- 英
- chronic kidney disease、CKD
- 関
- 慢性腎疾患
定義
- 1. 尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか
- 2. GFR <60 mL /min/1.73 m2
- 3. 1.2.のいずれか、または両方が3か月以上持続する
- 推算GFR (資料1)
- eGFR(mL/min/1.73 m2)= 194 × Cr-1.094 × Age-0.287
- 女性は ×0.739
リスクファクター
- 参考1
- 生活習慣病、メタボリックシンドロームと慢性腎臓病とが関連している。
- これらに関連する生活習慣として肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどがある。
- 喫煙:肺癌、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、腎不全のリスクファクターである。喫煙は蛋白尿、腎機能低下のリスクファクターである。
CKDのステージ
- CKDのステージと診療計画
病期 ステージ
|
重症度の説明
|
推算GFR値 mL/min/1.73m2
|
診療計画
|
|
ハイリスク群
|
≧90(CKDの リスクファクター を有する状態で)
|
・CKDスクリーニング ・CKDリスクを軽減させる治療
|
1
|
腎障害(+) GFRは正常 または亢進
|
≧90
|
上記に加えて ・CKDの診断と治療の開始 ・合併症 comorbidity の治療 ・CKD 進展を遅延させる治療 ・CVDリスクを軽減させる治療
|
2
|
腎障害(+) GFR軽度低下
|
60~89
|
上記に加えて腎障害進行度の評価
|
3
|
腎障害(+) GFR中等度低下
|
30~59
|
上記に加えて CKD合併症を把握し治療する (貧血,血圧上昇,二次性副甲状腺機能亢進症,など)
|
4
|
腎障害(+) GFR高度低下
|
15~29
|
上記に加えて 透析・移植を準備する
|
5
|
腎不全
|
<15
|
透析または移植の導入(もし尿毒症の症状があれば)
|
重症度分類
原疾患
|
蛋白尿区分
|
A1
|
A2
|
A3
|
糖尿病
|
尿Alb定量(mg/日) 尿Alb/Cre比(mg/g Cr)
|
正常
|
微量アルブミン尿
|
顕性アルブミン尿
|
30未満
|
30~299
|
300以上
|
高血圧、腎炎、 多発性嚢胞腎、移植腎
|
尿蛋白定量(g/日) 尿蛋白/Cre比(g/g Cr)
|
正常
|
軽度蛋白尿
|
高度蛋白尿
|
0.15未満
|
0.15~0.49
|
0.5以上
|
GFR区分 (ml/分/1.73m2)
|
G1
|
正常または高値
|
≧90
|
|
|
|
G2
|
正常または軽度低下
|
60~89
|
|
|
|
G3a
|
軽度~中等度低下
|
45~59
|
|
|
|
G3b
|
中等度~高度低下
|
30~44
|
|
|
|
G4
|
高度低下
|
15~29
|
|
|
|
G5
|
末期腎不全
|
<15
|
|
|
|
治療
生活指導・食事指導
- 参考1
- 水分の過剰摂取・制限は有害
- 食塩制限:<6g/day
- 肥満の是正
- 適正な運動 → 安静は必要ない
- 禁煙
- 蛋白質制限:0.6-0.8g/kg/day(CKDステージ3-5)
- 適正なカロリー:27-39kcal/kg/day
- 飲酒は適正な量ならok
低蛋白食療法
- 1.たんぱく質摂取量を腎機能低下抑制のための有効量(0.6~0.8 g/kg/day)まで減少させる
- 2.炭水化物や脂質から十分にエネルギーを摂取する(脂質比率は20~25%とする)
- 3.食事全体のアミノ酸スコアを100に近づける
- 1)主食類(米飯、パン、麺など)をでんぷん製品あるいはたんぱく調整食品を用いる
- 2)たんぱく質摂取源は、その60%以上を動物性食品とする
- 参考1
病態
|
食事療法
|
効果
|
糸球体過剰濾過
|
食塩制限(6 g/day未満)、たんぱく質制限(0.6~0.8 g/kg/day)
|
尿蛋白量減少。腎障害進展の遅延
|
細胞外液量増大
|
食塩制限(6 g/day未満)
|
浮腫軽減
|
高血圧
|
食塩制限(6 g/day未満)
|
降圧、腎障害進展の遅延
|
高窒素血症
|
たんぱく質制限(0.6~0.8 g/kg/day)
|
血清尿素窒素低下。尿毒症症状の抑制
|
高カリウム血症
|
カリウム制限(1,500 mg/day以下)
|
血清カリウム低下
|
高リン血症
|
たんぱく質制限(0.6~0.8 g/kg/day)、リン制限(mg)(たんぱく質g×15)
|
血清リン低下。血管石灰化抑制
|
代謝性アシドーシス
|
たんぱく質制限(0.6~0.8 g/kg/day)
|
代謝性アシドーシスの改善
|
参考
- http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/CKDguide2009.pdf
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/06/10 22:48:13」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この項目では、慢性経過の腎不全の未病から末期までを包括する概念について説明しています。腎不全の末期状態の詳細については「慢性腎不全」をご覧ください。 |
慢性腎臓病 |
分類および外部参照情報 |
ICD-10 |
N03 |
