大腰筋

英

psoas major muscle (KA), psoas major (K)

ラ

musculus psoas major

関

腸腰筋、腸骨筋

• N. 478(前面)

起始

• T12(椎体)、L1-L5(椎体、横突起)

停止

• 大腿骨(小転子)

神経

• 腰神経叢

機能

• 股関節の屈曲(わずかに外旋)、脊柱の屈曲

カテゴリ

下肢帯の筋＞:下肢帯の筋

Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』「2012/12/05 23:33:19」(JST)

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大腰筋
分類
所在分類: 骨格筋 支配神経: 腰神経叢
部位
体肢筋 下肢の筋 下肢帯筋 外寛骨筋 腸腰筋
ラテン名
Musculus psoas major
英名
Psoas major muscle

大腰筋（だいようきん、psoas major muscle）は哺乳類の胸椎～腰椎の筋肉で股関節の屈曲（わずかに外旋）、脊柱の屈曲を行う。食肉家畜のいわゆるヒレ肉が、大腰筋に相当する部分である。

ヒトの大腰筋

起始は浅部と深部に分けられる。浅部（浅頭）は第12胸椎と第1～4腰椎の側面およびそれらの間に介在する椎間円板から起こり、深部（深頭）は第1～5腰椎の肋骨突起から起始し、腸骨筋と合流して腸腰筋となり腸骨筋膜に包まれ、腸恥隆起を越えて走り筋裂孔を通って小転子で終わる。

大腰筋の神経支配は、腰神経叢の筋枝（Th12）,L1-3,（L4）である。

参考文献

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関連項目

• 人間の筋肉の一覧

外部リンク

• 大腰筋・腸骨筋の図

UpToDate Contents

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• 1. 末梢神経ブロック：手技 peripheral nerve block techniques
• 2. 妊娠女性における単極性うつ病：治療 unipolar major depression in pregnant women treatment
• 3. 成人における単極性うつ病：初期治療の選択 unipolar major depression in adults choosing initial treatment
• 4. 精神病性特徴を伴う単極性大うつ病：維持療法および疾患経過 unipolar major depression with psychotic features maintenance treatment and course of illness
• 5. 精神病性特徴を伴う単極性大うつ病：疫学、臨床的特徴、評価、および診断 unipolar major depression with psychotic features epidemiology clinical features assessment and diagnosis

Japanese Journal

• 競技力の異なる男女ジュニア短距離選手の股関節筋力と筋横断面積

• 星川 佳広,村松 正隆,飯田 朝美 [他]
• トレーニング科学 23(2), 153-165, 2011
• NAID 40018938005

• 08測-2P-P08 トルク測定に関する研究 : 大腰筋断面積左右差におけるスポーツの特性について(08.測定評価,一般研究発表抄録)

• 北 哲朗,山本 唯博,三浦 邦彦,三浦 美沙子,穐田 清,田村 道子
• 日本体育学会大会予稿集 (61), 202, 2010-09-08
• NAID 110008087114

Related Links

• 大腰筋 - Wikipedia

大腰筋（だいようきん、psoas major muscle）は哺乳類の胸椎～腰椎の筋肉で股関節 の屈曲（わずかに外旋）、脊柱の屈曲を行う。食肉家畜のいわゆるヒレ肉が、大腰筋に 相当する部分である。 目次. 1 ヒトの大腰筋; 2 参考文献; 3 関連項目; 4 外部リンク ...

Related Pictures

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★リンクテーブル★

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関連記事	「腰筋」

「100G045」

　　[★]

• 正しいのはどれか。

• a. 腎臓は腹膜腔内に存在する。
• b. 右精巣静脈は右腎静脈に流人する。
• c. 尿管は大腰筋の背側を走行する。
• d. 尿管は総腸骨動脈の腹側を走行する。
• e. 尿道は精嚢を貫いて走行する。

[正答]

