デキサメタゾン
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IUPAC命名法による物質名 |
(8S,9R,10S,11S,13S,14S,16R,17R)-9- Fluoro-11,17-dihydroxy-17-(2-hydroxyacetyl)-10,13,16-trimethyl-6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17- dodecahydro-3H-cyclopenta[a]phenanthren-3-one
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臨床データ |
AHFS/Drugs.com |
monograph |
MedlinePlus |
a682792 |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
- AU: Prescription Only (S4)
- CA: ℞-only
- UK: 処方箋のみ (POM)
- US: ℞-only
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投与方法 |
Oral, IV, IM, SC and IO(英語版) |
薬物動態データ |
生物学的利用能 |
80-90% |
血漿タンパク結合 |
77% |
代謝 |
hepatic |
半減期 |
190 minutes |
排泄 |
Urine (65%) |
識別 |
CAS番号 |
50-02-2 |
ATCコード |
A01AC02 C05AA09 , D07AB19 , D10AA03 , H02AB02 , R01AD03 , S01BA01 ,S02BA06
, S03BA01 |
PubChem |
CID: 5743 |
IUPHAR/BPS |
2768 |
DrugBank |
DB01234 |
ChemSpider |
5541 |
UNII |
7S5I7G3JQL |
KEGG |
D00292 |
ChEBI |
CHEBI:41879 |
ChEMBL |
CHEMBL384467 |
化学的データ |
化学式 |
C22H29FO5 |
分子量 |
392.461 g/mol |
SMILES
-
O=C(CO)[C@]3(O)[C@]2(C[C@H](O)[C@]4(F)[C@@]/1(\C(=C/C(=O)\C=C\1)CC[C@H]4[C@@H]2C[C@H]3C)C)C
|
InChI
-
InChI=1S/C22H29FO5/c1-12-8-16-15-5-4-13-9-14(25)6-7-19(13,2)21(15,23)17(26)10-20(16,3)22(12,28)18(27)11-24/h6-7,9,12,15-17,24,26,28H,4-5,8,10-11H2,1-3H3/t12-,15+,16+,17+,19+,20+,21+,22+/m1/s1
-
Key:UREBDLICKHMUKA-CXSFZGCWSA-N
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物理的データ |
融点 |
262 °C (504 °F) |
デキサメタゾン(英: Dexamethasone、商品名:デカドロン)は、ステロイド系抗炎症薬 (SAID) の一つである。炎症の原因に関係なく炎症反応・免疫反応を強力に抑制する[1]。急性炎症、慢性炎症、自己免疫疾患、アレルギー性疾患などの際に使用される。より具体的に挙げると、リウマチ、多くの皮膚疾患、重症アレルギー、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、クループ、脳浮腫等である[1]。結核等で抗生物質と併用される。急性副腎不全では、より強力な鉱質コルチコイドであるフルドロコルチゾン等と併用される[1]。早期陣痛に対して、確実な挙児の為に用いられる[1]。また、内服や静脈内注射で抗癌剤投与時に伴う遅発性嘔吐の抑制に対しても利用される。デキサメタゾンの効果は多くの場合1日以内に見られ、3日程度継続する[1]。先発品はデキサメタゾン(錠剤、エリキシル)又はそのリン酸エステルナトリウム塩(注射液。ネブライザーでも用いる)であるが、後発品にはメタスルホ安息香酸エステルナトリウム塩、シペシル酸エステル、吉草酸エステル、プロピオン酸エステル、パルミチン酸エステルといったバリエーションが有り、剤形も軟膏、クリーム、ローション、カプセル、口腔用軟膏、眼軟膏、点眼液、点鼻液、点耳液と多様である。
