- 英
- ureter (Z)
- 同
- 輸尿管
- 関
- 腎臓、膀胱、尿道
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男性
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女性
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前面
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N.327
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N.328
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上面
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N.350
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N.349、351、354、355
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神経 (KL.402)
- 腎盂と同じ
自律神経
求心性線維
生理的狭窄部 (KH.176|KL.401)
- 腎管から尿管に移行する部分
- 尿管が総腸骨動脈と交叉する部分
- 膀胱壁の中を通過する部分
走行(男性)
走行(女性)
- 骨盤側壁から前内方に向かい、子宮頚と膣円蓋の約2cm外側で子宮動脈と交叉(KL.402)
- 子宮広間膜後葉に沿って、子宮動静脈の下をくぐるように走行し、基靭帯の上部をかすめ膀胱子宮靭帯の前層と後層の間を貫いて膀胱に入る(G9M.191)
- 図:G9M.191 N.349
発生
- 中腎管から尿管芽として発生。腎臓の上昇につれて尿管の開口部が上昇する
- 胎生第3ヶ月に尿道前立腺部の上皮が増殖して周囲の間質に広がり前立腺を形成する (L.301) ⇔ 中腎管からは精管、精嚢
組織 HIS.388
- 粘膜:移行上皮、基底板、粘膜固有層(密不規則性結合組織)
- 筋層:(上位2/3)内縦筋層、外輪筋層、(下位1/3)内縦筋層、中輪筋層、外縦筋層 ⇔消化器系では内側が輪筋
臨床関連
- 生理的狭窄部には尿管結石が引っかかりやすく、臨床的に重要(尿管結石)
- 女性の場合、骨盤部での尿管の走行は重要
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/10 13:33:38」(JST)
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尿管 |
腎臓の模式図。
1.腎錐体 2.輸入細動脈 3.腎動脈 4.腎静脈 5.腎門 6.腎盤 7.尿管 8.腎杯 9.腎被膜 10.下端 11.上端 12.輸出細動脈 13.ネフロン 14.小腎杯 15.大腎杯 16.腎乳頭 17.腎柱
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英語 |
Ureter |
動脈
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上膀胱動脈
腟動脈
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尿管(にょうかん、ureter)とは腎で作った尿を膀胱に運ぶ管腔臓器である。輸尿管(ゆにょうかん)ともいう。左右に1本ずつある。粘膜表面は移行上皮によって形成される。腸管と同じように蠕動運動をしており、これにより尿を膀胱に効率よく運ぶ。膀胱までに尿を運ぶ際に狭窄する場所として腎盂から尿管へ移行する尿管起始部、総腸骨動脈・総腸骨静脈との交叉部、膀胱壁を貫く膀胱への移行部がある。
関連項目
腎・泌尿器系の正常構造・生理 |
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腎臓 |
肉眼解剖
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尿細管
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近位尿細管 - ヘンレのループ(下行脚 - 細い上行脚 - 太い上行脚) - 遠位尿細管 - 集合管 - 腎盤 ( - 尿管)
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腎循環
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腎動脈 - 傍尿細管毛細血管 - 輸入細動脈 - (糸球体) - 輸出細動脈 - 直細動脈 - 腎静脈
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ゲロタ筋膜
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顕微解剖
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ネフロン
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腎小体
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糸球体
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毛細血管 | 糸球体内メサンギウム細胞 | ボーマン嚢
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傍糸球体装置
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緻密斑 | 傍糸球体細胞 | 糸球体外メサンギウム細胞
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尿細管
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生理学
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アシドーシスとアルカローシス | 膠質浸透圧 | 糸球体濾過量 | 腎血漿流量 | クレアチニンクリアランス
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生化学
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バソプレッシン | アルドステロン | 心房性ナトリウム利尿ペプチド | エリスロポエチン | レニン-アンジオテンシン系
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尿路 |
肉眼解剖
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尿管 - 膀胱 - 尿道
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顕微解剖
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移行上皮
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 画像診断 右下大静脈後尿管と大動脈後左腎静脈を合併した左腎細胞癌
- てんかん発作の既往を持つ若年患者に対する体外衝撃波結石破砕術の麻酔経験
- 臨床研究・症例報告 先天性巨大尿管症に対し右腎尿管摘除術を施行した男児例 : 腎瘻造設後の分腎機能評価の有用性
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- 尿管(にょうかん、ureter)とは腎で作った尿を膀胱に運ぶ管腔臓器である。輸尿管(ゆ にょうかん)ともいう。左右に1本ずつある。粘膜表面は移行上皮によって形成される。 腸管と同じように蠕動運動をしており、これにより尿を膀胱に効率よく運ぶ。膀胱までに 尿を ...
