デキサメタゾン抑制試験
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Japanese Journal
- 腸腰筋膿瘍を合併したACTH依存性Cushing症候群の疑い例
- 石井 翔,立木 美香 ,田辺 晶代,高野 加寿恵
- 東京女子医科大学雑誌 80(6/7), 156-158, 2010-07-25
- … メチラポン投与中止後もコルチゾールは正常であり、デキサメサゾン抑制試験でも正常反応であったが、コルチゾールの日内変動は消失しており軽度のコルチゾール過剰分泌は持続していると考えた。 …
- NAID 110007628974
- <症例>サブクリニカルクッシング症候群と原発性アルドステロン症を合併したと考えられた両側副腎腫瘍に選択的副腎静脈サンプリングが有用であった1症例
- 中坊 麻利,甲斐 達也,前嶋 哲也,金政 健,筑後 孝章,野澤 昌弘
- 近畿大学医学雑誌 34(3), 191-198, 2009-09
- … ルドステロンの上昇と血中DHEA-S の正常低値もあり,カプトプリル負荷試験では陽性基準を満たした.また,コルチゾールの簡易日内変動と1mg・8mg デキサメサゾン抑制試験を施行したところ,日内変動は消失しており1mg・8mg のデキサメサゾン抑制試験は陽性であったため,サブクリニカルクッシング症候群を合併した原発性アルドステロン症と診断した.その後,コルチゾールとアルドステロンの …
- NAID 120002188089
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- デキサメサゾン抑制試験(できさめさぞんよくせいしけん)は、糖質コルチコイドの アゴニストであるデキサメサゾンを投与して副腎皮質刺激ホルモンの分泌を抑制して血 中糖質コルチコイドを測定する試験。 迅速法 : ニュージェント法、オーバーナイト法 ...
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★リンクテーブル★
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- 5歳の女性。強い空腹態と意識消失発作とを主訴に来院した。3年前から食事時間が遅れたり、家事で忙しく動き回ったときに強い空腹感を自覚していた。1か月前、市の健康診査で上部消化管造影のため1晩絶食したところ、冷汗、手指のふるえ及び集中力低下が認められた。昨日、朝食を抜いて外出した際、意識がもうろうとなったが、ジュースを飲んで回復した。身体所見:意識は清明。身長156cm、体重64kg。脈拍84/分、整。血圧132/80mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血清生化学所見:空腹時血糖48mg/dl、HbA1c4.2%、尿素窒素16.7mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、AST28単位(基準40以下)、ALT27単位(基準35以下)。血清抗インスリン抗体陰性。血清コルチゾール、ACTHおよびグルカゴンは正常。
- この患者の診断に有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097I036]←[国試_097]→[097I038]
[★]
- 41歳の女性。高血圧、頭痛および脱力を主訴に来院した。3年前から高血圧症に対して、自宅近くの診療所でカルシウム拮抗薬を投与されていたが、血圧は150/80mmHg前後の高値が持続していた。1年前から頭痛と脱力も自覚するようになったため受診した。血液検査では血清カリウムが2.8mEq/Lと低下していた。二次性高血圧症を疑って施行した安静臥位30分後の採血では、血漿レニン活性 0.1ng/mL/時間(基準 1.2~2.5)、血漿アルドステロン濃度 231pg/mL(基準 30~159)であった。腹部単純CTでは異常所見を認めない。
- 診断のために行うべき検査はどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A072]←[国試_114]→[114A074]
[★]
- 53歳の男性。発汗過多、頭痛および体重減少のため来院した。数年来、発作性高血圧と起立性低血圧とのため近医で投薬を受けているが血圧の調節は不良である。糖尿病も2年前に指摘された。血圧は普段は正常であるが、発作時250/150mmHgに上昇する。尿中アドレナリンは正常で、尿中ノルアドレナリンとVMAとが高値である。腹部CTで両側の副腎には特記すべき異常所見を認めない。次に施行すべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097A051]←[国試_097]→[097A053]