D

※国試ナビ4※　［100G044］←［国試_100］→［100G046］

「下肢の筋」

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関節で分類

• 股関節の筋
• 膝関節の筋 ←未完成
• 足関節の筋
• 足趾関節の筋

下肢の筋

肉単P	筋名		起始	停止	支配神経	機能
R-2	大腰筋		T12(椎体)、L1-L5(椎体、横突起)	大腿骨(小転子)	腰神経叢	股関節の屈曲(わずかに外旋)、脊柱の屈曲
R-4	小腰筋		T12、L1(椎体、椎間円板)	腸恥隆起	腰神経叢	脊柱の屈曲の補助
R-3	腸骨筋		腸骨(腸骨窩)	大腿骨(小転子)	腰神経叢、大腿神経	股関節の屈曲(わずかに外旋)、脊柱の屈曲
R-7	大殿筋		腸骨(後殿筋線)、仙骨・尾骨（後面）、仙結節靭帯	大腿筋膜(腸脛靭帯)、大腿骨(殿筋粗面)	下殿神経	股関節の伸展(特に屈曲位からの伸展)、外旋
R-8	中殿筋		腸骨(前殿筋線と後殿筋線の間)	大腿骨(大転子外側面)	上殿神経	股関節の外転・内旋
R-9	小殿筋		腸骨(前・後殿筋線と下殿筋線の間)	大腿骨(大転子)	上殿神経	股関節の外転・内旋
R-6	大腿筋膜張筋		腸骨(上前腸骨棘、腸骨稜）	脛骨(外側)(腸脛靭帯を介して)	上殿神経	大腿筋膜の緊張、大腿の屈曲・外転・内旋
R-10	梨状筋		仙骨(前面)、腸骨(大坐骨切痕)	大腿骨(大転子)	坐骨神経層(K)	股関節の外旋
R-16	上双子筋		坐骨(坐骨棘、小坐骨切痕)	大腿骨(大転子)	仙骨神経叢	股関節の外旋
R-17	下双子筋		坐骨(坐骨結節)	大腿骨(大転子)	仙骨神経叢	股関節の外旋
R-19	大腿方形筋		坐骨(坐骨結節)	大腿骨(転子間稜)	仙骨神経叢	股関節の外旋
R-15	内閉鎖筋		坐骨・恥骨(閉鎖孔縁)、閉鎖膜(内面)	大腿骨(大転子、転子窩)	仙骨神経叢	股関節の外旋
R-14	外閉鎖筋		恥骨(閉鎖孔縁下部)、閉鎖膜(外面)	大腿骨(転子窩)	閉鎖神経	股関節の外旋・内転(弱)
S-1	長内転筋		恥骨結合および恥骨(恥骨稜)	大腿骨(粗線内側唇)	閉鎖神経	股関節の内転
S-2	短内転筋		恥骨(恥骨結合と恥骨結合の間)	大腿骨(粗線内側唇)	閉鎖神経	股関節の内転
S-3	大内転筋		坐骨(坐骨結節)、恥骨(恥骨下枝)	大腿骨(粗線、内転筋結節)	閉鎖神経、脛骨神経	股関節の内転、伸展
S-6	恥骨筋		恥骨(恥骨櫛)	大腿骨(恥骨筋線)	閉鎖神経、大腿神経	股関節の内転、屈曲の補助
S-7	薄筋		恥骨(恥骨結合外側縁)	脛骨(上部の内側面)	閉鎖神経	股関節の内転、膝関節の屈曲、下肢の内旋
S-9	大腿直筋		腸骨(下前腸骨棘、寛骨臼の上縁)	脛骨(脛骨粗面)	大腿神経	膝関節の伸展、股関節の屈曲
S-11	中間広筋		大腿骨(上部3/4)	脛骨(脛骨粗面)	大腿神経	膝関節の伸展
S-12	外側広筋		大腿骨(大転子、粗線外側唇)	脛骨(脛骨粗面)	大腿神経	膝関節の伸展
S-13	内側広筋		大腿骨(粗線内側唇)	脛骨(脛骨粗面)	大腿神経	膝関節の伸展
S-14	縫工筋		腸骨(上前腸骨棘)	脛骨(上部の内側面)	大腿神経	股関節の屈曲・外旋・外転、膝関節の屈曲
T-2	大腿二頭筋	短頭	大腿骨(粗線外側唇)	脛骨(腓骨頭)	腓骨神経	股関節の伸展・外旋、膝関節の屈曲
T-2	大腿二頭筋	長頭	坐骨(坐骨結節)	脛骨(腓骨頭)	脛骨神経	股関節の伸展・外旋、膝関節の屈曲
T-3	半膜様筋		坐骨(坐骨結節)	脛骨(内側顆)、大腿骨(外側顆)	脛骨神経	股関節の伸展・内旋、膝関節の屈曲・内旋
T-4	半腱様筋		坐骨(坐骨結節)	脛骨(上部の内側面)	脛骨神経	股関節の伸展・内旋、膝関節の屈曲・内旋
U-2	腓腹筋	外側頭	外側顆	踵骨(踵骨突起)	脛骨神経	足関節の底屈、膝関節の屈曲
U-2	腓腹筋	内側頭	内側顆	踵骨(踵骨突起)	脛骨神経	足関節の底屈、膝関節の屈曲
U-3	ヒラメ筋		脛骨(ヒラメ筋線)、腓骨(頭、骨幹上部)	踵骨(踵骨突起)	脛骨神経	足関節の底屈
U-5	足底筋		大腿骨(外側顆の上部)	アキレス腱内側縁	脛骨神経	足関節の底屈
U-6	膝窩筋		大腿骨(外側顆)	脛骨(上部の後面)	脛骨神経	膝関節屈曲、膝下の下床を形成する
V-7	後脛骨筋		脛骨(後面)、腓骨(後面)	舟状骨、3個の楔状骨、立方骨、第2-4中足骨	脛骨神経	足関節の内反・底屈
V-1	前脛骨筋		脛骨(外側面)、骨間膜	内側楔状骨、第1中足骨(基底部)	深腓骨神経	足関節の背屈・内反、足底のアーチ維持
V-2	長腓骨筋		腓骨(上部の外側面・腓骨頭)、脛骨(外側顆)	内側楔状骨、第1中足骨(基底部)	浅腓骨神経	足関節の外反・底屈
V-3	短腓骨筋		腓骨(下部の外側面)	第5中足骨(基底部)	浅腓骨神経	足関節の外反・底屈
V-4	第三腓骨筋		腓骨（下部の前面)	第5中足骨(基底部)	深腓骨神経	足関節の外反・背屈

