アラセプリル
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Japanese Journal
- 本態性高血圧症に対するACE阻害降圧薬アラセプリル (セタプリル) の長期投与における有用性について. 多施設共同研究
- 本態性高血圧症における運動負荷時血圧反応に対するセタプリルの抑制効果及び体液性因子変動 : 日本循環器学会第55回中国・四国地方会
- 北村 秀之,都田 裕之,斉藤 誠,衣川 徹,小竹 寛,真柴 裕人
- Japanese circulation journal 57(SupplementII), 706, 1993-05-20
- NAID 110002647241
- 暗算負荷試験および律動運動負荷試験によるセタプリルの降圧効果の評価
- 斎藤 誠,都田 裕之,北村 秀之,衣川 徹,野口 法保,小坂 博基,小竹 寛,真柴 裕人
- Japanese circulation journal 55(SupplementIII), 586-587, 1991-11-20
- NAID 110004787548
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
セタプリル錠12.5mg
組成
成分・含量
添加物
- 結晶セルロース,低置換度ヒドロキシプロピルセルロース,ステアリン酸マグネシウム,軽質無水ケイ酸
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫,遺伝性血管浮腫,後天性血管浮腫,特発性血管浮腫等)〔高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある.〕
- デキストラン硫酸固定化セルロース,トリプトファン固定化ポリビニルアルコールまたはポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者〔ショックを起こすことがある.「相互作用」(1)の項参照〕
- アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者〔アナフィラキシー様症状が発現することがある.「相互作用」(1)の項参照〕
- 妊婦または妊娠している可能性のある婦人〔「妊婦・産婦・授乳婦等への投与」の項参照〕
効能または効果
- 本態性高血圧症,腎性高血圧症
- 通常,成人にアラセプリルとして1日25〜75mgを1〜2回に分割経口投与する.年齢,症状により適宜増減する.
なお,重症例においても1日最大投与量は100mgまでとする.
- 重篤な腎機能障害のある患者では,活性代謝物の血中濃度が上昇し,過度の血圧低下,腎機能の悪化が起こるおそれがあるので,血清クレアチニン値が3mg/dLを超える場合には,投与量を減らすかまたは投与間隔を延ばすなど慎重に投与すること.〔「薬物動態」の項参照〕
慎重投与
- 両側性腎動脈狭窄のある患者または片腎で腎動脈狭窄のある患者〔「重要な基本的注意」(1)の項参照〕
- 高カリウム血症の患者〔「重要な基本的注意」(2)の項参照〕
- 重篤な腎機能障害のある患者〔「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照〕
- 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
重大な副作用
血管浮腫
0.1%未満
- 呼吸困難を伴う顔面,舌,声門,喉頭の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれることがあるので,このような場合には,直ちに投与を中止し,気道の確保など適切な処置を行うこと.
無顆粒球症
0.1%未満
- 無顆粒球症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
天疱瘡様症状
0.1%未満
- 天疱瘡様症状があらわれることがあるので,このような場合には,減量または投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
高カリウム血症
0.1%未満
- 重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに適切な処置を行うこと.
薬効薬理
作用機序
- 本剤は,ラットにおけるin vivo試験でACE(キニナーゼII)を阻害することにより昇圧系(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)を抑制し10),降圧系(カリクレイン・キニン・プロスタグランジン系)を亢進させ11),降圧作用を発現する.また,デアセチルアラセプリルは動脈血管壁へ良好に移行し12),末梢交感神経系を抑制する13,14)ことから,本剤の降圧作用およびその持続性に関与していると考えられる.
降圧効果15)
- 本態性高血圧症患者を対象とした臨床薬理試験において,本剤はカプトプリルと同重量投与で同等の降圧効果を示し,かつ,より長い作用持続性を示した.