副作用として副腎皮質機能不全、クッシング症候群などがある。長期使用時にはカンジダ症、骨量減少、白内障、皮下出血、筋力低下が発生する[1]。米国の胎児危険度分類はCであるが、豪州ではA(妊婦に多用され児に問題を生じない)である[1][2]。授乳中には服用すべきでない[1]。
デキサメタゾンは1957年に発見された[3]。WHO必須医薬品モデル・リストに収載されている[4]。
目次
- 1 効能・効果
- 1.1 抗炎症作用
- 1.2 癌化学療法
- 1.3 内分泌異常治療
- 1.4 妊産婦
- 1.5 高山病
- 1.6 薬物相乗作用
- 2 禁忌
- 3 副作用
- 4 医学領域以外での使用
- 5 獣医学領域での使用
- 6 関連項目
- 7 註
- 8 出典
- 9 参考文献
- 10 外部リンク
効能・効果
各種の内分泌疾患[註 1]、リウマチ性疾患[註 2]、結合織炎及び関節炎[註 3]、膠原病[註 4]、腎疾患[註 5]、心疾患[註 6]、アレルギー性疾患[註 7]、血液疾患[註 8]、消化器疾患[註 9]、肝疾患[註 10]、肺疾患[註 11]、重症感染症[註 12]、結核性疾患[註 13]、神経疾患[註 14]、悪性腫瘍[註 15]、抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状、外科疾患[註 16]、整形外科疾患[註 17]、産婦人科疾患[註 18]、泌尿器科疾患[註 19]、皮膚科疾患[註 20]、眼科疾患[註 21]、耳鼻咽喉科疾患[註 22]、歯科・口腔外科疾患[註 23]に適応が有る[5][6]。(斜体 は錠剤のみ、下線は注射剤のみ)
抗炎症作用
デキサメタゾンは上記の様に多くの炎症や関節リウマチ等の自己免疫疾患、気管支痙攣(英語版)の治療に用いられる[7]。特発性血小板減少性紫斑病は病的免疫に因る血小板数の減少であるが、40mg/日×4日間の投与を14日周期で繰り返す事で治療出来る。この場合、他の糖質コルチコイドと比較してのデキサメタゾンの優越性は明らかではない[8]。
親知らずの抜歯等の歯科手術(英語版)の前後に、頬の腫れを抑える為に少量[9]使用される。
足底筋膜炎の治療薬として踵に注射される。屢々トリアムシノロンアセトニドと併用される。
アナフィラキシーの治療には高用量が用いられる。
眼科手術(英語版)後等に用いられる点眼薬や、点鼻薬(英語版)、点耳薬(抗生物質や抗真菌薬と併用)が有る。米国では糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症(英語版)、葡萄膜炎の治療薬としてデキサメタゾンの硝子体内留置薬が承認されている[10]。
デキサメタゾンは経静脈的植込式心臓ペースメーカー設置後の心筋の炎症反応を最小限にする為に用いられる。ペースメーカー設置後直ぐに心筋内にステロイドを曝露すると、炎症を抑制して急性のペーシング閾値の変動を最小化する。この時の投与量は、通常1.0mg未満である。
細菌性髄膜炎の症例に対しても、抗生物質投与前にデキサメタゾンが使用される。この場合は、抗生物質で死滅した細菌(炎症誘発物質を放出して患者に害を与える)に対する免疫反応を低減させ、予後良好にする[11]。
癌化学療法
化学療法を受けている悪性腫瘍患者に対して、抗がん剤の副作用治療・予防を目的としてデキサメタゾンが投与される。デキサメタゾンはオンダンセトロン等の5-HT3受容体拮抗薬(英語版)の制吐作用を増強する。
脳腫瘍に対しては、原発性、転移性を問わず、浮腫治療の為にデキサメタゾンを使用し、脳の他の部位への圧迫を取り除く。腫瘍が脊髄を圧迫(英語版)している場合にも使用される。
デキサメタゾンは一部の血液がん(英語版)、特に多発性骨髄腫の治療薬として単剤又は多剤併用療法(サリドマイド、レナリドミド、ボルテゾミブ等)の一部として用いられる[12]他、ドキソルビシン、ビンクリスチン、ボルテゾミブ、レナリドミドとも併用される。
内分泌異常治療
デキサメタゾンは非常に稀な疾患であるグルココルチコイド耐性の治療にも使用される[13][14]。
急性副腎不全やアジソン病の場合、プレドニゾンやメチルプレドニゾロンで効果が不十分な時にデキサメタゾンが使用される。
思春期皇紀から成人の先天性副腎過形成症に対してACTH産生を抑制する為に用いられる。この場合は通常夜間に投与する[15]。
妊産婦
デキサメタゾンは未熟児出産のリスクの有る妊婦に対して胎児の肺の発達を促す為に投与される。これに因り児の低体重が増加するが、新生児死亡率は増加しない[16]。
デキサメタゾンの適応外使用として、胎女児の先天性副腎過形成症(CAH)症状の治療への使用が有る。CAHは身体の様々な異常の原因となるが、特に注目すべきものは女児の半陰陽である。出生前に早期からCAHを治療する事で一部のCAH症状を軽減出来るが、根本的な先天性異常は治療出来ない。