「股関節の運動に関与する筋」

　　[★]

関

下肢の筋

-歩行も参考

股関節の運動に関与する筋 (K.126,127 M.354)

肉単P	筋名	内転	外転	内旋	外旋	屈曲	伸展	支配神経
R-2	大腰筋				◇*1	●		腰神経叢
R-3	腸骨筋				◇*1	●		腰神経叢、大腿神経
R-7	大殿筋				●		●	下殿神経
R-8	中殿筋		●	●*2				上殿神経
R-9	小殿筋		●	●*2				上殿神経
R-6	大腿筋膜張筋		●	●		●		上殿神経
R-10	梨状筋				●			仙骨神経叢
R-16	上双子筋				●			仙骨神経叢
R-17	下双子筋				●			仙骨神経叢
R-19	大腿方形筋				●			仙骨神経叢
R-15	内閉鎖筋				●			仙骨神経叢
R-14	外閉鎖筋	□*1			●			閉鎖神経
S-1	長内転筋	●				□		閉鎖神経
S-2	短内転筋	●				□		閉鎖神経
S-3	大内転筋	●				□*3	●*4	閉鎖神経、脛骨神経
S-6	恥骨筋	●				●		閉鎖神経、大腿神経
S-7	薄筋	●		◇		□		閉鎖神経
S-9	大腿直筋					●		大腿神経
S-14	縫工筋		◇		◇	●		大腿神経
T-2	大腿二頭筋短頭				◇		◇	腓骨神経
T-2	大腿二頭筋長頭				◇		●	脛骨神経
T-3	半膜様筋			◇			●	脛骨神経
T-4	半腱様筋			◇			●	脛骨神経
肉単P	筋名	内転	外転	内旋	外旋	屈曲	伸展	支配神経

凡例

● ：両方	
◇ ：K.126,127
□ ：M.354

脚注

*1：作用は弱い
*2：前部のみ（M.354)
*3：前部のみ（M.354)
*4：後部のみ（M.354)

「横隔膜」

　　[★]

英

diaphragm (Z,K)

