バルサルタン、アムロジピンベシル酸塩(アムロジピン)
- 関
- 血圧降下剤
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Japanese Journal
- 注目の新薬 バルサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合錠(エックスフォージ配合錠)
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- エックスフォージとは?バルサルタン/アムロジピンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 成分(一般名) : バルサルタン/アムロジピン ベシル酸塩 製品例 : エックスフォージ配合錠 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 選択的AT1受容体ブロッカー/持続性Ca拮抗薬合剤
販売名
エックスフォージ配合錠
組成
成分・含量
- 1錠中バルサルタン80mg及びアムロジピンベシル酸塩(日局)6.93mg(アムロジピンとして5mg)を含有する。
添加物
- ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース、無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、三二酸化鉄
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
ジヒドロピリジン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
効能または効果
- 過度な血圧低下のおそれ等があり、本剤を高血圧治療の第一選択薬としないこと。
- 成人には1日1回1錠(バルサルタンとして80mg及びアムロジピンとして5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。
- 以下のバルサルタンとアムロジピンの用法・用量を踏まえ、患者毎に本剤の適応を考慮すること。
バルサルタン
- 通常、成人にはバルサルタンとして40〜80mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、1日160mgまで増量できる。
アムロジピン
・高血圧症
- 通常、成人にはアムロジピンとして2.5〜5mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じ適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。
- 原則として、バルサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。
慎重投与
両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
高カリウム血症の患者
重篤な腎機能障害のある患者
- 〔腎機能障害を悪化させるおそれがあるため、血清クレアチニン値が3.0mg/dL1)以上の場合には、慎重に投与すること。〕
肝障害のある患者、特に胆汁性肝硬変及び胆汁うっ滞のある患者
- 〔バルサルタンは主に胆汁中に排泄されるため、これらの患者では血中濃度が上昇するおそれがある。外国において、軽度〜中等度の肝障害患者でバルサルタンの血漿中濃度が、健康成人と比較して約2倍に上昇することが報告されている。また、アムロジピンは主に肝で代謝されるため、肝障害患者では、血中濃度半減期の延長及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増大することがある。〕
脳血管障害のある患者
- 〔過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。〕
高齢者
重大な副作用
血管浮腫(頻度不明)
- 顔面、口唇、咽頭、舌の腫脹等が症状としてあらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
- 肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腎不全(頻度不明)
- 腎不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
高カリウム血症(頻度不明)
- 重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。
ショック、失神、意識消失(いずれも頻度不明)
- ショック、血圧低下に伴う失神、意識消失があらわれることがあるので、観察を十分に行い、冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。特に血液透析中、厳重な減塩療法中、利尿降圧剤投与中の患者では患者の状態を十分に観察すること。
無顆粒球症、白血球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)
- 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。
間質性肺炎(頻度不明)
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
低血糖(頻度不明)
- 低血糖があらわれることがある(糖尿病治療中の患者であらわれやすい)ので、観察を十分に行い、脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
房室ブロック(頻度不明)
- 房室ブロック(初期症状:徐脈、めまい等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症(頻度不明)
- 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤は、バルサルタン及びアムロジピンの配合剤である。バルサルタンは、アンジオテンシンII受容体のサブタイプであるAT1受容体に結合し、昇圧系として作用するアンジオテンシンIIに対して拮抗することによって降圧効果を発揮する。アムロジピンは、電位依存性カルシウムチャネルに結合し、細胞内へのカルシウム流入を抑制することで末梢血管の平滑筋を弛緩させて降圧効果を発揮する。アムロジピンの降圧効果によって交感神経系が活性化されることで、血圧調節におけるレニン・アンジオテンシン系への依存度が増大するため、バルサルタンの降圧効果が増強されるものと考えられる。
高血圧自然発症ラットにバルサルタンとアムロジピンを併用して投与すると、それぞれの単独投与を上回る降圧効果が示された。15)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (-)-N-{4-[2-(1H-Tetrazol-5-yl)phenyl]benzyl}-N-valeryl-L-valine
分子式
分子量
性状
- 白色の粉末である。N,N-ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノール(95)に極めて溶けやすく、アセトニトリルに溶けやすく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点
分配係数
- 3.62(1-オクタノール/水)、0.46(1-オクタノール/pH7.0緩衝液)〔pH7.0緩衝液の組成(mol/L):リン酸水素二ナトリウム十二水和物(0.164)、クエン酸一水和物(0.018)、塩化カリウム(0.573)〕
一般名
- アムロジピンベシル酸塩(Amlodipine Besilate)
化学名
- 3-Ethyl 5-methyl(4RS)-2-[(2-aminoethoxy)methyl]-4-(2-chlorophenyl)-6-methyl-1,4-dihydropyridine-3,5-dicarboxylate monobenzenesulfonate
分子式
分子量
性状
- 白色〜帯黄白色の結晶性の粉末である。メタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、水に溶けにくい。メタノール溶液(1→100)は旋光性を示さない。
融点
★リンクテーブル★
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- 関
- 降圧薬
商品
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- 英
- compound、combination、mixture、compound
- 関
- 化合物、組み合わせ、混合、混合物、コンパウンド、複方、併用、化合、合併、コンビネーション、組合せ
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バルサルタン、アムロジピン