- 英
- anal fistula
- ラ
- fistula ani, fistula-in-ano
- 同
- 肛門瘻
- 関
- 直腸瘻。肛門疾患
概念
疫学
- 女性より男性に2-5倍多い。30-40歳が最も多いが、全年齢に渡って発生しうる。
原因
- 膿瘍からの続発:直腸周囲膿瘍、肛門周囲膿瘍が自壊、あるいは切開排膿後に生ずる
- クローン病
- 感染性大腸炎
- 悪性腫瘍
症状
- 肛門痛、肛門周囲の腫脹、肛門周囲の膿性分泌物、排膿、下痢、直腸出血、発熱
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/02 08:31:15」(JST)
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痔瘻(じろう、英: anal fistula)は、肛門の周辺に穴ができて、そこから膿が出る疾患。肛門部に膿のトンネル(瘻管)が出来た状態のことを言う。蓮痔、穴痔とも呼ばれる。
目次
- 1 原因と症状
- 2 診察・検査
- 3 痔瘻の程度と手術
- 4 関連項目
原因と症状[編集]
- 多くは下痢などの時に肛門小窩に便が入り、それによって細菌が肛門周囲に侵入して炎症を起こし、肛門周囲膿瘍となった後に、肛門周囲に排膿することで瘻管が生じ、痔瘻となる。
- 肛門周囲膿瘍と排膿を繰り返しやすく、肛門周囲膿瘍で痛みなどが生じ、また排膿によって下着が汚れたり、悪臭がしたりすることもしばしばとなる。
- 一度できてしまった瘻管が自然に閉鎖することはなく、完治のためには手術が必要である(瘻孔部を塞ぐように皮膚や肉芽が形成される事があるが、体内の瘻管が塞がったわけではないので注意を要する)。
- 放置すると複数の瘻管が形成されたり、瘻管が枝分かれして網目状になることもある。
- 肛門周囲の深い所で膿瘍が発生した場合には自然に排膿することがなく、発熱など重症化し、場合によっては敗血症やガス壊疽を起こす危険があるため、切開して排膿する必要がある。その場合に発生した開口部に関しても痔瘻と呼ぶ事がある。
- 肛門周囲ではなく、上行して直腸周囲に炎症が及んだ場合は、直腸周囲膿瘍となり、重症化する。
- 重症なものであると、痔瘻から癌(痔瘻癌)が発生することもあり、なるべく早期の診察・治療が望まれる。
診察・検査[編集]
- 多くの場合は問診および肛門内の触診、肛門鏡による観察から診断可能である。原発巣(膿の発生源)および瘻管の状態を詳細に確認するため、超音波検査装置による肛門エコー検査やMRI検査などによる診断を必要とすることがある。
- 一次的な診察から確実な瘻管の形成が確認された際は、肛門周囲に開口した瘻孔部から探針(ゾンデ)と呼ばれる金属製の棒を挿入し瘻管の走行状態を検査することもある。ただし、瘻管の形成が十分でない場合は多大な苦痛を伴うことになるため、ゾンデによる検査は十分麻酔が効いた手術時に実施されることが多い。
- 検査から瘻管の形状や一次孔の位置が判明しなかった場合は、手術不可能となり定期的に切開・排膿を行うしかなくなることもあり得るが、肛門エコー検査やMRI検査などの診断技術の向上によりこのようなケースは比較的まれとなりつつある。ただし、クローン病や潰瘍性大腸炎などを原因として発生した痔瘻の場合、元となる疾患を寛解状態としない限り何度でも発生する恐れがあるため、手術適応とならない場合もある。
痔瘻の程度と手術[編集]
痔瘻は症状によって以下の4タイプ(隅越分類)にわけられる。
- I型 - ごく浅い皮下を瘻管が走行する痔瘻
- II型 - 肛門周囲の筋肉間を瘻管が走行する痔瘻
- III型 - 肛門周囲の筋肉間を瘻管が走行し、かつ原発巣が深い位置に存在する痔瘻
- IV型 - 肛門周囲の筋肉間を瘻管が複雑に走行し、かつ原発巣が深い位置に存在する痔瘻
このうちI型およびII型の痔瘻の手術は瘻管切開開放術(開放手術)で施術され、II型の一部、III型、IV型の痔瘻では肛門括約筋温存手術(くりぬき法)で施術される。また、II型であっても肛門前方側(腹部側)に瘻管が存在する場合やIII型およびIV型などの場合は、肛門の変形および肛門括約筋の機能低下を防止するため、ゴム輪を患部に設置しこれを徐々に締めていくことで緩やかな異物の体外排出と組織の再生を促すシートン法と呼ばれる方法が用いられることがある。症状に応じて、切開解放術、括約筋温存術、シートン法を組み合わせる場合もある。
関連項目[編集]
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 痔瘻術後劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症を発症した1例
- 村田 将人,萩原 周一,青木 誠,金子 稔,神戸 将彦,大嶋 清宏,Murata Masato,Hagiwara Shuichi,Aoki Makoto,Kaneko Minoru,Kanbe Masahiko,Oshima Kiyohiro
- The Kitakanto medical journal = 北関東医学 64(2), 171-175, 2014-05-01
- … 痔瘻の術後に劇症型A 群溶血性連鎖球菌感染症を発症した1例を報告する.症例は33歳,男性.他院での痔瘻の日帰り手術を受けた.術後2日目に40℃の発熱と臀部痛が出現した.近医(他院) 受診し抗菌薬処方されるも, 術後5日の早朝に臀部痛の増強と全身倦怠感悪化から体動困難となり, 近隣2次病院を受診し入院となった. …
- NAID 120005429871
- 痔瘻術後劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症を発症した1例
- カラービジュアルで理解! 消化器疾患ナビ(24)痔核、裂肛、痔瘻(hemorrhoid、anal fissure、 anal fistula)
Related Links
- 痔瘻の本体 肛門の周囲が化膿し、切開や自然に膿がでたあと穴がふさがらず、いつまでもそこから膿が出続けたり、直ったと思ったらはれてきて、繰り返し膿がでるような症状は痔瘻が疑われます。 痔瘻の原因 肛門と直腸の境界を歯状線と ...
- 痔瘻の診断、分類についてイラストを用いてくわしく説明しています。お悩みの方はどうぞご覧ください。
- 肛門の歯状線にある肛門小窩というくぼみの中に便中の細菌が入り込んで感染し、化膿してしまう。 1) 痔瘻は、手術をするしか完治させる方法はありません。 膿の出口となった皮膚の傷口がふさがっても、一旦できたトンネルはなく ...
