- 英
- iliopsoas abscess
- 関
- 腰筋膿瘍
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/27 15:25:13」(JST)
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腸腰筋膿瘍とは腸腰筋に生じる膿瘍である。腸腰筋とは腹部単純X線写真でも確認できる大きな筋肉であり、太ももを挙上する作用をもつと考えられている。
基本的疾患概念
好発年齢は中高年以降である。背中が痛い、発熱といった症状から疑われ、脚の可動によって疼痛が増強することが特徴である。血液検査で炎症反応(WBC↑,CRP↑)はみられるものの、単純X線写真・腹部エコーや検尿といった他の検査では所見がなく、発見が難しい。MRIや造影CTによって確定診断することができる。
特徴
腸腰筋付近にできた膿瘍のため尿路感染や血管に進入し菌血症を起こしやすい。播種性血管内凝固症候群 (DIC) や敗血症によって死にいたることもある。
関連項目
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Japanese Journal
- 症例 細菌感染を合併したため,確定診断が遅れた結核性膝関節炎・腸腰筋膿瘍の1例
- 臨牀指針 当院[松山赤十字病院]における腸腰筋膿瘍11例の治療経験
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- 中高年以降に発症しやすい腸腰筋膿瘍の原因と対処策の紹介など。
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- 次の文を読み、53~55の問いに答えよ。
- 81歳の男性。発熱を主訴に来院した。
- 現病歴:5日前から37℃台の発熱が出現し、3日前から腰痛が出現した。腰痛は鈍痛で、運動時と安静時ともに自覚していた。自宅で様子をみていたが改善しないため受診した。
- 既往歴:61歳から糖尿病のため内服加療中。
- 家族歴:父親が胃癌。母親が大腸癌。
- 生活歴:妻との2人暮らし。海外渡航歴はない。
- 現症:意識は清明。身長165cm、体重57kg。体温38.2℃。脈拍96/分、整。血圧 138/80mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腰部正中に叩打痛を認める。足背動脈の触知は良好で左右差を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体1+、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 476万、Hb 12.9g/dL、Ht 40%、白血球 13,300(桿状核好中球 32%、分葉核好中球 54%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 2%、リンパ球 10%)、血小板 43万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、直接ビリルビン 0.3mg/dL、AST 30IU/L、ALT 28IU/L、LD 170IU/L(基準 176~353)、ALP 402IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 49IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 121IU/L(基準 37~160)、CK 58IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 1.0mg/dL、尿酸 7.1mg/dL、血糖 148mg/dL、HbA1c 8.5%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 199mg/dL、トリグリセリド 180mg/dL、Na 130mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 98mEq/L。CRP 3.2mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.37、PaCO2 36Torr、PaO2 98Torr、HCO3- 20mEq/L。12誘導心電図で異常を認めない。胸部エックス線写真に異常を認めない。腹部CTに異常を認めない。腰部MRI(別冊No. 7A、B)を別に示す。
- この患者の状態はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109B052]←[国試_109]→[109B054]
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- 70歳の女性。左上腹部痛を主訴に来院した。昨夜、久しぶりに孫たちと遊んだり歌ったりして騒いだ。その 3時間後から左上腹部に痛みを感じるようになった。診察室には前かがみの姿勢で入ってきた。食事摂取は良好であり、悪心や嘔吐はなく便通も正常である。 3年前に脳梗塞を発症し、その後アスピリンを内服している。体温 36.5℃。脈拍 88/分、整。血圧 140/90 mmHg。左上腹部に限局した圧痛を認めるが、反跳痛はない。腹筋を緊張させると疼痛と圧痛とは増強する。腸雑音は正常である。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A027]←[国試_108]→[108A029]
[★]
- 13歳の男子。左殿部の痛みを主訴に来院した。2日前、運動後に左殿部の痛みを自覚し、その後同部に腫れも出現した。同様のエピソードは過去に経験したことがないという。意識は清明。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧116/72mmHg。左殿部は硬く腫脹し、圧痛を認める。発赤と皮疹とを認めない。血液所見:赤血球375万、Hb 11.2g/dl、Ht 35%、白血球6,800、血小板38万、PT 11.0秒(基準10~14)、APTT 56.0秒(基準対照32.2)、フィブリノゲン220mg/dl(基準200~400)、血清FDP 12μg/dl(基準10以下)。CRP 0.3mg/dl。
- 殿部痛の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E049]←[国試_107]→[107E051]
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- 英
- psoas sign
- 同
- psoas徴候
- 関
- 虫垂炎
- 虫垂炎が後腹膜の腸腰筋に波及した場合や右側の腸腰筋膿瘍の例で見られる。
- 左側臥位で右下肢を伸展させたまま股関節を伸展させた時、右下腹部に疼痛が誘発されれば陽性。
<youtube>http://www.youtube.com/watch?v=n0a0PCwsVQ4&feature=related</youtube>
- 話がながい。肝腎なのは最後の20秒くらい
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腸腰筋膿瘍
- 関
- psoas abscess
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- 英
- primary iliopsoas abscess
- 関
- 腸腰筋膿瘍
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- 英
- iliopsoas muscle (N,KA), iliopsoas (K,N)
- ラ
- musculus iliopsoas
- 関
- 大腰筋、腸骨筋
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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- 英
- abscess
- 組織、臓器に起こった化膿性炎(化膿)により好中球などの滲出物が蓄積した状態 (医学大辞典)
- 腔が形成されており、そこに滲出物がたまる。
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- 英
- psoas abscess
- 同
- 大腰筋膿瘍
- 関
- 腸腰筋膿瘍
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- 英
- psoas、psoas muscle