- 英
- quinapril
- 化
- 塩酸キナプリル quinapril hydrochloride
- 商
- コナン Conan、ナプリシン
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 4 心不全モデルラットを用いたキナプリルとエナラプリルの心不全改善作用について(I.一般演題1) (第233回新潟循環器談話会)
- 斎藤 由紀,白井 健,平林 賢一,阿部 佑一,文 娟,Narasimman G.,Wahed M,馬 梅蕾,渡辺 賢一,仲澤 幹雄,太刀川 仁,小玉 誠,相澤 義房,高橋 俊博
- 新潟医学会雑誌 117(4), 222, 2003-04-10
- NAID 110004462901
- 心筋ACE活性と冠動脈血管抵抗 : 動物実験から臨床へ 冠動脈バイパス術20例の検討
- 嶌田 泰之,夜久 均,岡 克彦,岡野 高久,林田 恭子,山田 義明,福本 淳,松下 努,北村 信夫
- 日本外科学会雑誌 103(臨時増刊), 319, 2002-03-10
- NAID 110003950316
- 第50回循環器負荷研究会 内皮依存性血管拡張反応を改善するACE阻害薬キナプリルの,運動耐容能および反応性充血に対する急性効果
- 石山 実樹,渡辺 重行,石井 智香子,新井 恵美,仁科 秀崇,森本 隆史,新冨 義侯,斉藤 巧,坂本 和彦,江田 一彦,外山 昌弘,武安 法之,鰺坂 隆一,山口 巖
- 心臓 33(Supplement2), 59-61, 2001
- NAID 130004414759
Related Links
- コナンとは?キナプリルの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- ※この商品に関係するニュース記事へのリンクがページ最下部にあります。 「有効成分」 塩酸キナプリル(Quinapril Hydrochloride) 「同一成分含有商品」 アキュプリル (塩酸キナプリル) 10mg (30錠) 980 円 Accupril (Quinapril ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
コナン錠5mg
組成
有効成分(1錠中)
- 日局 キナプリル塩酸塩5.4mg(キナプリルとして5.0mg)
添加物
- 炭酸マグネシウム,乳糖水和物,ゼラチン,クロスポビドン,ステアリン酸マグネシウム,ヒプロメロース,酸化チタン,タルク,マクロゴール6000,三二酸化鉄,カルナウバロウ
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫,遺伝性血管浮腫,後天性血管浮腫,特発性血管浮腫等)〔高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある.〕
- デキストラン硫酸固定化セルロース,トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者〔ショックを起こすことがある.(「相互作用」の項参照)〕
- アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者〔アナフィラキシー様症状を発現することがある.(「相互作用」の項参照)〕
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 高血圧症
- 通常,成人にはキナプリルとして5〜20mgを1日1回経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
ただし,重症高血圧症又は腎障害を伴う高血圧症の患者では5mgから投与を開始することが望ましい.
- 重篤な腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが30mL/分以下,又は血清クレアチニン値が3mg/dLを超える場合)では,本剤は腎排泄性であり,また腎機能を低下させることがあるので低用量(例えば2.5mg)から投与を開始するか,もしくは投与間隔をのばすなど,経過を十分に観察しながら慎重に投与すること.
慎重投与
- 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- 高カリウム血症の患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- 重篤な腎機能障害のある患者(「用法及び用量に関連する使用上の注意」の項参照)
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
血管浮腫(頻度不明)
- 呼吸困難を伴う顔面,舌,声門,喉頭の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれることがあるので,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
また,腹痛を伴う腸管の血管浮腫があらわれることがあるので,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
急性腎不全(頻度不明)
- 急性腎不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
高カリウム血症(頻度不明)
- 重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに適切な処置を行うこと.
膵炎(頻度不明)
- 膵炎があらわれることがあるので,血中のアミラーゼ,リパーゼの上昇等が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
薬効薬理
ヒトでの作用
降圧作用
- 本態性高血圧症患者に本剤を1日1回2.5〜10mg経口投与し,循環動態に及ぼす影響を検討したところ血圧は有意に下降し,末梢血管抵抗は有意に減少した.この時,脈拍数,心拍出量及び左室駆出分画には変動は認められなかった14).
血圧の日内変動に及ぼす影響
- 本態性高血圧症患者に本剤を1日1回5〜20mg経口投与し,血圧日内変動を測定したところ,24時間安定した降圧効果を示し,その効果は夜間よりも昼間で強く,夜間に過度な降圧は認められなかった15).
動物での作用
降圧作用
- 腎性高血圧ラット,高血圧自然発症ラットに単回経口投与したとき,作用発現が緩徐で,持続的な降圧作用を示したが,正常血圧ラットの血圧に対する影響は極めて小さい.また,反復経口投与で,投与期間中,安定した降圧作用を示し,休薬による血圧のリバウンド現象は認められなかった16).
- Wistarラットにおいて静脈内投与で,アンジオテンシンIによる昇圧反応を用量依存的に抑制し,また,ブラジキニンによる降圧反応を用量依存的に増強させた17).
- 高血圧自然発症ラットにおいて利尿薬,Ca拮抗薬,β遮断薬,α1遮断薬などの作用機序の異なる降圧薬と経口投与で併用することにより,降圧作用の増強が認められている18).
<作用機序>
- 本剤は経口投与後消化管より吸収され,活性代謝物であるキナプリラートに変換され,血中・血管壁等に存在するアンジオテンシン変換酵素(ACE)を強力かつ持続的に阻害する.そしてアンジオテンシンII産生阻害による昇圧系の抑制と,ブラジキニン不活性化阻害による降圧系の増強を介して降圧作用を示す.なお,本剤の降圧作用は,血漿よりも大動脈などの組織ACE阻害作用とより相関することがわかっている19).