出生前にデキサメタゾンを投与された小児の言語記憶への長期的影響が小規模臨床試験で見出されたが、患者数が少ないので信頼性の高い結果だとは見做されない[17][18]。出生前のデキサメタゾン投与はCAHの臨床的診断に先立って実施されるので、屢々インフォームド・コンセントを巡る論争のテーマとされて来ている。
高山病
デキサメタゾンは高地脳浮腫(英語版)(HACE)や高地肺浮腫(英語版)(HAPE)の治療に用いられる。登山する旅行者の高山病治療に広く使用される[19][20]。
薬物相乗作用
デキサメタゾンをオンダンセトロンに併用すると、オンダンセトロン単剤で用いた場合よりも術後悪心・嘔吐の予防効果が高い[21]。
禁忌
注射剤は感染症の有る関節腔内、滑液嚢内、腱鞘内又は腱周囲、並びに動揺関節の関節腔内への投与は禁忌とされている。
その他、原則禁忌として下記の項目が設定されている[5][6]。
- 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者
- 消化性潰瘍の患者
- 精神病の患者
- 結核性疾患の患者
- 単純疱疹性角膜炎の患者
- 後嚢白内障の患者
- 緑内障の患者
- 高血圧症の患者
- 電解質異常の有る患者
- 血栓症の患者
- 最近行った内臓の手術創の有る患者
- 急性心筋梗塞を起こした患者
- コントロール不良の糖尿病の患者
- ウイルス性結膜・角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患及び急性化膿性眼疾患の患者に対する眼科的投与(注射剤)
米国や豪州の添付文書に記載されている禁忌は[22][23]、
- 未治療の感染
- デキサメタゾンへの過敏症
- 脳マラリア
- 全身性真菌感染症
- 生ワクチンを使用中の患者(天然痘を含む)
である。
副作用
重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、誘発感染症、感染症増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎、精神変調、鬱状態、痙攣、骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパシー、脊椎圧迫骨折、長骨の病的骨折、緑内障、後嚢白内障、血栓塞栓症、喘息発作が有るが、頻度は不明である。(下線は注射剤のみ)
デキサメタゾンの副作用の正確な発現率は判っていない。添付文書に記載されている副作用は、重大なものも含めて全て“頻度不明”である[5][6]。類縁の糖質コルチコイドから推定された発現率が文書に記載されている[22][23][24][25][26][27]。
一般的な副作用:
- にきび
- 不眠症
- 眩暈
- 食欲亢進
- 体重増加
- 皮膚の治癒障害
- 抑鬱状態
- 高揚感
- 高血圧
- 感染症のリスク増加
- 眼圧上昇
- 嘔吐
- 消化不良(英語版)
- 混乱
- 健忘
- 刺激過敏
- 嘔気
- 倦怠感
- 頭痛
- 白内障(長期投与時の発現率は約10%)
頻度不明の副作用:
- 乳頭浮腫(英語版)
- 副腎抑制
- 発育停止(小児)
- クッシング症候群
- 消化性潰瘍
- 骨粗鬆症
- ミオパチー
- 2型糖尿病
- 高血糖症
- 膵炎
- ナトリウム・水分貯留
- 躁病
- 精神病
- 緑内障
- 心筋症
- 腹部膨満(英語版)
- 角膜・強膜の菲薄化
- カンジダ症
- 皮膚萎縮
- 痣
- 毛細血管拡張(英語版)
- 線状皮膚萎縮症
- 白血球増加(英語版)
- 血栓塞栓症
- 心理的依存(英語版)
- 椎骨崩壊
- 食道潰瘍
- 痙攣
- 高トリグリセリド血症
- 頭蓋内高血圧(長期治療時)
- 顔面潮紅(英語版)
- 低カリウム血症
- 低カルシウム血症
- 筋萎縮
- 蛋白質異化に因る窒素枯渇
- アナフィラキシー等のアレルギー反応
離脱症状
長期服用後に突然中止すると、下記の症状が発生し得る[23]。
- 副腎不全
- 低血圧
- 発熱
- 筋肉痛
- 関節痛(英語版)
- 鼻炎
- 結膜炎
- 疼痛・瘙痒を伴う皮膚結節
- 体重減少
- 脂肪
相互作用
相互作用する薬物として、下記のものが知られている[23]。
- 肝ミクロソーム酵素誘導薬(バルビツール酸系薬物、フェニトイン、リファンピシン等)を併用すると、デキサメタゾンの半減期が短縮する。
- 経口避妊薬を併用していると、その分布容積が増加する。
医学領域以外での使用
デキサメタゾンはバングラデシュの売春宿で所定の年齢に達していない少女の体重を増加させて合法であると見せ掛ける為に使われる[28]。
デキサメタゾンは幾つかのスポーツで禁止されている。2014年11月、世界ナンバーワンのバドミントン選手リー・チョンウェイは、デキサメタゾンの陽性反応が出た為に世界バドミントン連盟から出場停止処分を受けた[29]が、彼自身は薬物の使用を否定している。