[★]
- 48歳の男性。動悸、頭痛および発汗を主訴に来院した。1年前の健康診断で高血圧を指摘されたが、放置していた。身長168cm、体重69kg。体温36.8℃。脈拍88/分、整。血圧168/104mmHg。血液生化学所見:Na 142mEq/l、K 4.5mEq/l、尿中アドレナリン 102μg/日(基準1-23)。腹部単純CTで副腎部に4×6cmの腫瘤を認める。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A043]←[国試_104]→[104A045]
[★]
- 35歳の女性。人間ドックで右副腎部に径1.5cmの腫瘤を指摘されて来院した。身長162cm、体重58kg。脈拍76/分、整。血圧126/78mmHg。血液所見:赤血球400万、Hb13.0g/dl、Ht40%、白血球7,000。血清生化学所見:空腹時血糖96mg/dl、Na142mEq/l、K3.8mEq/l、Cl102mEq/l。コルチゾール18.5μg/dl(基準5.2~12.6)、アルドステロン8.2ng/dl(基準5~10)、血漿レニン活性2.1ng/ml/時間(基準1.2~2.5)。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F037]←[国試_099]→[099F039]
[★]
- 10歳の女児。肥満を主訴に来院した。9歳のころから身長は伸びないのに体重増加が著しい。学業成績は普通である。身長130cm、体重63kg。血圧130/84mmHg。下腹部・大腿部の写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [097D050]←[国試_097]→[097D052]
[★]
- 35歳の男性。全身倦怠感と体重減少とを訴えて来院した。全身の皮膚と口腔粘膜とに色素沈着を認める。脈拍88/分、整。血圧98/50 mmHg。血清生化学所見:Na128mEq/l、K5.4mEq/l。尿中17-OHCS 1。1mg/日(基準3~8)、尿中17-KS 1.2mg/日(基準3~11)。診断に最も有用な検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095G049]←[国試_095]→[095G051]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096H056]←[国試_096]→[096H058]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101B087]←[国試_101]→[101B089]
[★]
- Cushing病と副腎腺腫によるCushing症候群との鑑別に有用でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099E059]←[国試_099]→[099E061]
[★]
- 英
- preclinical Cushing syndrome, subclinical Cushing syndrome, pre-Cushing syndrome
- 同
- preclinical Cushing症候群
- 関
- クッシング症候群
概念
- 副腎からのコルチゾール分泌は存在するものの、クッシング病に特徴的な徴候を欠くものをpreclinical Cushing syndromeという。
- 原因としては下垂体あるいは副腎によるものがある、と思う。
診断
下垂体性
- ガイドライン1
- 1)と2)があり、3)を満たす場合は本疾患を疑って以下のスクリーニング検査を行い、ACTHの自律的分泌に依存するコルチゾール分泌の異常を調べる。
- 1) 画像診断で下垂体腫瘍の存在が疑われる。
- 2) 朝の血中ACTH濃度は正常—高値で、コルチゾール濃度は正常域にある。
- 3) Cushing病に特徴的徴候が欠如している。
- 満月様顔貌
- 中心性肥満または水牛様脂肪沈着
- 皮膚の伸展性赤紫色皮膚線条(幅 1 cm 以上)
- 皮膚のひ薄化および皮下溢血
- 近位筋萎縮による筋力低下
- 小児における肥満をともなった成長遅延
- 1)は必須で、それ以外に2)-4)の1つ以上を満たせば、ACTHの自律的分泌に依存するコルチゾール分泌異常の証明となる。次いで異所性ACTH症候群との鑑別のため、以下の検査を行う。
- 1) 一晩0.5 mgデキサメサゾン抑制試験で、翌朝の血中コルチゾール値が3μg/dl以上を示す。
- 2) 複数日において深夜睡眠時の血中コルチゾール値が5μg/dl以上を示す。
- 3) DDAVP試験でACTHの奇異反応(前値の1.5倍以上)がみられる。 ← 下垂体性(クッシング病)を示唆?