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- 次の文を読み、65-67の問いに答えよ。
- 45歳の男性。めまい、嘔気および嘔吐を主訴に来院した。
- 現病歴 24歳から毎年健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。直近では6月14日に健康診断を受け、空腹時血糖98mg/dl、HbA1c5.1%であった。7月25日ころから軽い咳が出現し、7月30日に突然、口渇、多飲および多尿が出現した。8月1日にめまいが出現し、熱中症ではないかと自己判断して、スポーツ飲料を4リットル飲んだ。その夜から嘔気と嘔吐とが出現し、8月2日に受診した。
- 既往歴 5年前に痔瘻の手術。
- 生活歴 喫煙は20歳から15本/日を17年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴 父が高血圧症、高尿酸血症および糖尿病で治療中である。母は胆嚢摘出術を受けている。
- 現症 意識は清明。身長171cm、体重58kg。体温36.8℃。呼吸数22/分。脈拍64/分、整。血圧102/68mmHg。甲状腺の腰大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖3+、ケトン体2+。血液所見:赤血球 468万、Hb 13.9g/dl、Ht 42%、白血球 12,300(好中球75%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板27万。血液生化学所見:血糖 610mg/dl、HbA1c 5.8%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.5g/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、尿酸 6.9mg/dL、総コレステロール 246mg/dl、トリグリセリド 190mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 10IU/l ALT 16IU/l、LD 177IU/l(基準176-353)、ALP 174IU/l(基準115-359)、アミラーゼ 950IU/l(基準37-160)、Na 131mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l。CRP 1.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.25、PaCO2 28Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 12mEq/l。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G066]←[国試_105]→[105G068]
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- 現症 意識は清明。身長171cm、体重58kg。体温36.8℃。呼吸数22/分。脈拍64/分、整。血圧102/68mmHg。甲状腺の腰大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖3+、ケトン体2+。血液所見:赤血球 468万、Hb 13.9g/dl、Ht 42%、白血球 12,300(好中球75%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板27万。血液生化学所見:血糖 610mg/dl、HbA1c 5.8%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.5g/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、尿酸 6.9mg/dL、総コレステロール 246mg/dl、トリグリセリド 190mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 10IU/l ALT 16IU/l、LD 177IU/l(基準176-353)、ALP 174IU/l(基準115-359)、アミラーゼ 950IU/l(基準37-160)、Na 131mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l。CRP 1.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.25、PaCO2 28Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 12mEq/l。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G065]←[国試_105]→[105G067]
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- 次の文を読み、65-67の問いに答えよ。
- 45歳の男性。めまい、嘔気および嘔吐を主訴に来院した。
- 現病歴 24歳から毎年健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。直近では6月14日に健康診断を受け、空腹時血糖98mg/dl、HbA1c5.1%であった。7月25日ころから軽い咳が出現し、7月30日に突然、口渇、多飲および多尿が出現した。8月1日にめまいが出現し、熱中症ではないかと自己判断して、スポーツ飲料を4リットル飲んだ。その夜から嘔気と嘔吐とが出現し、8月2日に受診した。
- 既往歴 5年前に痔瘻の手術。
- 生活歴 喫煙は20歳から15本/日を17年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴 父が高血圧症、高尿酸血症および糖尿病で治療中である。母は胆嚢摘出術を受けている。
