛緩薬 competitive muscle relaxant、非脱分極性神経筋遮断薬 non-depolarizing neuromuscular blocker、非脱分極性遮断薬 nondepolarizing blocking drugs、クラーレ様作用薬 curarimimetic、クラーレ様物質
- 関
- 脱分極性筋弛緩薬、筋弛緩薬、Train of four monitor、脱分極性遮断薬、神経筋接合部遮断薬
[show details]
- ニコチン性アセチルコリン受容体にアセチルコリンと競合的に結合することで、アセチルコリンの受容体結合を阻害
- 脱分極させることなく、アセチルコリンと競合してアセチルコリン結合部位への結合を妨げる。
- 重症筋無力症の場合、(競合してAch受容体を奪うため)少量の非脱分極性筋弛緩薬でも筋弛緩が出現 (SPC.169)
拮抗薬
[★]
- 英
- edrophonium
- 化
- 塩化エドロホニウム edrophonium chloride
- 同
- エドロフォニウム
- 商
- アンチレクス、Enlon, Reverso, Tensilon テンシロン
- 関
- 抗コリンエステラーゼ薬 コリンエステラーゼ阻害薬。コリンエステラーゼ、ネオスチグミン
[show details]
薬理作用
- 可逆的コリンエステラーゼ阻害薬
- (1)抗コリンエステラーゼ作用、(2)ニコチン性受容体に対するアセチルコリン様の直接刺激作用
- 骨格筋の線維束性攣縮を示す