- 同
- 頭蓋骨重積 overlapping of cranial bones
- 分娩経過におきる生理的な骨重積と、脳実質の発達障害によるものがある。
- 児頭の各頭骨は縫合、泉門により緩く結合されている。
- 児頭が産道を通過する際に、各頭骨は縫合、泉門の部分で相近接し、重なり合って児頭の産道内通過面を縮小させることで産道通過を容易にしている。(NGY.336)
- 頭位分娩ではほとんどの場合前頭骨、後頭骨は両頭頂骨の下方に、頭頂骨は骨盤入口で母体の後方(仙骨側)にある側のものが前方にある側の下方に入り重積する。
- 生後2-3時間後に骨重積は消失する。
- 脳実質の発達に異常が起き、脳実質が萎縮することで骨重積が生じる。
- 胎児脳の予後不良を示唆しており、例えば胎内死亡で生じる。
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Japanese Journal
- 胎児に見られる頸椎の異常屈曲及び頭蓋骨骨重積所見と其の臨床的意義
- 胎児にみられる頸椎の異常屈曲及び頭蓋骨骨重積所見と其の臨床的意義
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- *骨重積 ⇒児頭が骨盤内に侵入するときの応形機能で、恥骨側にくらべ抵抗の多い仙骨側の頭蓋骨が恥骨部の頭蓋骨下に重なりあう。そうすることで児頭の産道通過断面の縮小化を行う。頭位でのみ起こる。 *産瘤⇒子宮収縮による ...
- これを骨重積といいますが出生後数日でもとに戻ります。またこの隙間から超音波をあてて頭蓋内の様子をある程度簡単に調べることができます。 2. 筋肉 ...
- はじめまして。 生後1カ月の娘のことでおききしたいです。 38週5日で、前期破水から6時間後に陣痛促進剤を用いて3時間半で普通分娩しました。(3人目の出産です。) 出産直後には特に気にしていなかったのですが、生後3週間目頃より ...
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[★]
- 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
- 生後2時間の男児。手と足とにチアノーゼを認める。
- 現病歴: 妊娠経過中、特に異常はなく、在胎40週、自然経膣分娩で出生した。Apgarスコア9点(1分)。分娩室から部屋に戻ったあと児の手足に軽度のチアノーゼがあることに母親が気付いた。
- 現症: 身長50.5cm、体重3,040g。直腸温36.8℃。呼吸数40/分。心拍数120/分。頭部は頭頂方向に長く変形し、骨縫合での骨重積がみられる。大泉門径1cm。軽度のチアノーゼを手と足とに認めるが、口唇には認めない。心雑音はなく、呼吸音も正常である。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1cm触れる。左右とも精巣を触知しない。
- 検査所見: 血液所見:赤血球560万、Hb16.4g/dl、Ht48%、白血球12,000。
- 血清生化学所見:血糖70mg/dl、総ビリルビン2.6mg/dl、AST36IU/l、ALT30IU/l。
[正答]
A
- b.呼吸障害が認められれば。d.低体温が認められれば。
※国試ナビ4※ [101D049]←[国試_101]→[101E001]
[★]
- 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
- 生後2時間の男児。手と足とにチアノーゼを認める。
- 現病歴: 妊娠経過中、特に異常はなく、在胎40週、自然経膣分娩で出生した。Apgarスコア9点(1分)。分娩室から部屋に戻ったあと児の手足に軽度のチアノーゼがあることに母親が気付いた。
- 現症: 身長50.5cm、体重3,040g。直腸温36.8℃。呼吸数40/分。心拍数120/分。頭部は頭頂方向に長く変形し、骨縫合での骨重積がみられる。大泉門径1cm。軽度のチアノーゼを手と足とに認めるが、口唇には認めない。心雑音はなく、呼吸音も正常である。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1cm触れる。左右とも精巣を触知しない。
- 検査所見: 血液所見:赤血球560万、Hb16.4g/dl、Ht48%、白血球12,000。
- 血清生化学所見:血糖70mg/dl、総ビリルビン2.6mg/dl、AST36IU/l、ALT30IU/l。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D048]←[国試_101]→[101D050]
[★]
- 児頭の骨重積について正しいのはどれか。
- a. 妊娠週数とともに増加する。
- b. 胎内死亡では起こらない。
- c. 骨盤位分娩では起こらない。
- d. 頭血腫を伴う。
- e. 脳障害を伴う。
[正答]
