- 英
- central stimulant、central nervous system stimulant
- 関
- 中枢興奮薬、中枢神経系刺激薬
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/11 18:54:28」(JST)
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中枢神経刺激薬 (ちゅうすうしんけいしげきやく、英: central nervous system stimulants) は、中枢神経系に作用し、その機能を活発化させる薬物の総称である。中枢神経系刺激薬、中枢神経興奮薬、中枢興奮薬、興奮薬、覚醒剤(stimulants)とも呼ばれる。
狭義には、それらの薬物のうち日本薬局方に収められ、中枢神経刺激薬に分類されている薬物を指す。
目次
- 1 用途
- 2 治療目的以外での使用
- 3 種類と具体例
- 4 注釈
- 5 関連項目
用途[編集]
昏睡からの覚醒やナルコレプシーなどの重度の睡眠障害の治療に使用されることが多い。中枢神経刺激薬は日本の法律上の覚せい剤を含み、日本ではアンフェタミン、メタンフェタミン、およびその塩類が覚せい剤取締法の対象薬物となっている。このうちメタンフェタミンの塩酸塩である塩酸メタンフェタミンは日本薬局方に収められており、医療的利用が認められている。
塩酸メチルフェニデートは欧米で注意欠陥・多動性障害 (ADHD) の治療に使用されているが、その副作用や中毒性については更なる研究結果を待つ必要がある。
治療目的以外での使用[編集]
一部の健康な人は、これらの薬を「認識能力増強薬」 (英: Cognitive enhancer)、つまり「脳機能の増強薬」として使用しており (特に米国に多い)、多くの国では現状これらの使用方法は非合法とされている。しかし、一部の科学者はこういった使用法を合法化する事を提唱している[1]。
種類と具体例[編集]
デキセドリン (英:
Adderall, 英:
Dexedrine®)
- アンフェタミン - 覚せい剤取締法により覚せい剤指定、処方箋医薬品(ただし、2013年現在製造されている製品はない)
- ゼドリン (武田薬品工業) - 現在では発売が中止されている。
- デキストロアンフェタミン (英: Adderall, 英: Dexedrine®)
- メタンフェタミン - 覚せい剤取締法により覚せい剤指定、処方箋医薬品
- メチレンジオキシメタンフェタミン (MDMA) 麻薬及び向精神薬取締法により麻薬指定
- エフェドリン
- モダフィニル - 麻薬及び向精神薬取締法により第一種向精神薬指定
- アドラフィニル (英: Olmifon)
- カフェイン
- タウロポン (ピップフジモト)
- エスタロンモカ (エスエス製薬)
- コカイン - 麻薬及び向精神薬取締法により麻薬指定、処方箋医薬品
- ペモリン
- メチルフェニデート - 麻薬及び向精神薬取締法により第一種向精神薬指定、処方箋医薬品
- リタリン (ノバルティス)
- コンサータ (ヤンセンファーマ)
- デキサメチルフェニデート
- ピプラドロール (英: Pipradrol)
- スルピリド
注釈[編集]
- ^ Towards responsible use of cognitive-enhancing drugs by the healthy (英文) 米国誌ネイチャーに掲載された論文
関連項目[編集]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 注意欠陥/多動性障害 (特集 フローチャートでみる私の処方) -- (神経・精神疾患の処方)
- ADHDをもつ子どものためのSummer Treatment Programの意義--いずもサマースクール実施に向けて
- 発達障害の薬物治療 (特集 発達障害のリハビリテーション)
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★リンクテーブル★
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- 次の文を読み、62-64の同いに答えよ。
- 15歳の女子。いらいらして暴力を振るうことを心配した母親に伴われて来院。
- 現病歴 中学2年になり、友人関係でトラブルが起こったころから食欲がなくなり、学校を休みがちになった。自分の部屋でいやな友人の顔が浮かぶと、そのときしていた行為を最初からやり直すようになった。不潔になったことを気にして頻回に手を洗うようになった。その後も学校では普通の生括を送っていたが、家では自分だけでなく母親に同じ言葉や行動を繰り返させ、母親が正確にやり直せないとパニックを起こしたり、暴力を振るったりするようになった。
- 生育歴 3歳時に両親が離婚し、母親と弟との3人暮らし。小学校では成績も優秀で友人も多く、何事にも積極的な性格であった。中学で進学校に入学し、学業とスポーツに打ち込んでいた。
- 現症 意識は清明。身長156cm、体重49kg。体温36.2℃。呼吸数16/分。脈拍72/分、整。血圧98/60mmHg。皮膚は冷たく乾燥している。手が荒れている。
- 検査所見 尿、血液検査所見に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G062]←[国試_105]→[105G064]
[★]
- 14歳の男子。家庭や学校で反抗的な態度が目立つことを主訴に学校から勧められ、母親に伴われて来院した。半年前から特に母親に対して反抗的で、注意をすると怒鳴り、家具を叩くことが多いという。学校でも担任教師に時々反抗的な態度をとるが、暴力を振るうことはない。欠席はなく成績は中程度であり、バスケットボール部の活動には積極的に参加している。診察場面では礼節は保たれており、穏やかに会話をする。身体診察では異常所見を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108B046]←[国試_108]→[108B048]
[★]
- 英
- central nervous system stimulant
- 関
- 興奮薬、中枢神経刺激薬、中枢興奮薬
[★]
- 関
- analeptic、central nervous system stimulant
[★]
- 関
- analeptic、central stimulant
[★]
- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
[★]
- 英
- agonist、stimulant、irritant、stimulating agent、irritant chemical、agonistic
- 関
- アゴニスト、作動薬、作用物質、作用薬、刺激剤、刺激的、賦活薬、主動筋、受容体刺激薬、刺激物質、刺激物
[★]
- 英
- (刺激そのもの)stimulus、stimuli。(行為)stimulation、、stimulate、irritate、incite、(薬物や抗原で)prime
- 同
- impulse
- 関
- 刺激作用、煽動、抗原刺激、扇動、予備刺激
[★]
- 英
- center、central
- 関
- センター、中央、中心、中心性、中心的、中枢神経性、中枢性、中枢的、中央に置く。末梢
[★]
- 英
- drug, agent
- 同
- 薬物
- 関
- 作用薬、剤、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品