- gooヘルスケア。尿管・膀胱・尿道について、男女別にイラスト・図とともに解説してい ます。
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、58-60の問いに答えよ。
- 84歳の男性。両足の痛みを主訴に来院した。
- 現病歴 3年前から長い距離を歩くと両足が痛くなって休憩するようになった。徐々に歩ける距離が短くなってきた。現在では、自宅から300mのところにある畑まで歩くのに2回休憩する。動悸や労作時の息切れは自覚しておらず、歩行以外で日常生活には支障を感じていない。
- 既往歴 50歳から糖尿病のため食事療法と経口糖尿病薬の服用とを行っている。
- 生活歴 喫煙は20本/日を20歳から30年間であったが、その後禁煙している。飲酒は機会飲酒。
- 現症 意識は清明。身長 160cm、体重 51kg。体温 36.4℃。脈拍 72/分、整。血圧 154/82mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に異常を認めない。心尖部で2/6度の収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。前脛骨部と足背部とに浮腫を認めない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖2+。血液所見: 赤血球 319万、Hb 7.1g/dl、Ht 24%、白血球 5,800、血小板 14万。血液生化学所見: 血糖 134mg/dl、HbA1c 6.8%、総蛋白 6.2g/dl、アルブミン 3.7g/dl、尿素窒素 25mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、尿酸 6.4mg/dl、総コレステロール 146mg/dl、トリグリセリド 66mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、直接ビリルビン 0.1mg/dl、AST 17IU/l、ALT 9IU/l、LD 186IU/l(基準176-353)、ALP 242IU/l(基準115-359)、Na 139mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 107 mEq/l。CRP 1.3mg/dl。下肢MRA(別冊No.11A,B)と腰部単純MRI(別冊No.11C、D)とを別に示す。
- 貧血の原因を探るために検査を施行したところ、腫瘍が同定された。病期を確定するために行った腹部単純CT(別冊No.11E、F、G、H)とポジトロンエミッション断層撮影 FDG-PET(別冊No.11I)とを別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104G058]←[国試_104]→[104G060]
[★]
- 次の文を読み、46、47の問いに答えよ。
- 67歳の男性。昨日の昼から尿がほとんど出ていないため来院した。
- 現病歴:3か月前から昼夜ともに頻尿があり、2か月前から1回尿量の減少と排尿後の残尿感があった。昨日の昼から尿が出ず、下腹部が張ってきたため受診した。体調不良のため、一昨日の夕食後から市販薬を服用している。他の医療機関は受診していない。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 家族歴:父親が糖尿病。
- 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。飲酒は機会飲酒。
- 現症:意識は清明。体温 35.7℃。脈拍 104/分、整。血圧 158/82mmHg。頭頸部と胸部とに異常を認めない。腹部は下腹部が膨隆しておりやや硬く、軽度の圧痛を認める。直腸指診で鶏卵大で弾性軟の前立腺を触知し、圧痛を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白1+、糖2+、潜血1+、沈渣に赤血球1~5/1視野、白血球5~10/1視野。血液所見:赤血球 478万、Hb 14.1g/dL、Ht 46%、白血球 7,800、血小板 35万。血液生化学所見:尿素窒素 21mg/dL、クレアチニン 1.3mg/dL、Na 141mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 103mEq/L。CRP 0.5mg/dL。
- この患者の病態に関与している部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112E046]←[国試_112]→[112E048]
[★]
- 70歳の男性。1か月前から血尿が続いているため受診した。腹部に腫瘤は触れず、外陰部に異常はない。直腸指診では前立腺は軽度肥大し弾性硬である。血液所見には異常なく、PSA(前立腺特異抗原)が3.4ng/ml(基準4.0以下)であった。尿所見:肉眼的血尿があり、小さな凝血塊が数個認められる。尿蛋白1+、糖(-)、沈渣に白血球2~3/1視野、赤血球無数/1視野、異型細胞多数/1視野、細菌(-)。尿細胞診Class V。膀胱鏡検査で膀胱頂部に母指頭大の広基性非乳頭状腫瘍が認められ、生検で腺癌であった。
[正答]
※国試ナビ4※ [097A039]←[国試_097]→[097A041]
[★]
- 30歳の男性。起床後の尿がコーラのような色であったことを主訴として来院した。幼少期から扁桃炎を繰り返している。7日前に咽頭痛と発熱があったが軽快した。尿所見:暗赤色、蛋白2+、潜血3+。尿沈渣の顕微鏡写真(別冊No. 5)を別に示す。
- 障害されている部位として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112E038]←[国試_112]→[112E040]