ICD-9-CM |
585 403 |
DiseasesDB |
11288 |
MedlinePlus |
000471 |
eMedicine |
med/374 |
MeSH |
D007676 |
慢性腎臓病(まんせい・じんぞうびょう、英語: Chronic Kidney Disease; CKD)とは、慢性経過の腎不全について、その未病状態から末期までを包括する概念。
目次
- 1 概要
- 2 エビデンス・ガイドライン
- 3 脚注
- 4 参考文献
- 5 外部リンク
概要
慢性経過の腎臓病については、古くより慢性腎不全(CRF)という概念が使われてきた。しかし、CRFにまで至らない未病状態であっても、心血管疾患(CVD: CardioVascular Disease)が併発するリスクは高く、また、容易にCRFにまで発展することから、より大きな概念として提唱されたのが慢性腎臓病(CKD)である。
CKDの定義は、
- 尿検査、画像・病理診断や身体所見などにおいて、血液腎障害を示唆する所見が明らかである。特にタンパク尿
- 糸球体濾過量(GFR)が60 mL/min/1.73m2未満に低下している。
のいずれか、または両方が3カ月以上持続することである。原疾患、GFR区分、蛋白尿区分によって、下表のようにステージ分類されステージが上昇するほどリスクは上昇する。
CKDの重要度分類 (エビデンスに基づくCKD診療ガイド2013より引用)
原疾患 |
蛋白尿区分 |
A1 |
A2 |
A3 |
糖尿病 |
尿アルブミン定量 (mg/日)
尿アルブミン/Cr比(mg/gCr) |
正常 |
微量アルブミン尿 |
顕性アルブミン尿 |
30 未満 |
30から299 |
300以上 |
高血圧、腎炎、多発性嚢胞症、腎移植、その他 |
尿蛋白量(g/日)
尿蛋白/Cr比(g/gCr) |
正常 |
軽度蛋白尿 |
高度蛋白尿 |
0.15未満 |
0.15 - 0.49 |
0.50以上 |
GFR区分
(m L/分/1.73m2) |
G1 |
正常または正常高値 |
90以上 |
付加リスク無し |
低リスク |
中等リスク |
G2 |
正常または経度低下 |
89以下、60以上 |
付加リスク無し |
低リスク |
中等リスク |
G3a |
軽度から中等度低下 |
59以下、45以上 |
低リスク |
中等リスク |
高リスク |
G3b |
中等度から高度低下 |
44以下、30以上 |
中等リスク |
高リスク |
高リスク |
G4 |
高度低下 |
29以下、15以上 |
高リスク |
高リスク |
高リスク |
G5 |
末期腎不全(ESRD; 旧CRF) |
15未満 |
高リスク |
高リスク |
高リスク |
CKDステージ3以上の患者は、20歳以上の日本人においては約1,926万人いるものと推定されている。CKDの概念において、従来の慢性腎不全(CRF)は、その終末期であるステージ5、いわゆる末期腎臓病(ESRD: End stage renal disease)として再定義され、CKDの下位概念となっている。
エビデンス・ガイドライン
CKDに伴う高血圧の治療に関しては、いくつかの臨床研究がなされている。
- GUARD研究[1]では、ヒドロクロロサイアザイドはアムロジピンに比べアルブミン尿を減少させた。
- CARTER研究[2]ではアムロジピンに比べ、シルニジピンでの蛋白尿の減少を認めた。
- AVOID試験[3]では、2型糖尿病患者にて、アリスキレンとロサルタン併用は、ロサルタン単独群に比べてアルブミン尿の減少を認めた。
CKDの発症には、メタボリックシンドロームなどによる動脈硬化症が重大なリスク要因となることから、腎障害所見やGFR値低下が出現する以前のハイリスク群についても、ガイドラインでは取り上げられている。
- 2型糖尿病を合併した慢性腎臓病患者においては、どの薬剤の組み合わせであっても、血圧降下薬は生存率を延長させなかったとの報告もある[4]。
脚注
- ^ Bakris GL, et al.: Effects of different ACE inhibitor combinations on albuminuria; results of the GUARD study. Kidney Int 73: 1303-1309, 2008
- ^ Fujita T, et al.: Antiproteinuric effect of the calcium channel blocker cilnidipine added to renin-angiotensin inhibition in hypertensive patients with chronic renal disease. Kidney Int 72: 1543-1549, 2007
- ^ Parving HH, et al.: Aliskiren combined with losartan in type 2 diabetes and nephropathy. N Eng J Med 358: 2433-2446, 2008
- ^ Palmer SC, et al. Comparative efficacy and safety of blood pressure-lowering agents in adults with diabetes and kidney disease: a network meta-analysis. Lancet. 2015 May 23;385(9982);2047-56. doi: 10.1016/S0140-6736(14)62459-4.