ラ

diaphragma

• 図：N.188,189

起始

• 胸骨部：剣状突起、
• 肋骨部：第7～12肋骨・肋軟骨の内面
• 腰椎部：L1-3にわたる内側脚および前縦靭帯

停止

• 腱中心

神経

• 横隔神経

機能

• 吸気時に横隔膜下制、胸腔拡大

横隔膜を貫く器官 (N.189)

大動脈裂孔

高さ：T12

• 胸大動脈、腹大動脈
• 胸管
• 奇静脈

大静脈孔

高さ：T8

• 下大静脈
• (右横隔神経)

食道裂孔

高さ：T10

• 食道
• 食道神経叢(迷走神経)
• 左胃動脈/左胃静脈
• (左横隔神経)

筋束を直接貫いているもの

• 上行腰静脈
• 横隔神経
• 大内臓神経
• 小内臓神経
• 最下内臓神経

裏側を通っている

• 内側：大腰筋
• 外側：腰方形筋

体表解剖

• 第5肋骨と右鎖骨中線との交点、及び第6軟骨と左鎖骨中線との交点について、これら2交点を結ぶ線

発生

• 胸腔と腹腔は心腹膜管をとおして体の後壁に沿って連続している。
• 発生第5週のはじめに背外側？から胸腹膜ヒダが現れてのびだし、横中隔および食道間膜と癒合する。
• 発生第7週に胸腔と腹腔が分離する。

画像検査

胸部単純X線写真

• 正常者の横隔膜の位置は後方第10肋間 (wikipedia ja)

臨床関連

• 横隔膜には起始の異なる頬骨部、肋骨部、腰椎部がある。これらの部位が隣り合う部位は抵抗が弱い(=損傷しやすい？)。隣り合う部位は２つあり、胸骨部と肋骨部の間は胸肋三角、腰椎部と肋骨部の間は腰肋三角と呼ばれる (KL.256)
• 横隔膜ヘルニア

Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

「大腿神経」

　　[★]

英

femoral nerve

ラ

nervus femoralis

関

伏在神経

由来

• 腰神経叢
• (L2-L4神経)の枝

支配

• 股関節の屈曲、膝関節の伸展、大腿内側面の皮膚

• 大腿四頭筋
  • 大腿直筋
  • 外側広筋
  • 中間広筋
  • 内側広筋
• 縫工筋
• 恥骨筋

走行

• 大腰筋の裏を下外側方に走行し、大骨盤あたりで大腰筋と腸骨筋に挟まれながら下行する (KA.333)
• 鼡径靭帯の中点あたりで腸骨筋膜に包まれながら筋裂孔を介し、大腿動脈・大腿静脈の外側で大腿三角に入る。
• 大腰筋-筋裂孔-大腿三角-内転筋管→内転筋管を途中ででて伏在神経となる

枝

-前皮枝
M. 307
N. 259,389,520,526,527
KA. 217,479,486
KH. 194,201
B. Z-17
-関節枝 
N. 520
-筋枝
N. 480 KA. 480
-皮枝 
KA. 486

• 前皮枝 anterior cutaneous branches of femoral nerve (M)
  • 大腿三角で起こり、大腿筋膜を貫いて大腿の前内側の皮膚を支配
• 伏在神経 ←終枝
  • 大腿動脈の外側を下行して内転筋管に入る

「腸腰筋」

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英

iliopsoas muscle (N,KA), iliopsoas (K,N)

ラ

musculus iliopsoas

関

大腰筋、腸骨筋

• 前大腿筋群の１つ
• 大腰筋と腸骨筋が鼡径靭帯の深層を通り、大腿で融合し、小転子に停止する

筋名	起始	停止	支配神経	機能
大腰筋	T12(椎体) L1-L5(椎体、横突起)	大腿骨(小転子)	腰神経叢	股関節の屈曲(わずかに外旋) 脊柱の屈曲
腸骨筋	腸骨(腸骨窩)	大腿骨(小転子)	腰神経叢 大腿神経	股関節の屈曲(わずかに外旋) 脊柱の屈曲

Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

「大腰筋陰影」

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関

腰筋陰影、大腰筋

「腰筋」

　　[★]

英

psoas、psoas muscle