[★]
- 25歳の女性。下腹部痛と膣分泌物増加とを主訴に来院した。昨夜から下腹部痛が出現し、次第に増強してきた。外陰と膣とに掻痒感はない。夫は数日前に性器クラミジア感染症と診断され、内服治療を受けている。体温37.5℃。膣鏡診で黄色の分泌物を認める。内診で右下腹部に圧痛を認めるが、腫瘤は触知しない。
- 感染部位はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I066]←[国試_102]→[102I068]
[★]
- 30歳の男性。起床後の尿がコーラのような色であったことを主訴として来院した。日前に咽頭痛と発熱とがあったが軽快した。尿所見:蛋白2+、潜血3+。外観は暗赤色である。尿沈査の顕微鏡写真(別冊No.4)を別に示す。
- 障害されている部位として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107C019]←[国試_107]→[107C021]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096G031]←[国試_096]→[096G033]
[★]
- 尿路および男性生殖器の解剖について正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C020]←[国試_112]→[112C022]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [114D012]←[国試_114]→[114D014]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106B023]←[国試_106]→[106B025]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106G018]←[国試_106]→[106G020]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G044]←[国試_100]→[100G046]
[★]
- a. 腎盂は内皮細胞で覆われている。
- b. 尿管の全長は約15cmである。
- c. 尿管には2か所の生理的狭窄部位がある。
- d. 膀胱の筋層は2層からなっている。
- e. 膀胱頂部は腹膜で覆われている。
[正答]
※国試ナビ4※ [098G039]←[国試_098]→[098G041]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
[★]
[正答]
[★]
[★]
- 英
- hormone
古典的な定義
- 特定の内分泌腺から分泌され、血行によって運ばれ、遠隔部の特定の標的器官に作用して特異的効果を現す物質(PT.403)
例外
- 消化管ホルモン (PT.403)
- 視床下部ホルモン (PT.403)
- 甲状腺濾胞ホルモン?
- カルシトニン?
ホルモンの一覧表
[★]
- 英
- anatomy
- ラ
- anatomia
- 関
- 体表解剖学、臨床解剖学、神経解剖学、比較解剖学
系統解剖
運動
骨
部位ごとの分類
関節ごとの分類
神経
部位別
上肢
体幹
下肢
下肢の皮神経
脳幹の神経解剖
血管
臓器に分布する血管
各体部位に分布する血管
- 頚部
[★]
- 英
- urinary bladder (M,N), bladder (Z)
- ラ
- vesica urinaria
- 関
- 膀胱容量
組織
- 粘膜には多くのヒダが存在し、膀胱が伸展すると消える (HIS.388)
- 被蓋細胞+移行上皮細胞 (HIS.388)
血管(M.210)
[★]
- 英
- ureterosigmoidostomy
- ラ
- ureterosigmoidostomia
- 関
- 尿路変向術、尿管、S状結腸
概念
- かつて膀胱切除術後に行われていた尿路変向術。尿管をS状結腸に吻合する。尿禁制は肛門括約筋に依存する。
(参考1)
合併症
- 慢性尿路感染による腎機能低下:尿と便が混在しており、また吻合部が閉塞しやすいがために、慢性尿路感染を来たし、腎機能が低下していく。
- 正常Cl代謝性アシドーシス:腸粘膜に尿が再吸収される事による
- 二次性癌の発生:S状結腸の尿管吻合部に発生する。
参考
- 1. [charged] Urinary diversion and reconstruction following cystectomy - uptodate [1]
[★]
- 英
- urethra (Z)
- 関
- 膀胱、尿管、腎臓、男性生殖器系
発生
部位による分類 (KL.432, M.215)
- 1. 膀胱頚内の尿道(前立腺前部)
- 2. 前立腺部
- 3. 隔膜部
前立腺部
[★]
- 英
- ureterocele
- 関
- 先天性水腎症、尿管
概念
- 尿管下端部が嚢状に拡張した先天異常で、女性に多い。
- 尿管瘤の開口部位により2つに分けられる。
- 膀胱内尿管瘤:尿管の下端部が嚢状に拡張し、膀胱三角部の正常な位置に開口する。尿管口粘膜の先天性狭窄のため、腎から運ばれる尿は瘤内に一旦留まり緊満状態となった後に膀胱に排出される。従って、上部尿路の拡張と尿路感染を伴うことが多い。また嚢内に尿管結石を生じることが多い。
- 異所性尿管瘤:尿管の下端部が嚢状に拡張し、尿道などに開口する。
[★]
- 英
- ureteric obstruction
- 関
- 尿管閉塞
[★]
- 英
- ureteropelvic junction obstruction
[★]
- 英
- duct、tube、canal、pipe
- ラ
- ductus、vas、meatus
- 関
- 水路、チューブ、導管、道管、卵管、道