参考文献
- 日本腎臓学会 (2013年10月15日). “エビデンスに基づくCKD診療ガイド2013 (PDF)”. 2013年10月25日閲覧。
外部リンク
- 腎臓の働き 東京女子医科大学病院 泌尿器科
- CKDについて - MediPress(メディプレス)腎移植
- CKD啓発動画研究会(Research unit for Awareness Video of Chronic Kidney Disease)
- アニメで知る「慢性腎臓病の進行を抑えよう!」
腎・泌尿器系の疾患
|
疾患 |
糸球体病変 |
急性糸球体腎炎 | IgA腎症 | 急速進行性糸球体腎炎 | 慢性糸球体腎炎
|
ネフローゼ症候群 |
原発性 |
微小変化群 | 巣状糸球体硬化症 | 膜性腎症 | 膜性増殖性糸球体腎炎
|
|
遺伝性腎炎 |
アルポート症候群 | 良性家族性血尿
|
尿細管機能障害 |
ファンコーニ症候群 | バーター症候群 | ギッテルマン症候群 | リドル症候群 | 尿細管性アシドーシス | 腎性糖尿 | 尿細管間質性腎炎
|
続発性腎障害 |
膠原病 |
全身性エリテマトーデス | 全身性強皮症 | シェーグレン症候群
|
糖尿病性腎症 | 痛風腎 | クリオグロブリン血症 | アミロイドーシス | 溶血性尿毒症症候群
|
|
腎循環障害 |
腎血管性高血圧症 | 腎梗塞 | クルミ割り現象
|
泌尿器疾患 |
機能障害 |
膀胱尿管逆流 | 神経因性膀胱 | 水腎症 |
|
先天異常 |
多発性嚢胞腎(常染色体優性多発性嚢胞腎 | 常染色体劣性多発性嚢胞腎) | 尿管異所開口 | 重複腎盂尿管 |ポッター症候群
|
感染症 |
腎盂腎炎 | 腎膿瘍 | 膀胱炎 | 腎結核
|
尿路結石 |
膀胱結石
|
腫瘍 |
腎細胞癌 | 腎盂腫瘍 | 尿管腫瘍 | 前立腺肥大症 | 前立腺癌 | 精巣腫瘍 | 陰茎癌 |腎芽腫
|
性器の疾患 |
前立腺炎 | 停留精巣 | 精巣捻転 | 包茎 | 勃起不全
|
|
|
|
病態・症状 |
腎不全 |
急性腎不全 |
急性尿細管壊死
|
慢性腎臓病 |
慢性腎不全 | 尿毒症
|
|
尿所見異常 |
乏尿 | 無尿 | 多尿 | 頻尿 | 血尿 | タンパク尿 | 尿円柱
|
尿閉 |陰嚢腫大
|
|
|
検査 |
腎機能検査 |
糸球体濾過量 | クレアチニンクリアランス | ナトリウムクリアランス | 尿中ナトリウム排泄率 | 腎不全指数
|
腹部X線写真 | 腎盂造影 | レノグラム | 腎生検
|
|
|
|
腎・泌尿器系の正常構造・生理 |
腎臓 |
肉眼解剖 |
尿細管 |
近位尿細管 - ヘンレループ(下行脚 - 細い上行脚 - 太い上行脚) - 遠位尿細管 - 集合管 - 腎盤 ( - 尿管)
|
腎循環 |
腎動脈 - 傍尿細管毛細血管 - 輸入細動脈 - (糸球体) - 輸出細動脈 - 直細動脈 - 腎静脈
|
ゲロタ筋膜
|
|
顕微解剖 |
ネフロン |
腎小体 |
糸球体 |
毛細血管 | 糸球体内メサンギウム細胞 | ボーマン嚢
|
傍糸球体装置 |
緻密斑 | 傍糸球体細胞 | 糸球体外メサンギウム細胞
|
|
尿細管
|
|
|
生理学 |
アシドーシスとアルカローシス | 膠質浸透圧 | 糸球体濾過量 | 腎血漿流量 | クレアチニンクリアランス
|
生化学 |
バソプレッシン | アルドステロン | 心房性ナトリウム利尿ペプチド | エリスロポエチン | レニン-アンジオテンシン系
|
|
尿路 |
肉眼解剖 |
尿管 - 膀胱 - 尿道
|
顕微解剖 |
移行上皮
|
|
|
生殖器系 |
女性器 |
尿道 - 陰核 - 陰裂 - 陰核亀頭 - 陰核亀頭冠 - 陰核包皮 - 陰核小帯 - 外陰部 - Gスポット - 処女膜 - 陰唇 - 大陰唇 - 小陰唇 - 膣 - 膣口 - スキーン腺 (分泌:スキーン腺液) - バルトリン腺 (分泌:バルトリン腺液) - 子宮頸部 (分泌:子宮頚管粘液) - 子宮 - 子宮内膜 - 卵管 - 卵巣 - 中腎傍管 (ミュラー管) - 下り物 - 膣分泌液