獣医学領域での使用
マルボフロキサシン(英語版)及びクロトリマゾールと組み合わせる事で、デキサメタゾンはイヌ等の難治性耳感染症の治療に用いられる。トリクロルメチアジドとの組み合わせは、ウマでの痣及び遠位四肢腫張の治療に用いられる[30]。
関連項目
- 糖質コルチコイド
- プレドニゾロン
- メチルプレドニゾロン
- ヒドロコルチゾン
- デキサメタゾン抑制試験(英語版)
註
- ^ 慢性副腎皮質機能不全(原発性、続発性、下垂体性、医原性)、急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)、副腎性器症候群、亜急性甲状腺炎、甲状腺中毒症〔甲状腺(中毒性)クリーゼ〕、甲状腺疾患に伴う悪性眼球突出症、ACTH単独欠損症、特発性低血糖症、下垂体抑制試験
- ^ 関節リウマチ、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)、リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む)、リウマチ性多発筋痛、強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)、強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)に伴う四肢関節炎
- ^ 関節周囲炎(非感染性のものに限る)、腱炎(非感染性のものに限る)、腱鞘炎(非感染性のものに限る)、腱周囲炎(非感染性のものに限る)、滑液包炎(非感染性のものに限る)、変形性関節症(炎症症状がはっきり認められる場合)、非感染性慢性関節炎、痛風性関節炎
- ^ エリテマトーデス(全身性及び慢性円板状)、全身性血管炎(大動脈炎症候群、結節性動脈周囲炎、多発性動脈炎、ヴェゲナ肉芽腫症を含む)、多発性筋炎(皮膚筋炎)、強皮症
- ^ ネフローゼ、ネフローゼ症候群
- ^ 鬱血性心不全
- ^ 気管支喘息、喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む)、喘息発作重積状態、薬剤その他の化学物質によるアレルギー・中毒(薬疹、中毒疹を含む)、血清病、アナフィラキシーショック
- ^ 紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)、再生不良性貧血、白血病(急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む)、髄膜白血病、溶血性貧血(免疫性又は免疫性機序の疑われるもの)、顆粒球減少症(本態性、続発性)、凝固因子の障害による出血性素因
- ^ 潰瘍性大腸炎、限局性腸炎、重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期、スプルーを含む)
- ^ 劇症肝炎(臨床的に重症と看做されるものを含む)、胆汁鬱滞型急性肝炎、慢性肝炎(活動型、急性再燃型、胆汁鬱滞型)(但し、一般的治療に反応せず肝機能の著しい異常が持続する難治性のものに限る)、肝硬変(活動型、難治性腹水を伴うもの、胆汁鬱滞を伴うもの)
- ^ サルコイドーシス(両側肺門リンパ節腫脹のみの場合を除く)、瀰漫性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む)
- ^ 重症感染症(化学療法と併用する)
- ^ 肺結核(粟粒結核、重症結核に限る)(抗結核剤と併用する)、結核性髄膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性胸膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性腹膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性心嚢炎(抗結核剤と併用する)
- ^ 脳脊髄炎(脳炎、脊髄炎を含む) (但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状が見られ、かつ他剤で効果が不充分な時に短期間用いる事)、末梢神経炎(ギランバレー症候群を含む)、筋強直症、重症筋無力症、多発性硬化症(視束脊髄炎を含む)、小舞踏病、顔面神経麻痺、脊髄蜘網膜炎
- ^ 悪性リンパ腫(リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症)及び類似疾患(近縁疾患)、好酸性肉芽腫、乳癌の再発転移、多発性骨髄腫(他の抗悪性腫瘍剤と併用する)
- ^ 副腎摘除、副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲、侵襲後肺水腫、臓器・組織移植、蛇毒・昆虫毒(重症の虫刺されを含む)、原因不明の発熱、外科的ショック及び外科的ショック様状態、脳浮腫、輸血による副作用、気管支痙攣(術中)、手術後の腹膜癒着防止