※国試ナビ4※ [098G046]←[国試_098]→[098G048]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109E022]←[国試_109]→[109E024]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D057]←[国試_099]→[099D059]
[★]
- 英
- neonate
- 同
- 新産児 newborn
- 関
- 胎児 fetus,乳児 infant
- neonatal, newborn, newborn animal, newborn infant
定義
- 早期新生児期:出生後1週未満
- 後期新生児期:7日から28日未満
出生後にみとめられるもの
- 098G051
- 吸啜反射:出生時より
- 胎便:出生直後-3日頃
- 生理的黄疸:出生後2-3日に出現。出生後4-6日にピーク ← 出生時~出生後24時間内の黄疸は病的
- 生理的体重減少:出生後3-4日で最大。
- 臍帯の脱落:出生後5-7日
解剖
生理
腎機能
免疫
- 細胞性免疫>液性免疫
- 在胎26-33週に移行した母体のIgGによる受動免疫で感染から防御している。
- 出生後5ヶ月で消失
血液
- Ht:50-55%:生後細胞外液の喪失に伴い上昇、8日で生後の値にもどり、3ヶ月に最も低くなる。
- Hb:17-19g/dL
- 白血球:9,000-30,000/mm3
- 血小板:10-28万/mm3 (SPE.74)
身体所見
身体の大きさ
- QB.P-329
- 前後径、肩幅:11cm
- 大横径、小斜径、殿幅:9cm
- 体重:3300g
- 頭囲:33cm
- 胸囲:33cm
呼吸器
- SPE.78
- 腹式呼吸
- 呼吸数:40-50/分 (早産児ではこれより早く、5-10秒の呼吸停止を挟む呼吸)
- 聴診:呼吸音は胸壁が薄いためよく聴取され、高調である。
経過観察できる所見
- QB.O-76改変
診察箇所と疑われる疾患
- SPE.77
出生体重による分類
- 高出生体重児 high birth weight infant
- 巨大児 giant baby : 4000g以上
- 超巨大児 exceptionally large baby : 4500g以上
- 正出生体重児 normal birth weight infant :2500g以上、4000g未満
- 低出生体重児 low birth weight infant : 2500g未満
- 極低出生体重児 very low birth weight infant : 1500g未満
- 超低出生体重児 extremely low birth weight infant : 1000g未満
身長、体重による区分
- SPE.48
- 日本での定義/体重のみで評価
- light for gestational age infant / light for dates infant : 体重が10パーセンタイル未満の児
- apropriate for gestational age infant AGA infant : 体重が10パーセンタイル以上の児 かつ 体重が90パーセンタイル未満の児
- heavy for gestational age infant :体重が90パーセンタイル以上の児
- 参考1
- 体重による評価
- light for date LFD
- appropriate for date AFD
- hearve for date
- 参考1
- 身長と体重による評価
- small for date SFD / small for gestational age SGA
- large for date? LFD? / large for gestational age? LGA?
成熟新生児の身体所見
- 参考2 G10.M235 SPE.78 など
- 大泉門は開存(4x4cm)しており、小泉門は小さい
- 産瘤(経腟分娩による場合)
- 頭頂部方向に長く変形(児が後頭位であって、経腟分娩により出生した典型的な場合)
- 骨重積(産瘤、頭部変形、骨重積は2日程度で戻る)(経腟分娩による場合)
- 頭髪の長さは2cm前後
- 耳介の巻き込み
- 面疱は鼻に限局
- うぶ毛は背中、肩甲部に限局 ← 未成熟の場合、うぶ毛は多い
- 皮膚は厚く、血管は透けない
- 足底にしわを認める ← 未成熟の場合、しわは少ない
- 四肢に浮腫を認めない
- 関節屈曲部に胎脂が残る
新生児と疾患
在胎週数と疾患
参考
- 1. C.産婦人科検査法 14.胎児発育・児体重推定 - 日産婦誌59巻6号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5906-168.pdf
- http://www.hogarakana.jp/study/index.php?ID=55
国試
[★]
骨重積。頭蓋骨重積