|
男性器 |
尿道 - 陰茎 - 陰茎亀頭 - 陰茎亀頭冠 - 海綿体 - 陰茎ワナ靭帯 - 陰茎包皮 - 陰茎小帯 - 陰嚢 - 精索 - 精巣上体 - 精細管 - セルトリ細胞 - 精巣輸入管 - 輸精管 - 精嚢 - 射精管 - 前立腺 (分泌:前立腺液) - 尿道球腺 (分泌:尿道球腺液) - 精巣網 - 精巣 - 中腎管 (ウォルフ管)
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 小児のCKDの治療の進歩 (ミニ特集 小児慢性腎臓病(CKD)のエッセンス)
- CKDスクリーニングの現状と理想像 (ミニ特集 小児慢性腎臓病(CKD)のエッセンス)
- 『小児の検尿マニュアル』の発刊 : そのポイント (ミニ特集 小児慢性腎臓病(CKD)のエッセンス)
- 各種基準値に関する注意点 (ミニ特集 小児慢性腎臓病(CKD)のエッセンス)
Related Links
- 慢性腎臓病(CKD)の早期発見・早期治療の重要性についてわかりやすく紹介した サイト。蛋白尿など健康診断の結果が気になる方や、生活習慣病、メタボリック シンドロームが気になる方にも知っていただきたい腎臓に関する情報を掲載。
- 慢性腎臓病(CKD)とは?腎臓の働きが慢性的に低下していく病気を慢性腎臓病(CKD )といいます。CKDを早く見つけるためのポイントなどを紹介します。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 30歳の女性。定期受診で来院した。 18歳の時に学校検尿で尿蛋白と尿潜血とを指摘され、腎生検を行い IgA腎症と診断されたが特に治療しなかった。 25歳の第 1子の妊娠時に高血圧を指摘され、第 1子を出産後からアンジオテンシンII受容体拮抗薬で治療していた。半年前、第 2子を希望し IgA腎症の評価のため腎生検を実施した。その後アンジオテンシン II受容体拮抗薬を中止し、ヒドララジンにより治療していた。 1週前に妊娠が判明したという。血圧 134/74 mmHg。下肢に浮腫を認めない。尿所見:蛋白 3+、潜血 3+。血液生化学所見:尿素窒素 17 mg/dl、クレアチニン 1.1 mg/dl。eGFR 46 ml/分/1.73 m2。半年前に施行した腎生検の Masson-Trichrome染色標本 (別冊 No. 19)を別に示す。
- この患者への説明で正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A044]←[国試_108]→[108A046]
[★]
- 63歳の男性。下腿の浮腫を主訴に来院した。12年前に糖尿病と診断され、自宅近くの診療所で経口糖尿病薬を処方されている。2年前から尿蛋白を指摘されている。1か月前から夕方になると顔面および両下腿に浮腫が出現するのが気になり受診した。身長 170cm、体重 78kg。脈拍 68/分、整。血圧 168/92mmHg。顔面と両側脛骨前面に軽度の圧痕性浮腫を認める。尿所見:蛋白 3+、糖 (-)、潜血 (-)。血液所見:赤血球 425万、Hb 13.0g/dL、Ht 39%、白血球 6,700、血小板 24万。血液生化学所見:アルブミン 3.8g/dL、尿素窒素 28mg/dL、クレアチニン 1.6mg/dL、eGFR 40mL/分/1.73m2。血糖 114mg/dL、HbA1c 6.8%(基準 4.6~6.2)。24時間蓄尿検査:尿量 1,600mL/日、蛋白 2.4g/日、クレアチニン 1.24g/日、Na 5.6g/日、Cl 8.9g/日。
- この患者で正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D045]←[国試_113]→[113D047]
[★]
- a 重症度は原疾患、GFR、血尿の3者で分類する。
- b 蛋白尿の量は心血管死亡のリスクと関連しない。