- ^ 椎間板ヘルニアにおける神経根炎(根性坐骨神経痛を含む)、脊髄浮腫
- ^ 卵管整形術後の癒着防止
- ^ 前立腺癌(他の療法が無効な場合)、陰茎硬結
- ^ 湿疹・皮膚炎群(急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部あるいは肛門湿疹、耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎、鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など)(但し、重症例以外は極力投与しない事)、痒疹群(小児ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む)(但し、重症例に限る。また、固定蕁麻疹は局注が望ましい)、蕁麻疹(慢性例を除く)(重症例に限る)、乾癬及び類症〔尋常性乾癬(重症例)、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、稽留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群〕、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症(重症例に限る)、扁平苔癬(重症例に限る)、成年性浮腫性硬化症、紅斑症(多形滲出性紅斑、結節性紅斑)(但し、多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る)、アナフィラクトイド紫斑(単純型、シェーンライン型、ヘノッホ型)(重症例に限る)、ウェーバークリスチャン病、粘膜皮膚眼症候群〔開口部びらん性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼症状の無い場合)、リップシュッツ急性陰門潰瘍〕、レイノー病、円形脱毛症(悪性型に限る)、天疱瘡群(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear-Usher症候群、増殖性天疱瘡)、デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡、妊娠性疱疹を含む)、先天性表皮水疱症、帯状疱疹(重症例に限る)、紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む)、顔面播種状粟粒性狼瘡(重症例に限る)、アレルギー性血管炎及びその類症(急性痘瘡様苔癬状粃糠疹を含む)、潰瘍性慢性膿皮症、早期ケロイド及びケロイド防止、新生児スクレレーマ
- ^ 内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法(ブドウ膜炎、網脈絡膜炎、網膜血管炎、視神経炎、眼窩炎性偽腫瘍、眼窩漏斗尖端部症候群、眼筋麻痺)、外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不充分な場合(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、虹彩毛様体炎)、眼科領域の術後炎症
- ^ 急性・慢性中耳炎、滲出性中耳炎・耳管狭窄症、メニエル病及びメニエル症候群、急性感音性難聴、血管運動(神経)性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)、進行性壊疽性鼻炎、喉頭炎・喉頭浮腫、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法、嗅覚障害、急性・慢性(反復性)唾液腺炎、副鼻腔炎・鼻茸、喉頭ポリープ・結節、食道の炎症(腐蝕性食道炎、直達鏡使用後)及び食道拡張術後
- ^ 難治性口内炎及び舌炎(局所療法で治癒しないもの)
出典
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参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
外部リンク
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- “Understanding Dexamethasone and Other Steroids”. 2016年4月7日閲覧。
- “Dexamethasone”. U.S. National Library of Medicine: Drug Information Portal. 2016年4月7日閲覧。