- 4) 複数日において深夜唾液中コルチゾール値が、施設における正常者平均値の1.5 倍以上を示す。
- 1)–3)全てを満たせば診断できるが、1つ以上欠ける場合、または精度を上げるには4)が必要となる。4)を満たさなければ異所性ACTH症候群を考える。
- 1) 一晩大量(8 mg)デキサメサゾン抑制試験で、翌朝の血中コルチゾール値が前値の半分以下に抑制される。
- 2) CRH試験でACTHが前値の1.5倍以上に増加する。
- 3) 下垂体腫瘍の存在を証明する。
- 4) 選択的静脈洞血サンプリングで、ACTHのC/P比が基礎値で2以上、CRH刺激後で頂値が3以上となる。
腎性
- 検査所見の判定:1)2)は必須、さらに3)-6)のうち1つ以上の所見、あるいは7)がある時、陽性と判定する。1、2および3の検査結果陽性をもって本症と診断する。
- 1.副腎腫瘍の存在(副腎偶発腫)
- 2.臨床症状:クッシング症候群の特徴的な身体徴候の欠如
- 3.検査所見
- 1)血中コルチゾールの基礎値(早朝時)が正常範囲内
- 2)コルチゾール分泌の自律性
- 3)ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)分泌の抑制
- 4)副腎シンチグラフィーでの患側の取り込みと健側の抑制
- 5)日内リズムの消失
- 6)血中DHEA-S 値の低値
- 7)副腎腫瘍摘出後、一過性の副腎不全症状があった場合、あるいは付着皮質組織の萎縮を認めた場合
参考
- 1. 副腎性プレクリニカル・クッシング症候群の診断基準
- http://www.matsunami-hsp.or.jp/iryou_jyohou/fukujinguuhatsu/pdf/criterion.pdf
ガイドライン
- 1. サブクリニカルクッシング病の診断と治療の手引き(平成21年度改訂)
- http://square.umin.ac.jp/kasuitai/doctor/guidance.html
- http://square.umin.ac.jp/kasuitai/doctor/guidance/sub-clinical-cushing.pdf
[★]
- 英
- dexamethasone suppression test, DST
- 同
- (国試)デキサメサゾン抑制試験
- 関
- デキサメタゾン、クッシング症候群、1mgデキサメタゾン抑制試験、8mgデキサメタゾン抑制試験、低用量デキサメタゾン抑制試験、コルチゾール
[show details]
概念
- デキサメタゾンはネガティブフィードバックによりACTH分泌を抑制することを利用し、クッシング症候群の診断やスクリーニングに用いられる。
LAB.713改変
方法
- LAB.713
1. 標準法(Liddle原法)
2. over night test
- 試験前日の11時にデキサメサゾン1-2mg(低用量)を服用させ、翌朝6-8時に空腹臥床で採血し、血漿コルチゾールとACTHを測定する。血漿コルチゾールの抑制がみられない場合には8mg(高用量)を投与する。
基準範囲
1. 標準法(Liddle原法)
- 健常者では、尿中17-OHCSの減少(3mg/日以下)または尿中遊離コルチゾールの減少(25μg/日)がみられる
2. over night test
- 健常者では、血漿コルチゾール5μg/dl以下、ACTHは10pg/ml以下
[★]
- 英
- congenital adrenal hyperplasia CAH
- 同
- 先天性副腎性器症候群 congenital adrenogenital syndrome、先天性副腎過形成
- 関
- 新生児マススクリーニング。副腎皮質ホルモン
[show details]
遺伝
病因
- 21-水酸化酵素欠損:最も多い。
- 3β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素欠損
- 11β-水酸化酵素欠損欠損
- 17α-水酸化酵素欠損
- リポイド過形成症(プラダー症候群)
病型
検査
国試
[★]
- 英
- examination、test、testing、assessment、trial、exam、examine
- 関
- アセスメント、計測、検査、検定、試み、査定、試行、調べる、診断、治験、調査、テスト、判定、評価、検討、影響評価、実験デザイン、研究デザイン、データ品質、対応群、スコアリング法
循環器
肝臓異物排泄能
カルシウム
ビタミン
血液
- ショ糖溶血試験:(方法)等張ショ糖液に血液を加える。(検査)溶血の存在。低イオン強度では補体の赤血球に対する結合性が増し、発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては溶血をきたす。スクリーニング検査として用いられ、確定診断のためにはハム試験を行う。
- ハム試験 Ham試験:(方法)洗浄赤血球に塩酸を加え、弱酸性(pH6.5-7.0)条件にする。(検査)溶血の存在。発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては弱酸性条件で補体に対する感受性が亢進するため
産婦人科
内分泌
視床下部-下垂体-糖質コルチコイド
高血圧
- 立位フロセミド負荷試験:(投与)フロセミド、(検査)血漿レニン濃度:フロセミドでhypovolemicとし歩行負荷で交感神経を興奮させレニンの分泌を促す。原発性アルドステロン症の場合、レニン高値のまま無反応。
膵臓
膵外分泌機能
腎臓
ガストリノーマ
感染症
[★]
- 英
- inhibition、suppression、depression、restraint、inhibit、suppress、depress、abrogate、restrain
- 関
- うつ病、拘束、制限、阻害、阻止、低下、撤廃、抑圧、抑欝、廃止、取り消す、抑止、抑える、うつ、うつ状態、鬱、サプレス、制圧、鬱病、抑うつ、抑うつ状態