トランドラプリル
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
プレドリック錠0.5
組成
- プレドリック錠0.5:1錠中にトランドラプリル0.5mgを含有する。
添加物として、硬化油、乳糖、部分アルファー化デンプン、ポビドンを含有する。
禁忌
- 本剤の成分に対し、過敏症の既往歴のある患者
- 血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)〔高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある。〕
- デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者〔ショックを起こすことがある(「相互作用」の項参照)。〕
- アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者〔アナフィラキシー様症状を発現することがある(「相互作用」の項参照)。〕
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 高血圧症
- 通常、成人にはトランドラプリルとして1〜2mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、重症高血圧症又は腎障害を伴う高血圧症の患者では0.5mgから投与を開始することが望ましい。
- クレアチニンクリアランスが30mL/分以下、又は血清クレアチニン値が3mg/dL以上の重篤な腎機能障害のある患者では、投与量を減らすか、又は投与間隔を延ばすなど経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。〔排泄の遅延により本剤の活性代謝物の血中濃度が上昇し、過度の血圧低下及び腎機能を悪化させるおそれがある(「慎重投与」の項参照)。〕
慎重投与
- 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者(「重要な基本的注意」の1.項参照)
- 高カリウム血症の患者(「重要な基本的注意」の2.項参照)
- 重篤な腎機能障害のある患者(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)
- 重篤な肝障害のある患者〔胆汁排泄能が低下しているため、活性代謝物の血中濃度が上昇するおそれがある。〕
- 高齢者〔過度の降圧により脳梗塞等が起こるおそれがある(「高齢者への投与」の項参照)。〕
重大な副作用
- (頻度不明)
- 血管浮腫:呼吸困難を伴う顔面、舌、声門、喉頭の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道確保等の適切な処置を行うこと。
他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤で、腸管の血管浮腫(症状:腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等)があらわれることが報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 腎機能障害の増悪:腎機能障害の急性増悪があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。特に、腎機能障害のある患者では、定期的に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 高カリウム血症:重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
- 横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
- 肝機能障害、黄疸: AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
- 膵炎:膵炎があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- トランドラプリルは体内に吸収された後、トランドラプリラートに代謝されて活性を発現する。トランドラプリラートはアンジオテンシンI(AI)からアンジオテンシンII(AII)への変換に関与するアンジオテンシン変換酵素を選択的に阻害し、血管収縮作用等生物活性のきわめて強いAIIの産生を低下させることにより降圧をもたらす。
また、血管拡張作用や利尿作用を有するブラジキニンの分解を抑制する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (-)-(2S,3aR,7aS)-1-[(S)-N-[(S)-1-Ethoxycarbonyl-3-phenylpropyl]alanyl]hexahydro-2-indolinecarboxylic acid
分子式
分子量
融点
性状
- トランドラプリルは白色の結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)、エタノール(99.5)又はテトラヒドロフランにやや溶けやすく、アセトニトリルに溶けにくく、水に極めて溶けにくい。0.1mol/L塩酸試液に溶ける。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 降圧薬
商品
[★]
- 英
- trandolapril
- 商
- オドリック、トラントーワ、プレドリック、プレラン