- 現症 意識は清明。身長171cm、体重58kg。体温36.8℃。呼吸数22/分。脈拍64/分、整。血圧102/68mmHg。甲状腺の腰大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖3+、ケトン体2+。血液所見:赤血球 468万、Hb 13.9g/dl、Ht 42%、白血球 12,300(好中球75%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板27万。血液生化学所見:血糖 610mg/dl、HbA1c 5.8%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.5g/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、尿酸 6.9mg/dL、総コレステロール 246mg/dl、トリグリセリド 190mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 10IU/l ALT 16IU/l、LD 177IU/l(基準176-353)、ALP 174IU/l(基準115-359)、アミラーゼ 950IU/l(基準37-160)、Na 131mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l。CRP 1.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.25、PaCO2 28Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 12mEq/l。
- a 感染
- b 低栄養
- c 飲水過多
- d ホルモン欠乏
- e ホルモン不応
[正答]
※国試ナビ4※ [105G064]←[国試_105]→[105G066]
[★]
- 次の文を読み、51~53の問いに答えよ。
- 65歳の男性。血便を主訴に来院した。
- 現病歴:2か月前から排便異常と便の細小化とが持続し、1週前から下血(鮮紅色)が出現している。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 現症:身長168cm、体重61kg。体温37.2℃。脈拍72/分、整。血圧120/62mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見:血液所見:赤血球310万、Hb9.1g/dl、Ht27%、白血球9,200、血小板21万、血液生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.3g/d/、AST25IU/l、ALT25IU/l。免疫学所見:CRP2.8mg/dl、CEA7.6ng/ml(基準5以下)。注腸造影写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [102B051]←[国試_102]→[102B053]
[★]
- 58歳の男性。3日前から肛門部違和感と肛門部痛とが出現し、昨夜から肛門部痛が増強してきたので来院した。5年前から時々排便時に出血を認めていたが放置していた。
- 身長162cm、体重54kg。脈拍84/分、整。血圧128/78mmHg。
- 血液所見:赤血球450万、Ht38%、白血球9,800。
- 肛門部の写真を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
D
- 内痔核の痔核嵌頓で肛門脱も伴っている。
- 痔核の脱肛のみであれば、疼痛は伴わないと思われるが、嵌頓することにより疼痛をきたしている。
※国試ナビ4※ [096D026]←[国試_096]→[096D028]
[★]
- 12歳の女児。間欠的腹痛と下痢とを主訴に来院した。生来健康であったが、3か月前から間欠性の腹痛と1日数回の下痢とが出現した。2か月前から体重が2kg減少し、腹痛と下痢とが改善しないため受診した。痔瘻を認める。粘血便を認めない。血液所見:赤血球400万、Hb 9.8g/dL、Ht 33%、白血球 6,000、血小板 35万。血液生化学所見:総蛋白 6.3g/dL、アルブミン 3.0g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 30IU/L、ALT 35IU/L。CRP 2.5mg/dL。
- 下部消化管内視鏡検査で予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E046]←[国試_109]→[109E048]
[★]
- 80歳の男性。半年前から便秘気味であったが、最近、排尿時に気泡がブツブツと出てくるのに気付いて受診した。下腹部に痛みはない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血1+、尿沈渣に赤血球3~5/1視野、白血球5~10/1視野、桿菌3+、食物残渣1+。血液所見と血清生化学所見とに異常はない。
[正答]
※国試ナビ4※ [098A041]←[国試_098]→[098A043]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095B031]←[国試_095]→[095B033]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102D012]←[国試_102]→[102D014]
[★]
- 消化管疾患とその合併症の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I012]←[国試_109]→[109I014]
[★]
- 肛門部の写真(別冊No. 3)を別に示す。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I008]←[国試_106]→[106I010]
[★]
- 若年者の難治性痔瘻の原因で最も可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I017]←[国試_105]→[105I019]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104I030]←[国試_104]→[104I032]
[★]
- 英
- Crohn disease activity index, CDAI, Crohn's disease activity index, Crohn's Disease Activity Index
- 関
- クローン病、IOIBDスコア、クローン病活動度分類
#
|
評価内容
|
ウェイト(倍数)
|
*1.