- c GFRが正常でも血尿が3か月続けばCKDである。
- d GFRが正常でも顕性蛋白尿が3か月続けばCKDである。
- e 腎の形態的異常があってもGFRが正常であればCKDではない。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D013]←[国試_112]→[112D015]
[★]
- 慢性腎臓病の食事・生活指導のため、 1日蓄尿検査を行った。尿量 2,000 ml、尿中 Na 128 mEq/l、尿蛋白 70 mg/dl、尿クレアチニン 50 mg/dlであった。1日塩分排泄量から 1日食塩摂取量を求めよ。ただし、 NaCl 1 gは Na 17 mEqに相当する。また、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第 1位を四捨五入すること。
[正答]
※国試ナビ4※ [108B061]←[国試_108]→[108C001]
[★]
- 病態と実施すべき生体機能検査の組合せで適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110B008]←[国試_110]→[110B010]
[★]
- 英
- glomerular filtration rate, GFR
- 同
- 糸球体濾過率 「糸球体濾過量」の方がよく使われているらしい
- 関
- 糸球体濾過値。イヌリンクリアランス、クレアチニンクリアランス。慢性腎不全。推算糸球体濾過量 eGFR
概念
- 糸球体で濾過される血漿の量(厳密には時間あたりの量)
- 糸球体で完全に排泄される物質を使って算出する
- 成人のGFR:100-150 ml/min (SP.778)
試験
GFRに影響を与える因子
- 上昇:妊娠、糖尿病性早期腎症、蛋白の過剰摂取(尿中のクレアチニンの影響を受ける(出典不明))、アンジオテンシンII
- 低下:脱水
- 考える技術 第2版 p.528
理論値
- Ccr=((140-年齢)×体重(kg))/(72×Cr(mg/dL))(女性では×0.85)
- ref(GFR_fig.png,[糸球体濾過量])
[★]
- 英
- burning feet syndrome
- 同
- burning feet症候群、灼熱脚、灼熱足、灼熱足症候群
病態
疫学
症状
- 分布:くるぶし以遠、下腿遠位以遠
- 足が焼け付くように痺れる、痛む
- 異常知覚、温痛覚鈍麻、踵骨腱反射の消失
原因
高頻度
まれ
[★]
- 同
- 脳血管疾患 cerebrovascular disease CVD, cerebral artery disease, cerebro-vascular disease, cerebral arterial disease
- 脳血管障害 cerebrovascular disorder
- 脳血管性疾患
- cerebrovascular accident CVA
- 関
- ≠脳卒中
分類
- SCN.204
-
-
- a) 機序
- (1) 血栓性
- (2) 塞栓性
- (3) 血行力学性
- b) 臨床的カテゴリー
- (1) アテローム血栓性
- (2) 心原性
- (3) ラクナ梗塞
- (4) そのほか
リスク因子
[★]
- 2000年、常染色体優性低リン血症性くる病(ADHR)の原因遺伝子として同定され、2001年に腫瘍性くる病/骨軟化症(tumor-induced rickets/osteomalacia TIO)の原因として報告された。
- リン利尿因子として作用している;腎臓近位尿細管上皮細胞のFGF受容体1cとKlothoの複合体に作用し、刷子縁膜上に存在するNa-P共輸送体の発現を抑制してリン利尿をもたらす。
- FGF23は慢性腎臓病の進行と共に血中濃度が上昇し、透析患者では100-1000倍に達する。
- FGF23はビタミンDの活性化に関与する1α水酸化酵素に対して抑制的に作用し、腎性骨異栄養症に関与していると言われている。