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (2S)-2-{(2S)-1-[(2S)-3-(Acetylsulfanyl)-2-methylpropanoyl]pyrrolidine-2-carbonyl}amino-3-phenylpropanoic acid
分子式
分子量
融点
分配係数
性状
- 白色の結晶または結晶性の粉末である.メタノールに溶けやすく,エタノール(95)にやや溶けやすく,水に溶けにくい.水酸化ナトリウム試液に溶ける.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- angiotensin-converting enzyme inhibitor angiotensin converting enzyme inhibitor , ACE inhibitor, ACEI
- 同
- アンジオテンシン変換酵素阻害剤 アンギオテンシン変換酵素阻害薬 アンギオテンシン変換酵素阻害剤 アンジオテンシン転換酵素阻害薬、ACE阻害薬 ACE阻害剤 ACE inhibitor、アンギオテンシン変換酵素拮抗薬, アンギオテンシン変換酵素拮抗薬, angiotensin-converting enzyme antagonist
- 関
- アンジオテンシン, アンジオテンシン転換酵素 ACE, 1型アンジオテンシンII受容体拮抗薬 アンジオテンシンII受容体拮抗薬 ARB
アンジオテンシン変換酵素阻害薬
=粉砕可能性
一般名
|
製品名
|
規格
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剤形
|
用法
|
粉砕
|
アラセプリル
|
セタプリル
|
12.5,25,50
|
錠
|
1日
|
25-75mg
|
1日
|
1-2回分服
|
|
イミダプリル
|
タナトリル
|
2.5,5,10
|
錠
|
1日
|
2.5-10mg
|
1日
|
1回
|
○
|
エナラプリル
|
レニベース
|
2.5,5,10
|
錠
|
1日
|
2.5-10mg
|
1日
|
1回
|
|
カプトプリル
|
カプトリル
|
12.5,25
|
錠,細粒
|
1日
|
37.5~75mg
|
1日
|
3回
|
|
キナプリル
|
コナン
|
5,10,20
|
錠
|
1日
|
5~20mg
|
1日
|
1回
|
|
シラザプリル
|
インヒベース
|
0.25,0.5,1
|
錠
|
1日
|
0.25~2mg
|
1日
|
1回
|
○
|
テモカプリル
|
エースコール
|
1,2,4
|
錠
|
1日
|
1~4mg
|
1日
|
1回
|
|
デラプリル
|
アデカット
|
7.5,15,30
|
錠
|
1日
|
15~120mg
|
1日
|
1-2回分服
|
|
トランドラプリル
|
オドリック
|
0.5,1
|
錠
|
1日
|
0.5~2mg
|
1日
|
1回
|
○
|
トランドラプリル
|
プレラン
|
0.5,1
|
錠
|
1日
|
0.5~2mg
|
1日
|
1回
|
○
|
ベナゼプリル
|
チバセン
|
2.5,5,10
|
錠
|
1日
|
2.5~10mg
|
1日
|
1回
|
|
ペリンドプリル
|
コバシル
|
2,4
|
錠
|
1日
|
2~8mg
|
1日
|
1回
|
○
|
リシノプリル
|
ロンゲス
|
5,10,20
|
錠
|
1日
|
2.5~20mg
|
1日
|
1回
|
○
|
リシノプリル
|
ゼストリル
|
5,10,20
|
錠
|
1日
|
2.5~20mg
|
1日
|
1回
|
○
|
副作用
- 咳嗽:ACEはブラジキニンを分解するキニナーゼIIと同一の酵素である。ACE阻害薬はこの酵素を阻害するが、ブラジキニンは血管拡張、血漿滲出、発痛作用に関わっている。このため咳を誘発することがある。
- 高カリウム血症:間接的に血漿中のレニン濃度が低下するためにナトリウム取り込みとカリウム排泄が低下して高カリウム血症を来す
- 低血圧
- 腎不全
空咳の頻度
禁忌
- 腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれ。アンジオテンシンIIによる輸出細動脈の収縮作用がblockされ、両腎共に腎血流が減少しているためにGFRの低下を代償できず腎機能の悪化をきたす。
参考
- http://www.naoru.com/ace.htm
- http://kanri.nkdesk.com/drags/arb.php
[★]
- 関
- 降圧薬
商品
[★]
- 英
- alacepril
- 商
- アラセプル、セタプリル、セナプリド、セプリノック、セボチール
降圧薬;アンジオテンシン変換酵素阻害