|
過去1週間の軟便または下痢の回数
|
×5
|
*2.
|
過去1週間の腹痛 (腹痛の状態を毎日評価し、7日分を合計する) 0=なし、1=軽度、2=中等度、3=高度
|
×5
|
*3.
|
過去1週間の主観的な一般状態 (一般状態を毎日評価し7日分を合計する) 0=良好、1=軽度不良、2=不良、3=重症、4=激症
|
×7
|
*4.
|
患者が現在持っている下記項目の数 1) 関節炎/関節痛 2) 虹彩炎/ブドウ膜炎 3) 結節性紅斑/壊死性膿皮症/アフタ性口内炎 4) 裂肛、痔瘻または肛門周囲膿瘍 5) その他の瘻孔 6) 過去1週間100°F(37.8℃)以上の発熱
|
×20
|
*5.
|
下痢に対してlomoti(Lopemin)またはオピアトの服用 0=なし、1=あり
|
×30
|
*6.
|
腹部腫瘤 0=なし、2=疑い、5=確実にあり
|
×10
|
*7.
|
ヘマトクリット: 男(47-Ht) 女(42-Ht)
|
×6
|
*8.
|
体重:標準体重;100x(1-体重/標準体重)
|
×1
|
*CDAI 150以下:非活動期 450以上:非常に重症
|
[★]
- 英
- periproctal abscess
- 同
- 直腸周囲膿瘍 perirectal abscess、(国試)肛門周囲膿瘍 perianal abscess
- 関
- 痔瘻
- 乳児の肛門周囲膿瘍は肛門管の解剖学的特徴に加え、乳児の便性や腸管局所免疫の未熟性により発症しやすいとされており、1歳前後で自然治癒し予後良好である。
概念
- (構造上、糞便がしやすく)肛門陰窩より侵入した細菌が肛門腺に炎症を起こし、さらにこの炎症が肛門腺の隣接組織に波及し、ついには膿瘍をきたした病態。
分類
部位
- 好発部位は皮下、粘膜下、括約筋内、坐骨直腸窩。骨盤直腸窩は少ない
治療
- 内科的治療は無効であり、切開、排膿、瘻管除去が原則。
- 小児の場合は自然軽快する。
国試
[★]
- 英
- anus (Z)
臨床関連
- クローン病、潰瘍性大腸炎、放射線照射性直腸炎、薬剤性大腸炎、アメーバ赤痢、直腸粘膜脱症候群、急性出血性直腸潰瘍
-
- 直腸癌
- 肛門癌
- 組織型別(悪性黒色腫、カルチノイド、基底細胞癌、類基底細胞癌、Paget病、Bowen病)
肛門疾患の好発部位
- 内痔核:3時、7時、11時
- 痔瘻:6時 肛門中心線より後方に外瘻孔のある場合、6時の位置の肛門陰窩が原発口となる
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- anus disease
- SSUR.566
概念
- 3大肛門疾患に痔瘻、裂肛、肛門周囲膿瘍・痔瘻がある。
肛門疾患
- 発生頻度は4.4%でその1/3が病院受診している。手術例で比較すると男性の方が女性より多い。40-60歳でピークとなり、20歳以下ではマレである。(ガイドライン 外来診療2012 p.429)
- 年齢・性差なくみられ、平均年齢は40歳である。後方正中線上が7割で、前方正中線上が1-2割である。前方正中線上のものは女性で多い。(ガイドライン 外来診療2012 p.429)
[★]
- 英
- Seton operation
- 同
- シートン法 Seton法
- 関
- [[]]
[★]
- 英
- internal opening of fistula
- 同
- 一次口 primary opening
[★]
- 英
- pelvirectal fistula
- 同
- 骨盤直腸窩痔瘻
[★]