[★]
- 英
- diet for renal disease
- 関
- 慢性腎臓病、腎不全、ネフローゼ。低蛋白食、透析食
- 塩分:1日6g程度。厳格3-5g/day。緩和5-7g/day。
- 蛋白:0.6-0.8kg/day
- カロリー:35kcal/kg/day
[★]
- 英
- kidney
- ラ
- ren
- 関
- 腎機能
- 図:N.265(水平断,上部) N.320(背面) N.332(水平断)
- 図:Z.92、M.173(体表解剖)、N.321,322
解剖
大きさ
重量
- 115-170g(PT.461), 160g(♂)/140g(♀)(KL.395)
血管尿管との関係
- 腎臓を内側から見るとき、腹側から静脈、動脈、尿管の順に並んでいる
位置
- 腹腔の後壁で、脊椎の両側にある(PT.461)
- 右腎:T11-L2椎体、左腎:T12-L3椎体 (M.173)。T12-L3椎体。右腎は左腎より約1.5cm低位 (KL.395)
- 両方の腎も幽門平面を貫くが、右腎は腎の上方で貫いている (M.173)
- 尋問は中面より5cm離れた場所にある (M.173)
- 腸骨稜の高いところを通る矢状面を貫く。この面は第12肋骨の先端をかすめる (M.173)
- 腎臓の背側側は上方では横隔膜を挟む。さらにその下層では第11胸神経、肋下神経、腸骨下腹神経、腸骨鼡径神経が下外側に走行している (M.173)
血管
-
- 上区動脈
- 上前区動脈
- 下前区動脈
- 前区動脈
- 下区動脈
- それぞれから以下の通りに分岐する
部位名
生理
機能 (SP.776 2007年度後期生理学授業プリント)
-
-
- 尿中酸総排泄量 = 滴定酸(リン酸, 硫酸など) + NH4+ - HCO3-(重炭酸イオンの再吸収)
- 1-2. 尿素・尿酸・クレアチニンの排泄
- 1-3. 異物の排泄
- 肝臓でP450やグルクロン酸抱合された解毒物の排泄
-
- 活性型ビタミンDの産生(腎小体で濾過したビタミンDを近位尿細管で再吸収し、活性型に転換して血中に戻す)
- pO2↓→近位尿細管近傍の線維芽細胞が分泌~
- 赤血球を作る増殖因子
- 輸入細動脈顆粒細胞から分泌される
- レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の最初に位置する
- 副腎皮質を刺激して鉱質コルチコイド(アルドステロン)を放出させる & 血管の平滑筋を刺激して血圧を上昇させる。
- 糖新生
ホルモンによる調節
- バソプレシン[視床下部後葉]により、遠位尿細管で水の再吸収が促進される
- 鉱質コルチコイド(アルドステロン)[副腎皮質]により、遠位尿細管でのNa( H2O)の再吸収が促進される
- 重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収[近位尿細管、CO2が細胞内に拡散]
- ナトリウムイオン(Na+)の再吸収[近位尿細管、遠位尿細管]
- アンモニア(NH3)の排出[細胞外に拡散]
- 水素イオンH+の排出[近位尿細管、遠位尿細管のNa+-H+交換輸送体]
神経による調節 (SP.784)
- 交感神経により腎血流が調節されている
- 弱い刺激:輸出細動脈が収縮→RPF↓、濾過圧↑→GFRほぼ不変
- 強い刺激:輸入細動脈も収縮→RPF↓、GFR↓
尿の生成 (生理学実習1 実習テキストp.3)
- 腎を流れる血流量 1L/min = 1440L/day
- 原尿生成 0.1L/min = 160L/day
- 尿生成 0.7-1.0ml/min = 1-1.5L/day
-kidney
[★]
- 英
- renal disease、kidney disease、renal disorder
- 関
- 腎疾患、腎障害、腎臓疾患
[★]
- 英
- disease、sickness
- 関
- 疾病、不調、病害、病気、疾患
[★]
- 英
- chronicity
- 関
- 慢性的、慢性型