メチルドパ
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Japanese Journal
- 福岡 洋,福島 修司,高橋 俊博
- 日本泌尿器科學會雜誌 72(9), 1200-1207, 1981-09-20
- … 腎茎部を180度近く捻転することがあった.術後肉眼的血尿期間は3日間であったが術当日夜間より高血圧が発生し術後4日目に血圧は224/130mmHg,末梢血レーン活性は7.8ng/ml/hr(正常値:0.5?2.0)と異常高値を示した.アルドメット投与を開始した.約2週間で血圧,レーン活性は正常に復したため降圧剤を中止した.術後15日目のDIPでは右腎杯がごく淡く描出されるのみであり,レノグラムは右腎の機能障害パターン,RIアンギオは右腎の血 …
- NAID 110004036773
- α-メチールドーパ(アルドメット)の軽症・中等症高血圧に対する治療効果
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- アルドメットとは?メチルドパの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アルドメット錠125
組成
有効成分の名称
含量 (無水物として)
添加物
- セルロース、エチルセルロース、ヒプロメロース、エデト酸Ca/2Na、プロピレングリコール、クエン酸、無水ケイ酸、ステアリン酸Mg、酸化チタン、グァーガム、タルク、カルナウバロウ
禁忌
- 急性肝炎、慢性肝炎・肝硬変の活動期の患者〔肝機能障害を悪化させることがある。〕
- 非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 高血圧症 (本態性、腎性等)、悪性高血圧
- メチルドパとして、通常成人初期1日250?750mgの経口投与からはじめ、適当な降圧効果が得られるまで数日以上の間隔をおいて1日250mgずつ増量する。通常維持量は1日250?2,000mgで1?3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 肝疾患の既往歴又は肝機能障害のある患者〔肝疾患を再発又は肝機能障害を悪化させるおそれがある。〕
- 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
重大な副作用
溶血性貧血 (0.18%)、白血球減少、無顆粒球症、血小板減少 (いずれも頻度不明)
- 重篤な血液障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。また、直接クームス試験等の陽性があらわれることがある。
脳血管不全症状、舞踏病アテトーゼ様不随意運動、両側性ベル麻痺
(いずれも頻度不明)
狭心症発作誘発
(頻度不明)
心筋炎
(頻度不明)
SLE様症状
(頻度不明)
脈管炎
(頻度不明)
うっ血性心不全
(頻度不明)
骨髄抑制
(頻度不明)
中毒性表皮壊死症 (Lyell症候群)
(頻度不明)
肝炎
(頻度不明)
- 肝炎等の肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、肝機能検査を実施するなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
降圧作用
- ネコ、イヌにおける動物実験で、メチルドパ投与により血圧が有意に低下することが認められている。3)、4)
また、本態性高血圧症患者においても収縮期血圧及び拡張期血圧をともに低下させ、長期にわたる安定した降圧効果を示すことが認められている。5)、6) 腎機能障害のある患者では、本剤の少量で降圧効果が認められている。7) なお、高血圧症患者において、メチルドパの心機能、腎機能に対する直接作用は認められていない。8)
作用機序
- メチルドパの降圧作用は、その代謝物であるα-メチルノルエピネフリンによる中枢のα-アドレナリン作働性受容体の刺激、偽神経伝達、血漿レニン活性の低下等に由来するものといわれている。9)?11) また、本剤は芳香族アミノ酸脱炭酸酵素阻害作用により、ノルエピネフリン、エピネフリン、ドパミン、セロトニン等の組織内濃度を可逆的に低下させることが認められている。12)
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 降圧薬
商品
[★]
- 英
- methyldopa
- ラ
- methyldopi
- 同
- αメチルドーパ αメチルドパ (国試)α-メチルドパ alpha-methyldopa
- 化
- メチルドパ水和物
- 商
- アルドメット Aldomet、ユープレスドパ
- 関
- 血圧降下剤
[show details]
分類
作用機序
- α2受容体アゴニスト → シナプス前膜にあるα受容体に結合し、自己抑制的に作用するはず。
- 血管運動中枢に抑制的に作用して、降圧に働く。
適応
- 高血圧、妊婦、腎障害者に使用可能。妊婦にも使える降圧薬(ほかにヒドララジンがあったなあ)。
副作用
- 溶血性貧血、SLE様作用、Coombs陽性、肝障害、起立性低血圧
GOO.853
- 傾眠、見当識低下 ← 脳幹のα2受容体に対する作用
- 口内乾燥 ← 延髄の中枢におけるα受容体の抑制。
- 性欲減退、パーキンソン症候群、高プロラクチン血症(女性化乳房や乳汁漏出をきたすのが明白になる程度) ← 中枢神経系に対する作用(ドパミン作動性ニューロンにα-メチルドパミンが蓄積してそうである)
- 洞房結節の機能障害がある患者では重度の徐脈や洞停止
禁忌