有効成分に関する理化学的知見
性状
- 白色の粉末である.
メタノールに極めて溶けやすく, 水又はエタノール(99.5)に溶けやすく, 酢酸(100)にやや溶けやすい.
潮解性である.
融点
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- angiotensin receptor blocker, ARB, angiotensin II type 1 receptor blocker
- 同
- アンジオテンシン受容体拮抗薬
- 関
- 降圧薬
概念
- PHD.408
- アンジオテンシンIIの受容体はAT1とAT2がある。アンジオテンシンIIの生理作用としては血管収縮、アルドステロンの分泌、腎臓におけるNa+再吸収促進、交感神経系の刺激などがある。これらの作用はAT1受容体を介している(AT2受容体は胎児期の発生の際には豊富にあり、成人の一部臓器にも分布しているが、生理機能は不明)。アンジオテンシンII受容体拮抗薬はこのAT1受容体に競合的に結合して降圧をはかる薬剤である。血液中のアンジオテンシンIは循環血液中のACE以外の酵素によってアンジオテンシンIIに転換されうるので、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の方がアンジオテンシン転換酵素阻害薬よりRAA系をより阻害するとされている。
1型アンジオテンシンII受容体拮抗薬(AT1受容体拮抗薬)
配合錠
CaB
妊婦に禁忌である理由
- コディオ配合錠MD添付文書より引用
- アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤並びにアンジオテンシン変換酵素阻害剤で、妊娠中期~末期に投与された患者に胎児死亡、羊水過少症、胎児・新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全、羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、脳、頭蓋顔面の奇形、肺の発育形成不全等があらわれた。
比較
- http://koccr.ame-zaiku.com/dousyudoukouyaku40.htmlより改変
半減期比較
[★]
- 英
- angiotensin-converting enzyme inhibitor angiotensin converting enzyme inhibitor , ACE inhibitor, ACEI
- 同
- アンジオテンシン変換酵素阻害剤 アンギオテンシン変換酵素阻害薬 アンギオテンシン変換酵素阻害剤 アンジオテンシン転換酵素阻害薬、ACE阻害薬 ACE阻害剤 ACE inhibitor、アンギオテンシン変換酵素拮抗薬, アンギオテンシン変換酵素拮抗薬, angiotensin-converting enzyme antagonist
- 関
- アンジオテンシン, アンジオテンシン転換酵素 ACE, 1型アンジオテンシンII受容体拮抗薬 アンジオテンシンII受容体拮抗薬 ARB
アンジオテンシン変換酵素阻害薬
=粉砕可能性
一般名
|
製品名
|
規格
|
剤形
|
用法
|
粉砕
|
アラセプリル
|
セタプリル
|
12.5,25,50
|
錠
|
1日
|
25-75mg
|
1日
|
1-2回分服
|
|
イミダプリル
|
タナトリル
|
2.5,5,10
|
錠
|
1日
|
2.5-10mg
|
1日
|
1回
|
○
|
エナラプリル
|
レニベース
|
2.5,5,10
|
錠
|
1日
|
2.5-10mg
|
1日
|
1回
|
|
カプトプリル
|
カプトリル
|
12.5,25
|
錠,細粒
|
1日
|
37.5~75mg
|
1日
|
3回
|
|
キナプリル
|
コナン
|
5,10,20
|
錠
|
1日
|
5~20mg
|
1日
|
1回
|
|
シラザプリル
|
インヒベース
|
0.25,0.5,1
|
錠
|
1日
|
0.25~2mg
|
1日
|
1回
|
○
|
テモカプリル
|
エースコール
|
1,2,4
|
錠
|
1日
|
1~4mg
|
1日
|
1回
|
|
デラプリル
|
アデカット
|
7.5,15,30
|
錠
|
1日
|
15~120mg
|
1日
|
1-2回分服
|
|
トランドラプリル
|
オドリック
|
0.5,1
|
錠
|
1日
|
0.5~2mg
|
1日
|
1回
|
○
|
トランドラプリル
|
プレラン
|
0.5,1
|
錠
|
1日
|
0.5~2mg
|
1日
|
1回
|
○
|
ベナゼプリル
|
チバセン
|
2.5,5,10
|
錠
|
1日
|
2.5~10mg
|
1日
|
1回
|
|
ペリンドプリル
|
コバシル
|
2,4
|
錠
|
1日
|
2~8mg
|
1日
|
1回
|
○
|
リシノプリル
|
ロンゲス
|
5,10,20
|
錠
|
1日
|
2.5~20mg
|
1日
|
1回
|
○
|
リシノプリル
|
ゼストリル
|
5,10,20
|
錠
|
1日
|
2.5~20mg
|
1日
|
1回
|
○
|
副作用
- 咳嗽:ACEはブラジキニンを分解するキニナーゼIIと同一の酵素である。ACE阻害薬はこの酵素を阻害するが、ブラジキニンは血管拡張、血漿滲出、発痛作用に関わっている。このため咳を誘発することがある。
- 高カリウム血症:間接的に血漿中のレニン濃度が低下するためにナトリウム取り込みとカリウム排泄が低下して高カリウム血症を来す
- 低血圧
- 腎不全
空咳の頻度
禁忌
- 腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれ。アンジオテンシンIIによる輸出細動脈の収縮作用がblockされ、両腎共に腎血流が減少しているためにGFRの低下を代償できず腎機能の悪化をきたす。
参考
- http://www.naoru.com/ace.htm
- http://kanri.nkdesk.com/drags/arb.php
[★]
キナプリル
- 関
- quinapril hydrochloride